国際化が進む現代において、単に成績を上げるためだけの「詰め込み教育」では、将来グローバル社会で活躍できる力が身につくか不安を感じる方も多いでしょう。
今回インタビューした「帰国子女アカデミー」は、まさにこの「思考力」の育成と、生徒が心から楽しみながら学習を継続できる環境構築に注力しています。
まるで海外の学校のような自由な雰囲気、年齢を超えた交流、そして個々のペースに寄り添う驚くほど柔軟なサポート体制。
帰国子女アカデミーが実践する「思考力を育む教育哲学」と、学習へのモチベーションを維持するための仕掛けについて、受験ディレクター 上野 和香江さんにたっぷりお話いただきました。
「分からない」を成長に変えるコミュニティ:共に考え、挑戦を促す帰国子女アカデミーの指導姿勢
帰国子女アカデミーには、帰国子女だけでなく、様々なバックグラウンドを持つ生徒が集います。
生徒たちが自然に英語を思考のツールとして使いこなし、安心して自己を表現できる環境を、どのように実現しているのでしょうか。
「帰国子女」に限らず受け入れ:ESLとは一線を画す、英語を「第一言語」感覚で学ぶ環境
——貴塾は帰国子女の方のみを入塾対象とされているのでしょうか。
上野 和香江さんいいえ、実は帰国子女の方に限らず、様々なバックグラウンドをお持ちのお子様が通われています。
塾の名前に「帰国子女」と入っているため、そのように思われることが多いのですが。
当塾は今年(2025年)で開校21周年になりますが、開校当初から様々な生徒さんを受け入れています。
例えば、国内のインターナショナルスクールから日本の学校に移るタイミングで、英語力を維持するために通われる方、あるいは、インターナショナルスクールに在籍しながら通われる方もいらっしゃいます。
——帰国子女の方だけでなく、幅広く受け入れられているのですね。
上野 和香江さん日本で生まれ育ち、ご家庭では英語を使って生活されている、国際的なご家庭のお子様も通われています。
英語会話は堪能ですが、日本の学校に通っているため、読み書きは日本語の方が得意という場合もあり、英語力を維持する目的で在籍されています。
数は少ないですが、海外在住経験やインターナショナルスクールの在籍経験がなく、ほとんど独学で高い英語力を身につけ、「英語が大好き」というお子様が、他の生徒さんと一緒に学んでいるケースもあります。
——本当に多様なバックグラウンドを持つお子様が通われているのですね。
上野 和香江さんはい。ただ、全体としては帰国子女のお子様が圧倒的に多く、7~8割を占めています。
前提としてお伝えしたいのは、当塾は英語を「第一言語」として学ぶ感覚に近い環境であるという点です。
そのため、英語を「第二言語」として学ぶESLのプログラムとは少し異なり、ご入塾にあたっては、英語である程度の意思疎通が図れることが必要となります。

日本語NGの「完全英語環境」が自然な思考力を醸成
——授業は全て英語で行われると伺いました。
上野 和香江さんはい、そうです。教室にいらっしゃった瞬間から、お子様は日本語の使用が一切厳禁となります。
——徹底されているのですね。
上野 和香江さん私たち日本人スタッフも外国人アドバイザーも、全員が「How are you?」と、完全に英語で出迎えます。
幼稚園のお子様も、自分から「No Japanese!」と言うくらいです。
——入塾時から、完全に「英語環境」なのですね。
上野 和香江さん驚いた時などに、つい日本語が出てしまうこともありますが、そうすると周りのお子様が「No Japanese!」「Hey, it’s English time!」 と優しく注意してくれるんです。
そうやって、みんなで英語の環境を守りながら、のびのびと過ごしています。
——一般的な塾では考えられない、本当に特色のある塾だと感じました。
上野 和香江さんはい。私たちのスクールは「塾」や「アフタースクール」という括りにはなりますが、非常に独特な環境だと思います。
ここに来れば、まるで英語圏で生活しているかのように、英語で考えて英語で話すのが当たり前の感覚になるんです。
多様なバックグラウンドを持つ子どもたちが「自分らしくいられる」セカンドホームの雰囲気
——貴塾の雰囲気を保護者の方に伝えるとしたら、「ここが一番の魅力だ」というアピールポイントはどのような点でしょうか。
上野 和香江さん「完全英語の環境で、安心して様々なことにチャレンジできる場所」であるという点です。
特に海外生活が長く、ご自身のルーツが海外にあるために「日本のことはよく分からない」「自分の居場所がない」と感じているお子様もいらっしゃいます。
