「学校に行っていない、あなたでOK」。安心できる居場所を29年、フリースクールForLife理事長・中林和子さんに聞く

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フリースクールForLife

「学校に行っていない、あなたでOKだよ」。自己否定に陥っていた子どもにそう声をかけると、不思議そうな顔をしながらも、少しずつ自信を取り戻していく。今回の取材で最も印象に残ったのは、理事長・中林和子さんのこの言葉でした。

神戸市垂水区のフリースクールForLifeは、阪神・淡路大震災の後から数えて29年間、不登校の子どもたちの「安心できる居場所」をつくり続けてきました。「子どもがつくる・子どもとつくる」をスローガンに、生活そのものを学びと捉える理念のもと、里山での体験活動、プルタブで車椅子を贈る社会貢献、親の会「たんぽぽ」、そして約30年に及ぶ行政への働きかけまで。今回は中林さんに、ForLifeが大切にしてきた関わりと歩みを伺いました。

印象的だったのは、「子どもの歩みに、親御さんのほうがついていってほしい」という言葉。傷ついた子どもが自分のペースで回復し、自分なりの道を見つけていく。その過程に、長く寄り添い続けてきた覚悟が伝わる取材でした。

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目次

「学校に行っていない、あなたでOK」。29年続く居場所の原点

ミツカル教育通信

本日はよろしくお願いします。まず、「子どもがつくる・子どもとつくる」というスローガンや、「生活することが教育であり、学びである」という貴校のスタンスに込めた、子どもたちへの想いから伺えればと思います。

中林和子さん

フリースクールを立ち上げる時に、ある不登校の子どもから「学校に行けない自分は生きている資格がない」という電話をもらったんです。たまたま、私が知っている子どもでした。

「学校に行けないくらいで命を落とすなんて、そんなことはしないで」と、その子の辛さを受け止めたうえで話したんですね。その時に、『生きていてよかった、こんな楽しい場所があるんだ』と思える居場所の種を、子どもたちの中に蒔ければいいなと思ったんです。

ミツカル教育通信

「生きていてよかった」と思える居場所を、という想いが出発点だったんですね。「生活することが学び」という言葉には、どのような考えが込められているのでしょうか。

中林和子さん

点数が何点取れたとか、誰よりも勝ったとか、そういうことではないんです。自分の身の回りのことは自分でやろうよ、という部分を大事に育てる。その中にこそ、たくさんの学びがあると思っていたので、「生活することが教育」という理念を掲げました。

子どもたちは最初、フリースクールを訪れる時、「僕なんか」という気持ちを胸に自信なさげに面接の部屋に入ってくるんですね。だから「そうじゃないよ、学校に行っていないあなたでOKなんだよ」と言うと、みんなびっくりするんです。「え?」って。

ミツカル教育通信

「学校に行っていない、あなたでOK」。その一言で、子どもたちの表情も変わっていくのでしょうか。

中林和子さん

変わりますね。「大丈夫、ここは安心できるからね」と部屋を案内すると、すでにいる子どもたちが「よー」「一緒に遊ぼうぜ」と気楽に声をかけてくれる。それだけで、訪ねてきた子の表情がぱっと変わるんです。

来た時は一言も喋らず、出したお茶も飲まずに緊張していた子が、ぐるっと回って戻ってくると、もう全然違う表情になっている。同じ経験をしてきた仲間から声をかけてもらえたことが、本当に嬉しいんですね。

震災の後、「自分に何ができるか」。設立までの歩み

ミツカル教育通信

ForLifeを始められたのは28年ほど前と伺いました。当時はフリースクールという場がまだ少なかった時代だと思いますが、設立を決意された背景を教えていただけますか。

中林和子さん

正式に始めたのは28年前で、阪神・淡路大震災の2年後でした。震災のあと、不登校の子どもも増えましたし、いろんな意味で生きづらさを抱える人がいました。

実は私自身、震災の時に、夫を送って神戸市の東方面に車を走らせていました。その時瓦礫の中から聞こえる声に地域の人たちが手を差し伸べているのに、できなかった。余震が怖くて、自分のことしか考えられなかった。その自責の念がずっと残っていて、「あの時はできなかったけれど、私に何ができるだろうか」と考えるようになったんですね。

