不登校や発達障害など、お子様の状況に悩む保護者の方は、学びの場選びで大きな不安を抱えています。
一般的な学習塾では、学校に行っていない期間の「学び直し」の進め方や、心理的なサポートまで対応しきれない課題があるからです。
株式会社キズキは不登校の経験を持つ代表の揺るぎない理念に基づき、生徒一人ひとりの特性と心に寄り添う完全個別指導塾「キズキ共育塾」を運営しています。
今回は、キズキ共育塾で不登校相談員を務められている伊藤 真依さんに、その独自の教育哲学、信頼を築く講師の姿勢、そして具体的なサポート体制について詳しく伺いました。
キズキ共育塾が掲げる「何度でもやり直せる社会」の実現
キズキ共育塾が目指すのは、「勉強」というツールを通じて、生徒が再び社会の中で自立できる力を身につけることです。
本章では、学力と心の両面を支える独自の教育哲学について深掘りします。
元不登校の代表が込めた想い:勉強は「自立」のためのツールである
——まず塾を立ち上げた背景についてお伺いしたいと思います。どのような理念や思いがあったのか、教えていただけますか?
伊藤 真依さん当塾の母体となっているのは「株式会社キズキ」という会社なのですが、この会社全体の理念として、「何度でもやり直せる社会をつくる」というスローガンを掲げています。
この理念は、弊社の代表である安田祐輔の経験に基づいています。
自身も発達障害を持ち、それが原因でいじめられた経験もあり、大変な時期を過ごしてきたようです。
しかし、一念発起して人生をやり直そうと思い立ち、猛勉強をして最終的に国際基督教大学(ICU)に合格し、社会へ出ているという背景を持っています。
そのような経験を持つ者が代表を務めており、弊社の提供するサービスも、学習や勉強が軸となっています。
なぜなら、「学び」というのは、人生をやり直すための非常に良いツールの一つになると考えているからです。
学び直しや学びを通して、人生を再始動させたい人々のサポートをしたい。
これが当塾の始まりであり、一番の目的です。

——なるほど。「良いツール」というのは、学んだ結果、例えば進学に繋がったり、学校へ通えるようになったりと、「人生のやり直し」に直結するという意味合いでしょうか。
伊藤 真依さんおっしゃる通りです。
勉強をすること自体が目的ではなく、あくまでも、人生を切り拓くための「ツール」として勉強を使い、最終的な目標としては「自立をしていくこと」を目指しています。
学力向上だけでは不十分。心のケアとの「両輪」を大切にする理由
——貴塾には、不登校のお子様や、発達障害をお持ちのお子様がいらっしゃるということですが、塾としてどのようなことを大切にされているのでしょうか。
伊藤 真依さん学力指導と心のケア、その両方が大切であると考えています。
どちらか一方が欠けていてもいけないのです。
例えば、すべてに対して不安な気持ちが出てきてしまう状態や、安心できる場所ではないと感じてしまう環境では、再スタートは困難です。
不登校や引きこもり、発達障害からの再スタートは、心の安定や安心感、そして学力の向上の両面が揃っていないとできません。
この両方を同時にサポートするというのが、他の塾にはない当塾の特徴だと考えています。
——特に不登校や発達障害のお子様は、それぞれ抱えている課題が異なりますよね。一人ひとりに合わせることは大変なことだと思いますが、どのように対応されているのでしょうか。
伊藤 真依さん不登校のお子様の場合は、学校に行っていない期間があるため、どこから学び直しをするか、現在どれくらい理解しているか、という状況がそれぞれ異なります。
また、「発達障害」と一口に言っても、様々なパターンがあります。
例えば、読むことが苦手な方もいれば、耳で聞いて理解することが苦手な方もいるなど、特性は多岐にわたります。
——生徒の方が苦手を感じている部分は、講師の方が対話を通して見つけていくのでしょうか。
伊藤 真依さんその通りです。講師には、多角的な視点が必要だと考えています。
単に「どこが解けていないか」という部分的なことだけではなく、生徒が全体的に何を苦手としているかを把握しなければなりません。
例えば、先ほど申し上げた通り、耳から聞いて理解するのが苦手だと分かれば、板書や視覚的な資料を多めにしてみたり、構造的に説明するようにしたりと、色々な工夫をします。
つまり、「何ができていないか」という事実だけでなく、その方の「特性」を含めて総合的に判断するということが重要だと考えています。
——講師の方は、「特性」を見極めるための技術を身につけていらっしゃるということでしょうか。
伊藤 真依さんそうですね。ただ、属人的なものというよりも、質問を通じて情報を引き出していく方法など、様々なメソッドを持っています。
そして何より、当塾では個別指導であり、生徒一人に対して専属の担当講師がついております。
毎回違う講師が来たり、複数の生徒を同時に見たりするのではなく、個別指導にこだわっていることも課題の早期発見・解決に繋がる一つの理由と言えます。
楽すぎず、辛すぎない。「ラーニングゾーン」を見つけ出す指導とは
——保護者の方からよく寄せられる相談や悩みには、どのようなものがありますか?
