フリースクール滝野川高等学院が紡ぎ出す、異年齢の絆。卒業後まで続く“一生の居場所”とは

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フリースクール滝野川高等学院

子どもが学校から足が遠のいたとき、多くの保護者が抱くのは「この子の将来はどうなるのか」という切実な不安です。

既存の教育環境だけでは捉えきれない繊細な個性や、一人ひとり異なる成長のタイミング。それらを丸ごと受け入れ、卒業後までも見据えたサポートを実践しているのが「フリースクール滝野川高等学院」です。

今回は、元高校教員で同学院の代表である豊田 毅先生にインタビューを実施しました。

生徒がいきいきと過ごす同学院の活気の源泉や、子ども同士の関わりから生まれる驚きの変化、そして保護者が抱える孤独を解消するための具体的なアプローチについて詳しく伺います。

目次

卒業後を見据えたサポート体制――フリースクール設立の想い

同学院の立ち上げには、代表の「卒業後まで見守り続けたい」という思いの強さがありました。学校の代わりではなく、卒業後もいつでも相談に訪れることができる「居場所」であり続けるための、独自の支援方針について伺います。

高校教育の現場での葛藤から生まれた「もっと早い段階からの支援」への決意

——高等学校や通信制高校での教壇を経て、フリースクール「滝野川高等学院」を設立された背景や、この場所に込められた思いを教えていただけますでしょうか。

豊田 毅さん

高校教員は、生徒たちを3年間で次の場所へ送り出すことが仕事の一つです。しかし、私が在籍していた高校で受け入れていたのは、小学校や中学校の段階から不登校だった生徒たちでした。

そうした生徒たちをサポートしていると、ちょうど本人が伸びてきたタイミングで卒業を迎えてしまうのです。「もうあと1年、2年あればいいのに」と、時間が足りなく感じる機会が度々ありました。

——せっかく子どもたちが変わり始めたところで卒業を迎えてしまうという、もどかしい葛藤があったのですね。

豊田 毅さん

不登校を経験している場合、学習面だけでなく、生活リズムや体力といったさまざまな面で課題を抱えていることが多い状態です。そのため、高校の3年間だけではどうしても「急仕上げ」になってしまうという思いがありました。できればもっと早い段階、つまり小学生や中学生の時期からその子の教育に関わることができたらと考えていたのです。

その模索の中で「フリースクール」という存在を知りました。教員を続けながら「いつかそういう場所をつくってみたい」とずっと考えており、30歳を過ぎた頃に「今から動こう」と決意し、フリースクールを立ち上げることにしました。

小中学生時代からの居場所作りが、大学進学や将来の自立に直結する理由

——3年間という限られた期間では、その先の人生まで見据えたアプローチをするのは難しいのですね。だからこそ、小学校から高校まで一貫して通える環境が非常に大切だったということでしょうか。

豊田 毅さん

例えば大学入試などは、小学校・中学校・高校での積み上げの結果として出題されるものばかりです。もちろん高卒で就職する道もありますが、初めから就職を目指している場合は工業高校や商業高校といった専門的な学校を選びます。

一方で、通信制高校に進学する子や不登校を経験した子は、まだ進路に対する準備が十分にできていないケースが少なくありません。そうした子たちが目指す先は大学や専門学校が多くなるのですが、特に大学進学を希望する場合、高校の3年間だけでは全く時間が足りないのです。結果として、行きたい学校よりも、合格できる学校を選ばざるをえない状態になってしまいがちでした。

——本人の状態や希望と、実際の学力や準備の間にギャップがある中で、進路先を決めざるを得ないのは切実な問題ですね。

豊田 毅さん

当時、不登校の子どもたちは行く場所がなく、自宅で引きこもっているケースが多々見られました。地方ということもあり、フリースクール自体も数が少なく、通信制高校という選択肢があっても、そこに至るまでの居場所がない子どもたちが多かったのです。この居場所が不足しているという傾向は、今でもまだ全国的に残っていると思います。

いつでも戻ってこられる「安心感」の提供を

——生徒を卒業後もサポートするという貴学院の理念は、そうした教員時代の思いや葛藤から生まれてきたのでしょうか。

豊田 毅さん

先ほどお話した、高校教員時代に送り出した卒業生たちが、進学先の大学や専門学校をどんどん中退しているという話を耳にしたのです。

——次のステップへ進んだものの、その先でつまずいてしまう方が多かったのですね。

豊田 毅さん

彼らに対して「自分のところに相談しに来てくれればいいのに」と思う反面、私自身が高校の教員である以上、在校生の進路指導やサポートがメインの業務になります。卒業生のケアを勤務時間内に行うことは、高校教員の仕事としてはあまり含まれていません。むしろ、上層部から「今いる生徒のサポートをしてください」と指摘されてしまうのが現実でした。

