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専門家にインタビューを実施!ミツカル英会話(株式会社イード)

英語は「話せるようになりたい」だけじゃダメ。聞く力から始まる学びの再構築

― 英会話学習のエキスパート・土肥充教授が語る、英語を本質的に理解するための向き合い方 ―

「英語を学び直したい」「いつかは話せるようになりたい」――そんな思いを抱きながらも、何から始めればいいのか分からず、学習を後回しにしている人は少なくありません。

資格試験対策や会話力の向上など、英語学習の目的は人それぞれです。しかし、AIやオンライン教材が進化する今こそ、「自分にとって本当に効果的な学び方を見極める力」が求められています。

今回は、長年にわたって英語教育に携わり、國學院大學の教育開発推進機構教授として教鞭をふるう土肥さんにインタビューしました。

話せるようになるために、実はまず「聞く力」が重要であること、またAI時代の英語学習で大切にすべきことなど、これからの学びの指針となるお話を伺いました。

英語学習の「新常識」— AI時代を生き抜く学び方とは?

三ラウンド・システム」の再発見—再び注目しているその理由は?

インタビュアー: 最近、先生が改めて「これは新しい発見だな」と感じた英語の勉強法について教えていただけますか?

土肥教授: 「新しい」と言うと語弊があるかもしれませんが、自分が今も取り組んでいる「三ラウンド・システム」を挙げたいですね。これは私が千葉大学の大学院生だった頃、竹蓋幸生先生から教わった方法なんです。当時はパソコンもまだ一般的ではなく、動画を再生して学習するというのも珍しかった時代ですが、この方法には本当に驚かされました。

インタビュアー: 古くからある方法にもかかわらず、いま改めて見直されているというのは興味深いです。

土肥教授: はい。実際、自分で体験してみて、段階的に進めると本当に内容が理解できるようになるんですよ。だからこそ、何年経ってもこの方法を指導し続けているんです。

ChatGPTの登場で激変する英会話学習—AI活用のリアル

インタビュアー: 近年のAI技術、特にChatGPTなどの生成AIは、英語学習にどのような影響を与えているとお感じですか?

土肥教授: 最初は正直、精度に不安がありました。例えば「國學院大學はどこですか?」と聞いたら、全然違う答えが返ってきて(笑)。でも、その後AIの性能が向上し、「英会話の相手になってください」と入力すると、レベルや場面を聞いてくれたり、間違いも丁寧に訂正してくれたりと、驚くほど丁寧なんです。

インタビュアー: 先生ご自身の指導現場から見ても、精度はかなり高くなっていると感じますか?

土肥教授: そうですね。ただし、やはりインターネット全般に言えることですが、誤情報もあることは事実です。それでも「間違いがあるから使わない」というより、「少しの違いは受け入れて使ってみる」という姿勢が大切だと思います。試験じゃないので、楽しんで会話するには最適ですよ。

國學院大學の授業現場から—AIとCALLシステムのリアルな使い分け

インタビュアー:大学の授業では、生成AIはどのような位置づけで活用されていますか?

土肥教授: 実は授業内では、AIはあまり使っていないんです。三ラウンド・システムによるCALL(Computer Assisted Language Learning)システムを中心にして、リスニングと語彙学習を継続しています。

インタビュアー: 学生の中には、AIを使って英語学習している方も多いのでは?

土肥教授: そうですね、使ってはいるようですが、効果的に活用できている学生は少ない印象です。だからこそ、「これだけでも学びになるよ」と、授業では活用のヒントを紹介する程度に留めています。

聞く力を徹底的に鍛え、使える英語へ導く「CALLシステム」

インタビュアーこの「三ラウンド・システム」ですが、具体的にはどのような方に特におすすめでしょうか?また効果的な活用方法なども教えてください。

土肥教授:一言でいえば、リスニング力を本気で高めたいと考えるすべての学習者ですね。特に英語学習者の多くは「話せるようになりたい」という願望を強く持っていますが、その前提として「しっかり聞ける」能力が不可欠です。聞いて理解した英語表現が頭の中にしっかりとインプットされることで、初めてそれが自分の発話としてアウトプットできるようになります。