そういったお子様にとって、海外にいた時と同じように英語で過ごせる当塾は、「セカンドホーム」のような、自分らしくいられる場所でありたいと考えています。
——素晴らしい環境ですね。
上野 和香江さん文化が違えば、知らないことや分からないことも人それぞれです。
当塾では、「分からない」ということを安心して言葉にできる雰囲気を大切にしています。
もし分からないことがあれば、講師に質問して理解を深めるというステップを励まし、「なぜそう思ったの?」と一緒に考える姿勢を心がけています。
学習の場であると同時に、こうしたコミュニティとしての側面も非常に重視しているため、生徒たちがコミュニティ全体で、のびのびと英語を楽しみながら過ごせているのだと思います。

「なぜそう思ったか」を重視する、独自のクリティカルシンキング指導
単に知識を詰め込むだけでなく、生徒の知的探求心と自発的な学びをどう引き出すのでしょうか。
帰国子女アカデミーの指導の核は、すべての学習活動で「なぜそう考えたか」という思考のプロセスを深く問う「クリティカルシンキング」にあります。
高みを目指す環境づくり:チャレンジを促す各種コンペティションの目的
——先ほどのお話の中に「チャレンジできる」というフレーズがありましたが、これは一般的な塾ではなかなか聞かない言葉だと感じました。具体的にどのようなことにチャレンジしていくのでしょうか。
上野 和香江さん「チャレンジできる」というのは、単に新しいことに挑戦するという意味ではなく、日々の学びを“見える化しながら自分の成長を実感し、生徒自身が次の目標に向かって前向きに取り組むことを指しています。
KAでは、定期的に行うアセスメントや英検・TOEFLなどの外部テストを通じて、自分の現在の学力を知り、そこから次の目標を設定するようお声がけしています。
また、夏にはリーディングコンペティション、冬にはライティングコンペティションなど、生徒たちが成果を発表できる機会も設けています。
中高生向けにはスピーチコンテストを年に一度開催しており、日頃の学びを形にする「挑戦の場」として多くの生徒が参加しています。
さらに、年間を通じて一定の成果を収めた生徒には「KA Honors」というサーティフィケート(賞状)を授与しています。
こうした仕組みを通じて、生徒一人ひとりが自分の努力を可視化しながら、次のステップに向かって挑戦し続けられる環境を整えています。
——様々な形で目標が設定されているのですね。
上野 和香江さん常に「Aim higher」、つまり、より高い目標を目指せるような環境を整えていると思っております。
講師が大切にする、生徒の可能性と自発性を引き出す対話
——生徒の方のやる気や集中力を高めるためのカリキュラムも組まれているのでしょうか。
上野 和香江さん生徒自身が「英語が好き、楽しい、もっと続けたい」と思ってくれることが非常に大切だと考えています。
自発的に「好きだからやりたい」と感じてもらうためには、英語がコミュニケーションをとるためのツールとして機能している必要があります。
私たちは、自然にそうなれるような環境作りを大切にしています。
また、クリティカルシンキングを重視しています。
リーディングやライティング、グラマーの学習においても、ただ覚えるだけでなく、「なぜそうなるのか」「なぜそう考えたのか」といった思考のプロセスを大切にします。
また、学びが楽しく前向きなものになるよう、生徒たちの知的好奇心を刺激するような題材を積極的に取り入れています。

——どのような取り組みが行われているのでしょうか。
上野 和香江さん授業では、ペアワークやクラスディスカッションといったコミュニケーションの機会を多く設けています。
自分の意見を伝え、相手の意見を受け止めるという対話のキャッチボールを通じて、アウトプットのスキルを磨きます。
同時に、自己肯定感を育むことも重視しており、安心して発言できる環境だからこそ、英語力も伸びていくのです。
この「良い循環」が、単なる英語力の向上だけでなく、他の様々な面においても前向きに取り組む力に繋がっていると考えています。
学力向上を超えた成長:思考のプロセスを重視するライティング指導
——一般的な塾では「学んで理解する」ことが中心だと思います。しかし貴塾では、先ほどお話にあったクリティカルシンキングのように「考えること」を重視されているので、より人間的な成長が促されるのだろうと強く感じました。
上野 和香江さんそうですね。例えばライティングでは、正確に書くことももちろん大切ですが、それ以上にまず書くこと自体を楽しんで、前向きに取り組んでもらうことを重視しています。
そして、なぜそう思ったのか、その根拠は何かといったことを順序立てて説明できる力を養います。