——制度や立場の壁によって、卒業後の子どもたちに手を差し伸べられないという、もどかしい限界があったわけですね。

豊田 毅さん

だからこそ、「一生にわたってサポートすること」をフリースクールのサービスとしてしっかりと提供できるようにしたいという思いがあります。

当学院を信頼し、学費を払って小学校や中学校の段階から在籍してくれた子どもたちは、ある意味で私たちの活動を支え、貢献してくれた存在でもあります。そうした子どもたちのために、卒業後であっても「いつでも戻ってきていいし、いつでも相談しに来ていい」と言える体制を、私たちの正規の仕事として整えています。そうした基盤があるからこそ、いま「一生のサポート」という言葉にリアリティを持って語ることができるのだと思います。

フリースクール滝野川高等学院

生徒の「やりたい」がコースになる。ニーズに応じた柔軟な学びの場

野球チームから大学生支援まで、滝野川高等学院の多彩なコースはすべて生徒の「困りごと」や「願い」から生まれました。既存の枠にとらわれない柔軟な支援が、いかにして子どもたちの新たな一歩を支えているのかを紐解きます。

野球チームから塾、放課後デイまで。生徒の声から広がる多様なコミュニティ

——幅広い支援コースを設計されているとホームページで拝見したのですが、それらのコースを設計された背景についてもお聞かせいただけますか。

豊田 毅さん

実は、これらのコースを設計した背景は、私たちが主体となって考えたというよりも、生徒たちのニーズに応じて自然と広がっていったという側面にあります。

——具体的にどのようなきっかけがあったのか、詳しく伺えますか?

豊田 毅さん

少し不思議なプロセスなのですが、最初は高校生が入ってきて、次に「中学生も通いたいです」という声をいただきました。定員には余裕がありましたので「ぜひ来てください」とお答えしました。すると今度は小学生も入りたいと言ってくれるようになり、小学生の受け入れも始めました。

そうして集まってくれた子どもたちの中に、「野球をしたい」という子がいたのです。その生徒の願いを叶えるためにどうすべきか考え、「みんなで野球チームを作ろう」と発想しました。そこで、「こういう活動をしていて、試合をしたいのでメンバーを集めています。手伝ってもらえませんか」とインターネットで発信したところ、1週間ほどで人数が集まったのです。その野球チームは今も存続しており、今年で8年目を迎えます。現在では子どもたちだけで、しっかりと1チーム作れるようになっています。

——「野球がしたい」という純粋な想いから生まれたチームが、今も続いているのは素晴らしいお話ですね。

豊田 毅さん

このように、すべてニーズによって形作られてきました。例えば学習塾も同様です。フリースクールに通っていた子が学校に復帰した際、「学校に戻った後もここに来たいけれど、昼間の授業時間には来られない」という話になりました。それなら、放課後にうちで塾を開けば通えるだろうと考え、学習塾を立ち上げたのです。塾があることで、学校復帰後も勉強を継続できますし、学校でのストレスを吐き出すこともできます。不登校の時期からよく知っているスタッフに悩みを打ち明けられる環境があることで、学校に戻った後の定着率も高まりました。

——学校に戻った後も、かつての安心できる居場所やスタッフとつながり続けられる仕組みがあることは、子どもたちにとって大きな心の支えになりますね。

豊田 毅さん

2026年4月には放課後等デイサービスも開設しました。学校に戻った子はもちろん、不登校になりかけているような段階の子どもたちにも、放課後の時間にのびのびと成長してもらいたいと考えています。現在は不登校の枠を超えて、より広い支援にまでアプローチが広がっていると感じています。

事務能力の壁に悩む大学生を救う、一人の「困りごと」から誕生した大学生支援

——貴学院では、大学生のサポートも実施されていると伺いました。フリースクールで大学生も対象になるケースは珍しいと感じたのですが、どのようなきっかけがあったのでしょうか?

豊田 毅さん

大学生のサポートに関しても、実は思いがけない出会いから始まったのです。それは開校1年目のことです。当時はまだ生徒があまり集まっていなかったため、私はテナントの維持費を稼ぐためにアルバイトをしていました。

ある時、警備員としてアルバイトをしていた際、休憩時間に控室で休んでいると、一人の女性から「豊田先生ではありませんか?」と声をかけられました。「そうです」と答えると、「先生のTwitter(現X)を見ていて、ファンなんです」と言うのです。その時の私は教員の格好ではなく、警備員の格好をしていましたから、気づいてもらえたことに驚きました。

話をしてみると、彼女は非常に優秀な大学に通っているにもかかわらず、レポートが全く書けずに単位を落とし続け、留年しているということを打ち明けてくれました。さらに「私のような大学生が助けてもらえる場所がどこにもない」と悩んでいることを知ったのです。そこで、「大学生向けのコースを作るから、うちのスクールにおいで」と伝え、大学生のレポート作成の指導や履修登録のサポートを行う「大学生支援コース」を新設しました。