インタビュアー確かに、多くの教材では初心者向けにゆっくり、丁寧な英語が中心ですよね。

土肥教授:その通りです。しかし、私たちが提供している「三ラウンド・システム」は、それとは全く異なります。具体的には海外ロケでのインタビューのような、まったく手加減されていない自然でリアルな英語を教材として採用しています。ネイティブスピーカーが普通に話す際の、発音の崩れや言い直し、さらには言い間違いすらも教材として活用します。

このシステムでは、3つの段階に分けてリスニングを深めていきます。

3つの段階
  • 第一段階:キーワードによる全体像の推測
    まず最初の段階では、完璧な理解を目指すのではなく、キーワードを拾って内容の全体像を推測する力を育てます。これは「最初から全て完璧に理解するのは無理だ」という現実的な前提に基づいています。
  • 第二段階:発言の詳細で正確な理解
    続いて、細部の理解へと進んでいきます。ここでは、個々の発言が具体的に何を伝えようとしているのかを正確に掴むことを目的にしています。
  • 第三段階:意図や結論を含めた総合的理解
    最終段階では、話の結論や話し手が本当に伝えたいこと(意図)、あるいは「オチ」までも含めて、総合的に深く理解できるようになることを目指します。

この3つの段階を順序よく踏むことで、学習者は自然な英語に対する高度なリスニング能力を体系的に身につけることができます。

シャドーイングとの違いは「聞く」ことへのコミット力!

インタビュアー: この三ラウンド・システムは、シャドーイングとはどう違うのでしょうか?

土肥教授: シャドーイングは、基本的に聞いた英語をそのまま繰り返す練習ですよね。つまり、すでに聞き取れていることが前提です。でも私たちのシステムは、シャドーイングすら難しいような自然な英語をまず「聞けるようになる」ことを目指しています。

インタビュアー: つまり、リスニング力の土台を徹底的に作るということですね。

土肥教授: その通りです。そこから先、聞けるようになったらシャドーイングに進んでも構いません。重要なのは、「聞く力」そのものの底上げなんです。

学習者のレベルや目的に合わせて個別に最適化できる—学習者一人ひとりの英語力を伸ばす仕組みとは?

インタビュアー:一般的な授業では、学習者間で英語力に差がありますよね。CALLシステムでは、そのあたりはどのように対応されているのでしょうか?

土肥教授:CALLシステムでは、学生が一人ひとりコンピューターを使用し、自分の英語レベルや目的に合った教材を自由に選ぶことができます。そのため、中学生レベルの英語力の学生から帰国子女レベルの高い英語力を持つ学生まで、幅広く対応可能なんです。

実際の集団授業では、20〜30人の学生が一緒に学ぶため、個々の英語力の差が問題となることが多く、どうしても「ついていけない」と感じる学生や、「内容が簡単すぎる」と不満を抱く学生が出てしまいます。CALLシステムはこのような課題を解決するために、一人ひとりのニーズに合わせた個別最適化を実現しています。

インタビュアー:英語力の差を埋められる学習システムであれば、全ての学生が満足度の高い学習機会を得られますね。

土肥教授:CALLシステムでは英語力の差だけでなく、学習者が持つ目的や興味に基づいた教材も多く用意されています。例えば、留学を考えている学生には、実際の留学生活を想定した教材を提供します。一方で、日常会話を身につけたいという学生には、日常生活のシーンに特化した教材を選択できるようになっています。

こうした細かな配慮により、学習者は自分の目標に直接つながる英語を効率的に学ぶことが可能になります。

最新の英語学習トレンドと画期的な学習法

AIやオンライン教材の進化する今、人間教師の持つ真の役割とは

インタビュアー: 最近はAIやオンライン教材の進化が目覚ましいですが、それらが英語学習に与える影響についてどのようにお考えでしょうか?