伊藤 真依さん「学校に行かせないという選択は、甘えになってしまうのではないか」「何か辛いことから逃げると、辞め癖がついてしまうのではないか」といったご相談をいただくことがあります。
前提として、「楽すぎ」もいけませんし、「辛すぎ」もいけないと考えています。
——「楽すぎ」も良くないのですね。
伊藤 真依さんただ、「楽すぎ」もいけないといっても、楽をする時間そのものが悪いという意味ではありません。
専門用語で言うと、最も楽な「コンフォートゾーン」、最も辛い「パニックゾーン」があり、その中間に学びが得られる「ラーニングゾーン」があります。
——心理の領域が分かれているのですね。
伊藤 真依さんもし、学校に行くことが最も辛い「パニックゾーン」なのであれば、その点を修正しなければなりません。
学校ではないけれど学べる、「第三の居場所」のようなところを探す必要があると思うのです。
「辞めること」や「辞め癖がついてしまうのではないか」といったお悩みを抱えた状態で、全く何もしないで時間だけが過ぎてしまう状態では、目標には向かいませんよね。
当塾は、「第三の居場所」の選択肢の一つとして存在していますので、ぜひご検討いただければと考えています。
信頼が生まれる指導:講師陣が徹底するプロフェッショナルな姿勢
学力向上と心のケアを両立させる上で不可欠なのが、生徒の心に寄り添い、信頼関係を築く講師陣の存在です。
キズキ共育塾では、単なる優しさではなく、ロジックに基づいたプロフェッショナルな指導姿勢を徹底しています。
感覚的ではない支援:ロジックに基づいた根拠ある指導方針
——講師の方とお子様の信頼関係が非常に大事になってくるかと思いますが、講師の方々はどのような点を心がけていらっしゃいますか。
伊藤 真依さん一つは「感覚だけで対応しない」という点がかなり重要だと考えています。
例えば、「優しくすれば相手は喜ぶだろう」といった感覚的なコミュニケーションだけではなく、「その方が本当に求めていることは何か」「どうしたらその方が一番分かりやすいか」ということを、根拠に基づいて支援するよう、当塾全体で徹底していることです。
——指導の具体的な方法は、講師の方々の間で共有されているのでしょうか。
伊藤 真依さん講師は必ず、生徒を受け持つ前に研修を受けています。
当塾では、他の塾にはないような特殊なご相談が発生することもあります。
その際に、どのように受け答えをすると良いのか、といった対応についても研修しています。
——学習面の指導法だけでなく、心のケアの対応についても学ばれた講師の方が、教えてくださるということなのですね。
伊藤 真依さんまた、「決めつけない」という点も大切です。
仮に「この方は、おそらく耳から入ってくる情報の方が頭に入りやすいだろう」という仮説を立てたとしても、まずは両方のパターンを試します。
その上で、どちらの方法がより良いかを見極め、最終的な学習方針を決めるようにします。
——全て根拠に基づいて決定されているのですね。
伊藤 真依さん感覚だけで行うと、非常に属人的になってしまい、講師によって支援のクオリティに差が出てしまうと思うからです。
講師それぞれの個性は保ちつつも、一定のロジックに基づいて行うことを大切にしています。
もちろん、講師との相性はあると思いますので、もし合わないと感じたら講師の変更が可能です。
保護者も参考にできる!生徒の「事実と感情を分ける」コミュニケーション術
——保護者の方の実践できるような、講師の方が実際に行われているテクニックやコツはありますでしょうか。
伊藤 真依さん不登校のお子様の特徴として、どちらかというと不真面目なお子様よりも、実はとても真面目なお子様が多い傾向があります。
真面目であるが故に、すべてが怖くなってしまったり、不安に感じたりすることがあります。
そのため、「緩める」という対応が非常に重要だと考えています。
——「緩める」ためには、どのような工夫が必要でしょうか。
伊藤 真依さん具体的なテクニックとしては、「事実と感情を分けてあげる」ということです。