——劇的な出会いからコースの新設まで、そのスピード感と柔軟さに驚かされます。

豊田 毅さん

現在では、すでに10〜20人近くの大学生を卒業までサポートして送り出しています。大学生たちの駆け込み寺のような場所になっていると実感しています。

——たった1人の「助けてほしい」という切実な思いに応えたことが、今の幅広い支援へと広がっているのですね。

豊田 毅さん

いわゆる「5教科の学習内容を理解できている」ということと、自分で単位を計算して時間割を組み立てたり、スケジュールを管理して期日までに提出物を出したりすることとは全く別の能力なのだと、私にとっても大きな気づきでした。

このように、周囲から気づかれにくい「困りごと」も存在するのだと深く理解できたため、このコースを作って本当に良かったと思っています。

多人数が集う圧倒的な活気が、自分にぴったりの仲間を引き寄せる

——滝野川高等学院は「東京で一番明るいフリースクール」と言われるほどの活気ある環境づくりをされていると伺いました。不登校のお子さまが初めて来校される時の状態や、そこから貴学院で過ごす中で、どのように笑顔や元気を取り戻していくのでしょうか。印象的なエピソードなどを交えてお聞かせいただけますか。

豊田 毅さん

「一番明るい」というのは私たちが意識していることでもありますが、通っている生徒の数が多いという点も理由として挙げられます。

当学院には小中高を合わせて約80人の生徒がフリースクールに所属しています。週1日だけ通う子もいれば、週4〜5日通う子、あるいは週2日程度の子などペースはそれぞれですが、毎日だいたい30人から40人ほどの子どもたちが登校してきます。そもそも1つの場所として、これだけ多くの人が集まるということ自体が大きな特徴だと思います。

——毎日それだけの人数が集まるのは、フリースクールとしては非常に賑やかですね。

豊田 毅さん

大人数だと、人と人との組み合わせ、つまり生徒同士のマッチングがうまくいきやすいというメリットがあります。自分と似た雰囲気の子や、話が合う子、同年代の子などが見つかりやすい環境なのです。

——多様な子どもたちがいるからこそ、自分に合う仲間を見つけやすいのですね。

豊田 毅さん

初回面談のときには、緊張や不安から机の下に潜り込んでしまってなかなか出てこられない子や、教室に入れず教室の外でずっと泣いている子など、本当にさまざまな状態のお子さまが来られます。しかし、たくさんの生徒たちを見ているうちに、「この子はあのグループの子たちと気が合いそうだな」ということが、だんだん分かるようになってくるのです。

教室に入っても1人でポツンとしているような子に対しては、スタッフが上手に間に入り、気が合いそうな子と「一緒にゲームでもやろうか」と、簡単なことから始められるように促します。「今トランプをやっているから一緒にどう?」という形で声をかけ、良好な関係性をうまく作れるようにサポートしています。

フリースクール滝野川高等学院

子ども同士だからこそ起こせる「奇跡」。異年齢集団が育む自己肯定感

大人がどれほど手を尽くしても動かなかった心が、仲間のたった一言で劇的に変化することがあります。年齢の垣根を超えた交流が、子どもたちに「ありのままの自分」を許す勇気と、確かな自己肯定感を与える仕組みについて伺いました。

先輩生徒が「スタッフ」役に。新入生を導く好循環

——新しく入ってきた方に対して、在籍している生徒の皆さんはどのように関わっているのでしょうか。

豊田 毅さん

当学院には、生徒でありながらスタッフのような役割を担ってくれる子どもたちがいます。彼らがスタッフのように自発的に動き、子どもたちのコミュニティを盛り上げてくれるのです。大人に対して強い拒否感や警戒心を持っている新入生でも、身近なお兄さんやお姉さん相手であれば、意外なほどすんなりと輪の中に入っていけるケースが多々あります。

そのため、私たちプロのスタッフは最初の「きっかけ作り」をサポートするだけで、自然と場が回っていくような好循環が生まれています。

——年齢の近い先輩からのアプローチのほうが、子どもたちも安心できるのですね。

豊田 毅さん

さらに、このスクールの卒業生(OB・OG)が、今度はアルバイトとしてうちで働いてくれるケースも増えてきました。彼らはスクールの雰囲気や子どもたちの気持ちを誰よりもよく知っているため、在籍している生徒たちにとっても非常に話しやすい存在になっています。

——卒業生がスタッフとして戻ってきてくれるのは、まさに理想的な循環ですね。

豊田 毅さん

小学生から高校生、そして大学生や社会人の卒業生まで、非常に幅広い年齢層が揃っています。しかし、スタッフと生徒の間には壁がなく、全員が一直線に、フラットにつながっているような状態です。年齢の断層がないからこそ、「ここに来れば、誰かしら自分と気の合う人が必ず見つかる」という環境を常に作ることができています。

