【2023年最新】司法書士は独学で合格できる?難易度や受験資格などをチェック

平均合格率4%の司法書士は、国内最難関資格の一つです。国内で最も難しい国家公務員採用総合職試験に匹敵します。

“4%”という数値は独学に限らず、通信講座で学んだ受験者も含まれているため、独学のみで考えると合格率は”1%”以下になることが想定できます。

国内で難関とされている公認会計士の合格率は過去10年で約10%です。公認会計士に並ぶ合格率の低さから難易度が高いとわかります。

そこで、そんな司法書士の独学での合格を目指すにあたって、必要な情報を調査してまとめました。

【当ページの内容をざっくりまとめると…】
・独学で司法書士合格は可能なのか
・過去の試験での合格率からわかる難易度の平均
・独学のメリット・デメリット
・司法書士に合格するために必要なものやコツ
・独学で勉強するときのコツや注意点

今回は、上記の内容をそれぞれ詳しく解説していきます。(5分ほどでサックリ理解できるようまとめました。)

目次

【結論】司法書士に独学で合格することは可能か?

“独学”で司法書士の合格を目指すうえで「勉強はどのくらい必要なのか?難しいのか?」など、多くの方が不安に感じる要素はいくつか存在します。

しかし、まずは勉強量を度外視して「そもそも司法書士は、大学や講座に通わなくても合格する可能性は1%でもあるのか…?」について、調査結果をまとめました。

いくら独学で勉強しても「受験資格」などが必要だった場合は、学校や講座に通う必要が出てくるものです。

ここでは大きく以下2つの観点から、調査結果をまとめています。

  • 「合格率から分析する試験の難易度」の観点
  • 「受験資格」の観点

①合格率から導く!司法書士の一般的な難易度レベル

司法書士の合格率は以下の通りです。

年度出願者数受験者数合格者数
令和3年(2021)14,988人11,925人613人
令和2年(2020)14,431人11,494人595人
平成31年(2019)16,811人13,683人601人
平成30年(2018)17,668人14,387人621人
平成29年(2018)18,831人15,440人629人
平成28年(2017)20,360人16,725人660人
平成27年(2016)21,754人17,920人707人
出典:法務省

司法書士試験は例年7月の初旬に開催されます。一般的に弁護士や弁理士など文系の国家資格の中でも最難関資格の扱いです。

合格ラインは毎年変化しており、受験者の平均点と採点者による補正によって決まります。過去の合格ラインは以下の通りです。

年度基準点(択一午前)基準点(択一午後)基準点(記述)筆記合格点
令和3年度(2021)81点66点34.0点208.5点
令和2年度(2020)75点72点32.0点205.5点
平成31年度(2019)75点66点32.5点197.0点
平成30年度(2018)78点72点37.0点212.5点
平成29年度(2017)75点72点34.0点207.0点
平成28年度(2016)75点72点30.5点200.5点
平成27年度(2015)90点72点36.5点218.0点
出典:法務省

過去の試験から最低でも総合で220点取れば合格します。注意点はそれぞれ基準点を超えなければ不合格になります。

基準点は年によって大きく変わるので、手を抜かないようにしましょう。予備校や通信講座を受講している方でも合格は難しいため、独学での合格は非常に難しいです。

②クリアすべき受験資格は無いのか?

