「正月休みにDLしたアプリ、もう開いてない…」
そんな経験、ありませんか?
毎年1月に「今年こそ英語を話せるようになりたい」と決意しながら、2月には挫折。この繰り返しにうんざりしている方も多いはずです。
でも、安心してください。それは意志の問題だけではありません。
心理学の研究で解明された「続かないメカニズム」と「続く仕組み」。これらを理解しておくことで、今年こそ英会話を習慣化できるかもしれません。
科学的根拠に基づいた「1月に始めるメリット」と「挫折しないための具体的な方法」を、この記事でお伝えしていきます。
新年1月に英会話を始めると続きやすい理由を科学的に解説
「今年こそ英語を話せるようになりたい」
そう決意しながらも、3ヶ月後にはダウンロードしたアプリを開くことすらなくなっている。心当たりのある方も多いのではないでしょうか。
実は、英会話学習の挫折率は92%にのぼるという調査結果があります(Babbel社「Language Learning Statistics」2019年調査)。ほとんどの人が途中で諦めてしまっているのです。
しかし、ここで朗報があります。1月に学習を始めた人は、他の月に始めた人よりも継続率が高いという研究結果が報告されているのです。
これは偶然ではありません。心理学で「Fresh Start Effect(フレッシュスタート効果)」と呼ばれる現象が深く関わっています。
Step 1: Fresh Start Effectとは?
「新しい始まり」を感じるタイミングで、モチベーションが自然と高まる心理現象のこと
Step 2: なぜ効果があるのか
過去の失敗と「心理的に距離」を置けるため、自己効力感がリセットされる
Step 3: 1月1日が最強の理由
年単位の区切り+社会全体が「新年」を意識するため、効果が最大化される
【Fresh Start Effectとは何か】
ペンシルベニア大学のDaiらの研究チームは、2014年にManagement Science誌で興味深い発見を発表しました。人は「新しい始まり」を感じるタイミングで、目標達成へのモチベーションが自然と高まるというものです。
新年、誕生日、週の初め、月の初めなど、こうした区切りの日は過去の失敗と心理的に距離を置きやすくなります。「去年までの自分」と「今年からの自分」を分けて考えられるからでしょう。1月1日は、この効果が特に顕著に働くとされる日の一つです。
【66日で習慣は定着する】
ロンドン大学のLallyらは、2010年にEuropean Journal of Social Psychology誌で習慣形成に関する研究を発表しました。新しい行動が自動的な習慣になるまでに、平均して66日かかるという結果です。
Fresh Start Effectで高モチベーション
最初の達成感を味わうタイミング
「新しさ」が薄れ、最初の危険ゾーン
大きな節目を乗り越えた証
「やらないと気持ち悪い」レベルに到達
【「話せるようになりたい」が続く理由】
目標の立て方も、継続に大きく影響することがわかっています。心理学では「接近目標」と「回避目標」という分類が使われます。
接近目標とは「英語を話せるようになりたい」のように、得たいものに向かう目標のこと。一方、回避目標は「英語ができないと恥ずかしい」のように、避けたいことから逃げる目標を指します。
研究によると、接近目標を持つ人の方が回避目標を持つ人より、目標達成率が約12ポイントも高いという結果が出ているのです。
1月に始める人が多い中、高すぎる目標を立ててしまい挫折する人も多いことがデータから判明!?
「今年こそ英語を話せるようになりたい」「今年こそダイエットに成功したい」。1月に立てた目標を、あなたは今もまだ覚えているでしょうか?
米国のデータによれば、1月1日に始めた新年の抱負を持つ人のうち、なんと81%が3ヶ月以内に挫折しています(Norcross et al., 2002)。そして最も挫折が集中するのは、2月の第2週。新しいことを始めた「新鮮さ」が消え、日常のルーティンに飲み込まれるタイミングなのです。
この数字を見て「自分は意志が弱いから」と思った方がいるかもしれません。でも、ちょっと待ってください。挫折の原因は、意志力だけの問題ではありません。
False Hope Syndrome(偽りの希望症候群)とは?