大人の常識を超えた力。パニックを鎮めた子ども同士の絆

——さまざまな子どもたちが集まる中で、特に印象に残っている生徒同士のエピソードがあればお聞かせいただけますか。

豊田 毅さん

私が今でも鮮明に覚えている印象的なエピソードがあります。かつて、感情が高ぶると激しいかんしゃくを起こしてしまう小学生の男の子がいました。一度パニックになると、大暴れしてしまい、大人がどれだけ止めようとしても手がつけられない状態でした。学校に通うことも難しくなり、当学院へ来られたのです。

ある日、その子がまた激しいかんしゃくを起こしてしまい、スタッフも止められずどうしようかと困り果てていたときでした。彼よりも年上の小学6年生の男の子が、すたすたとその子のそばへ歩み寄っていったのです。そして、「明日、ぬいぐるみを持ってきてあげるから泣きやんで」と声をかけました。すると、あれほど激しかったかんしゃくがすっと収まったのです。

——大人があらゆる手を尽くしても響かなかったところ、子どもの一言で状況が一変したのですね。

豊田 毅さん

このアプローチは、大人からは絶対に出てこない発想でしょう。どんな心理学の理論を学んでいても、決して行き着かないと思います。

翌日、小学6年生の彼が約束通りにぬいぐるみを持ってきてくれました。かんしゃくを起こしていた子は、そのぬいぐるみを嬉しそうに抱っこしていました。不思議なことに、その日を境にかんしゃくを起こす回数がみるみる減っていき、最終的には学校へ戻ることができたのです。

——そのお子さまは、その後どのように過ごされているのでしょうか。

豊田 毅さん

彼は中学受験にも挑戦して見事にいくつかの学校で合格を掴み、私立の中学校に通っています。今では1人で静かに自習室にこもり、黙々と勉強に励んでいます。

もしあのとき、小学6年生の彼の声かけがなければ、私たち大人だけでは対応が難しかったかもしれません。やはり子ども同士のつながる力は本当にすごいと痛感しましたし、このような奇跡のようなことが起こるのがこの場所なのだと感じています。

同学年の枠を外すことで生まれる、他者への許容度と自分への肯定感

——あえて年齢で分けない教育を実践し、幅広い年代が同じ空間で過ごすことで素晴らしい作用が生まれていることは、先ほどのお話からも非常によく分かりました。この異年齢の関わりの中で生まれる教育的なメリットについて、ほかにも実感されていることがあれば詳しくお聞かせいただけますか。

豊田 毅さん

異年齢教育は、有名なところでは「イエナプラン教育」などでも取り入れられていますが、一般的に「他者の尊重」が生まれやすいと言われています。私自身も日々の活動を通じて、その考えに共感します。

学校のように同じ学年だけで子どもたちを区切ろうとすると、発達の段階が近いため、どうしても「できないこと」にクローズアップされがちになります。「みんながこれをやっているのに、あの子だけできていない」「僕だけこれができない」といった比較が生まれやすいのです。

——同じ年齢だと、周囲と自分を比べてしまいがちですね。

豊田 毅さん

それは子どもたちの自己肯定感を育むうえで、大きなマイナスになります。同じ学年と言っても、4月生まれと翌年3月生まれでは11ヶ月ほどの差があるわけです。そうなると、今後ますます伸びる可能性があるにもかかわらず、それまでの間に自己肯定感を挫かれてしまいます。また、集団の中での役割も与えられにくくなります。早く成長している子が学級委員などになり、中心になっていくため、格差が開いていく一方だと私は考えています。

——成長のスピードが一人ひとり違う時期なのに、一律の枠組みで固定されてしまう環境は、子どもたちにとって窮屈かもしれません。

豊田 毅さん

しかし、異年齢集団であればその見え方がガラリと変わります。例えば、高校生としては少しあどけなさの残る生徒であっても、小学生から見れば「頼りになるお兄さん・お姉さん」に映るのです。また、さまざまな課題を抱えている小学生がいたとしても、上の年代の子たちからすれば「小学生だから仕方のないことだよね」と自然に受け入れられます。

——年齢に幅があることで、「できなくて当たり前」というお互いを認め合える優しい基準が自然と生まれるのですね。

豊田 毅さん

つまり、他者に対する許容度が格段に広くなるのです。そして、他者を許せるようになるということは、巡り巡って「自分に対する許容度」を広げることにもつながります。だからこそ、私は異年齢で過ごす環境が非常に良いものだと考えています。

——結果として、自分のありのままを認める自己肯定感へとつながりそうです。

豊田 毅さん

その通りです。例えば新入生がパニックになっている姿を見たとき、子どもたちはそこに過去の自分を投影するのです。異年齢の子どもたちを見るということは、年下の子を見るときには「かつての自分の幼さ」を振り返ることであり、逆に年上の子を見るときには「自分の将来の姿」を見ることでもあります。