例えば、宿題を忘れた時、真面目なお子様は「宿題を忘れたから、先生に嫌われた」と考えてしまうことがあります。
その際に、「宿題を忘れたのは事実だけど、だからといって先生に嫌われたかどうかというのは感情の部分だよね」というように、事実と感情を切り分けて捉え直してあげるのです。
そうすると、お子様は「宿題を忘れたけれど、それをもう一度やり直したり、先生とうまくコミュニケーションを取ったりすれば大丈夫かもしれない」と、次の行動へと考えが進むことがあります。
——確かに、それは保護者の方もご家庭で実践できそうですね。
完全個別指導を支える「特性」を考慮したカリキュラム設計
講師陣の高度な専門性が、生徒一人ひとりの特性に合わせた学習プランへと結実します。
不登校や発達障害のお子様が持つ「わからない」を正確に特定し、学習への意欲を最大限に引き出すための、具体的なカリキュラム設計の秘密に迫ります。
特に、苦手克服より得意科目を優先する戦略の意図とは何でしょうか。
個別面談と独自アセスメントで生徒の「わからない」を正確に把握
——1対1の個別指導で特性に合わせたカリキュラムを組むと伺いましたが、具体的にどのような流れで組むのでしょうか?
伊藤 真依さん基本的な流れとしては、中長期的な目標と、短期的な目標を設定したいと考えています。
そのために、現在の状況と目標を確認するという点においては、他の塾と共通しているかと思います。
当塾として特徴的な点は、主に2つあります。
1つ目は、その生徒の方が必ずしも一般的な学年と同じ進み具合ではない点を考慮することです。
多くの場合、最初の面談でいただいた自己申告と、実際の学力に大きな差があることが多いのです。
ヒアリングは行いますが、最終的なカリキュラム確定は一緒にやってみてから、というステップを踏みます。
——段階的に進めていくのですね。
伊藤 真依さん2つ目は、得意と苦手を細かく分析することです。先ほど申し上げたように、特性も考慮します。
当塾が独自で導入しているアセスメントのような仕組みがありますので、それに則り、質問を通じて分析をしていきます。
苦手克服より「得意な科目」から始める成功体験のサイクル
伊藤 真依さんアセスメントをする目的は、生徒本人にとってどのような方法が最も身につくのかを考えるためです。
そして、そもそも「どの科目から始めるか」という点も大切だと考えています。
一般的には、苦手な科目を引き上げることに注力する傾向があります。
苦手科目を克服することは大切ですが、当塾では得意科目から始めることも多々あります。
なぜなら、「勉強する習慣がない」「勉強そのものが嫌い」といった方が多いため、勉強に対する「動機付け」を身につけてほしいと考えているからです。
——得意なものから始めると、自信がつき、「じゃあ他の科目もやってみよう」とやる気が出そうですね。
伊藤 真依さんまた、当塾のお子様の中には、短期間で得点を上げようとした際、苦手をベースアップしていくよりも、得意な分野をさらにプラスアルファで強化した方が、成績がすぐに伸びる方も多くいらっしゃいます。
——他の塾とは異なるアプローチをされているのですね。
伊藤 真依さん面談に来られる保護者の方は「苦手な科目から勉強させたい」とおっしゃることもあります。
そこで「最初は得意なものから始めて、自己肯定感を上げていきましょう」といったご提案ができるのは、当塾ならではの特徴であると自負しております。
周囲を気にせず集中できる:安心感が担保された個別の学習空間
——教室の雰囲気はいかがでしょうか。
伊藤 真依さん物理的な構造についてお話ししますと、個別のブースの中に講師と生徒が入って学習する形態ですので、パーソナルスペースは守られていると感じられるかと思います。
そのブースはそのまま自習スペースとしても使っていただくことができます。
自習が好きでずっと通ってくれる生徒もいます。

——自習室というと、とても静かな空間なのでしょうか?
