「日本人」の誇りと「世界」を広げる英語力を。アニーインターナショナルスクールが仕掛ける「知的好奇心」の育て方

「週に一度の英語教室だけで、本当に話せるようになるのかしら?」

「せっかく身につけた英語を、日本の小学校に入ってから忘れてしまわないか心配……」

お子様の英語教育を考える保護者にとって、学習の「継続性」と「質の確保」は共通の悩みではないでしょうか。

愛知県内に展開する「英語学童アニーインターナショナルスクール」は、そんな保護者の方の切実な声から生まれました。

帰国子女の英語力維持を目的としてスタートしたこの場所は、今や「日本人としてのアイデンティティ」と「高度な英語力」を両立させる、他に類を見ない学びの場となっています。

単なる「学童」の枠を超えた、知的好奇心を刺激するプログラムの全貌と、そこに込められた情熱について、アニーインターナショナルスクール担当の村岡 光里さんにお話を伺いました。

目次

日本の教育環境で「本物の英語力」を。中学校まで続く一貫した学びの場

英語力の定着には、単なる学習時間だけでなく、学びを支える一貫した環境が欠かせません。

なぜアニーインターナショナルスクールは、中学校までを見据えた長期的なゴール設定にこだわっているのでしょうか。

帰国子女の保護者の声から生まれた、英語を「忘れない」ための環境

——まず、アニーインターナショナルスクール様が大切にされている思いや、スクール立ち上げのきっかけについてお伺いできますでしょうか。

村岡 光里さん

私たちの運営会社は「ANNIE.. Global Education」というグループの中で、元々は「英語スクール・アニー」という週1回50分の一般的な英会話コースを展開していました。

そこでもネイティブ講師によるオールイングリッシュの授業を行っていたのですが、帰国子女のお子様を持つ保護者の方から「帰国子女向けのクラスを開設してもらえませんか?」というご要望を多くいただくようになったのがきっかけです。

長時間、英語だけの環境に浸っていただける場を作ろうと考え、この「アニーインターナショナルスクール」を開校するに至りました。

——元々は一般的な英会話スクールに通われていた帰国子女の方々のリクエストが、開校の背景にあるのですね。

村岡 光里さん

幼児期や小学校低学年で海外から日本へ帰国されると、普段の生活や学校がすべて日本語になるため、どうしても英語を忘れてしまいます。

週1回のレッスンだけでは、身につけた英語力を維持するのは非常に難しいのが現実です。

当スクールでは、1回2時間半、週2回以上の通学を最低ラインとしています。

たっぷりと英語だけの環境に浸ることで、英語力を継続・発展させてほしいという思いがあります。

幼児クラスは、帰国子女の方だけでなく、今まで英語に触れてこなかったお子様でも「本格的に学びたい」という方は受け入れています。

ただし、小学生以上のクラスについては一定の英語力を担保するため、入会テストを実施した上でご入会いただいております。

2時間半は「決して長くはない」。日常生活を超えた高密度な学習カリキュラム

——2時間半という長い時間をスクールで過ごすとなると、おやつや遊び、お片付けといった「生活」の時間も含まれるかと思います。その中で英語が身につくような仕組みはあるのでしょうか。

村岡 光里さん

実は私たちは、2時間半という時間は語学を身につける上では「決して長くはない、むしろ短い」と捉えています。

そのため、一般的な全日制のプリスクールのように「公園へ遊びに行く」といった日常生活の延長として過ごすのではなく、より「英語学習」にフォーカスしたカリキュラムを組んでいます。

——生活の場というよりは、あくまで「学習の場」として密度を高めているのですね。

村岡 光里さん

その通りです。例えば、トイレに行きたい時の伝え方やテキストを使う際の指示などは、すべて特定のフレーズで統一しています。

テキストを開く際に「Finger up」「Point to…」といった一連の流れを講師間で揃えることで、子どもたちが混乱せず、スムーズに学習に集中できる環境を整えています。

——まるで海外の学校で授業を受けているような、規律のある環境ですね。

村岡 光里さん

日常会話であれば単語だけでも通じてしまいますが、当スクールではあえて「フレーズ(文章)」で話すことを徹底しています。

2時間半という限られた時間を最大限に活かし、単語の羅列ではなく「線」としての英語を身につけてもらう。

この細かい積み重ねこそが、私たちの大きな特徴だと考えています。

小学校卒業で終わらせない。中学校まで見据えた長期的なゴール設定

——ホームページを拝見しましたが、非常に英語に深く浸れるカリキュラムだと感じました。いわゆる「英語漬け」を謳う施設は他にもあるかと思いますが、その中でもアニーインターナショナルスクール様ならではのこだわりや、他にはない強みを教えていただけますか。