——年上と年下、それぞれの存在が自分を映す鏡になっているのですね。

豊田 毅さん

素敵なお兄さんやお姉さんを見ていれば、自分が目指していく方向性が視覚的に分かりやすい。そして年下の子を見ていれば、自分がこれまで乗り越えてきた道のりを再認識し、確かな成長を感じることができます。これは自己肯定感に直結しますし、自分が進むべき方向性を定めやすくなります。

「自分は何のためにここへ来ているのか」「何のために頑張っているのか」ということは、不登校であるかどうかにかかわらず、今の時代はなかなか見えにくい部分でもあると思います。しかし、多様な年齢が混ざり合う集団の中であれば、「今の自分はこういう役割を担っていけばいいんだな」ということが自然と理解できるようになります。この役割の分かりやすさこそが、異年齢教育の最大の良さではないでしょうか。

フリースクール滝野川高等学院

自尊心を守る「学び直し」の工夫と、在籍校との円滑な連携のリアル

勉強への劣等感を「自信」に変えるためには、自尊心を傷つけない細やかな工夫が欠かせません。検定試験への挑戦という独自のアプローチや、60校に及ぶ在籍校との事務連携という運営の舞台裏についても語っていただきました。

「検定試験」を強みに。プライドを傷つけず得意から伸ばす学習プログラム

——滝野川高等学院では、生徒一人ひとりに合わせた学習カリキュラムを実施されていると伺いましたが、生徒たちの学力や進路への不安に対して、どのように寄り添い、関わっていらっしゃいますか。また、関わっていく中での生徒たちの変化についても教えていただけますでしょうか。

豊田 毅さん

まず私たちは、「これをやらなければいけない」という義務的な課題は一切設けないという点を大切にしています。そのうえで、生徒の苦手克服を目指すのではなく、長所や得意な部分を伸ばすことに大きな重きを置いています。

長所を伸ばすと言っても、定期テストの点数や偏差値を追い求めるわけではありません。私たちは「検定試験」をうまく活用しています。当学院は準会場に指定されており、実用英語技能検定(英検®)や日本漢字能力検定(漢検)、実用数学技能検定(数検)をはじめ、歴史能力検定や世界遺産検定など、約10種類もの検定を校内で受験することができます。

——スクール内で検定が受けられるのは素晴らしいですね。

豊田 毅さん

検定であれば、子どもたちが自分の興味に合わせて挑戦することができます。また、周囲と順位を競い合うものではないため、それぞれが異なる級を目指していても全く問題ありません。

不登校を経験した中学生などに、いわゆる「学び直し」として小学生向けの教材を解かせようとすると、子どものプライドを傷つけてしまうことがあります。「できて当たり前の年齢なのに、自分はそれすら間違えてしまう」と感じ、自己肯定感を損なう原因になりかねないのです。

——確かに、「学校の勉強の遅れを取り戻す」と言われると後ろ向きになってしまいますが、「検定への挑戦」という形なら前向きな動機になりそうですね。

豊田 毅さん

実際、高校生であっても「漢検7級(小学4年生修了程度)から始めてみよう」と、抵抗なく取り組めるケースが多いのです。学び直しは、進め方によって子どもの自己肯定感を損なうリスクがありますが、そうさせずにいかに楽しく学び直してもらうか。そこは私たちが最も気をつけているポイントです。

——スクールに入ってきた段階では、勉強に対して苦手意識や劣等感を抱えている子が多いのでしょうか。

豊田 毅さん

入ってきた段階では、多くの生徒が強い劣等感を抱えています。劣等感はモチベーションの低下に直結するため、その状態のまま「勉強しなさい」と言っても、よほどストイックでなければ嫌になってしまうのは当然です。

だからこそ、「これなら自分にもできる」という得意な部分から伸ばしていきます。そうして自信をつけていく中で、例えば「自分は漢字や英語をこれだけ頑張れたから、苦手な数学も、今度は数検の優しい級から挑戦してみようかな」と、自発的に思ってくれたら大成功です。弱点の克服は、決して大人から強制するのではなく、子ども自身の口から「やってみよう」と言わせることが大切なのだと考えています。

面談ではなく「雑談」から。生徒が心を開くタイミングに合わせた進路相談

——将来や卒業後の「進路」を考える際、子どもにとって大きなプレッシャーになるケースもあるかと想像しますが、どのようにサポートの工夫をされているのでしょうか。

豊田 毅さん

私たちは、生徒一人ひとりの進路に対して、こちらから一方的に選択肢を押し付けるようなことはしません。基本的には「進路面談」のような堅苦しい場を設けるのではなく、日常の雑談の中で少しずつ本音を引き出していくスタイルをとっています。

——具体的にはどのようにタイミングを計っているのですか。

豊田 毅さん

例えば、私から「あの子もそろそろ高校3年生になるけれど、将来はどんな方向に行きたいと言っている?」とスタッフに確認します。するとスタッフから「今の状態なら、進路の話を振っても精神的に問題ないと思います」といった返答をもらうことがあります。そのタイミングを見計らい、その生徒と1番フレンドリーに話せるスタッフから「卒業後はどうする?」とさりげなく聞いてもらうのです。「実は大学に行きたがっています」といった情報が返ってきたら、「そうなんだね。じゃあ、今度は私から少し大学の具体的な話をしてみようかな」と、スタッフ間で密に連携を取りながら慎重に進めていきます。

