通関士の通信講座おすすめ比較ランキング2024年3月版!人気9社で評判良いのは?

国内企業が海外企業と国際間の商品を取引する場合、税関に申告して許可を得なければなりません。ハイレベルな知識が必要とされる手続きとなるため、世間一般に貿易する場合は通関業者に代理・代行を依頼します。

その際、税関に申告して許可を得るための書類を詳しく調べて、適否などを決めるのが「通関士」です。通関業をきちんと実施するため、営業所ごとに通関士を配置する必要があるということが、通関業法の条文として定められています。

年に一度実施される通関士試験は高度な知識や経験を要求されることから、その意義・価値が貿易業界では高く認められています。

その影響から、おすすめの通関士講座について記事として取り上げているサイトも急増中です。

今回、当サイトでも「おすすめの通関士講座」について取り上げるわけですが…

「試験対策であまりお金をかけたくない」
「実績のある通信講座を受講したい」

といった意見が、当サイトにもよく寄せられます。

そこで、このページでは以下のポイントを押さえながら、わかりやすく比較した内容をまとめました。

・選び方①講座費用を比較して選ぶ
・選び方②教材のわかりやすさを比較して選ぶ
・選び方③学習サポート充実度を比較して選ぶ

「先に調査結果を見たい」という声も多いので、まずは「ランキング結果」から調査結果を報告していきたいと思います。

目次

通関士の通信講座おすすめ比較ランキング9選【2024年3月最新】

それでは早速、数ある通関士講座の中から筆者が厳選したサービスを紹介していきます。今回、掲載しているサービスは次の通りです。

スクロールできます
サービス名料金(税込)特徴学習期間
アガルート43,780円驚異の全額返金特典を実施17時間
ユーキャン59,000円累計受講者数は5万人を突破公表なし
フォーサイト52,800円全国平均を上回る合格率13時間30分
LEC187,410円初学者コースで全66回となる圧倒的な講義量の多さ2.5時間×全66回
TAC250,000円身につけた知識を実際に使う機会も豊富に設けられている全50回
日本関税協会92,400円試験と実務に精通した「先生の先生」が指導20時間
マウンハーフジャパン154,000円難しい内容を図表やわかりやすい言葉で理解しやすい全66回
産業能率大学総合研究所39,600円圧倒的な安さ公表なし
クレアール40,000円

おすすめランキング内でも、TOP5はとくに優れており、詳しく分析しているのでチェックしてみてください。

※当サイトでは、重要な情報のみを届けるため、各サービスの情報をできるだけ圧縮してご紹介しています。

実際に利用を検討する際は、最終確認として公式サイトをチェックしてみてください。

1位:アガルート|短時間で効率的な学習ができる講座設計 

出典:アガルート

【評価項目】

受講費用の安さ20点
講義の質19点
教材の充実度19点
サポートの充実度20点
信頼性20点
総合評価98点

アガルート通関士講座は、本番に力が発揮できるような底力を身につける学習がしたい方におすすめの通信講座。

↓その理由は、次のような特徴があるため↓

講座内容は現役通関士や受講生の声を取り入れて日々進化・成長

通関士講座の講師である加藤佑喜氏にインタビューを行ったところ、アガルートでは現役通関士や受講生の声を取り入れ、講義動画や教材などに反映させていることがわかりました。

日々新しい情報を受講生に提供できる体制を取っており、単に試験対策をするのではなく、すぐに実務に活かせるような「生」の知識が身に付きます。

アガルート通関士講座講師 加藤佑喜氏へのインタビュー記事はこちら

②安価な受講料金と嬉しい合格特典

アガルートの受講料金はほかの会社と比較しても安価で、多くのフォローを受けながら合格できる力を習得できる、非常に魅力のある講座といえるでしょう。

また、受講生のモチベーション維持のために導入した合格特典や各種割引も充実。条件を満たせばさらに安い金額で受講できる可能性もあります。

③充実のフォロー体制で安心して学習できる

試験に関する疑問や不安は、30回まで無料の質問制度で講師に直接質問できます。

また、受講生のアンケートをベースに毎月1回配信される「ホームルーム」では、多くの受講生が抱くお悩みを解消するとともに、新しい試験傾向やホットなトピックスなどをお届けしています。