土肥教授: そうですね、AIやオンライン教材が増えているのはまさに時代の流れだと思います。情報量が多く、私も把握しきれないくらいです。ただ、学習者にとっては場所にとらわれず勉強できるという点で、大きな利点があります。

インタビュアー: 教材開発の観点からも、AIは役に立っているのでしょうか?

土肥教授: ええ、大いに役立っています。私たちが開発している三ラウンド・システムの教材も、複数の教員で協力しながら作っているんですが、「この表現はどう説明したらいいか?」と迷った時に、AIが一瞬で世界中の情報を整理してくれるので非常に助かっています。

インタビュアー: なるほど、教える側の効率化にもつながっているんですね。

土肥教授:はい。もちろん、AIの情報が100%正しいとは限りませんから最終的なチェックは必要ですが、それでも以前に比べて開発のスピードは確実に上がりました。

インタビュアー:一方で、AIが進化すると「人間の教師はいらないのでは?」という意見も出てきそうですね。

土肥教授:AIや教材が優れていても、学習者はすぐに飽きてしまったり、迷ったりします。そこで人間教師が「動機づけ」や「導き」を行うことが重要なんです。テストで理解度を測ったり、進捗を確認したりする存在がいるからこそ、モチベーションが保てるんです。

インタビュアー:確かに、一人では続かないこともありますね。

土肥教授: そうなんです。だから「アメとムチ」も含めて、人が寄り添いながらサポートするという役割は、今後も変わらず必要だと思います。

資格試験と「真の英語力」のジレンマ

「とにかく点数が上がればいいんです」と言われた時に気が付いた学習の真理

インタビュアーTOEICやTOEFLのスコアアップと、実際に英語を使いこなす「本当の英語力」は、別物だと感じている方も多いと思います。両方をうまく伸ばしていくには、どのような学び方が必要だとお考えでしょうか?

土肥教授:実は、國學院大學では「英語談」という制度を設けていまして、希望する学生は30分程度、英語教員から学習アドバイスを受けられるんです。そこで圧倒的に多いのが、「TOEICの点数を上げたい」という相談なんですね。

インタビュアーやはりスコアへの関心は根強いんですね。

土肥教授:ええ。ただ印象的だったのが、「真の英語力をつけるために〜」と説明しようとしたら、ある学生に「真の英語力は別にいらないんです。点数が伸びればいいんです」と言われたことがあって(笑)。

インタビュアーそれは…ちょっと衝撃的ですね。

土肥教授:それ以来私は学生にこう言うようにしています。「今から2つの矛盾することを言いますよ」と。まず一つ目は、「TOEICやTOEFLのための英語学習なんてものは存在しない」ということ。英語力そのものが点数に直結するので、真の英語力を伸ばすことが結局は一番の対策なんです。

インタビュアーなるほど。

土肥教授:でも、二つ目に「とはいえ、敵を知ることも必要です」とも言います。だから問題集を使って時間を測って取り組んでみる。両方の視点が必要なんです。

「学習のつまづき」その根底にあるのは主体性や目的の欠如

インタビュアー日本人の英語学習者に共通する「つまずき」や課題はどんなところにあると思われますか?

土肥教授:一番感じるのは、言われたことしかやらない、もっと言えば言われたことすらやらない学生が少なくないということです。つまり、自分で目標を立てて、主体的に取り組む姿勢が弱い。

インタビュアーたしかに受け身の姿勢って、なかなか伸びにくいですよね。

土肥教授:私は授業の冒頭でいつも「長期目標・中期目標・短期目標」の話をします。多くの学生は「とりあえず単位が取れればいい」と考えていますが、それだけだと学びが続きません。10年後、英語を使ってどうなりたいかというビジョンを持ってほしいんです。

「自分に合った単語」学習のメリットと限界

インタビュアー「自分に合った単語を選んで覚える」という学習スタイルについて、先生はどのようにご覧になっていますか?

土肥教授:これは非常に有効です。自分で選んだ内容なら、モチベーションも上がりますし、自分に必要な場面に特化できるので即効性がありますから。ただし注意すべき点もあります。

インタビュアー具体的にどのようなシーンで注意が必要なのでしょうか?