このように、生徒が進路について考えられる心の状態にあるか、そのタイミングをスタッフ全員で慎重に測りながらアプローチしていく点も、当学院の大きな特色だと思います。

——まだ進路と向き合える段階にないときに、無理に将来のことを考えさせられるのは、子どもにとって大きな心の負担になってしまうのだろうと想像します。だからこそ、子どもの状況を見極めながら一緒に進路を考えていくアプローチは、非常に素敵ですね。

在籍校との事務連携。現場の負担を解消するシステムの必要性

——小学校や中学校への復帰を目指している生徒さんもいらっしゃるかと思いますが、そうした生徒さんへのサポートや、在籍校との連携において、どのような調整や工夫をされていますか。また、学校側との関係構築において感じる難しさや手応えなどがあればお聞かせください。

豊田 毅さん

正直なところを申し上げますと、学校との連携は相当に難しいと感じています。

——実際に、どのような点で難しさを感じていらっしゃいますか。

豊田 毅さん

例えば、当学院には小中学生だけでも約60人の生徒が在籍していますが、その全員の在籍校の担当者の方々を把握することは現実的に不可能です。現在は月に1回、「今月は何日に、何時から何時まで登校し、どのような活動をしたか」をまとめたA4サイズ1枚の報告書を作成し、すべての学校へ郵送しています。これだけでも、とてつもない作業量であり非常に大変な業務です。

しかし、ある学校から「学習内容の報告だけでなく、具体的にどの教科のどの単元をどれくらい進めたのかまで細かく書いてほしい」と電話で要望されることがあります。これほど詳細な対応を月末の締め切り間際にすべての学校に対して行うことは不可能ですので、申し訳ありませんが難しいとお断りせざるを得ないのが現状です。

——60校すべてに対応するとなると、個別すぎる要望に応えるのはマンパワーとして厳しいですよね。

豊田 毅さん

ある月末の夕方に突然電話がかかってきて、「通知表を作成しなければならないので、今月の登校日数を今日中に教えてほしい」と言われることもあります。

しかし、フリースクールは朝から来る子もいれば、昼過ぎから来る子もいるため、その日の活動が終わる前に1ヶ月分の出席を確定させて報告するのは困難です。「今すぐまとめるのは難しいです」とお伝えすると、学校側からは「今日中に作成しないと、学年全員分の通知表の提出が間に合わないので困ります」と言われてしまいます。

学校の担任の先生からすれば「クラスにいる1人の不登校生」への対応かもしれません。しかし、私たちの立場からすると「40人、50人、60人といる生徒たちの一人ひとり」への対応なのです。そのため、学校側が求めるスピード感で、必要な情報を電話一本ですぐに提供することは極めて難しいと言えます。

——1対1の視点と、1対多数の視点では、対応のキャパシティにズレが生じてしまうのですね。

豊田 毅さん

現状は、毎月の出席データをこちらから一方的に郵送するのが精一杯という状況です。

ここは非常に大きな課題だと感じています。例えば、教育現場やフリースクールが共通で利用できる管理システムがあり、オンライン上で一括して出席や活動のやり取りができるようになれば、双方の負担が大幅に軽減されるはずです。今後は、国や自治体も含めてそのようなデジタル化が進んでくれることを切に願っています。

フリースクール滝野川高等学院

「不登校は人生の結論ではない」。学校以外でも自立を育める社会へ

不登校という経験を「結果」のように感じ、希望を持てなくなってしまうケースは少なくありません。しかし、16年にわたって子どもたちを社会へ送り出してきた豊田先生は、その不安を「絶対に大丈夫」という確信へと変えてくれます。心を解き放つ「自他分離」の考え方と、長年の実践から辿り着いた、子どもたちの自立を支える教育観について伺いました。

出席扱い認定率の高さを支える信頼関係。学校復帰も「自由な選択」の一つ

——学校との連携において事務手続き面やマンパワーの難しさなどがある中、「出席扱い制度」の認定についてはいかがでしょうか。

豊田 毅さん

当学院に通う生徒のほぼ99%が、在籍校において「出席扱い」の認定を受けています。これは、私たちがそれだけ詳細な活動報告書を毎月作成し、学校側へ確実に提出しているからこそであり、当学院の大きな強みであると考えています。

私たちは、提出する書類のクオリティを担保することで、生徒が不利益を被ることなく出席扱いになるよう最善を尽くしています。こうした取り組みを通じて、学校側とも最低限の連携が取れている状態を維持しているのです。