法改正に関する情報も発信しているので、安心して試験に臨めるでしょう。

注目できる特徴

・2段階問題演習で知識が定着しやすい
・フルカラーで初学者も取り組みやすいテキスト
・現役通関士や受講生の意見を講座やテキストなどに反映している
・すきま時間も効果的に学習できる
・安心できるサポートで学習を協力して進められる

\合格特典でお支払金額全額返金/

料金(税込)43,780円
合格率公表なし
主な教材やテキスト・2段階の問題演習
・徹底した過去問分析による問題演習
・現役通関士や受講生の意見を反映

\もう少し知りたい方は公式サイトをチェック☑/

⬇公式サイト⬇
https://www.agaroot.jp

2位:ユーキャン|累計5万人に選ばれた講座 

出典:ユーキャン

【評価項目】

受講費用の安さ19点
講義の質18点
教材の充実度19点
サポートの充実度19点
信頼性20点
総合評価95点

ユーキャン「通関士講座」は、初心者でも半年で無理なく合格を目指せるカリキュラムで学習したい方におすすめの通信講座。

↓その理由は、次のような特徴があるため↓

①安価に設定された講座価格

ユーキャンの講座は、学習期間を6カ月に定められています。6カ月という短い期間の学習期間に設定されていて、それに対応した教育課程など多種多様なサービスが取り入れられています。

このような短期で合格できるような質の高さの講座であることを考慮すると安価であるといえるでしょう。

②開講実績が10年の安心感

ユーキャンはどのような人も知っているとくに規模の大きい通信講座で、通関士については講義を始めてから10年の実績があります。長年のノウハウを詰め込んだ教育課程できちんと実績を積み上げていけば優れた成果を出せる可能性は高いでしょう。

最近開講したばかりという通信講座も多い中で、10年という実績があるため、合格へのノウハウという意味でもユーキャンは大きな利点があると言えます。

③6カ月で学習を完全に終えられる教育課程

ユーキャンでは合格するために必要な知識が身につけられるよう、教育課程が6カ月で組まれているので安心して学習を進めていけます。

また、学習を始める前にユーキャンの学習スタイルが自身に合っているかどうかを確かめるチェック項目も用意されているため、ユーキャンが自分に合っているか確認できるという点でも安心して学習を始められるでしょう。

注目できる特徴

・6か月の学習期間
・サポート内容が充実
・添削課題で学習効果UP(全7回)

料金(税込)59,000円
合格率公表なし
主な教材やテキスト・テキスト
・問題集
・DVD

\もう少し知りたい方は公式サイトをチェック☑/

⬇公式サイト⬇
https://www.u-can.co.jp

3位:フォーサイト|47.9%と高い合格率を誇る 

出典:フォーサイト

【評価項目】

受講費用の安さ19点
講義の質18点
教材の充実度19点
サポートの充実度18点
信頼性20点
総合評価94点

フォーサイト「通関士講座」は、勉強計画から講義の復習までいつでもどこでも行いたい方におすすめの通信講座。

↓その理由は、次のような特徴があるため↓

①全国平均2.85倍という合格率の高さ

フォーサイトの通信講座は、受講生の合格率が全国平均を上回る講座が多いです。狭き門を通った専任講師の熱量と、合格点主義のフルカラーテキストから力強さを感じることができるでしょう。

2023年のデータでは、全国平均合格率が24.2%であったところ、フォーサイトの通関士講座の合格率は68.9%と大幅に全国平均を上回る結果でした。この合格率の高さはフォーサイトを選ぶ大きな魅力と言えます。