日本の従来の作文添削というと、書き終えた原稿用紙を提出し、後から先生が真っ赤に訂正して返す、というイメージがあるかと思います。
それでは、やる気をなくしてしまうお子様もいるのではないでしょうか。
——「こんなに間違っていたのか」と落ち込んでしまいますね。
上野 和香江さん当塾では全く逆のアプローチをとっています。
一文一文書くごとに手を挙げてもらい、その都度講師がヒントを与えたり、生徒自身が気づけるように促したりするのです。
一文を書いたその瞬間に「なぜそう考えたのか」を問いかけることで、思考のプロセスを把握し、正しい方向へ少しずつ導いていくことを大切にしています

——なるほど。今のお話から、生徒さんと講師の方の距離が非常に近いという印象を受けました。授業は少人数制なのでしょうか。
上野 和香江さんはい、その通りです。小学生の低学年ですと1クラス7〜8名、受験クラスになると12〜16名ほどになります。
それでも一般的な学校のクラスに比べれば少人数ですので、生徒一人ひとりと良い距離感を保ちながら指導ができています。
学習の継続を支える、きめ細やかなサポート体制
帰国子女アカデミーでは、講師とアドバイザーが密に連携を取り、生徒の「つまずき」を早期にキャッチアップする仕組みを構築しています。
さらに、週に一度のレッスン以外の日も個別ニーズに対応できる、革新的なサブスク型ライブ授業「KA Plus!」にも注目です。
つまずきを早期発見し克服へ導く、講師・アドバイザーのチーム連携
——生徒さんとの距離が近い分、「ここが苦手そうだ」「ここで悩んでいるな」といった個々の状況も把握しやすいかと思います。そういった場合、講師の方がすぐにサポートに入るのでしょうか。具体的なサポート体制や工夫について教えてください。
上野 和香江さんクラスでの様子は担当講師が責任を持って見守っています。
そして、講師と各校舎のアドバイザーが密にコミュニケーションを取り、情報を共有しています。
例えば、学習に遅れが見られたり、宿題が提出されなかったりする生徒がいた場合には、アドバイザーからご家庭に連絡を差し上げます。
逆にご家庭から「日頃の様子が知りたい」というご相談があった際も、アドバイザーが講師に状況を確認し、アドバイスをお伝えするという対応をしています。
——クラス担当の講師の方を中心に、アドバイザーの方と連携してサポートされているのですね。
上野 和香江さんもちろん、学習の主体はあくまで生徒本人です。
学習面でつまずいている点や宿題の進め方などについては、担当講師から直接、生徒本人に働きかけしっかりと指導を行います。

リスニングや復習を徹底強化:個別ニーズに対応するサブスク型ライブ授業「KA Plus!」
——生徒さんの英語力には個人差がある場合もあるかと推察しますが、生徒さん一人ひとりに合わせたペースやカリキュラムを組まれているのでしょうか。
上野 和香江さんまず、クラスで使用する教材は学年ごとに定められています。
例えば小学3年生であれば、現地校の同学年レベルの英語力を維持・向上できる教材を使い、日本の学年と英語レベルが合致するように設計しています。
得意・不得意はあっても、その学年で求められるレベルの内容を全員が学ぶ、というのが基本になります。
さらに、生徒一人ひとりのペースや関心に合わせて学びを広げられるよう、「KA Plus!」というサブスクリプションサービスもご用意しています。
これは、週1回の通常レッスン以外の日に、ご自宅のパソコンからZoomのライブ授業を好きなだけ受講できる、学び放題のサービスです。
——「KA Plus!」には、どのような特徴がありますか。
上野 和香江さん「KA Plus!」は録画配信ではなく、画面の向こうにいる講師と生徒たちが双方向でやりとりをするライブ授業です。
様々な授業が毎日開講されており、月単位の定額制で自由に参加できます。
例えば、スキル別の強化クラスに加え、通常レッスンの予習・復習サポート、理科・社会・歴史などアカデミックな内容を英語で学ぶクラス、さらに英検・TOEFLなどのテスト対策や、Book Club・Artといった楽しいアクティビティクラスまで、幅広い学びを提供しています。
「宿題を終わらせること」がゴールではない、オンライン学習システムの活用法
上野 和香江さん宿題に関しても同様の考え方です。
私たちは、宿題は「終わらせること」がゴールにならないように指導しています。特に復習や見直しが重要です。
終わらせることが目的ではなく、そこから何を学び、いかに日々のパフォーマンスに活かすかを考えてもらうためのものなのです。
——宿題で得た学びを活かすために、どのような工夫をされていますか?