——保護者の方や生徒さんにとっても非常に安心できる実績ですね。そのうえで、学校への復帰についてはどのようにお考えですか。

豊田 毅さん

学校へ復帰するかどうか、あるいはどのような進路を選ぶかという選択は、すべて子ども自身の自由であるべきだと考えています。そのため、本人の希望や保護者の方の願いに寄り添いながらも、フラットな視点でサポートしています。

もし生徒自身が「学校に戻りたい」と望むのであれば、私たちは学校復帰を目指したプログラムを組みます。例えば、スクールでの滞在時間を少しずつ長くしたり、決められた登校時間にしっかり遅れずに来る練習をしたり、学習量を増やしたりと、さまざまなステップを踏みながら学校に戻れる状態を作っていきます。

——「学校に戻ること」だけを正解とせず、本人のペースに合わせたグラデーションのある関わり方を大切にされているのですね。

豊田 毅さん

このように、すぐに学校へ戻りたい子には最短で戻れるような支援をしますし、一方で「今は学校へ戻らなくてもいい」と考えている子には、より長期的な視点での関わり方をします。生徒一人ひとりの心の状態や希望に合わせて、教育アプローチを明確に使い分けています。

——子どもによって、学校に戻るか戻らないか、戻りたいタイミングなどは本当にそれぞれ異なるのですね。

豊田 毅さん

どちらの道を歩むのも完全に自由です。学校という環境に戻ったことで、そこから能力が大きく伸びる子もたくさんいます。そうした学校の環境が合いそうな子に関しては、私たちは特に「そろそろ学校へ戻ってみるのもいいかもしれないね」と背中を押すようにしています。

保護者へ伝えたい、「自他分離」のすすめ

——不登校のお子さまを抱える保護者の方が、焦りや孤独の中にいると現場で感じることはありますか。また、そうした保護者の方々と関わるうえで、大切にされていることがあればお聞かせいただけますでしょうか。

豊田 毅さん

最初の入会相談などで来られる保護者の方の表情を拝見していると、焦りや深い悩みを抱えていらっしゃることが痛いほど伝わってきます。

多くの保護者の方が、本当に苦しみ抜いた末にようやく当学院のような場所を見つけ、必死の思いで一歩を踏み出そうとされています。お話を伺っている最中に涙を流される方の割合は、およそ半数にのぼるのではないかと感じるほど、皆さんは精神的に追い詰められています。

——それほど深刻な孤独の中で悩まれているのですね。

豊田 毅さん

私たちが関わるうえで大切にしているのは、保護者の方のお話をしっかりと聞くということです。当たり前のことのように思われるかもしれませんが、ここで重要なのは「子どもの問題」と「保護者自身の問題」を切り離して話を聴くという点です。

保護者の方の悩みは、「子どもが学校に行けていない」ということだけではありません。その根底には、保護者自身の人生観、あるいはご自身の保護者の方との関係や、パートナーとの関係など、さまざまな要素が複雑に絡み合っています。「不登校の子を持つ保護者」という枠組みだけで捉えるのではなく、その方個人の抱える悩みや生きづらさとして、お話を伺うようにしています。

そのため、生徒の数がどれだけ増えた今でも、希望される保護者の方には必ず1時間ほどの時間をしっかりと確保して面談を行っています。中には毎月欠かさず来校されて1時間お話ししていく方もいらっしゃいますし、反対に悩みが解消されるにつれて、何ヶ月もお会いしなくなる保護者の方もいます。

——保護者自身が心を軽くできる場所があることは、本当に救いになりますね。

豊田 毅さん

雨の日にお子さまをお迎えに来られるケースがあるのですが、その際、保護者の方の表情が明るくなっているのを目にすることがあります。

最初に面談したときの表情を知っているからこそ、久しぶりにお会いした保護者の方が心からの笑顔を見せてくださると、「ああ、自分たちは今、良い仕事ができているな」と、スタッフ一同の大きな自信になります。

——保護者の方の笑顔こそが、スクールの活動が実を結んでいる証拠なのですね。

豊田 毅さん

本当にそう思います。だからこそ、私がいつも保護者の方々にお伝えしているのは、「お子さまの人生と、ご自身の人生は切り離して考えたほうが良いですよ」ということです。

当学院にお子さまを預けている5時間は、子どものことを一切考えなくて良い時間にしてほしいのです。趣味に没頭する、自分の好きな場所へ出かける、あるいは昼寝をする、ということでも構いません。

——保護者自身の休息も大切なのですね。

豊田 毅さん

子どもが家に引きこもっている時期は、保護者の方も片時も目が離せず、自分の時間など全く持てません。中には看病やケアのために仕事を辞めざるを得なくなった保護者の方もいらっしゃいます。だからこそ、スクールにいる間くらいは、子どもを心配するのを一切やめて、自分自身の人生を思いきり楽しんでほしいのです。

保護者の方が笑顔で元気に過ごしている姿を見るほうが、子どもたちにとっても家に帰ったときに絶対に嬉しいはずです。子どもは保護者の方の表情を本当によく見ていますから。「子どもの人生」と「自分の人生」は別々の軸で考えていく。この「自他分離」の大切さは、これからもお伝えし続けていきたいですね。