②受講料金が安い

フォーサイトの受講料金は、他社の通信講座と比較して安く設定されています。安すぎると不安にもなりますが、合格率がしっかり高いことを考慮すると、とてもコスパが良い講座です。

合格に必要十分な充実の教材と、メールでの質問対応といったサポート体制まで用意されていてこの値段は、他社と比べても圧倒的なコストパフォーマンスといえるでしょう。

③スキマ時間を有効活用できるeラーニング「ManaBun」

忙しい人向けに、スキマ時間を有効活用できるeラーニング「ManaBun」にも注目です。

講義動画やテキストを利用した学習、問題演習などがこれ1つでまかなえるため、スキマ時間が10分あればサクッと学習に取り組めます。簡単申し込みで無料体験もできるので、まずはお試しから始めてみるのもよいでしょう。

注目できる特徴

・高品質・高熱量な講義
・図解も充実!理解がすすむテキスト
・徹底指導で合格に導く優秀な講師

料金(税込)52,800円
合格率2023年度 68.9%
主な教材やテキスト・テキスト
・問題集
・再現問題
・模擬試験
・補足資料
・eラーニング

\もう少し知りたい方は公式サイトをチェック☑/

⬇公式サイト⬇
https://www.foresight.jp

4位:LEC|難関科目にもしっかり対策できる 

出典:LEC

【評価項目】

受講費用の安さ14点
講義の質17点
教材の充実度19点
サポートの充実度18点
信頼性19点
総合評価87点

LEC「通関士講座」は、基礎からしっかり学びたい方におすすめの通信講座。

↓その理由は、次のような特徴があるため↓

①初心者コースと学習経験者コースが別々

初学者と学習経験者は、スタート地点が異なります。それぞれの知識レベルに合わせたコースを選べるため、学習の無駄が一切ありません。

初心者コースでは、基礎からじっくり学べます。学習経験者コースは、通関実務科目など難関科目の問題を徹底的にこなすコースです。

自分自身の理解に合わせてコースが選べることは、目的に合った勉強につながるでしょう。

②20年におよぶ実務経験の講師が指導

豊富な実務経験から、具体的事例を挙げて指導します。テキストの文字列だけではイメージしづらいことも、より理解が深まると好評です。また、長年の経験から、受講生の理解を深めるために図解を多く多用し工夫した講義をしています。

講師の多くが噛み砕いた解説が得意で、受講生の理解しづらい部分までしっかりサポートしてくれるので、受講生の頭に入りやすいです。

③「教えてチューター」や「教えてメイト」という機能

「教えてチューター」は、対象講座受講者に限りフォロースタッフに質問できる制度です。「教えてメイト」では受講生同士で質問し合ったり、質問・相談の共有ができます。人に教えることは、知識をより深めるとともに、自分の理解がどれだけできているかを分析できる良い機会です。

質問についてスタッフだけでなく受講生が回答し合うことは、お互いにメリットがある制度といえるでしょう。

注目できる特徴

・WebやDVDを利用したフレキシブルな講座
・おためしWeb受講制度がある
・インプット・アウトプット問題が基礎から応用まで

料金(税込)187,410円
合格率公表なし
主な教材やテキスト・テキスト
・Webダウンロード
・DVD

\もう少し知りたい方は公式サイトをチェック☑/

⬇公式サイト⬇
https://www.lec-jp.com

5位:資格の学校TAC|自習室も利用できる勉強に最適な環境 

出典:TAC公式HP
注目できる特徴

①開講時期や学習レベルに合わせた最適なコース選択
②講師によるきめ細かいフォロー
③効率的な学習ができるオリジナルテキスト

【調査コメント】

TACでは、講義を通学でもWebでも受講できます。講義で使用していない部屋は、通学生・通信生に関わらず自習室として利用可能です。家では集中できない人も、勉強に最適な環境で学習できるでしょう。