村岡 光里さん

最も大きな特徴は、中学生クラスまで設置している点です。

——中学生までというのは、かなり長いスパンですね。

村岡 光里さん

そうですね。例えば関東圏であれば、英語のプリスクール(幼稚園)を卒業した後も、インターナショナルスクールの小学校に進んだり、英語教育に力を入れている大学や海外進学を目指したりと、多くの選択肢があるかと思います。

しかし、私たちが拠点とする愛知県では、プリスクール自体はたくさんあっても、卒業後はそのほとんどが日本の公立小学校に進学されるのです。

——地域の教育環境によってその後の選択肢が変わってくるのですね。

村岡 光里さん

はい。公立小学校に進むと、せっかくプリスクールで身につけた高い英語力を継続して伸ばしていくことが非常に難しくなります。

私たちは、そうしたお子様たちの力を途絶えさせたくないという思いから、中学校までしっかりとコースを設けています。

「中学校卒業時にこうなっていよう」という最終的なゴールを定め、そこから逆算して「小学校低学年ではここまで」「高学年ではここまで」と、長期的な視点でカリキュラムを組んでいることが私たちの大きな強みです。

——村岡さんから見て、愛知県内で「英語環境にどっぷり浸れる場所」へのアプローチは、やはりまだ少ないとお感じになりますか。

村岡 光里さん

そうですね。愛知県には大手自動車メーカーの関連企業があるため、外国籍の方は非常に多い地域です。

ただ、日常的に外国籍の方が多いからといって、教育としての「高い英語レベル」を維持できる環境が整っているかというと、必ずしもそうではありません。

当スクールには外国籍のお子様や外国にルーツを持つお子様も通ってくださっていますが、私たちのように高い英語レベルを担保しながら、長期的に学べる場所は決して多くはないと感じています。

アニーインターナショナルスクール
アニーインターナショナルスクール

“Fun”から“Interesting”へ。知的好奇心を刺激するカリキュラム

子どもが英語に夢中になる秘訣は、単なる「遊び」の楽しさを超えたところにあります。

知的好奇心を刺激し、「もっと知りたい!」という意欲を英語力に変えていく、アニーインターナショナルスクール独自の「英語で何かを学ぶ」スタイルの舞台裏に迫ります。

ゲームや歌だけで終わらない。「英語で何かを学ぶ」スタイルの導入

——お子様が英語を「楽しいもの」として自発的に取り組めるよう、現場ではどのような工夫をされていますか?Webサイトなどには載っていない、独自の仕掛けがあればぜひお伺いしたいです。

村岡 光里さん

私たちは、日本語で言う「楽しい」には、英語の「Fun(楽しさ)」と「Interesting(興味深さ)」の2種類があると考えています。

英語でゲームをしたり、歌に合わせてダンスをしたりするのは「Fun」であり、英語に親しむ入り口としては非常に有効です。

しかし、それだけでは将来的に外国の方と深くコミュニケーションを交わしたり、海外で不自由なく生活したりする力を養うには限界があります。

そのため、私たちは「Interesting」、つまり「知らないことを知る喜び」や、知的好奇心を刺激する面白さにフォーカスしたカリキュラムを大切にしています。

——単なる「楽しさ」の先にある「面白み」を伝えていくということですね。具体的には、どのようにしてその面白さを引き出しているのでしょうか。

村岡 光里さん

文法や単語を暗記する「英語を勉強する」スタイルではなく、「英語で何かを学ぶ」というスタイルを採っています。

具体的には、毎月メインとなるテーマを設けて学習を進めます。

例えば、今月の小学校低学年クラスでは「Legends and Myths(伝説と神話)」というテーマで、世界各国の物語を英語で学んでいます。

大人から見ると一見難しそうな内容に思えますが、子どもたちは「その話、面白い!」と非常に高い関心を示してくれます。

学習の振り返りを行っても、先週の内容を驚くほどよく覚えていますよ。

——英語そのものを学ぶというより、英語をツール(道具)として使い、自分の世界を広げているようなイメージですね。

村岡 光里さん

まさにその通りです。

——そう捉えると、英語ができることでお子様の世界が一気に広がっていく様子が目に浮かびます。実際に、お子様がそうした「面白み」を発見できたと感じる具体的なエピソードはありますか?