1,000人以上の歩みを見守った、豊田先生からのメッセージ

——フリースクールが「子どもの居場所」としての機能にとどまらず、これからの社会の中で果たすべき役割について、どのように補完し、発展させていくべきだとお考えでしょうか。

豊田 毅さん

私たちが果たしていくべき社会的役割は、「学校に行かなくても、将来社会に出て自活し、自立していける人間を育てる」ということに尽きると考えています。社会人を育成するための準備期間であるという点は、学校もフリースクールも同じです。そうであるならば、不登校の子どもたちが社会で生きていくための基礎を培う場所は、やはりフリースクールでありたいのです。

だからこそ、私は「フリースクールは教育の質において、学校に負けてはいけない」という強い気概を持っています。もちろん、1限から6限までたくさんの専門教科の先生を用意するような、学校と全く同じ体制をとることは民間では難しいことです。しかし、だからこそ「限られた短い時間の中で、いかに子どもたちが主体的に学べる環境を作るか」「どのようなスタッフ配置や進路指導が最適なのか」を私たちは常に研究し続けています。

——今後はどのような展開を目指していらっしゃいますか。

豊田 毅さん

特に地方や郊外に行けば行くほど、子どもたちの選択肢となるフリースクールはまだまだ圧倒的に不足しています。放課後等デイサービスとフリースクールを組み合わせた、地方でも確実に存続できるビジネスモデルを私たちが確立し、全国へ広げていくことで、全国の行き場を失っている子どもたちの力になりたいと考えています。

——現在の学校教育は、どうしても多くの子どもたちに一律の教育を行うスタイルが主流ですが、そうしたシステム自体に課題を感じられる部分はありますか。

豊田 毅さん

現在の学校教育は、システム上の構造的な限界を迎えていると感じます。戦後から数えてもすでに80年以上が経過していますが、学校の基本的な仕組みは当時からほとんど変わっていません。

私は学生時代には歴史学を専攻し、大学院まで専門的に研究を続けてきたからこそ感じることですが、多様性が叫ばれる現代において、1人の教員が40人の子どもたちに対して個別最適なアプローチを行うことは、物理的に現実的ではないと言えるでしょう。結果として、時代は多様性を掲げながらも、構造的には多様性に対応しきれないシステムになっているのが現状です。

——教育システムそのものの見直しが必要な段階であるとお考えなのですね。

豊田 毅さん

今後は、学校教育のあり方について、私たちのような外部の民間人の視点も交えながら、もっと本質的な議論がなされることを望んでいます。「6・3・3・4制」という区切りが本当に正しいのか、固定された「学級担任制」というスタイルがベストなのか、そして全員を集めて一斉に行う授業の形式が最適なのか。そうした教育の根本的な構造改革に関する議論を、そろそろ本格的に始めるべき時期に来ているのではないでしょうか。

——現在、不登校に深く悩まれている方や、自分らしく安心していられる場所を探している最中のお子さま、そして保護者の方々へ向けてメッセージをお願いいたします。

豊田 毅さん

私はこれまで、1,000人以上の不登校の子どもたちや保護者の方々と深く関わっており、今年で16年目を迎えます。活動の初期に出会った子どもたちは、今ではもう30歳前後の立派な大人になっています。彼らの現在を見て強くお伝えしたいのは、みんなそれぞれの場所できちんと自分の足で立って立派に生きているということです。

「不登校」は人生の長い道のりにおけるほんのひとつの「途中経過」や「成長のプロセス」に過ぎません。人生の結論でもなければ、最終的な結果でもないのです。それは理想論ではなく、かつて悩み抜いていた子たちが、今では立派に就職して頑張っている姿や、時には転職や家庭の悩みに直面しながらも、自分の人生を切り拓いている姿をたくさん見てきたからこそ自信を持って言えます。

何より、周囲の大人や保護者の方が「この子は絶対に大丈夫だ」と信じる気持ちこそが、子どもたちの心を動かす1番の原動力になります。ですから、どうか1人で抱え込んで悩まないでください。もし行き詰まりを感じたときには、いつでも私たちに相談してほしいと思います。たっぷりとお話を伺いますので、まずは一度、気軽に問い合わせてみてください。

自分らしく歩みを進めるための選択肢として

今回のインタビューを通じて見えてきたのは、フリースクール滝野川高等学院が、学校を代替する場所ではなく子どもが自分らしく生きるための力を養う「自立の拠点」であるということです。異年齢集団の中での成功体験や、検定を通じた学び直し。これら一つひとつの実践が積み重なり、高い出席扱い実績と、卒業後の確かな歩みを実現しています。教育の多様性が求められる今、同学院の真摯な取り組みは、学校以外の場所でも子どもたちが自立していけるという、希望を示してくれると感じました。

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