伊藤 真依さんもちろん静かではあるのですが、人の声が全く聞こえないというわけではありません。
というのも、授業で使うブースと同じ空間なので、仕切りはありますが、完全な静寂ではないのです。
一般的な塾のように集団授業がなく、その都度ブースで個別指導を行う形なので、常に程良く音がある状況です。
生徒の中には、ちょっとした音があった方が良いという方もいらっしゃるんです。
——そのような特性を持っている方もいらっしゃるのですね。
伊藤 真依さん実際に、静かすぎると機械の音などが気になってしまい、かえって集中できないという方もいらっしゃいます。
不安な時期を乗り越えるための具体的なサポート体制
再スタートを切る上で、学習面以上に大きな壁となるのが、進路や生活習慣、そして家庭との関係性です。
キズキ共育塾は、学校との複雑な交渉や、昼夜逆転といった生活の課題に対し、どのようなサポートを提供しているのでしょうか。
学校との交渉も代行。出席認定を勝ち取るためのきめ細やかな連携
伊藤 真依さん当塾で受けた授業を、学校の方で出席扱い(席認定)として認めてもらえる仕組みもあります。
ただし、これの最終的な判断は各学校の校長先生に委ねられています。
そのため、当塾としては、その交渉や、最終的に認めてもらえた場合の書類のやり取りを担当しています。
——交渉もされているのですか。
伊藤 真依さん「こういう内容の学習をしたいので、認めてもらえませんか」といった連絡は、私も何度も行ったことがあります。
——校長先生が決めると伺ったので、「どのように手続きを進めるのだろう」と疑問に思っていましたが、貴塾に交渉もお任せできるのは非常にありがたいですね。
伊藤 真依さん最終的な判断は校長先生に委ねられているため、「認めてもらえないのではないか」という不安をおっしゃる方が多いのですが、実はこれにはメリットもあるのです。
もしキッチリとルールが固定化されていたら、その方に合わなかった場合、認めてもらえないケースも増えるでしょう。
しかし、校長先生の裁量に委ねられる分、交渉次第で認めてもらえるケースもあります。
その点はメリットとして活用できていると考えています。
ただ、ご家庭だけで交渉を行おうとすると、制度を理解していないと難しい部分も多いかと思います。
保護者でも学校でもない「第三の居場所」としての健全な関わり方
——家庭との連携というのも重要になってくるかと思います。その点はいかがでしょうか。
伊藤 真依さん家庭との連携はとても大切だと思っています。
私たちも、「何か変わったことがあれば、いつでもご相談ください」とお伝えしています。
ただ当塾としては、保護者と学校、そのどちらでもない第三者的な立ち位置だと考えています。
——第三者的な立ち位置、ですか。
伊藤 真依さんはい。お子様が関わる場は、多ければ多いほど良いと考えています。
家庭でうまくいかないから居場所がない、学校で居場所がないからもう行くところがない、という状況にならないようにするためです。
——お子様にとって塾や講師の方々は、保護者側でもなく、学校側でもない、中立的な存在の方が良いということですね。
伊藤 真依さん過度に依存的になるというよりも、当塾をお子様のサードプレイス(第三の居場所)としての役割として認識していただけると健全なのではないかと思っています。
サポートの基本として、「試す」「工夫する」「継続する」という3つのサイクルを回していくことが大切だと思っています。
最初の「試す」という段階は最もハードルが高いと思いますが、一度始めてしまったら後戻りできないということはありません。
もし難しいと感じた場合には、他の方法に変更することもできるのです。
——一歩目の「試す」段階ではご本人に頑張っていただき、保護者の方とも連携してサポートしながら、貴塾と一緒に進めていくということですね。
伊藤 真依さんはい。やり方を工夫したり、別の方法を再提案したりできる点は当塾の強みですので、ぜひお任せいただければと思います。