土肥教授:日本語の例を挙げれば、「自分が知っている単語を相手が使ってくれるとは限らない」ということです。例えば「ホームラン」は分かっても、「本塁打」と言われると分からないかもしれない。だから、幅広い受語彙を身につけることも大事です。

実践的スキルとしての「速読」のすすめ

英語学習における「速読」の重要性と実践法

インタビュアー:土肥先生は英語学習において特に「速読」を推奨されていますが、その理由や具体的な方法を教えていただけますか?

土肥教授: 速読は、実際のコミュニケーションや情報収集の場で必須なスキルです。特に留学や仕事で英語を使う状況では、ゆっくりじっくり読んでいては間に合いません。私自身がアメリカに留学したとき、授業のプリントを読むスピードが遅くて困った経験があるんです。アメリカ人学生は大量の情報を短時間で処理していました。その経験から、早く読む力は必須だと痛感しました。

具体的な速読の練習法としては、タイマーをセットし、1分間に何ワード読めるかを測ります。初めは理解度はあまり気にせず、全体の概要を掴むことに集中します。次第にスピードを上げつつ理解度を深めていけば、情報処理能力が格段に向上します。

発信よりもまず「受信力」の強化を

基礎を築くことこそが英語学習の近道!

インタビュアー「話せるようになりたい」という願望を持つ人は多いですが、そこに偏りすぎてしまうリスクもありますよね。

土肥教授:おっしゃる通りです。実際の生活や仕事で多いのは、「聞く」「読む」といった受信の機会です。そこをしっかり鍛えれば、いずれ発信力もついてきます。

インタビュアーインプットがあってこそのアウトプットですね。

土肥教授:まさにその通りです。よく学生には「英語を話せるようになりたい」と言われますが、話す内容がなければ、そもそも話すこと自体が難しいですよね。無理に話そうとしても、中身がないままではコミュニケーションが成立しません。私が常々学生に伝えているのは、「まずは受信を中心に、大量のインプットをすること」です。これが確実な基礎となり、将来的に自然な発話につながります。

また、英語学習において基礎力とは何かと言えば、聞いたり読んだりすることで得られる「知識の蓄積」です。特に社会に出てから実際に英語を使う場面を想像すると、圧倒的に多いのは「情報を受け取る場面」です。ビジネスの現場でも、ニュースや資料を読む、会議の内容を理解するなど、「受信力」が問われるシーンが非常に多いのです。

もちろん、「話したい」という動機は英語を学ぶうえで重要です。しかし、そこばかりに偏ってしまうと、基礎となる「受信力」がおろそかになってしまいます。「何を話すか」という中身を持たないまま表面的な発音や表現練習だけを繰り返すのは非効率ですし、実用的でもありません。

ですから、「話せるようになりたい」という願望を叶えるためには、まずは豊富なインプットを通じて語彙や表現を吸収し、自然に口から出る状態にしておく必要があります。実際に、英語が流暢に話せる人たちも、振り返ってみれば膨大なインプットを積み重ねてきた人ばかりです。

インタビュアー確かに、「話すこと」にばかり気を取られて、肝心の基礎が抜けてしまう人もいますよね。

土肥教授:その通りです。基礎というのは受信力、すなわちインプットによって作られるものです。多くの学習者は短期的な成果を求めて、いきなり「話す練習」に飛びつきがちですが、何を話すかを知らない状態では発話の質も限定されてしまいます。

だからこそ、焦らずにまずはしっかりとしたインプットを積み重ねてほしいですね。たくさんの英文を聞き、読むことで語彙が増え、表現が身につきます。その蓄積が、いざ話す場面になった時に自然とアウトプットとして現れてくるのです。こうした「受信中心の学習アプローチ」こそが、最も効率的で確実な英語力向上の近道だと思います。

焦らず基礎を固めることが「話せる自分」への近道

英語学習者へのメッセージ「受信を疎かにしないで」

インタビュアー:最後に、「話せるようになりたい」と思っている読者に向けて、先生からメッセージをいただけますか?