司法書士試験には受験資格はありません。

【押さえるべき】合格の可能性を左右する3つの要素

独学で司法書士の合格を目指すうえでは、一人で勉強するとなると、それなりの苦労も。

さっそくですが、一番気になるであろう「独学で司法書士試験の勉強をする上で、重要になるであろう要素」について答えをまとめておきました。

【No.1】基礎知識を身につける

司法書士試験の試験範囲は広く、11科目を学習しなければなりません。

基礎だけでなく応用の学習が必要のため、あれもこれもとさまざまなものに手をつけるケースが多くなります。

しかし試験の合格の一点については非効率です。最初は基礎基本を徹底的に学び、試験の問題が解ける土台を作るのが先決です。

応用問題が試験では問われるため、応用問題を早く始める人は多いですが、基礎基本がなければ応用問題は解けません。

しっかりと基礎知識を身につけた上で応用問題に取り組んだ方が、より理解度を深められることが期待できます。

【No.2】六法全書を引く癖をつける

司法書士試験に合格するために、六法全書をよく使う癖をつけましょう。理由は司法書士試験を勉強するためには六法全書が必要不可欠だからです。

条文の意味や論理構成までをきちんと理解することがポイントであり、条文の丸暗記はむしろ不必要です。

問題を解くためには条文の成り立ちはもちろん、用語の意味や理由を深く理解しなければなりません。

【No.3】過去問を繰り返し解く

司法書士試験において過去問は非常に重要です。過去問を繰り返し解き、出題年度や意図まで深く勉強する人が多いです。

選択問題では、過去問と同じような問題が出題されるため試験のスタイルに慣れやすく、対策をすれば得点源になります。

論述問題は、誰かに添削を任せるなどの対策が必要です。自分の採点ではわからない部分や正解と思っていても実際は違うこともあるからです。

注意点は、最初から過去問に手を付けることです。問題や解答が理解できなければ、必要以上に時間がかかる上に、勉強時間のムダになるので注意してください。

司法書士の勉強を独学で進めるメリット・デメリット

独学で司法書士に挑むことは、かなり苦労することはわかりますが、もちろん良いこともあります…!