村岡 光里さん

例えば「Country(国)」というテーマで、世界の国名や国旗、大陸の名前などを学ぶことがあります。

これらは日本の小学校低学年ではまだ詳しく習わない内容かもしれませんが、テーマを通して練習すると子どもたちは楽しみながら覚えてしまいます。

数ヶ月、あるいは1年経っても、国旗を見て「これはあの国だ!」と反応したり、「これ去年やったよね」と話したりしてくれます。

社会科の勉強のように一問一答で暗記するのではなく、テーマを通した実体験として学んでいるからこそ、記憶に深く刻まれ、生きた知識として身についているのだと感じます。

3年かけて世界を巡る。ネイティブ講師が厳選した月替わりのテーマ学習

——カリキュラムについてですが、こちらは毎月テーマを変えて取り組まれているのでしょうか。

村岡 光里さん

はい、その通りです。

——ホームページを拝見しましたが、「太陽系」をテーマにされている時期もありましたね。1年間の内容を繰り返すのではなく、毎年新しいテーマが登場するのですか。

村岡 光里さん

実は、3年分のカリキュラムがすべて事前に決まっています。

「今月の1日目にはこれをやる」というレベルまで細かく作り込まれているのです。

例えば「Animals(動物)」というテーマの月であっても、ある日はうさぎ、別の日はライオンというように、毎日異なる内容に触れていきます。

これらはすべて3年間の計画に基づいているため、テーマが重複することはありません。

——3年分も決まっているとは驚きです。講師の方によって教える内容に差が出たりはしないのでしょうか。

村岡 光里さん

使用する教材や指導内容は、ネイティブ講師が独自の視点で設計した3年分のカリキュラムをベースに、スクール側で完全に標準化しています。

講師個人の裁量に左右されることなく、どの講師が担当しても、世界基準のユニークなトピックと高いクオリティを担保できる体制を整えています。

「あなたはどう思う?」を繰り返す。自分の意見を論理的に伝える訓練

——アニーインターナショナルスクール様は、お子様一人ひとりが自分の意見を持って発表する機会を大切にされていますね。こうした取り組みのメリットや、特に「ここは素晴らしい」と感じるポイントを教えていただけますか。

村岡 光里さん

日本人の特性として、意見を求められた際に「〇〇さんと同じです」と周囲に合わせたり、理由を聞いても「わからない」と答えたりするお子様が非常に多いと感じています。

日本の教育現場には、まだ「みんなと同じであること」を良しとする風潮が残っているため、いざ「あなたはどう思いますか?」と聞かれても、なかなか答えられないのが現状です。

——確かに、自分の考えを言語化する習慣があまりないのかもしれませんね。

村岡 光里さん

しかし、現在の学校教育では発表の機会が非常に増えていますし、英語の定期試験においても、単なるテキストの丸写しではなく「自分の考えを述べる」形式の問題が増えています。

今まで訓練したことがないのに、いきなり「表現しなさい」と言われても、すぐにできるものではありません。

——実践的なトレーニングが必要だということですね。

村岡 光里さん

当スクールでは授業中に「あなたはどう思う?」「なぜそう思うの?」という問いかけを常に欠かさないようにしています。

これにより、子どもたちは日常的に「自分だったらどう考えるか」を意識するようになり、思考の癖がついていきます。

——考える習慣が自然と身についていくのですね。

村岡 光里さん

毎月の学習テーマに関連した質問に対し、自分なりの答えを導き出して書く「ライティング(英作文)」の練習も行っています。

「話す」だけでなく「書く」プロセスを通じても、自分の意見を表現する力を着実に伸ばしていけると考えています。

アニーインターナショナルスクール
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2時間半の「濃密な生活」。日本人としてのアイデンティティを保ちつつ英語を身につける