ミツカル教育通信

ご自身の原体験が、設立への想いにつながっていったんですね。中林さんは当時、教育のお仕事をされていたのでしょうか。

中林和子さん

当時は広域通信制高校の講師をしていました。その学校も被災して閉鎖になってしまって。そんな時に、あるフリースクールが高等部の職員を募集していて、「一緒にやりませんか」と声をかけていただき、パートとして勤め始めたんです。

実は私自身、高校生の頃に行き渋りがあったんですね。規律の厳しい学校で、母が教師だったこともあり「教師の娘なんだから」と言われるのが本当に辛くて。フリースクールで出会った女の子との会話で、ずっと蓋をしていたその経験がよみがえって、「自分に正直に生きたい、不登校の子どもたちと共に歩みたい」と思うようになったんです。

ミツカル教育通信

ご自身が抱えていた想いと、子どもたちの姿が重なったんですね。不登校という選択を、中林さんはどのように受け止めていらっしゃいますか。

中林和子さん

不登校って、学校に合わない子どもが苦しくてもぎりぎりまで我慢して、それで行けなくなる、あるいは行かないという道を選ぶんですね。それは、自分の意思に正直だということでもあると思うんですが、時に、自分の命を守る意味でも「自分は行かない」と、行動で示す大事な選択だと思います。

そこに私はとても感動しました。と同時に「学校は行かねばならない」という社会通念が、どれほど無意識のうちに私たちの中に刷り込まれているか。それを目の当たりにした経験でもありました。

家にこだわり、子どもと共につくる。生活に根ざした学びの場

ミツカル教育通信

ForLifeは、中林さんのご自宅から始められたと伺いました。「家」という場所にこだわってこられたのには、理由があるのでしょうか。

中林和子さん

そうなんです、家にこだわりました。最初は自宅で開設して、今いるところが3軒目になります。「生活」を大切にしようと思った時に、やはり家庭や家を思い浮かべるんですね。

学校という枠の中ではない。それだけで、子どもたちの緊張がふっとほぐれるんです。

ミツカル教育通信

学校とは違う「家」だからこそ、安心できるんですね。引っ越しの際も、子どもたちと一緒に物件を探されたとか。

中林和子さん

「狭くなったよね、新しいお家を探そう」と言って、中高生の子どもと一緒に不動産屋さんに行って、間取りを見て家を選ぶ。すごく仲間意識が芽生える体験じゃないですか。子どもたちも「行こうぜ!」という感じになって。

自分たちの家だという思いを、強く持ってほしかったんです。私の家でやっていた頃は「中林さんのお家にお邪魔します」と、どうしても遠慮が出てしまう。そうではなくて、自分をさらけ出せる場所にしたいと思ったんですね。

ミツカル教育通信

「自分たちの場所」だという感覚が、安心につながるんですね。日々の活動も、生活に根ざしたものが多いのでしょうか。

中林和子さん

多いですね。そして、それが実は子どもたちの自信につながっていくんです。「これでもう一人暮らしできるね」というくらいまで。

唐揚げを揚げるのが上手な子に「ちょっと教えてほしいな」と、子どもたち同士で教え合って調理の時間を過ごしたり。近くで畑も借りていて、夏野菜やジャガイモ、玉ねぎを育てているので、料理のメニューも多彩ですが、子どもたちが観察する目を持つんですね。

「この間より大きくなってるよね」「隣の畑の野菜より伸びてるよね」と。生活の中のいろんな気づきを、今後もワクワクしながらやれたらいいなと思っています。

フリースクールForLife

「ありがとう」が飛び交う、斜めの関係。スタッフが大切にする関わり

ミツカル教育通信

お子さんをサポートする際に、スタッフの皆さんが特に心がけている関わりの工夫について教えてください。

中林和子さん

まず、挨拶はスタッフ自身が進んでするということですね。そうすると、だんだん習慣になっていくんです。

「ありがとう」という言葉は、誰が聞いても嬉しいですよね。その言葉ひとつで、自分が受け入れられた、認められたという実感を、子どもたちは持つんです。だから、常にお互いに言い合おうという風潮になっています。

ミツカル教育通信

「ありがとう」を大切にされているんですね。関わりの中で、ほかに意識されていることはありますか。

中林和子さん

先走っていろいろなことを言わない、ということですね。知識でも「これはこうで」と教えるのではなく、子どもが「なんで」と言っている時には、一緒に考える。迷っている時には、一緒に揺れてみる。