講師はクラスごとに担当するため、フォローを細やかに受けられます。スタートから試験直前まで、同じ講師が担当するため安心です。さらに本科生なら、回数制限なしで何度でも質問できます。

ただ、価格帯が少し高くなっていて、その点で言うと、ユーキャンは合格のためのサポート体制が豊富でありながら、安価となっているので、おすすめだといえるでしょう。

料金(税込)250,000円
合格率公表なし
主な教材やテキスト・テキスト
・ミニテスト
・過去問題集
・応用問題

\もう少し知りたい方は公式サイトをチェック☑/

⬇公式サイト⬇
https://www.tac-school.co.jp

6位:日本関税協会|7回の課題を通して弱点克服 

出典:日本関税協会
注目できる特徴

①指導力に自信のある税関研究所の元教官が主に講師を務める
②初学者でもスムーズに理解できるテキストを使用
③6ヶ月の間に行われる7回の課題で実力アップ

【調査コメント】

日本関税協会では、税関研究所の元教官が講師を主に務めます。通関実務に詳しく、試験対策の指導実績が豊富です。6ヶ月の受講期間中に、7回の課題が行われます。

課題のたび、各自に成績表とアドバイスが送られるため自分の弱点を把握しながら学習を進められることが特徴です。

料金(税込)92,400円
合格率2021年 15.8%
2020年 16.9%
2019年 13.7%
主な教材やテキスト・テキスト
・試験問題
・解説集
・ドリル

\もう少し知りたい方は公式サイトをチェック☑/

⬇公式サイト⬇
https://www.kanzei.or.jp

7位:マウンハーフジャパン|通関実務科目対策に特化 

出典:マウンハーフジャパン
注目できる特徴

①数万人の合格者を輩出した片山先生監修のテキストを使用
②片山先生が講義するeラーニング教材
③合否の分かれ道と言われる「通関実務」科目対策に特化

【調査コメント】

マウンハーフジャパンでは、通関士受験の第一人者である片山先生が監修したテキストを使用しています。それだけではなく、特別に撮り下ろした片山先生の映像講義をeラーニングで受けられることも大きな特徴です。

通関士の難しい内容を、できるだけ分かりやすく噛み砕かれています。とくに講義全体を通して通関実務科目対策に特化しているため、難関科目でもしっかり理解できるでしょう。

料金(税込)154,000円
合格率公表なし
主な教材やテキストテキスト
全国模試
eラーニング

\もう少し知りたい方は公式サイトをチェック☑/

⬇公式サイト⬇
https://tsukanshi.mhjcom.jp

8位:産業能率大学総合研究所|圧倒的な安さでコスパよく合格を目指す 

出典:産業能率大学総合研究所
注目できる特徴

①コンパクトにまとめられた解説文と図解で分かりやすいテキスト
②法改正に対応するレジュメを配布し、しっかりフォロー
③3回の添削指導で、着実に苦手をなくす

【調査コメント】

産業能率大学総合研究所は、しっかりした教材と3回の添削指導を兼ね揃えたコスパのよい通信講座を行っています。通関手続きの知識や輸出入に関する法律など実務能力を教材で身につけることが可能です。

またTACとの提携コースを行なっており、こちらのコースは産業能率大学総合研究所とTACのいいとこどりができます。

ただ、コスパという観点で行くと少し価格は高くなってしまうものの、圧倒的な内容の良さと合格実績から、フォーサイトの方がおすすめだといえるでしょう。

料金(税込)39,600円
合格率公表なし
主な教材やテキストテキスト
暗記ノート
法律改正点をまとめたレジュメ

\もう少し知りたい方は公式サイトをチェック☑/

⬇公式サイト⬇
https://www.hj.sanno.ac.jp

【選び方】通関士講座の比較ポイント

通関士講座のおすすめランキングの紹介を終えたところで「この中からどうやって自分に合ったサービスを選ぶの?」と感じた方もいるでしょう。

そこで、ここではランキング評価を別として、以下3つのポイントにおいて比較を行い、自分に合った選び方を紹介していきます。

選び方①講座の費用で比較して選ぶ

スクロールできます
通信講座名価格学習期間
アガルート43,780円17時間
ユーキャン59,000円公表なし
フォーサイト52,800円13時間30分
LEC187,410円2.5時間×全66回