上野 和香江さん独自のオンライン学習システムを用意し、宿題をより丁寧かつ効率的に進められるようにサポートしています。
例えば、授業で学んだボキャブラリーの意味を英語の音声で再確認したり、オンライン上でゲーム感覚で単語の復習ができたりします。
また、「ノンフィクションのニュース記事を読んで知識を深めたい」といった個々の目標にも対応できます。
システム内には、安心して読めるニュース記事が3段階のレベル別に用意されており、生徒は自由にアクセスして興味のある分野の記事を読むことができます。そういった多角的な学習ができる体制を整えています。
楽しさが学びを加速させるコミュニティと環境設計
帰国子女アカデミーの教室は、単なる勉強の場ではなく、英語を「楽しい文化」として体感できる場所です。
壁一面の本棚を備えたライブラリーや、年齢を超えた交流が生まれるラウンジは、どのように生徒の学習意欲を刺激しているのでしょうか。
また、英語を実際に「使う」体験に昇華させるフィールドトリップについても伺いました。
学習意欲を刺激する、塾とは思えない「ライブラリーとラウンジ」の役割
——ホームページで校舎の様子を拝見したのですが、椅子や机が整然と並んでいる雰囲気ではなく、壁一面の本棚が印象的でした。他の塾とは全く違う雰囲気ですが、このような空間にされているこだわりや狙いはあるのでしょうか。
上野 和香江さんそれは、英語を単に「学ばされる教科」ではなく、「楽しい文化」として捉えてほしいという思いがあるからです。
ライブラリーの本は貸し出しも可能で、幼稚園児向けの絵本から、小学校5、6年生~中高生向けの話題の小説、古典文学まで幅広く揃えています。
読書は、語学力の維持・向上に加えて、知識を広げ、表現力を養うという意味でも非常に素晴らしい体験だと考えています。

——楽しみながら学べる環境が整っているのですね。
上野 和香江さん同時に、このスペースは休憩場所であるラウンジとしても機能しており、友達とボードゲームで遊んだり、小さいお子様が折り紙をしたりと、自由に過ごしています。
そこでは講師やアドバイザー、そしてラウンジアシスタントと呼ばれるバイリンガルの大学生たちとの交流も生まれます。
結果として、常に生きた英語に触れながら過ごせる場所になっているのです。
縦のつながりが成長を促す:幼稚園生から高校生までが交流する環境
——貴塾には幼稚園生から中高生まで、幅広い年齢の生徒さんがいらっしゃいますよね。そういった異なる年齢の生徒の方々同士が、先ほどのラウンジのような空間に集い、交流することもあるのでしょうか。
上野 和香江さん平日はレッスンスケジュールの関係で、早い時間帯は幼稚園、その後は小学生、夜は小学校高学年と中高生、というように時間帯がある程度分かれています。
それでも、入れ替わりの時間帯などに、例えば中学生が小学6年生と話していたり、高学年の生徒が低学年の生徒と一緒にラウンジでゲームをしていたりしますね。
年齢を超えた繋がりも生まれています。
——他の塾ではあまりない、貴重な環境ですね。少し年上のお兄さんやお姉さんに憧れる気持ちは、生徒の方々にとって大きな刺激になると思います。身近にそうした存在がいて、実際に話ができるというのは、成長の素晴らしいきっかけになりそうです。
上野 和香江さんおっしゃる通りです。
ティーチングアシスタントである大学生を筆頭に、輪が広がっていくこともあります。
大学生たちは、中高生とは気軽に話をしたり、小学校低学年の生徒たちとは一緒になって遊んだりと、年齢に応じたコミュニケーションで、良い雰囲気を作ってくれています。
英語を「使う」体験に昇華させる季節イベントとフィールドトリップの目的
——フィールドトリップについてお伺いします。こちらも貴塾ならではのプログラムだと思いますが、実施される目的や狙いについて教えていただけますか。
上野 和香江さんコミュニティとしての繋がりを大切にするためです。
例えば、様々な校舎から生徒たちが集まってボードゲーム大会を開催したり、授業で美術史を学んだ後に「みんなで上野の美術館へ本物を見に行こう」と参加者を募り、講師が引率して鑑賞会を開いたりしています。