モチベーションだけでなく生活習慣の乱れを「根本」から解決する
——ホームページを拝見したところ、生活習慣の立て直しにもかなり注力されているようですね。貴塾の特徴的な要素かと思いますが、具体的にどのような取り組みを行われているのでしょうか。
伊藤 真依さん一般的に、生活習慣が乱れている状況とは、例えば「昼夜が逆転している」「スマホやゲームの時間が極端に長い」といったことをイメージされるかと思います。
しかし、当塾のファーストステップとして考えているのは、昼夜が逆転しているかどうかということよりも、「就寝時間や起床時間を問わず、毎日一定の長さ(例えば8時間以上)寝られているか」といった、健康を保つためのリズムを整えることです。
——必ずしも、いわゆる「昼型の生活リズム」に修正しないのですね。
伊藤 真依さんええ。まずは「夜に起きているから悪い」のではない、ということを整理します。
そして、「なぜ生活習慣が夜型になっているのか」という理由を考えます。
不登校のお子様にとって、夜はとても楽な時間であることが多いのです。
なぜなら、昼間というのは本来学校に行かなければいけない時間なのに、自分が行けていないということに対し、罪悪感に苛まれてしまう時間だからです。
そのため、昼間に寝て過ごした方が心が守られる、といった心理が働いていることがあります。
——そのような心の動きを理解されているのですね。
伊藤 真依さんもちろん、社会的なゴールデンタイムは昼間に活動することであり、その時間に活動できるようになった方が、将来の選択肢は増えるだろうとは思います。
しかし、例えば大人の夜勤の方が生活リズムが悪いかと言われたら、そうは思われないですよね。
そのため、当塾は「健康的に人間として生きられるリズムって何だろう」という点をまず一緒に考えましょう、というスタンスです。
「諦めなくていい」未来へ。進路の多様性と成長の実例
「不登校だと将来が閉ざされる」という不安は、多くのご家庭が頭を悩ませることでしょう。
しかし、キズキ共育塾は、多様な進路の選択肢と、講師との出会いによって劇的に人生が変わった生徒たちの実例を示し、「諦めなくていい未来」を約束します。
不安を希望に変えるための、保護者が取るべき最後の一歩とは何でしょうか。
不登校でも進路は狭まらない!多様な入試方式と戦い方を提案
——不登校になると、「学力的な面で諦めなければいけないのではないか」と思ってしまうこともあるかと存じます。
伊藤 真依さんその点は「諦めなくていい」「やり方次第でいくらでも方法がある」とお伝えしたいです。
本当に劣等感を持たないで欲しいと思っています。
——保護者としては、やはり不登校だと「進路が狭まるのではないか」と心配してしまいがちですが、その点もあまり心配しなくても良いのでしょうか。
伊藤 真依さん選択肢は「ない」という結論を持った状態で、当塾にご相談くださる方が多くいらっしゃいます。
実際に当塾に通われると、選択肢は「ある」とご認識いただき、それを「どうやって広げていくか?」という次のステップのお悩みに変わります。
——そのようなご相談をさせていただけるのはありがたいです。最近では、様々な入試方式もありますよね。
伊藤 真依さん近年は、不登校のお子様でなくても、一般入試ではなく総合型選抜(旧AO入試)で受験する方が非常に増えています。
例えば、「自己アピールすることよりも数学の方が得意」というお子様もいらっしゃいますので、その場合はさらにフェアに他の受験生と戦えるとも言えます。
先生に憧れ、人生の目標が変わった生徒の劇的な変化
——実際に通われていた生徒の方で、印象的なエピソードがありましたら教えていただけますでしょうか。
伊藤 真依さん非常に印象的だった生徒の方についてお話します。
その方は、最初に見学に来られた時は、「塾も行きたくないし、ここに来たこと自体が最悪だ」と泣いていました。