試験対策において、できるだけ安く合格できることは理想なのではないでしょうか。通信講座を受けるにあたって、予算も人それぞれでしょう。そのため講座の費用を比較することは、とても大切です。

比較した結果、最も安い通信講座は「アガルート」であることが読み取れます。コースの安さと学習期間の相関は弱いため、低価格だから質が落ちるわけではないことが分かります。TOP5でアガルートは最も安く受けられるため、低価格で受講したい人におすすめです。

選び方②講義の質で比較して選ぶ

スクロールできます
通信講座名講義の質
アガルートテストで知識を十分発揮できるように、アウトプットを基軸とした学習
ユーキャン通関士については講義を始めてから10年の実績があり
フォーサイト1万人以上の指導実績を誇るプロの専任講師陣による高品質・高熱量な講義
LEC初心者コースと学習経験者コースを選べるため、どのような人でも自分に合った講義を受けられます。

講義の質の高さは、合格・不合格に直結します。とくに自分に合った講義を受けなければ、学力を伸ばすことは難しいです。そのため、講義の質を比較して通信講座を選ぶことがおすすめできます。

比較した結果、専任講師の講義からフォーサイトはとくに指導者に力を入れていておすすめです。講義の質は人によって重要視する部分が異なるため、自分に合うものを探してみてください。

選び方③サポート体制で比較して選ぶ

スクロールできます
通信講座名サポート体制
アガルート30回まで無料の質問制度で講師に直接質問できる
ユーキャンメールや郵送で質問を受け付け、講師や指導スタッフが対応
フォーサイトメールでの質疑応答にをすることが可能
LEC「教えてチューター」にてフォロースタッフに質問できる

講師やスタッフによるサポートが手厚ければ、初心者でも安心して勉強をスタートできます。そのため、サポート体制を比較して通信講座を選ぶことがおすすめです。

アガルートは、質問回数が無制限のため初心者の方に親切なサポート体制といえます。

そもそも通関士とは?おすすめできない人の特徴も深堀り

通関士とは貿易業界で唯一の国家資格であり、輸出入手続きを行うプロフェッショナルです。貨物を輸出入する際は税関に輸入申告し検査を受け、関税を正しく計算し支払ったうえで輸出入の許可が必要です。

通関士は、これらの輸出入の手続きに関するプロであり、依頼人に替わって通関業務を行います。その業務の中でも通関書類の審査や、通関書類への記名・捺印は通関士の独占業務です。

日本で輸出入を行うのは商社やメーカーが主になります。そのため専門の通関業者や国際物流業者、航空業者、海運業者、倉庫業者などの業者は、各営業所に通関士を1名以上置くことが法令に定められていて、通関士の活躍が多いです。

【分析結果】資格取得をおすすめできる人の特徴 

通関士の資格取得をおすすめできる人には、いくつかの特徴があります。

この記事では5つの特徴をまとめたので、通関士の資格取得を検討している人は参考にしてみてください。

・おすすめできる特徴①仕事中に責任感と集中力がある人

通関士の仕事は、小さなミスが流通に影響を及ぼすため責任が重いです。ミスが重なってしまうと、税関から営業停止などペナルティを科されることもあります。そのため、集中力があり、責任感を持って仕事できる人におすすめです。

・おすすめできる特徴②国際的な取引や海外情勢に興味がある人

貿易に関する規制や世界情勢は、日々変化しています。通関士は輸出入に関わる手続きから書類作成まで代行することが多いため、海外情勢などの知識も求められることが多いです。

