「学校に足が向かない」「英語は好きだけど、テストの成績は決して上位ではない」――そんな悩みを持つ中高生と保護者にとって、進路選択は大きな不安を伴うものです。しかし、その不安を「世界への挑戦」という希望に変えている学校があります。
それが、他校にはない英語や留学のカリキュラムを主軸として、様々な高校生活を実現できるサポート校「代々木グローバル高等学院」です。
本インタビューでは、入学相談室の宮入 健彰先生に、同校が提供する独自の教育システムと、生徒たちが遂げる驚くべき成長について伺いました。
生徒の半数近くが不登校を経験した、なんらかの理由で日本の教育制度が合わない、といったバックグラウンドをもちながらも、なぜ彼らは海外へ飛び出し、難関大学への進路を切り拓くことができるのか。その裏側には、単なる語学学習に留まらない、徹底した「個」への尊重と、現地にまで及ぶ手厚いサポート体制がありました。
「なんとなく」の興味を最高の才能に。自分らしい高校生活をデザインする場所
「英語がなんとなく好き」という気持ちを大切にする代々木グローバル高等学院。この小さな興味を原動力に、自分らしい高校生活をどう再構築していくのでしょうか。現状を打破し、心の内の葛藤をワクワクへと変える仕組みについて紐解いていきます。
多様な不安を「希望」に変える、入学相談の現場
——入学相談室を担当されているとのことですが、今の時期(3月)が年間で一番お忙しいのではないでしょうか?
宮入 健彰先生そうですね、まさに追い込みの時期です。「まだ進路が決まっていない」という駆け込みのお問い合わせも多いですし、中学生だけでなく、留年が決まってしまった高校生からのご相談も増える時期ですね。あと2週間ほどが、一番の正念場だと感じています。
——ホームページを拝見しましたが、非常に多彩なコースがありますね。改めて、どのような学校なのか、貴校の特徴をご説明いただけますでしょうか。
宮入 健彰先生通信制高校にはさまざまなタイプがありますが、当校は英語や留学に「なんとなく」でも興味をお持ちの方に知っていただきたい学校です。
——英語や留学に関して、特別なカリキュラムがあるということでしょうか?
宮入 健彰先生はい、当校では午前中の授業は毎日外国人先生との英語コミュニケーションの授業を設けています。まずは英会話を「楽しむ」ところからスタートし、少しずつ英語に慣れることができます。
その上で自信をつけてから留学に挑戦する。そういったステップアップができる環境を整えています。そのため、入学時点で英語が話せなくても心配ありません。
——なるほど。海外に興味があれば、誰にでもチャンスがあるということですね。
宮入 健彰先生その通りです。「なんとなく」でも興味があれば、誰でもスタートすることができます。だからこそ、全日制ではできないような、高校生活を実現してほしいと思います。
初心者から挑戦できる!世界を舞台にした独自の留学プログラム
「英語が全く話せないのに留学なんてできるの?」と不安に思う方も多いかもしれませんが、実は同校の生徒のほとんどが英語力ゼロからのスタートです。不安をワクワクへと変え、段階的に「世界」へと羽ばたいていくための、きめ細かなカリキュラムの全貌に迫ります。
英語力0からでも大丈夫。「楽しい」から始まる英会話授業
——グローバルコースの1年生は、入学して間もない9月から実際に留学へ出発されますよね。高校生になってわずか4〜5ヶ月程度だと、まだ英語でのコミュニケーションに自信がない生徒さんも多いのではないでしょうか。先生方は「まずは行ってみることで経験が変わるよ」といったアドバイスをされるのですか?
宮入 健彰先生「完璧じゃなくていいから、思い切ってコミュニケーションしてごらん」という話はよく伝えています。実は、入学時に英語を話せる生徒は多くはなく、大半がこれから力を伸ばしていきます。
——最初から英語が話せる生徒さんは、意外と少数派なのですね。出発までの限られた期間で、校内ではどのような準備をされているのでしょうか?
