株式会社イード(本社:東京都中野区、代表取締役:宮川 洋)が運営するキャリアアップ(転職)及びリスキリング(資格取得〜プログラミングなどのスキル習得)に関する情報サイト「ミツカル学び」は、簿記合格経験者300人を対象に「簿記の資格勉強に関するアンケート調査」を実施しました。
簿記は就職・転職・昇進に有利な資格として幅広い層に人気が高い一方、独学で挑む人も多く、勉強の途中で挫折してしまう人が後を絶ちません。
今回の調査では、実際に合格を果たした人たちが「どのような壁にぶつかり、どのように乗り越えたか」を明らかにすることを目的として実施しました。
調査の結果、簿記合格者の全員が勉強中に「やめたい」と感じた時期を経験していたことが判明し、挫折は合格者にとっても避けられない通過点であることが浮き彫りになりました。
■調査概要
調査タイトル:簿記の資格勉強に関するアンケート
調査調査期間:2026年02月25日〜02月26日
調査方法:クラウドソーシングサービス「クラウドワークス」によるオンライン調査
調査人数:300名
【社会人が約半数】Q1. 回答者の属性:簿記合格時の立場
今回のアンケートにご協力いただいた300人の「簿記合格当時の立場」について伺いました。回答結果は以下の通りです。

回答者の約半数(47.0%)が「社会人(正社員・フルタイム)」であり、仕事をしながら簿記の勉強に取り組んだ人が最多となりました。
学生が25.7%と2番目に多く、学業と並行して資格取得を目指した層も相当数存在します。
また、専業主婦・主夫(5.3%)、自営業・フリーランス(5.3%)、無職(4.3%)など、多様な立場の人が簿記に挑戦していることも本調査の特徴です。
仕事・育児・家事と並行しながら勉強に取り組む環境が、後述する「やめたくなった経験」の多さとも深く関連していると考えられます。
【3級・2級が9割超】Q2. 取得した簿記の級
「簿記の何級に合格しましたか?」と質問したところ、回答結果は以下の通りです。

回答者の過半数(55.0%)が3級を取得しており、次いで2級(39.7%)が多い結果となりました。
3級・2級を合わせると94.7%を占めており、本調査は主に3級・2級受験者の声を反映しています。
1級取得者は5.3%と少数ですが、難易度の高い上位資格への挑戦者も含まれており、幅広い難易度帯での学習実態が本調査に反映されています。
【約6割が独学でスタート】Q3. 簿記の勉強方法
「簿記をどのような方法で勉強し、取得しましたか?」と質問したところ、回答結果は以下の通りです。

約6割(58.0%)が「完全に独学」で取得していることが明らかになりました。
さらに、独学で限界を感じてスクール等に切り替えた人(10.0%)を加えると、全体の68.0%が独学からスタートしていることになります。
コストの低さや時間の柔軟性が独学者の多さの背景として挙げられますが、一方で「質問相手がいない孤独感」が後述する挫折要因の上位に挙がっており、独学のメリットとデメリットが表裏一体であることが示唆されます。
なお、会社や学校の講義を活用した人も21.0%おり、職場や学校のサポートを受けながら取得した層も一定数存在します。
【約7割が1回で合格】Q4. 合格までの受験回数
「簿記に合格した年は、何回目の受験でしたか?」と質問したところ、回答結果は以下の通りです。

約7割(69.7%)が1回目の受験で合格しているものの、約3割(30.3%)は複数回の受験を経て合格しており、簿記が決して容易ではない試験であることを示しています。
3回以上かかった人も6.0%おり、何度も挑戦し続けた末に合格を勝ち取った人もいます。
複数回受験者の存在は、後述する「やめたくなった経験」の質問に一層の深みを与えており、挫折を乗り越えて再挑戦した人々のリアルな声が本調査に含まれています。
【6割超が「余裕なし」で合格】Q5. 合格時の余裕度
「合格はどれくらい余裕でしたか?」と質問したところ、回答結果は以下の通りです。

「ぎりぎり」と「どちらともいえない」を合わせると65.3%が余裕のない合格であったことが判明しました。
「かなり余裕」はわずか3.7%にとどまり、多くの合格者が綱渡りの状態で試験を突破していることが浮き彫りになりました。
この結果は、後述する「やめたくなった経験」の多さと連動しており、合格者であっても試験直前まで精神的なプレッシャーを抱えながら勉強を続けていた実態を示しています。
【「勉強の中盤」が最大の危機】Q6. 「簿記をやめたい」と感じた時期
「勉強中、もっとも『簿記をやめたい』と感じた時期はいつですか?」と質問したところ、回答結果は以下の通りです。