そのため国際的な取引や海外情勢について、最新の情報を入手することが求められます。

・おすすめできる特徴③細かな事務作業を得意とする人

通関士は、税率の計算や書類のチェックなど細かな事務作業が多いです。数字1つのミスでも、流通や営業損失に大きく影響します。そのため、書類をしっかり丁寧に確認できるような、デスクワークが得意な人は向いているでしょう。

・おすすめできる特徴④コミュニケーション能力がある人

通関士の業務では、依頼人や営業担当者、税関の職員など多くの人と関わります。連携するにあたって、ある程度のコミュニケーション能力が期待されています。そのため、人と関わることが好きな人や、コミュニケーション能力に自信がある人に通関士はおすすめです。

・おすすめできる特徴⑤交渉が得意な人

通関士は、さまざまな人と連携して業務を進めます。交渉することも多いため、交渉が得意な人におすすめです。営業や販売業などを経験している人は、その能力を実践で活かせるでしょう。

【分析結果】資格取得をおすすめできない人の特徴

それでは逆にどのような人が通関士に向いていないのでしょうか。つぎは通関士おすすめできない人の特徴を述べていきます。

・おすすめできない人の特徴①地道な作業が苦手な人

税率の計算や書類のチェックなど、通関士は緻密な作業が多いです。そのため、地道な作業やデスクワークが苦手な人は、向いていないといえます。とくに事務作業などでミスが多い人は、通関士のミスの許されない地味な作業に強いストレスを感じるでしょう。

・おすすめできない人の特徴②土日は働きたくない人

通関士には臨時開庁といって、夜中や土日に祝日に通関業務を行うことがあります。臨時開庁は、事前申告をしたけれど許可が翌日になってしまったときに起こり得かねません。

その際は、朝1番の出港スケジュールに荷物の積み込みが間に合わないため、税関に残業で許可を求められるため通関士は対応しなければかりません。そのため、毎日定時に上がり、土日祝日は必ず休みたい人には向いていないでしょう。

・おすすめできない人の特徴③メンタルがあまり強くない人

航空貨物の場合、通関士にはスピードと的確さが求められます。そのため、求められる質のプレッシャーに耐えられない人はあまり向いていません。

また社内・社外問わず多くの人と会話するため、人間関係を円滑に進める必要があります。人間関係のストレスに強くない人にとっても、通関士は厳しい環境でしょう。

独学で通関士の資格取得について

通関士試験の勉強は独学でも可能ですが、法律や貿易・通関業務に精通していない場合、初学者にはハードルが高いです。そのため、資格取得に通信講座を利用したほうが楽で近道であることは間違いありません。

そこでここでは、独学よりも通信講座が推奨される理由を3つご紹介します。

難しい理由①通関士の情報があまり流通していない

通関士試験に関する市販のテキストや参考書は、ほかの資格試験の教材と比べあまり多く出回っていません。独学に欠かせないテキストや参考書の種類の少なさは、独学者にとって致命的な問題です。

それに引きかえ、通信講座は開講数が豊富なうえ、各社それぞれ受験のプロが緻密に練り上げた教材を使用して学習が進められます。公式サイトなどで教材のサンプルを目で見て確かめることもできるため、自宅にいながらにして教材の比較・検討が可能です。

教材との相性は、合格を勝ち取るうえで外せない条件のため、講座選びもよく吟味して行いましょう。

難しい理由②専門性が高い

通関士試験の学習内容は、通関業法・関税法等・通関実務と大きく3つの分野にわかれていますが、その大半を法律の勉強が占めます。法律用語の独特の言い回しや抽象性が高い条文に、まず触れることになります。法律や通関業務に関する予備知識がない場合、問われていることを具体性をもって考えられず、学習が思うように進まないことがあるかもしれません。