宮入 健彰先生「英語は好きだけれど、まだ喋れない」という子がほとんどです。そのため、4月に入学してから留学に行くまでの4ヶ月間で、「英語を話すのって楽しいな」「完璧じゃなくても通じるんだな」という感覚を養ってほしいと考えています。午前中に英会話の授業を行っている狙いも、まさにそこにあります。
——最初の4ヶ月で、まずは心理的なハードルを下げるのですね。
宮入 健彰先生最初は「Yes」「No」「My name is…」くらいしか話せない生徒もたくさんいます。しかし、授業は外国人の先生が担当するため、やり取りは基本的にすべて英語です。
例えば、好きな食べ物を聞かれて「Pasta」と単語一つでしか答えられなかったとしても、先生が「OK、それなら『I like pasta.』とフルセンテンスで言うともっと伝わるよ」と、毎日少しずつガイドしていきます。単語を並べるだけでも意思疎通ができるという成功体験を積み重ね、少しでも不安を取り除いた状態で出発させてあげたいですね。
英語「を」学ぶ語学留学から、英語「で」学ぶ高校留学でステップアップ。
——留学プログラムについて伺いたいのですが、どのような内容でしょうか。
宮入 健彰先生まず、1年目は英語「を」学ぶことを目的とした語学留学です。語学留学では、国籍や年齢、性別を問わず、多様なバックグラウンドを持つ人たちと同じ教室で学び、交流できる環境で英語力を伸ばしていきます。
自分の英語レベルに合った環境でスタートできるため、英語に自信がない状態からでも、最低限の日常会話やホストファミリーとのコミュニケーションから着実にステップアップできるのが1年目の特徴です。4月から学校生活を共に過ごしている仲間たちと一緒に出発するので、留学が初めての生徒も安心してスタートすることができています。
——では、2年目の留学も同様の語学留学なのですか?
宮入 健彰先生いえ、そこが大きな違いです。2年目の留学は「文化交流」を目的としたアメリカ高校交換留学です。1年目に培った英語力を活かして、次は英語「で」学ぶ留学へ出発します。
——語学留学ではないのですね。
宮入 健彰先生2年目のアメリカ高校交換留学は、日本の文化を現地で伝えるとともに、アメリカの文化を存分に吸収してくることが主な目的です。ホストファミリー、学校、地域社会と積極的に交流することができる留学です。今しかできない経験を通じて、大きな「成果」が得られるのが特徴です。
行き先も期間も自由自在。自分流を叶える「通学コース」
——留学先が固定されているコース以外にも、選択肢があるのでしょうか。
宮入 健彰先生はい。毎日の学校での英語コミュニケーションの授業で英語に触れながら、様々な留学や専門コース、進路対策講座を組み合わせることができる「通学コース」もございます。その方の希望に合わせて自らの高校生活をデザインできるコースになっています。
通学コースの生徒の皆さんに特におすすめしたいのは、高校生の時にしか体験できない「高校留学」です。高校生という多感な時期だからこそできる留学体験を実現するために、一緒に相談しながら留学をアレンジしていくことが可能です。

日本のしがらみから解放され、「自分軸」を取り戻すための挑戦
過去の不登校経験は、新しい環境においては自分自身の人生を改めてデザインするための貴重な糧となります。日本の既存の枠組みを離れ、海外での生活を経て生徒たちがどのように自信を取り戻していくのか。そのサポートについても詳しく伺いました。
環境を変えて、自分が変わる。留学が「生まれ変わり」のキッカケに
——貴校で3年間を過ごした後の進路について伺いたいのですが、大学進学や就職、あるいはそのまま海外に移住するなど、卒業後のパターンはどのようなものがあるのでしょうか。
宮入 健彰先生選択肢としてはどのような道を選んでも自由ですが、実際に留学から帰国した生徒のほとんどは、大学進学を選択しています。
——そうなのですか。
宮入 健彰先生入学当初の高校1年生の段階では、不登校の経験があったり、起立性調節障害で朝起きられなかったりと、課題を抱えた状態からのスタートで、当初は大学進学など想像もつかないという生徒が少なくありません。しかし、いざ留学を経験して帰国すると、彼らの意識は劇的に変わります。海外での生活のなかで、多様な生き方や価値観に触れることで、自らの世界が大きく広がるのです。
——不登校を経験した生徒さんの場合、留学の途中で「やはり続けられない」と落ち込んでしまうことはないのでしょうか。
宮入 健彰先生不思議なことに、多くの生徒が「日本に帰りたくない」と言うほど現地に馴染むのです。
——それはすごいことですね。
宮入 健彰先生「海外へ行けた」という事実そのものが、生徒本人の大きな自信に繋がっているのだと思います。日本の既存の環境を離れ、自分の過去を知る人が誰もいない場所へ身を置く。環境を劇的に変えることは、彼らにとって一種の「生まれ変わり」に近い感覚なのかもしれません。
留学の経験を武器に、その先の「進路実現」へ
留学で得た経験は、単なる語学力の向上にとどまらず、大学受験における強力な武器へと進化します。世界基準の視座を手に入れた生徒たちが、いかにして「自分だけの物語」を強みに、難関大学の総合型選抜を突破していくのか、その驚くべき成果をご紹介します。
英語力は「0から1」そして「1から100」へ。世界基準の視座を手に入れる
——まずは英語に「慣れる」ところからスタートできるからこそ、生徒さんも安心して一歩を踏み出せるのですね。実際にどのような成長を遂げられているのか、具体的なエピソードはありますか?