もちろん「苦労する」などのデメリットがあることも事実ですので、その両面から司法書士の独学について分析しました。

【分析】独学がメリットの理由

メリット①費用を安く済ませられる

独学の最大のメリットは、学習費用の安さです。司法書士試験を独学で合格を目指す場合、2~3万円で済みます。

しかし通信講座や予備校だと、20万円や40万円かかります。

以下の表を参考にしてください。

講座講座名
アガルート217,800円
スタディング99,000円
LEC434,700円
伊藤塾399,000円
引用:アガルートスタディングLEC伊藤塾

質問を無制限に受け付ける講座には高額な料金が発生するため、自分で理解できると思う方は独学がおすすめです。

法学部出身でない方や理解するのが難しいと思う方は、質問を受け付けるサービスを利用すると良いです。

メリット②自分のペースで学習可能

人それぞれ得意科目や苦手な科目があるため、予備校や通信講座だと無駄ができてしまいます。

理由は他人のペースに合わせなければならないため、自分の得意な部分を勉強するときがあるからです。

試験に合格するためには自分の苦手な部分やできない部分を重点的に勉強するのが一番よいです。独学では自分の好きな科目から勉強できるため、苦手な教科から始められます。

自分で勉強をする人は独学のほうが効率よく勉強できます。

メリット③場所や時間に制限がない

独学の場合、自宅だけではなく図書館やカフェなど好きな場所で勉強できます。

また、予備校や塾に通う手間がなく、時間に縛られることもありません。

いつでもどこでも勉強ができるのが独学の強みです。電車内やスキマ時間に気軽に勉強できるのも独学の強みです。

【分析】独学のデメリットと対策法

デメリット①モチベーションの維持が難しい

独学はモチベーションの維持が難しいです。支えてくれる人や叱咤激励してくれる人、一緒に勉強する人がいないため、孤独感が強くなります。

予備校や塾に通うと否応なく勉強することになりますし、時には講師の叱咤激励を受けることもあります。

一緒に勉強する仲間もいるため、サボることもできません。独学では強制力がないため勉強に対する意識を保たなければなりません。

※対策法※

オンラインで仲間を探すか司法書士に合格すると公言するのが有効です。

Twitterで探せば司法書士受験者を見つけられます。メッセージを送ったり、ツイートすれば仲間になってくれるかもしれません。

Instagramでも同様に検索欄からハッシュタグで司法書士と調べれば受験者を探せます。

デメリット②受験のテクニックが身につかない

独学では司法試験向けのテクニックが身につきません。予備校や通信講座では、試験に出やすい箇所を効率よく授業に取り込んでいます。

独学の場合、膨大な試験範囲の中からどれが出るのかすべて確認しなければなりません。試験勉強する範囲が広がってしまい、無駄な時間が発生します。

また予備校や通信講座では極力簡単な方法で解答できるように解説するため、受験生は苦手な問題でも対応ができます。

独学で身に付けるのは、非常に難しく対策方法が適応するかどうかもわからないでしょう。

※対策法※

対策法は2つあります。

  • TwitterやYouTubeなどのSNSで質問する
  • メルカリやオークションサイトで予備校のテキストを入手する

TwitterやYouTubeには、元大手予備校の講師がチャンネルを開設していたりします。

投稿主にコメントを残せば解説してくれたり、新しく動画で解説してくれたりします。

他にもメルカリやオークションサイトで探せば最新のテキストや問題集を入手可能です。

デメリット③わからない問題があっても自分で理解しなければならない

通信講座や予備校のようにテキストを読んだり問題集を解いたりしながらわからない部分を質問できます。

直接講師やメールで問い合わせてすぐに内容を理解できます。しかし独学の場合は、問題集の解答や説明を自分で理解しなければなりません。

テキストでもわからない部分は自分で調べて理解するか、YouTubeで似た内容を講義している動画を見なければなりません。

そもそも一人で正しい解答を探すのも難しいため、調べるのに時間がかかります。

※対策法※

自分が見てわかりやすい動画をYouTubeで探して理解するのがおすすめです。

YouTubeの場合、各動画にコメントを残せます。(チャンネルの投稿主が許可した場合。)

コメントにわからない部分を残しておけば解説の返信をいただけるかもしれません。他にもTwitterの活用がおすすめです。

Twitterで司法書士の問題を解説しているアカウントに問い合わせれば、似たような問題を解説したツイートが見つかるでしょう。

独学で効率良く勉強する方法とは?

最後に、独学で効率良く合格を目指すために!押さえておくべき、3つのポイントをまとめておきました。

ポイント①教材の選び方

  • 基礎基本の内容が充実している
  • イラストや図解が充実している
  • 読んですぐに理解できる

司法書士を独学で合格を目指す方は参考書選びに時間をかけましょう。

理解しにくい参考書を使っても時間の無駄になります。

イラストや図解が多めな参考書は視覚的に理解しやすく、文章で理解するのが苦手な人におすすめです。

また参考書を購入するときは必ず一度参考書に目を通しましょう。インターネットや書店で有名な参考書が自分に合うかどうかはわかりません。

法学部を出ていたり、法学を学んだ方には不要ですが、基礎基本の内容から解説する参考書を選びましょう。法学関連の学習が初めての方には理解するのは難しいからです。

ポイント②体調管理をしっかりとする

勉強の効率を下げないためには体調管理が重要です。

体調を崩せばしばらく勉強ができなかったり、勉強効率が大幅に下がるからです。司法書士試験は合格率が低いため、毎日効率よく勉強しなければなりません。

風邪を引いたり、インフルエンザや病気にかかればしばらくの間勉強はできません。

ポイント③勉強のスケジュールを綿密に計画する

勉強計画は必ず綿密に作りましょう。

司法書士試験は難易度が高く、勉強期間が長いからです。合格に必要な勉強期間は最低でも1年ともいわれています。

1年間の勉強を計画無しでやると試験に勉強が間に合わなかったり、試験日ギリギリまで過去問を理解しきれていないことも。

確実に合格するためには毎日のタスクや毎月の行動計画を立てて、試験に余裕をもったスケジュールが必要です。

おすすめの方法は試験までに必要な時間から、毎日必要な勉強時間をあらかじめ計算して、日々のタスクに反映させることです。

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