放課後の2時間半を「語学習得には短い」と捉え、学習の密度を極限まで高めるアプローチには、教育現場を知り尽くしたスクールならではの意図があります。

日本人としてのアイデンティティを土台に据えつつ、日本の学校教育とも両立させる「生きた英語」の育み方を紐解きます。

短いセクションの積み重ね。集中力を切らさない1日のタイムスケジュール

——スクールでの1日の流れについて教えてください。お話を伺っていると、遊びと学びのバランスが非常に絶妙だと感じます。お子様が飽きることなく、かつ着実に成長できるようなスケジュール上の工夫はありますか。

村岡 光里さん

2時間半のレッスンのなかで、一つひとつのセクションを非常に短く設定しています。

スライドを使う時間は15分、その他の活動も20分程度といった具合です。

内容が次々と切り替わっていくので、お子様は最後まで集中力を切らさずに取り組むことができます。

——インプットの時間だけでなく、実際に手を動かしたり口を動かしたりと、頭と体の両方を使うアウトプットの時間をバランスよく組み込まれているのですね。

村岡 光里さん

こうした1日の流れを通して、英語力以外にもポジティブな変化が見られるお子様が非常に多いです。

——通い始めてから「自分に自信がついた」「積極的になった」というエピソードがあれば、ぜひ教えてください。

村岡 光里さん

全般的に言えることですが、たとえ算数や国語などの教科学習が苦手な子であっても、英語はあくまで「言語」ですので、コミュニケーションツールとして自信を持つ子がたくさんいます。

——英語ができるという実感が、お子様の自信に直結しているのですね。

村岡 光里さん

テストの点数だけでは測れない「言葉が通じる喜び」が自信となり、「英語が得意だから、将来はこういう道に進もうかな」と、自分自身の進路や可能性を広げていく子も多いと感じています。

日本の学校教育とも両立。文法や綴りも大切にする「日本人のための」英語教育

——実際に通われているお子様について、お聞かせください。

村岡 光里さん

当スクールに通うお子様の多くは、地元の公立小学校に通っています。

私たちは、彼らに日本の教育もしっかりと身につけてほしいと考えています。

目指しているのは「日本人としてのアイデンティティを持ちつつ、高い英語力を備えた人材」の育成です。

単に「外国人化」させることが目的ではありません。

実は、帰国子女のお子様であっても、日本の中学校に進学して定期試験を受けると、点数が半分ほどしか取れないというケースが珍しくないのです。

——英語ができるはずの帰国子女の方が、ですか?それは意外です。

村岡 光里さん

「自分は英語ができる」という自信を持って試験に臨むのですが、会話は完璧でも、細かいスペルミスをしたり、三人称単数の「s」を付け忘れたりといった、文法的な正確さを欠いていることが多いのです。

彼らは感覚で英語を使っているため、言語としての細かいルールを意識していないことが原因です。

——感覚だけではカバーできない、学習としての英語の壁があるのですね。

村岡 光里さん

日本で生きていく上では、学校の成績や入試での得点も無視できない要素です。

外国人と楽しくコミュニケーションが取れればいい、というだけではなく、学校の授業や将来の試験にもしっかりと役立つ英語力を身につけてほしいと考えています。

——多くのスクールが「英語を使えるようにすること」を最優先する中で、日本人として育っていく軸を忘れずに、現実の教育制度とも両立させるという考え方は非常に珍しいと感じます。