その生徒の方はとても真面目な方で、おそらく「不登校」というレッテルを貼られるような状況が、とても嫌だと感じていたようです。
実際に当塾に通い始めたところ、とても相性の良い講師と出会いました。
その講師の授業を受けているうちに、「この先生と同じ東京の学校に行きたい」という目標を定めました。
——その講師の方への憧れが、その生徒の方を動かしたのですね。
伊藤 真依さん文系理系も決まっていなかったにもかかわらず、その講師と同じ理系の学校を目指すまでに至りました。
これは、もちろん勉強を教えるのが分かりやすかったという要因もあると思います。
しかし、それだけではない理由があったようです。
実は、その講師も不登校の経験があったようです。
そのような経験があったからこそ出る深みというものを、生徒は感じ取っていたそうです。
——人としての魅力もある方が揃っているのですね。やはりお子様は正直なので、取り繕っているのではなく、本質に憧れているということですよね。
伊藤 真依さんそうですね。やはり心理学など、人の内面について考えることが得意な方が、当塾の講師として入社しているのだと思います。
悩める保護者へ:まずは頼ってほしい。情報を集めることが一歩となる
——お子様が不登校や発達障害で学びが中断しており、悩みや不安を抱えている保護者の方々に向けて、メッセージをお願いいたします。
伊藤 真依さん不登校を経験されていない保護者の方も多いかと存じます。
ご自身が経験していない道をお子様に歩ませるのが怖いと感じるのは、当たり前のことです。
それ自体を悪いことだと思わなくても良い、ということをお伝えしたいです。
だからこそ、外部と連携していく意味があると考えています。
専門知識を知っている人に話を聞き、情報を集めることで、その恐怖や不安を取り除き、目標に向けた現実的な道筋が見えてくると思います。
「頼る」ということの意味は、まずそこにある、ということをぜひお伝えしたいです。
今、不登校のお子様は34万人いると言われていますが、実際の現場レベルで見ると、クラスにおいて不登校の人がマジョリティではないと言えます。

——そのような中でも、「自分だけが抱えている悩み」のような孤独を感じてしまうのが、実態だと思います。
伊藤 真依さん不登校からやり直しをしたという事例はたくさんあります。
ただ、その全てが同じ事例ではないので、豊富なデータベースから情報を集め、そこから「どれが自分に合うか」を取捨選択していくのが次のステップだと思います。
サポートのノウハウを持った当塾へ、ぜひそのお手伝いをお任せいただければ幸いです。
「学力×精神面」のホリスティック支援が実現する、人生再始動の哲学
キズキ共育塾が提供する支援は、学力面と精神面を切り離さないホリスティックなアプローチであり、「学びは人生を再始動させるための良いツール」という哲学に基づいています。
不登校や発達障害のお子様を持つ保護者にとって、自分が経験していない道を子どもに歩ませることへの不安は当然のことです。
しかし、今日からでも人生のやり直しは可能です。
大切なのは、困難な状況で「何もしない」のではなく、「試す」「工夫する」「継続する」というサイクルを回し始めること。
そして、その一歩を、安全で専門性の高い第三の場所で踏み出せるかどうかが、お子様の自立と成長を大きく左右します。
情報収集と外部連携を通じて、最もお子様の特性に合った学びの場を見つけ、未来を切り拓くための一歩を踏み出しましょう。
キズキ共育塾の詳細
教室情報
| 提供しているコース | 小学生コース/中学生コース/高校生コース/大学受験コース/難関大学受験コース/社会人受験コース など、ニーズに合わせてカリキュラムをご提案します |
|---|---|
| 対応している学年 | 小学生から社会人まで、年齢・属性問わずご入塾いただけます |