考え方の大枠や難解な論点をかみ砕いて解説してくれる講師やテキストが存在すれば、非常に大きな助けになるでしょう。貿易や通関といった専門性の高い分野を、初学者でもイメージを掴みやすいようさまざまなサービスで指南してくれる指導力は、独学に勝る通信講座の大きな強みです。

難しい理由③モチベーションを維持しにくい

独学の成功を邪魔する一番の壁は「モチベーション維持の難しさ」といっても過言ではないでしょう。長期間ひとりで淡々と勉強を続けることは、大抵の方にとって困難なことです。

通関士試験に必要とされる勉強時間は、およそ400〜500時間とされています。これはおしなべて、週に10〜20時間の学習を6ヶ月〜1年ほど続けなければ到達できない数字です。

長期にわたる学習が求められる試験と言えます。自分を律して机に向かう自制心はもちろん、問題に直面したときの対処からペース配分の調整まで、独学ではすべてのコントロールが要求されます。

それゆえに独学は、この長い自分との戦いを自分ひとりで完結させる力が備わっていなければ困難を極めるでしょう。

その点、通信講座なら、今やいつでもどこでも手軽に動画視聴・音声の聞き流しからはじめられるeラーニング機能を搭載した講座が主流です。そのため、勉強を始めるハードルが低く、勉強の継続に繋がるでしょう。

また、講座によっては、講師による質問サポートや通学生と一緒にスクーリングに出席できるサービスを提供しています。講師やほかの受講生との関わりが、直接モチベーションアップに反映されることもあるでしょう。

「独学でなければならない」という強いこだわりがないのであれば、楽にスムーズに学習を継続できる通信講座の受講をおすすめします。

通関士の合格率や試験内容について

通関士試験は、例年10月の第1または第2日曜日に全国都市で行われている国家資格試験です。受験者数は毎年7,0000人程度で、合格率は10〜15%と難易度が高いことが分かります。

科目は、以下の通りです。

スクロールできます
科目形式出題数配点合格点
通関業法選択式10問35点27点以上(満点の60%以上)
通関業法択一式10問10点27点以上(満点の60%以上)
関税法等選択式15問45点36点以上(満点の60%以上)
関税法等択一式15問15点36点以上(満点の60%以上)
通関実務輸出申告書輸入申告書各1問合計2問20点27点以上(満点の60%以上)
通関実務選択式択一式計算式各5問合計15問25点27点以上(満点の60%以上)

試験は、朝から実施されます。

9:30〜10:20(50分)  通関業法
11:00〜12:40(100分) 関税法等
13:50〜15:30(120分) 通関実務

合格率・難易度について

過去6年間の合格率は以下の表の通りです。

年度合格率合計
2018年度14.6%
2019年度13.7%
2020年度16.9%
2021年度15.8%
2022年度19.1%
2023年度24.2%

合格率は、基本的に10〜15%と難易度が高いです。また昨年度の合格者数、合格率は以下の表の通りです。

スクロールできます
年度合格者合格率
全科目受験者2019年度708人12.5%
全科目受験者2020年度857人14.4%
全科目受験者2021年度929人14.9%
2科目受験者2019年度71人12.5%
2科目受験者2020年度124人20.7%
2科目受験者2021年度58人10.6%
1科目受験者2019年度99人61.9%
1科目受験者2020年度159人75.4%
1科目受験者2021年度110人59.1%

一部科目免除をされている人がおり、受験科目数によって合格率が異なることが分かります。科目数が減ることで必要な勉強量が少なくなるため、受験科目数が少ない人の合格率はかなり高いです。