村岡 光里さん

実は、私たちの母体は元々「学習塾」からスタートしています。

現在も学習塾のコースを運営していますし、学校現場への講師派遣や教材提供も行っています。

教育の現場と深く繋がっているからこそ、日本の教育における現状や課題がリアルに見えている、という自負はあります。

講師と保護者が一丸となって支える、子ども一人の「個性」と「成長」

子どもの成長を最大化させるのは、講師と保護者の深い信頼関係と密な連携です。

個性を尊重するネイティブ講師と、日本人の視点で細やかに支える日本人講師が、どのように一丸となって一人ひとりの「個性」に向き合っているのかを伺いました。

採用基準は「人柄」。日本の文化を理解し、子どもの個性を尊重する講師陣

——お子様とコミュニケーションを取る上で、アニーインターナショナルスクール様が重視されている「先生に備わっていてほしい資質やポイント」について教えてください。

村岡 光里さん

当スクールでは国内でのリクルートも行っていますが、多くは海外から直接ビザを発行して来日してもらう講師たちです。

採用の際は、面接を通して何よりも「人柄」を重視しています。

ただ、外国の方と日本人では、文化や感覚の違いがあるのも事実です。

例えば、時間の感覚ひとつとっても、日本人の「5分前、10分前行動」に対し、ネイティブの講師は「オンタイム(時間通り)」が基本です。

こうした感覚の差については、日本のルールや文化をしっかりと伝えて理解してもらうようにしています。

——日本で働く上での文化やマナーに馴染めるか、という点も大切にされているのですね。

村岡 光里さん

はい。例えば、授業中や校内でスマートフォンを触るようなことがあれば、保護者の方は不安に感じてしまいますよね。

「海外では普通だとしても、日本では信頼に関わることですよ」といった細かいマナーも含め、日本で働くプロとしての意識を共有しています。

——そうした信頼関係があるからこそ、保護者の方も安心できるのですね。人柄の面で、ほかに「信頼できる講師」の条件はありますか?

村岡 光里さん

子ども一人ひとりを細かく観察してくれる講師ですね。

「この子はこれが得意だけど、これは苦手」といった個性を把握し、その子に合わせた声掛けや指導ができる講師は、スクールとしても非常に信頼できます。

——実際に採用されている先生方は、外国での講師経験や資格など、どのようなバックグラウンドをお持ちの方が多いのでしょうか。

村岡 光里さん

特定の資格を必須としているわけではありませんが、自国やアジア圏の他国で英語教師としての経験を積んできた講師が最近は増えています。

国籍でいうと、アメリカ出身の講師が多いです。

——アメリカ人の先生はリアクションが大きく、授業も楽しいイメージがあります。

村岡 光里さん

そうですね。特にお子様に対する「褒め方」が非常に上手だと感じます。

ポジティブなエネルギーで子どもたちの意欲を引き出してくれるのは、彼らの大きな魅力ですね。

——具体的にはどのような褒め方をされるのでしょうか。

村岡 光里さん

例えばライティング(英作文)を例に挙げると、日本人の感覚では「スペルが間違っている」「アルファベットが線からはみ出している」といった、細かいルールに目が向きがちですよね。

もちろん最終的には修正が必要ですが、ネイティブの講師たちは「今の学年であれば、細部を正すことよりも『書きたい』『表現したい』という子どもたちの意欲を尊重したい」と、あえて細かく指摘しすぎないことを大切にしています。

——正確さよりも、まずは発信しようとする姿勢を肯定するのですね。

村岡 光里さん

はい。たとえスペルが正確でなくても、子どもたちが音を頼りに一生懸命書いたものに対して「Good try!」と、まずは挑戦したことを褒めます。

「いいね!」と自信を持たせた上で、「じゃあ、ここだけ直してみようか」と優しく導いていく。

こうした「自信を損なわずに向上させる」アプローチは、本当に上手だなと感じます。

ネイティブ講師と日本人講師の連携。細かな変化を見逃さないペア担任制

——お話を伺っていると、「教えること」と「子どもの個性を尊重すること」のバランスが、しっかりと取れている先生が多いと感じました。

村岡 光里さん

そうですね。ただ、特に着任したばかりの未経験の講師などは、最初からそのバランスを完璧に掴むのが難しい場合もあります。

そのため、私たちは毎週ネイティブ講師を集めてミーティングを行い、私たちの教育方針を共有し、意識を合わせる時間を設けています。

また、すべての授業にネイティブ講師と日本人講師がペアで入る体制をとっているのも大きな特徴です。

——日本人講師が必ず一緒にいることで、よりきめ細かなサポートが可能になるのですね。

村岡 光里さん

日本人講師が現場での気づきを共有してくれるので、それに対して「次はこうしていこう」と常にフィードバックを繰り返しています。

私たちが大切にしている考え方や、具体的な指導の進め方を、常に講師陣へ伝え続けることを徹底しています。

——講師間の密な連携が、お子様たちの学びにしっかりと還元されているのですね。お話を伺っていると、先生方の熱意や愛情を強く感じます。

村岡 光里さん

確かに、非常に熱い思いを持って取り組んでくれる講師が多いですね。

「あのお子様のために、もっとこうしてあげたい」という意見が、講師側から自発的に出てくることもよくあります。

——それは、一人ひとりを本当によく見ていないと出てこない言葉ですね。

村岡 光里さん

本当にそう思います。

ミーティングでは、お子様一人ひとりの学習速度や性格についても細かく共有しています。

例えば、日本人講師から「他の子に比べて少し進捗が遅れている子がいるのですが、どうサポートすればいいですか?」といった具体的な相談を受けることもあります。

その都度、「では、こうアプローチしてみようか」と全員で知恵を出し合い、その子に最適な学びの形を模索しています。

英語が苦手な保護者も安心。日々の声かけとイベントで共有する「確かな成長」

——お子様の英語の成長や日々の様子について、保護者の方とはどのように共有し、連携を深めていらっしゃいますか?特に「本当に上達しているのか」といった不安を抱える保護者の方への対応についても伺わせてください。