宮入 健彰先生ぜひお伝えしたいエピソードがあります。今度卒業を迎える3年生に「留学はどうだった?」と聞いた際の話です。
——ぜひお聞かせください。
宮入 健彰先生その生徒は、1年目のカナダ留学を「英語力が0から1になった経験」だと振り返っていました。代々木グローバル高等学院の入学時点では、中学校の英語のテストでも点数が取れず、英語を話すこと自体が恥ずかしかったそうです。しかし、カナダでの生活を経て、帰国する頃には、英語が理解できるようになり、完璧ではなくとも話せる状態まで成長していました。
——まずは「0から1」の土台を作ったのですね。では、2年目はどうだったのでしょうか。
宮入 健彰先生2年目のアメリカ留学では「英語力が1から100になった」と言います。現地の友人と若者らしいトーンで対等に話せるようになり、思考そのものを英語に切り替える努力もしたそうです。例えば「今日は寒いな」といった日常の独り言も、意識的に英語で考えるようにしていました。
——凄まじい成長ですね。
宮入 健彰先生その結果、彼女は「IELTS™(アイエルツ)」という、世界的に認知されている英語試験で「6.5」というスコアを獲得しました。英検でいえば1級に近い、非常に高いレベルです。彼女にとって見える世界は劇的に広がったはずですし、大学生、社会人になっても、この広い視野を持ち続けてくれると思うと、送り出す私たちも本当に幸せな気持ちになります。
「総合型選抜」に圧倒的な強み。留学体験は唯一無二のアピール材料
——現在、大学入試では「総合型選抜」が非常にメジャーになり、一般入試と割合が半々くらいだと言われています。やはり留学経験は、この総合型選抜において大きな強みになるのでしょうか?
宮入 健彰先生非常に大きな強みになります。実際に、当校の生徒のほとんどが総合型選抜を利用して大学へ進学しています。まず、英語力が格段に高まっている点が挙げられます。英検1級に近いレベルまで力をつけて帰国するため、多くの大学、特にG-MARCH以上の難関大学で設定されている出願要件(英語スコア)を留学の経験を通じてクリアできるのが大きなアドバンテージです。
——出願資格を満たしやすいだけでなく、日本国内では絶対に経験できない「自分だけのネタ(エピソード)」を持っていることも大きいですよね。
宮入 健彰先生その通りです。ですので、私たちは生徒を海外へ送り出す際、「留学にプラスアルファの何かを掛け合わせておいで」とよく伝えています。進学まで見据えると、単に「留学して英語が得意になりました」というだけでは、アピールとしては少し物足りないからです。
——具体的には、どのような活動をプラスすればよいのでしょうか?
宮入 健彰先生自分の興味があることなら、どんな内容でも構いません。例えば、「放課後にさまざまな国の人とサッカーをしてきた」でも良いですし、「料理が得意だから、ホストファミリーに日本料理を振る舞った」という経験でも良いのです。大切なのは、受動的に過ごすのではなく、自分から「何かをしてみよう、してあげよう」と能動的に動くことです。それによって得られるものは全く違ってきます。
——自ら動くことで、経験の質が変わるのですね。
宮入 健彰先生その通りです。単に留学するだけでなく「自発的に何かを行う」という経験は、自分自身の興味関心や強みを深く理解することに繋がります。それが最終的に、総合型選抜の面接において「大学でこれを勉強したい、研究したい」という強い志望動機になり、本人の言葉として自信を持って伝えられるようになるのです。

一歩踏み出す保護者と生徒へ。未来を拓くための向き合い方
進路に悩むお子様を見守る保護者の方にとって、最も大切なサポートとは何でしょうか。不登校を乗り越えた卒業生たちの感動的なエピソードを通じ、一歩踏み出す勇気を支える「信じて見守る」ことの価値を改めて考えます。
「信じて見守る」ことが、子供たちの勇気ある一歩を支える
——不登校を経験した生徒さんが、再び学校という場所に関わっていくために、具体的にどのようなステップでサポートをされているのでしょうか?