最も多いのは「勉強の中盤」(32.0%)であり、知識が増えてきたにもかかわらず成長を実感できない「停滞期」が最大の挫折リスクであることが明らかになりました。
「勉強開始直後」(28.0%)も多く、簿記特有の用語・概念(借方・貸方、資産・負債など)への最初の壁の大きさを示しています。
「基礎終了後」(19.7%)は、基礎から応用・総合問題への移行時に難易度が急上昇することを示唆しています。
全5段階のどの時期にも一定数の「やめたい」経験者がいることから、簿記の勉強は最初から最後まで挫折リスクが存在することが示されました。
【「芋づる式全滅」が最大の壁】Q7. 「もうやめたい」と思うほど苦戦した壁
「『もうやめたい』と思うほど苦戦した、簿記ならではの壁はどこですか?」と質問したところ、回答結果は以下の通りです。

最多は「一箇所のミスで芋づる式に全滅」(30.3%)であり、簿記の採点構造上、最初のミスが連鎖的に失点につながる特性が大きなストレスになっていることが示されました。
「概念が理解できない」(24.7%)は、日常生活では使わない「借方・貸方」「資産・負債」といった簿記固有の考え方への適応の難しさを反映しています。
「貸借が合わない」(20.7%)は、何時間計算しても答えが出ない状況の精神的消耗を示しており、5つの壁はそれぞれ異なる性質(計算ミスの連鎖・概念理解・作業疲弊など)を持ち、簿記の勉強が多面的に難しいことを示しています。
【「時間が取れない」が最多】Q8. 「やめたくなった」外的要因
「簿記の勉強をやめたくなった外的な要因はありますか?」と質問したところ(複数回答・3つまで)、回答結果は以下の通りです。

最多は「仕事や家事・育児との両立」(31.3%)であり、社会人・主婦層が多い本調査の特性を反映しています。
「独学で質問相手がいない孤独感」(29.3%)が2番目に多く、独学者の割合が高い(58.0%)ことと連動しています。「模試の点数が伸びない」(27.3%)は、努力が結果に結びつかない焦りが継続意欲を削ぐことを示しています。
SNS比較(9.3%)は少数ですが、現代的な外的ストレス要因として注目に値します。
自由記述からは、「自分の意思で始めたわけではなかったので、そもそも机に向かうモチベーションを保つのが一番大変でした」「連結会計がわからなくて、試験に出るかもしれないし出ないかもしれない中でこれに時間を使うべきか悩んだ」といった声も寄せられており、学習動機の維持や出題範囲の不確実性が独自の精神的負担となっていることが読み取れます。
【「期待値を下げる」が最多】Q9. 「やめたい」というピークの乗り越え方
「『簿記の勉強をやめたい』というピークをどうやって乗り越え、合格まで辿り着きましたか?」と質問したところ(複数回答・3つまで)、回答結果は以下の通りです。

最多は「自分への期待値を下げる」(32.0%)であり、完璧主義を手放すことが継続の鍵であることが示されました。
「基本の仕訳に戻る」(29.7%)は、難しい問題で詰まったときに原点回帰することの有効性を示しています。
「完全に休む」(23.7%)は、無理に続けるよりも一時的な休息がかえって効果的であることを示しており、「合格後のメリットを想像する」(21.7%)は、目標の具体化がモチベーション維持に有効であることを示しています。
「動画解説を流し見する」(19.7%)は、テキストへの疲弊を動画という別媒体で解消する現代的な方法として注目されます。
自由記述からは、「毎日10分勉強、1問だけ問題を解くというように勉強のハードルを下げた」「同じタイミングで試験を受ける同僚と問題を共有しながら、励まし合った」といった具体的な工夫も寄せられており、ハードルを下げることと仲間の存在が継続の支えになっていることが伺えます。
【「過去問を早く始める」が4割】Q10. 当時の自分へのアドバイス
「今振り返って、当時の自分に『もっとこうすれば効率的だった』と思うアドバイスは?」と質問したところ、回答結果は以下の通りです。