土肥教授:もちろん、話す必要が差し迫っている人は、その訓練をすべきです。ただし、多くの学習者にとっては、将来のために今は受信力(インプット)を高める時期かもしれません。焦らず、まずは「聞く」「読む」といったインプットをしっかり積んでほしいですね。

最近、「インプットばかりではダメ」という風潮もありますが、それは一面にすぎません。確かにアウトプットも大切ですが、それは十分なインプットがあってこそ成り立つもの。言いたいことがなければ話すこともできないのですから、土台となる知識や表現のストックをまず蓄えることが大前提になります。

インタビュアー:最近は「まず話せ」といった意見もよく聞かれますが、やはり土台作りがあってこそですよね。

土肥教授:そのとおりです。例えば、ネイティブスピーカーに「話さなきゃダメだよ」と言われても、日本語でも同じですよ。自分が大学で専攻している分野について、教授と同じレベルで流暢に話せるかといえば、たとえ母語であっても難しいでしょう。英語でもそれは同じで、聞いて理解する力と、それを話す力は別の能力です。

だから私は、まずはインプットを重視することを強く勧めます。たくさん聞いて、たくさん読んで、語彙や表現、思考のパターンを蓄積しておけば、いずれそれが自然と口をついて出るようになります。

生成AIの活用も一つの手段

土肥教授:話す訓練をしたいのに相手がいない、という人には、最近の生成AIを活用することをおすすめしています。今のAIは非常に精度が高く、質問にも対話にも柔軟に応じてくれるため、相手がいるかのような練習ができますよ。

ただし、それでもやはり「インプット」が不足していては、AIと何を話せばよいのかもわからなくなってしまう。だからこそ、アウトプットよりもまずインプットが大切なんです。

4技能すべてを均等に伸ばす必要はない

インタビューアー:日本では「4技能(読む・聞く・書く・話す)をすべてバランス良く伸ばさなければならない」とする教育方針が根強いですよね。

土肥教授:すべての技能を同じように身につけるのは現実的ではありません。英語を使って何をしたいかによって、重点を置くべきスキルは異なります。多くの日本人学習者にとっては、まず「聞いて理解する」「読んで理解する」ことが求められる場面が多いので、そこを強化することが最も合理的です。

インタビューアー:なるほど。最初に自分の目的や必要性を見極めることが、学習の効率にもつながるんですね。

土肥教授:そうです。焦って「全部できなきゃいけない」と思う必要はありません。むしろ、自分に必要な力を冷静に分析し、段階を踏んで鍛えていくことで、結果的に無理なく他のスキルも育っていくことが多いんです。

インタビュアー:英語学習というと「スピーキング重視」の声が強い印象がありますが、土肥先生のように、受信力の重要性を説いてくださると、安心して基礎から取り組もうという気持ちになれます。

土肥教授:ありがとうございます。実際に、英語を聞いたり読んだりして十分な量のインプットができていれば、いざ話す必要が出てきたときにも、その蓄積が自然と活きてくるものです。学習に近道はありませんが、「目的を見極め、地道に積み重ねる」ことが、遠回りに見えて一番の近道なんですよ。

英語学習の肝は「受信力」。AI時代にこそ活きる自分自身のインプット。

土肥先生のお話から明らかになったのは、「話す」だけが英語学習ではないということです。AIやオンライン教材が進化する今、重要なのは明確な目的を持ち、主体的に学ぶ姿勢です。

特に「三ラウンド・システム」は、まず「聞く力」を徹底的に鍛えることで、自然な英語の理解と運用へとつなげる画期的な手法です。試験対策だけに偏らず、本質的な語彙力や情報処理力を養うことが、実用的な英語力の土台になります。

また、AI時代だからこそ、教材の選定や学習の継続を支える人間教師の存在が重要です。焦らず受信力を高めることが、将来に活きる英語力を育てる第一歩になるでしょう。

 

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