宮入 健彰先生「まずは週に1日から通ってみよう」「午後の時間からでもいいから、一緒に課題をやってみよう」といった形で、ハードルを下げて声をかけるようにしています。
——中学時代に不登校を経験されたお子さんを持つ保護者の方も、「新しい環境に馴染めるだろうか」と大きな不安を抱えていらっしゃると思います。実際にはどのような相談が多いのでしょうか。
宮入 健彰先生やはり「本当に通えるようになるのか」「具体的にどのようなサポートをしてくれるのか」といった心配の声は非常に多いですね。そうした際、私はアドバイスとして「まずは保護者の方も心配しすぎることなく、お子さん自身を信じてみませんか」とお伝えしています。
——「信じて見守る」というのは、親心としては勇気がいることですが、とても大切な視点ですね。
宮入 健彰先生当校では、午前の時間は毎日楽しく英語を話すことを大切にしています。午後の時間も、分からないところを教え合いながらレポート課題に取り組んだり、学校行事について話し合ったりするような、生徒主体のスタイルです。従来の日本式の授業スタイルとは異なる環境なので、なんとなく「英語が好き」「英語に興味がある」といったところからでもスタートできるカリキュラムになっています。
「好き」は最高の才能。体験授業を通じて肌で感じるフレンドリーな空気感
——最後に、これから新しい一歩を踏み出そうとしている生徒さんや保護者の方々へ、一番伝えたいメッセージをお願いいたします。
宮入 健彰先生「英語が好き」「海外の文化が好き」という気持ちを持っていること、それ自体がすでに素晴らしい「第一歩」であると伝えたいです。世の中の誰もが英語や海外に興味を持っているわけではありません。その中で、自分の中に芽生えた興味や関心は、とても貴重な原動力になります。
——その「好き」という気持ちを大切にしてほしい、ということですね。
宮入 健彰先生はい。その第一歩をどう整え、どうやって勇気ある次の一歩へ繋げていくか。そこを支えるのが私たち教員であり、保護者の皆様の役割です。生徒の皆さんには、自分の「好き」という気持ちに自信を持ってほしいですし、保護者の方々には、その夢に向かってワクワクしながら進むお子さんの姿を、一緒に応援していただきたいなと思っています。
——学校に直接足を運んでみるのが大切だと感じました。
宮入 健彰先生学校探しにおいて、パンフレットだけでは分からないことは非常に多いものです。具体的には「どんな生徒が通っているのか」「どんな先生がいるのか」といった点は、実際に自分の目で見て、肌で感じてみないと自分に合うかどうかは判断できません。
そのため当校では、毎月開催しているオープンキャンパスに加えて、平日の通常授業に中学生や転校を考えている高校生が混ざって、一緒に授業を受けられる「体験授業」も随時受け付けています。
当校では、英語が大好きなフレンドリーな仲間たちと先生方が皆さんをお待ちしています。是非当校の雰囲気を味わいに来ていただきたいですね。
——お話を伺っているだけで、こちらまでワクワクした気持ちになります。
宮入 健彰先生自分の好きなことに夢中で取り組んでいけば、道は必ず開けていきます。その先に広がる新しい世界を、ぜひ楽しみに一歩踏み出してほしいですね。
——本日は貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました。

既存の枠を飛び出し、まだ見ぬ自分の可能性を探せる場所
代々木グローバル高等学院は、単に高校卒業資格を得るための場所ではなく、留学という大きな挑戦を通じて「自分は何者か」を見つける場所です。不登校という経験さえも、海外という新しい環境では、多様性を受け入れ、自己を再構築するための貴重なステップとなります。「英語が好き」「環境を変えたい」という小さなワクワクを、確かな自信と未来の進路へと繋げる同校のサポートは、多くの親子に希望を与えるでしょう。まずは、実際の授業を肌で感じることから、新しいストーリーを始めてみてはいかがでしょうか。