最多は「過去問を早期に解き始めるべきだった」(40.0%)であり、本試験の出題傾向・形式への早期慣れが合格への近道であることが示されました。
「完璧主義を捨てる」(35.0%)は、Q9の乗り越え方「期待値を下げる」と一致しており、簿記学習において「全部理解してから次へ」という姿勢が逆効果になりやすいことを示しています。
「プロの解説を頼るべきだった」(15.7%)は、独学の限界を感じた人が多かったことと連動しており、通信・通学講座の有効性を示唆しています。
自由記述からは、「仕訳のルールを暗記しようとせず、パズルを解くようなゲーム感覚で進めれば、もっと心理的な負担が少なかったと思います」「分からないところは一人でテキストを睨みつけて抱え込まず、身近な経験者にサクッと聞くのが一番手っ取り早かったです。一人で悩むのは良くないですね」といった声も寄せられており、学習の「姿勢」そのものを変えることの重要性が示唆されます。
まとめ
本調査から得られた主要な知見を以下の4点に整理します。
第一に、簿記合格者の全員が勉強中に「やめたい」という危機を経験しており、特に「勉強の中盤」(32.0%)と「開始直後」(28.0%)に挫折リスクが集中していることが明らかになりました。
合格者であっても挫折は避けられない通過点であり、「やめたくなること」は能力の問題ではなく、簿記学習の構造的な特性であるといえます。
第二に、最大の壁は「一箇所のミスで芋づる式に全滅」(30.3%)という簿記特有の採点構造と、「概念理解の難しさ」(24.7%)であることが示されました。
これらは独学者が特に苦しみやすい壁であり、質問できる環境の有無が学習継続に大きく影響することが外的要因の調査結果からも裏付けられています。
第三に、挫折のピークを乗り越えた方法として最も多かったのは「自分への期待値を下げる」(32.0%)、「基本に戻る」(29.7%)、「完全に休む」(23.7%)という心理的アプローチであることが判明しました。
「完璧に理解してから進む」という姿勢を手放し、柔軟に学習スタイルを変えることが継続の鍵となっています。
第四に、合格者が当時の自分に贈るアドバイスの1位は「過去問を早期に始める」(40.0%)、2位は「完璧主義を捨てる」(35.0%)であり、これらは乗り越え方の上位回答とも一致しています。
試験の出題形式に早期から慣れることと、理解の完全性にこだわりすぎないことが、効率的な合格への道であることが合格者たちの経験から示されています。
これらの知見は、これから簿記の勉強を始める方、あるいは現在挫折しそうになっている方にとって、貴重な道標となるでしょう。
「ミツカル学び」では、今後も読者の皆様が自分に合った学習方法を選択し、目標を達成できるよう、実態に即した情報発信を続けてまいります。
※本プレスリリースの内容を引用される際には、下記のご対応を必ずお願いいたします。
- 引用元を「株式会社イードが運営するWebメディア『ミツカル学び』によるアンケート調査」という旨の記載
- 「ミツカル学び(https://resemom.jp/manabi/ )」および「本アンケート調査記事URL(https://resemom.jp/manabi/takken-gokakusha/ )」のリンク設置
【最後に】リセマム及びミツカル学びについての紹介
ここでは、株式会社イードが運営するリセマムとミツカル学びについて紹介します。
まずは、リセマムについての情報です。
リセマムについて

未就学児・小学生・中学生・高校生の保護者を主な対象に、小学校受験・中学受験・高校受験・大学受験・英語教育・教育ICT・教育イベント・プログラミング教育など教育情報を中心に提供。また、株式会社イードのリサーチ部門との連携により、教育等に関する各種調査を実施しております。
続いて、ミツカル学びについての情報です。
ミツカル学びについて
ミツカル学びは、リセマムが運営するキャリアアップ(転職)及びリスキリング(資格取得〜プログラミングなどのスキル習得)に関するサイトです。次のような領域について、情報発信をしています。
- 通信講座
- キャリア
- プログラミングスクール
本リリースに関するお問合せ
【株式会社イードの会社概要】
| 商号 | 株式会社イード(IID, Inc.) |
| 設立年月日 | 2000年4月28日 |
| 本店所在地 | 東京都中野区本町一丁目32番2号 |
| 資本金 | 50,000千円(2024年6月末日) |
| 上場市場 | 東京証券取引所 グロース(証券コード:6038) 上場日 2015年3月24日 |
| 代表取締役 | 宮川 洋 |
| 従業員数 | 連結:277名 ※2024年6月末日(アルバイト含む) |