心理学者のポリヴィとハーマンが提唱した概念で、「今度こそ変われる」という非現実的な期待が、かえって挫折を招くメカニズムを指します。
人は変化を始めるとき、過度に楽観的な予測を立てやすい傾向があります。「1ヶ月で10kg痩せる」「3ヶ月でTOEIC200点アップ」。こうした目標は、短期間での達成が難しいにもかかわらず、希望に満ちた1月には現実的に見えてしまうものです。
「意志力さえあれば続けられる」という考え、実はこれも神話に過ぎません。
意志力は筋肉のように消耗する有限のリソースなのです(Baumeister, 2003)。1日に使える量には限りがあります。
仕事で疲れた夜に「勉強しよう」と思っても、すでに意志力の残量はほぼゼロ。これは性格の問題ではなく、人間の脳の仕組みそのものです。
挫折には典型的なパターンが存在します。以下の5つの失敗パターンを確認してみてください。
パターン1: 非現実的目標
1月の熱量で立てた目標が高すぎて、2月には「やっぱり無理だ」と諦める
パターン2: 完璧主義の罠
1日サボっただけで「もう台無しだ」と感じ、完全にやめてしまう
パターン3: 測定指標の欠如
何をもって「できた」とするか曖昧なため、成長が実感できず諦める
パターン4: インプット偏重
本を読む・動画を見るばかりで、実践しないため手応えがない
パターン5: 環境設計の欠如
スマホの通知やお菓子の誘惑など、邪魔が入る環境を放置している
どれか一つでも心当たりがあれば、あなたは「普通」です。そして朗報なのは、これらの多くは、仕組みづくりによって改善できる可能性があるということ。
一度始めた英語学習を楽に一年続けるための勉強法を考察
「英語学習を1年続けたい」と思ったとき、多くの人は「もっと頑張ろう」と意志力に頼りがちです。しかし、習慣研究の知見は別のアプローチを示しています。
ロンドン大学の研究では、新しい行動が自動化されるまで平均66日かかることが報告されています(Lally et al., 2010)。つまり、最初の2ヶ月間を乗り越える「仕組み」さえあれば、その後は驚くほど楽になる可能性が高いのです。
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【If-Then計画で「やる瞬間」を自動化する】
心理学者ゴルヴィッツァーの研究によると、「If-Then計画」は目標達成の効果サイズd=0.65と報告されています(Gollwitzer, 2006)。これは中程度から大きな効果に相当する数値です。
If-Then計画の具体例
- 「朝、コーヒーを淹れたら、お湯が沸くまでの3分間でアプリを開く」
- 「通勤電車に乗ったら、イヤホンを付けてリスニングを始める」
- 「夜、お風呂に入る前に、5分だけ単語を復習する」
ポイントは、すでに習慣化している行動(トリガー)に紐づけること
【継続しやすさで選ぶ英会話アプリ比較】
アプリ選びで最も重視すべきは、継続支援機能の有無です。リマインダー、ストリーク表示、短時間学習モードなど、「仕組みで続けられる工夫」があるかどうかが継続の分かれ目になります。
| アプリ名 | ストリーク | リマインダー | AI会話 | 最短時間 | 料金(月額) | 継続率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Duolingo | ○ | ○ | ○ | 5分 | 無料/1,100円 | 高 |
| スタディサプリ | ○ | ○ | – | 3分 | 2,178円 | 中〜高 |
| スピークバディ | ○ | ○ | ○ | 10分 | 1,983円 | 中 |
| ネイティブキャンプ | – | ○ | ○ | 5分 | 6,480円 | 中 |
| Cake | ○ | ○ | – | 1分 | 無料/1,400円 | 中 |
※継続率目安は公開データ・業界調査に基づく概算です
【インプット中心か、アウトプット中心か】
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比率7:3〜6:4がバランス良い
まとめ
1月に英会話を始めるあなたには、Fresh Start Effectという科学的な追い風が吹いています。
ただし、その優位性を活かすには「仕組み」が欠かせません。意志力に頼るのではなく、If-Then計画で行動を自動化すること。それが継続のカギになります。
この記事でお伝えした3つのポイントをおさらいしておきましょう。
- 1月スタートは科学的に有利 — Fresh Start Effectで「新しい自分」として始められる
- 挫折は意志の問題ではない — False Hope Syndromeという心理の罠を知れば対策できる
- 仕組みで続ける — If-Then計画と自分に合ったアプリ選びが継続の鍵
66日後には、英会話が日常の一部に
「今年こそ」を「今年から」に変える第一歩を、今日踏み出してみませんか?