村岡 光里さん

英語の成果は、非常に目に見えにくいものです。

例えば「英検®2級」といった資格を持っていても、実際に話せるとは限りません。

成果はテストの点数だけで測れるものではないからこそ、私たちは保護者様との日々のコミュニケーションを大切にしています。

例えば、お迎えの際に一言お伝えしたり、クリスマスの時期には見学会を設けたりして、実際にお子様の様子を見ていただく機会を作っています。

——実際、保護者の方からはどのようなお悩みが寄せられることが多いのでしょうか。

村岡 光里さん

当スクールに通われている保護者の方の多くは、「自分自身は英語ができないので、よく分からない」とおっしゃいます。

ご自身が経験してきた「文法を覚え、単語を暗記する」という中学・高校時代の英語教育のイメージが強いため、お子様の学習状況がそれと異なると不安を感じてしまうようです。

——親世代の学習経験とのギャップが、不安につながっているのですね。

村岡 光里さん

はい。ですから「今の学習は、昔の詰め込み式ではありません」ということを丁寧にお話しし、見学会や日々の報告を通して、着実にお子様が成長している姿を実感していただくようにしています。

——「見える化」された場所を提供することで、保護者の方に安心してもらう。非常に大切なことですね。

村岡 光里さん

時には、「3年も通っているのに、うちの子はABCの『C』も分かっていないようです」といったお声をいただくこともあります。

「家で『これは英語でなんて言うの?』と聞いても答えられない」と。

ですが、英語も日本語と同じです。

日本語を3年学んできて、まだ「かきくけこ」が書けない子がいたとしても、日常会話はしっかりできていたりしますよね。

たまたまその単語を知らなかっただけで、実はもっと難しい言葉を知っているかもしれません。

一部分だけを切り取って「できない」と判断してしまうのは非常にもったいないことです。

——確かに、日本語の成長に置き換えて考えると、保護者の方も納得しやすいですね。

村岡 光里さん

英語も言語ですから、まずは「聞く・話す」があり、その後に「読み書き」が続きます。

こうした成長のプロセスを常にお伝えし、保護者様と私たちが同じ方向を向いてお子様を支えていけるよう、密なコミュニケーションを継続しています。

アニーインターナショナルスクール
アニーインターナショナルスクール

英語は「世界を広げるツール」。自信を持って一歩踏み出せる子どもを育てる

英語を学ぶ真の価値は、単なるスキルの習得ではなく、未知の世界へ一歩踏み出す「勇気」を得ることにあります。

自分の考えを論理的に伝えられたという成功体験が、子どもたちの内面にどのような輝きをもたらすのでしょうか。

英検®や学校の試験にも強い。応用力と発信力を兼ね備えた子どもたち

——日本の教育現場でも「国際感覚」の育成は非常に重視されていますが、アニーインターナショナルスクール様のカリキュラムはその点において大きなメリットがありますね。プレゼンテーションだけでなく、お子様同士で「ディベート」を行うこともあるのでしょうか。

村岡 光里さん

小学校高学年のクラスでは、毎月ではありませんが、テーマに応じてディベートを取り入れています。

例えば「週末をショッピングモールで過ごすか、映画館で過ごすか」といった身近なトピックです。

些細な内容に思えるかもしれませんが、自分たちで立場を決め、理由を論理的に考えて議論を戦わせます。

——もちろん、その議論もすべて英語で行われるのですね。素晴らしいです。実際にアニーインターナショナルスクールに通うことで、学校の成績に良い影響があったといった声はありますか。