| 受講形式 | 通学・オンライン・ハイブリッド、全てお選びいただけます。 |
| 自習室の有無・利用可能時間 | 自習室あり、開校時間中いつでもお使いいただけます。 |
| 教室の雰囲気 | パーテーションで区切られた個別ブースを用意しています。落ち着いた雰囲気の中で勉強していただけます。 |
| 講師の属性 | 何でも話をしやすい大学生から社会人のベテラン講師まで、様々な属性の講師をそろえています。入塾前のヒアリングをもとに、相性の合う講師をマッチングさせていただきます。 |
| 現在在籍している受講生の割合 | 小学生から社会人まで幅広くご受講いただいています。 |
| 主な合格実績 | 詳細はこちらからもご覧いただけます。 東京大学、東北大学、北海道大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、国際基督教大学、千葉大学、東京農工大学、東京海洋大学、電気通信大学、筑波大学、大阪公立大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学、関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学、埼玉大学、横浜国立大学、愛知県立芸術大学、金沢大学、広島大学、高知大学、琉球大学、芝浦工業大学、順天堂大学、多摩美術大学、東京農業大学、日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学、成城大学、明治学院大学、北里大学、津田塾大学、昭和女子大学、東京女子大学、日本女子大学、武蔵大学、武蔵野美術大学、國學院大學、共立女子短期大学、聖学院大学、上武大学、神奈川大学、関東学院大学、愛知学院大学、京都産業大学、近畿大学、龍谷大学、佛教大学、福岡大学、崇城大学など |
入塾案内
入塾説明会の有無・実施頻度
入塾説明会あり
個別相談の可否
可
入塾テストの有無・クラス分けの基準等
入塾テスト無し
教育方針・カリキュラム作成の方針
キズキ共育塾は、不登校・発達障害・うつ・高校中退などに悩むお子さんの学び直しを支える完全個別指導塾です。担当講師がその人の現在地と目標に合ったカリキュラムを個別にご提案するので、ゼロからの学び直しでも安心。
柔軟なカリキュラムと丁寧なメンタルフォローで、無理なく学力アップを目指せます。
これまで1万人以上が基礎固めから資格取得・難関大学合格までそれぞれの目標をキズキで実現し、人生の再スタートをきっています。
他の塾と比較した強み・最も伝えたい貴塾の魅力
学力アップのみでなく、長期的な自立に向けた探求やメンタルサポートも行います。
入塾を検討している人へのメッセージ
「何から始めたらよいか分からない」「自分に合った勉強法が分からない」「人より勉強が苦手だと感じている」そう悩んでいる方は是非キズキにご相談ください。キズキはゼロからの学び直しや苦手からのスタートを得意としている塾です。不登校や発達障害、ブランクなど、どんな現在地からでもやり直しをサポートします。
保護者対応
| 保護者用駐車場の有無 | 無し |
|---|
基本情報
| 電話番号 | 0120-501-858 (無料相談用フリーダイヤル) |
|---|---|
| メールアドレス | お問合せは、電話かライン、フォームにて受け付けております。 LINE 問い合わせフォーム |
| 公式WebサイトURL | https://kizuki.or.jp/ |
| 公式SNSアカウント | キズキ共育塾 伊藤まい(キズキ共育塾&不登校オンライン) 不登校・中退の方のゼロからの学び直しTV キズキ受験チャンネル |
| 塾の所在地・最寄り駅 | 現在全国に16校舎ございます。各校舎へのアクセスはこちらをご覧ください。 https://kizuki.or.jp/facility/ |
| 設立年 | 2015年 |