——活動を通じて生徒さん同士の距離も一層近くなりそうですね。
上野 和香江さん週に1回通って英語を勉強するだけでなく、英語を使って様々な経験を積み、色々な人と出会ってコミュニケーションをとる、そういった体験に繋げることを目的としています。

将来の可能性を広げる進路相談と、講師が実感する成長の喜び
帰国子女アカデミーの指導は、目の前の受験や成績向上をゴールとはしていません。
生徒の将来の選択肢を広げる「一生もののツール」として英語を捉えているからこそ、その進路相談は非常に多角的です。
最後に、講師陣が実感する、お子様たちの劇的な「人としての成長」を見届ける喜びについてもお伺いしました。
進路の悩み:「英語をどう生かすか」に焦点を当てた保護者へのアドバイス
保護者の方からよく受けるご相談には、どのようなものがありますか。
上野 和香江さん「英語力をどのように進路に活かせばよいか」といったご相談や、「国語や算数など、他の教科との学習バランスの取り方」といったご質問をよく受けます。
——一般的な塾では、まず志望校があり、そこへ合格するために学習を進めるケースが多いかと思います。しかし今のお話ですと、貴塾では志望校選びから相談することも可能なのでしょうか。
上野 和香江さんもちろん可能です。
在籍年数に関わらず、入塾当初から「○○中学校に合格したい」といった明確な目標を掲げていらっしゃるご家庭もあります。
その一方で、「英語力の保持・向上のために通っていたら、近所に英語で受験できる私立中学が新しくできた。これまで中学受験は全く考えていなかったが、挑戦するのはどうだろうか」といったご相談から始まるケースもあります。
その場合は、公立中高一貫校の受検という選択肢も含めて、一緒に考えさせていただきます。
——ホームページを拝見したのですが、英語だけでなく、最近、国語など他の教科も始められたそうですね。
上野 和香江さんはい。これまで長年、帰国子女やバイリンガルのお子様のための英語教育に特化してきましたが、昨年から「Compass Learning」という、受験国語・算数のプログラムも開始しました。
近年、中学受験において、特に一般入試で、理科・社会の代わりに英語を選択できる私立中学校が増えています。
そういった学校でも国語と算数の学力は問われますし、入学後は日本語で授業を受けるため、基礎的な国語力は不可欠です。
これまでは、多くの生徒さんが他の塾で国語・算数を学び、当塾で英語を学ぶという「二足のわらじ」の状態でした。
そこで、当塾だけで3教科をまとめて学べる体制を整えたのです。
校舎では英語のみを使用するため、オンライン授業は日本語で行うという形で、学習環境を明確に分けています。
——今まで他の塾に通っていた方も、一括して貴塾で学べるようになったのですね。生徒の方にとっても、一箇所にまとめて学べるという点で、大きな安心感に繋がりそうです。
上野 和香江さんもちろん、以前から他の塾に通い慣れているお子様は、そちらを継続しながら英語は当塾で、という形でも全く問題ありません。
当塾で3教科の指導が可能になったことにより、新しい選択肢ができました。
教育者として最も喜ばしい瞬間:生徒の劇的な「人としての成長」を見届ける喜び
——講師の皆様が、この塾を運営されていて「本当に良かった」と感じるのはどのような瞬間でしょうか。
上野 和香江さんやはり、お子様たちの成長を間近で見届けられる瞬間です。これこそが教育者冥利に尽きます。
例えば、小学校1年生の体験レッスンで「I like dogs.」と書いていたお子様が、6年生になって志望校に合格し、受験直前に書いたエッセイを見比べた時のことです。
簡単な一文から始まったライティングが、美しい情景描写から始まる導入部や、構成のしっかりしたパラグラフで展開され、ミスなく洗練された自分自身のスタイルを確立した文章になっているのを見ると、胸が熱くなります。
また、入塾当初は毎週親御さんの後ろに隠れるようにして通っていたお子様が、いつの間にかお友達と「この本が面白いよ」などと、楽しそうに英語で話している姿を見た時も、心から嬉しいと感じます。