村岡 光里さん

当スクールは学習塾も運営しているため、学校の定期試験でも安定して高得点を取れるお子様が多いですね。

もちろん、単語の暗記や綴りの練習などは本人の努力が必要ですが、英語の基礎がしっかり固まっているため、応用問題には非常に強いと感じます。

——英検®についても、3級から導入されるライティング(英作文)で大きな差が出そうですね。

村岡 光里さん

ライティングの訓練をしていない子は、どうしても定型文をなぞるだけになりがちですが、普段から自分の意見をアウトプットしている当スクールの生徒たちは違います。

——自分の言葉で、オリジナリティのある内容をスラスラと書ける力がついているのですね。

村岡 光里さん

当スクールは英検®の準会場にもなっているため、多くの生徒が受験しますが、解答内容を見ていると「型にはまっていないな」と感心させられます。

みんなしっかりと自分の意見を自分の言葉で書いており、日頃の練習の成果がしっかりと反映されています。

「自分の英語が通じた!」という成功体験が、内面的な自信に変わる瞬間

——実際に、アニーインターナショナルスクール様での経験がお子様の自信に繋がった、というエピソードはありますか。

村岡 光里さん

内面的な成長を感じたエピソードで非常に印象に残っているものがあります。

大手自動車メーカーの関連企業が多いという土地柄、海外へ行かれるご家庭も多いのですが、ある時、小学校低学年のお姉ちゃんと弟さんの兄弟がアメリカへ渡ることになりました。

お姉ちゃんは出発前、環境が変わる不安から「行きたくない」とずっと泣いていたそうです。

——小さなお子様にとって、海外への移住は大きな不安ですよね。

村岡 光里さん

ですが、渡米する飛行機の中で変化がありました。

CAさん(客室乗務員)からおもちゃをもらった際、弟はお手洗いに行っており、席にいなかったようです。

その時、「弟の分もください」と、自分から英語で伝えたそうです。

そこで、自分の思いを英語で表現し、相手に通じたことで「自分もできるんだ!」という大きな自信になり、そこから「お母さん、私頑張る」と前向きになってくれたと聞きました。

——自分の言葉を伝えたことで世界が変わった、素晴らしい成功体験ですね。

村岡 光里さん

現在もそのご家族はアメリカにいらっしゃいますが、現地で楽しく過ごしている様子が、Instagramなどを通じて伝わってきます。

スクールで培った「伝えることの大切さ」が、新しい環境へ一歩踏み出す勇気に繋がったのであれば、これほど嬉しいことはありません。

日本を知り、世界を知る。広い視野を持って羽ばたくためのアイデンティティ教育

——最後になりますが、アニーインターナショナルスクール様での英語教育や放課後の過ごし方を通じて、これからどのようなお子様を育てていきたいとお考えでしょうか。

村岡 光里さん

日本で生きていく上で、日本人としてのアイデンティティをしっかりと持ちつつ、英語を武器にして世界へ羽ばたける子どもたちを育てていきたいと考えています。

——「日本人としての軸」を大切にされているのですね。

村岡 光里さん

海外へ行くと、現地の方から「日本の政治はどうなっているの?」「なぜ日本人は無宗教なの?」といった質問を受けることが多々あります。

私自身、留学先でこうした質問に答えられず、自国のことなのに「わからない」と口にすることしかできなかった苦い経験があります。

その時に痛感したのは、自国のことをしっかりと理解していなければ、本当の意味で世界へ出ていくことはできないということです。

——語学力以前に、語るべき中身=アイデンティティが必要だということですね。

村岡 光里さん

その通りです。ただ英語が話せるだけでなく、自分の国のことを深く知った上で、広い視野を持って世界へ出ていける。

そんな子どもたちが、ここからたくさん育ってくれたら嬉しいですね。

——「日本人としてのアイデンティティ」という揺るぎない軸を持った上で、英語というツールを使って自分の世界を広げていってほしい。アニーインターナショナルスクール様の教育に込められた熱い思いが伝わってきました。本日は貴重なお話をありがとうございました。

放課後の2時間半が育む「自分らしい未来」への土台

今回のインタビューを通じて、アニーインターナショナルスクールは子どもたちの知的好奇心を引き出し、世界を広げるための「自信」を育む場所であることを強く感じました。

特に印象的だったのは、日本人としてのアイデンティティを土台に据えながら、英語をツールとして使いこなす姿勢です。

放課後の2時間半は、成功体験を積み重ねるための貴重な助走期間。

ここで培われた力は、お子様が自分らしく未来を切り拓き、世界へ羽ばたいていくための支えになるでしょう。

※当ページにて記載されている内容は執筆時点での情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。