勉強時間について

通関士試験に合格する時間の目安は、以下の通りです。

資格名必要時間数
通関士300〜400時間

一般的には400時間程度の勉強時間が目安です。

もともと法律や貿易に関する知識がある人は、300時間程度でも合格する人がいます。

その場合は1日2時間程度の勉強を、毎日6ヶ月継続することで実現可能です。平日の勉強は、昼休憩や通勤時間を有効的に活用しましょう。

勉強は継続が大切なので、スキマ時間で予習・復習をすることで習慣がつきます。仕事など忙しく平日に時間が取れない人は、休日にまとまった時間を確保しましょう。

また、独学か通信講座かによって効率が変わるため、勉強時間も変動します。勉強は時間が多ければよいわけではなく、質も大切です。

【2024年最新】通関士の試験日程と申込日

例年のスケジュールをもとに、2024年(令和6年度)の通関士のおおよその日程を予想しました。

項目詳細
試験公告2024年7月1日
試験案内の配布未定
受験申込の受付2024年7月下旬〜8月上旬
試験日2024年10月上旬
合格発表2024年11月上旬(税関ホームページ掲載)
2024年11月下旬(官報掲載)

通関士試験の日程の詳細は、まだ公開されておりません。
公式発表がまだ実施されていないため、あくまで例年を参考とした予想です。

例年、受験日は10月1週目または2週目の日曜日に試験が実施されるため、2023年度は10月1日(日)または10月8日(日)と予測されます。毎年7月1日に試験公告されるため、今年も例年と同様と考えられるでしょう。

また、通関士試験は受験資格は必要ないため、申込みの流れだけ確認しておきましょう。

【受験資格】

なし

【申込みまでの流れ】

①出願書類を請求
②出願書類を記載
③3,000円分の収入印紙を貼り書面を郵送。
※またはNACCSを使用して出願書類を提出し、受験手数料を2,900円を電子納付する。

通関士資格と相性のいい資格

通関士資格は、以下の資格と相性がいいです。

資格概要
貿易実務検定・貿易実務のエキスパートとして知識を証明する検定
・貿易実務検定の知識は、通関士として働く際に活かせる
国際航空貨物取扱士・国際航空貨物に関する民間資格
・国際航空貨物の知識を証明されるため、航空系の会社で通関士として働ける
海事代理士・船舶関連の申請や登記などの手続き、書類作成を行う
・通関士として仕事の幅が広がるだけでなく、独立開業も狙える
旅行業務取扱管理者・旅に関する豊富な知識
・技術を持つ旅行業界で唯一の国家資格
・ほかの通関士と差別化を図れるため、仕事や求人の幅が広がる

通関士がこれらの資格を取ることで、仕事の幅が広がり、ライバルたちと差別化を図れます。就職時や、転職の際に有利になるでしょう。

気になる人は、ぜひ同時取得も検討してみてください。

まとめ

このページでは、数ある通関士講座の中から厳選したサービスと、その選び方などを紹介しました。

そのほかにも、基礎的な知識などを伝えたので、話が混ざってしまった方もいるでしょう。なので、最後にもう一度ランキングをまとめておきます。

スクロールできます
総合評価特徴
アガルート49・驚異の全額返金特典を実施
・安価な受講料金
・過去問演習の深いリサーチ
ユーキャン47・累計受講者数は5万人を突破
・開講実績が10年の安心感
・6カ月で学習を完全に終えられる教育課程
フォーサイト46・全国平均を上回る合格率
・スキマ時間を有効活用できるeラーニング「ManaBun」
・図解も充実!理解がすすむテキスト
LEC44・初学者コースで全66回となる圧倒的な講義量の多さ
・20年におよぶ実務経験の講師が指導
・WebやDVDを利用したフレキシブルな講座

【5位以下】
・TAC
講座費用が、ほかに比べて高額
・日本関税協会
オプション講座は受講後に追加できない
・マウンハーフジャパン
eラーニングがメインであり、サポートが手薄い
・産業能率大学総合研究所
オリジナルテキスト不使用であり、サポート厚くない

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また、とにかく安く学びたい初心者の方におすすめなのは「産業能率大学総合研究所」。初期費用39,600円(税込)から学べるため、おすすめです。

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