——貴塾では、いわゆる「受験英語」ではなく、英語は人間的に成長するためのツールとして捉えていらっしゃるのですね。自分自身を高め、新たな目標を見つけるための一つの手段として、英語を深く学んでいけるのだと感じました。
上野 和香江さんおっしゃる通りです。
ホームページのトップにも掲げている「English for a Lifetime」というスローガンが、まさにその考え方を表しています。
私たちは、英語は自己を高めるためのツールとして捉えており、その結果として受験でも実績に繋がっているのだと考えています。
あくまで受験合格だけをゴールにしているのではなく、常にその先を見据えているのです。

「一生もののツール」として英語を手に。帰国子女アカデミーという選択
今回のインタビューを通じて、帰国子女アカデミーが追求するのは、英語を「一生もののツール」として定着させ、将来の選択肢を確実に増やすことであると明らかになりました。
そのために、生徒が本音で語り合える「セカンドホーム」のような環境、そして「なぜそう思ったか」を深く問うクリティカルシンキングを核とした指導が徹底されています。
さらに、オンラインでライブ授業を受講できる「KA Plus!」といった柔軟な仕組みでフォローし、学習を「やらされること」から「楽しい継続」へと変えていきます。
もし、お子様が自発的に学びを深め、将来、英語を武器に自己を高める道を歩んでほしいと願うなら、ぜひ帰国子女アカデミーの教育哲学と、生徒一人ひとりに寄り添うサポート体制を詳しく見てみることをおすすめします。
帰国子女アカデミーの詳細
入塾案内
無料体験受講の有無・実施内容
初回無料体験レッスン有り
入塾説明会の有無・実施頻度
現在、オンライン説明会を月に数回実施中
個別相談の可否
初回無料体験レッスン時に個別相談を承っています
入塾テストの有無・クラス分けの基準等
お子様の英語学習経歴によってはオンラインアセスメントを実施する他、一部コースは体験レッスンの予約の前に、オンラインアセスメントを実施。
他の塾と比較した強み/教育方針・カリキュラム作成の方針
KAは“English for a Lifetime”を信念に、英語を単なる教科でなく自己を高めるツールとして捉え、保持・向上をサポートします。100%完全英語の環境と、20年に及ぶ実績と研究から作成したオリジナルカリキュラムで、ネイティブ同等の表現力・思考力を鍛えられる点が他塾にはない強みです。加えて昨年より国算対策も開始し、受験準備を総合的にサポートできる体制が整いました。
最も伝えたい貴塾の魅力
100%完全英語の環境で、講師やお友達と切磋琢磨しながら、将来国際社会で活かせる英語力と実践的な知識やスキルを培います。帰国生やバイリンガルのお子様が、自分らしく過ごせる環境で、英語力とともに自信と主体性を育てられることこそがKAの最大の魅力です。
入塾を検討している人へのメッセージ
帰国後の英語保持や、英語を活かした進路選択をお考えのご家庭に、KAは最適な学びと環境をご提供します。お子様の可能性を広げ、未来の選択肢を一緒に増やしていきましょう。
その他特記事項
当校は100%完全英語、日本語は一切厳禁の環境で学んでいただくため、事前に海外在住経験や、英語での学習経験の確認、オンラインアセスメントで英語の読み書きのお力を拝見させていただきます。
保護者対応
| 保護者との面談頻度 | 随時ご相談をいただいた場合に実施 |
|---|---|
| 保護者とのコミュニケーション手段 | 電話、メール |
| 保護者用駐車場の有無 | なし |
基本情報
| 公式WebサイトURL | https://www.kikokushijoacademy.com/ |
|---|---|
| 公式SNSアカウント | Instagram https://www.instagram.com/kikokushijoacademy/ |
| 塾の所在地・最寄り駅 | 東京都、神奈川、千葉に11校 + オンライン授業(Distance Learning) |
| 設立年 | 2004年 |