子どもは、共感してもらえるということが、とても大事なんです。それは大人でも同じですよね。今まで学校の中では得られなかった、良い経験なんだと思います。

ミツカル教育通信

教える側と教わる側、という関係とは少し違うんですね。

中林和子さん

そうなんです。学校は先生から生徒へ、家は親から子へ。だけど、地域にあるフリースクールは「斜めの関係」なんですね。だから子どもが構えない。信頼関係が割合、築きやすいんです。

お友達に会うのと同じように、「スタッフさんに会いに行こう」というのが、フリースクールに通う一つの目的になっている子もいます。

否定しないこと、個人情報を話さないこと

ミツカル教育通信

関わりの中で、「これだけはしない」と決めていることはありますか。

中林和子さん

まず、否定しないということですね。「あなたそんなこと言ったけど、それ違うよ」という一言で、子どもがすごく勇気を振り絞って言ったことを払い除けてしまう。それほど辛いことはないので、それは言わないようにしています。

もう一つは、個人情報をあまり話さないこと。「◎◎ちゃんがあなたのことをこう言っていたよ」など等は禁句です。子どもとの信頼関係を大事にするということなのです。
スタッフの個人情報も、子どもたちは、必要以上には知らないんですね。
それよりも、こどもが来ているその時間に一人ひとりとの対話を大事にしながら伴走(時として並走)していくということなんです。

子どもの「やってみたい」から。里山も社会貢献も、本人発信の体験活動

ミツカル教育通信

キャンプや里山での自然体験から社会貢献まで、多彩な体験活動を行われています。こうした体験を選ばれている背景や理由を教えてください。

中林和子さん

実は、私たちが選ぶのではないんです。1年間の振り返りを子どもたちとするんですね。「何が一番楽しかった?今度はどうしたい?」とアンケートに書いたり、グループワークでみんなで話し合ったりして。

そうすると、里山が一番人気なんです。多数決で決めるのではなくて、一人でも興味を持って「楽しい」と思ったら、それをみんなで分かち合おうよ、と。そうやって選ばれたものが、今の活動になっているんですね。

ミツカル教育通信

大人が用意するのではなく、子どもたちの「やってみたい」が起点なんですね。地域との交流もされていると伺いました。

中林和子さん

いろんな生き方をしている人と出会ってほしいので、地域のイベントにも参加します。最近では、「たるみっこまつり」で缶バッジ屋さんをやったんですね。缶バッジは、子どもたちの得意分野なんです。

絵を描いたり、技術的なことももちろんですが、知らない人とコミュニケーションをとることが、自然と大きな学びになっています。最初は人が怖いと言っていた子も、仲間と一緒なら大丈夫で、すごく慣れていくんですね。

ミツカル教育通信

仲間と一緒だからこそ、一歩を踏み出せるんですね。

中林和子さん

そうなんです。昔は「買ってもらうには大きな声を出さないと」「商店街でお客さんを呼び込む経験をしよう」と、話し合って、市場のお肉屋さん(コロッケ屋さん)にお願いに行って、女の子が一人、お仕事体験をさせてもらったこともありました。子どもたちは次から次へと、本当に発想が豊かなんですよ。

中2の男の子が始めた「プルタブde車椅子」

ミツカル教育通信

社会貢献では「プルタブde車椅子寄贈プロジェクト」が印象的でした。こちらはどのように始まったのでしょうか。

中林和子さん

これは、中学2年生の男の子が発案したんです。新潟で中越地震があった時に、「ボランティアに行きたい」とみんなの前で言ったんですね。でも、中学生は親の保護下にあるので、ミーティングで「気持ちはわかるけど、止めたほうがいいんじゃない」と、みんなで話して。

それでも何か社会貢献をしたかったその子が、新聞を調べてきて「プルタブで車椅子が買える」という記事を見つけて、「これならどうだろう」と。みんなが賛成して、それがずっと続いているんです。

ミツカル教育通信

一人の子どもの想いが、長く受け継がれているんですね。

中林和子さん

そうなんです。今では全国からプルタブが送られてくるんですよ。リングプル再生ネットワークの本部がある北海道・江別市の方でさえ、うちに送ってくださったことがあります。寄せてくださった方のお名前を記載して寄贈するので、間接的に社会貢献しているという実感を持っていただけるんだと思います。

学校だと生徒会が3年で卒業して途切れてしまいがちですが、うちは脈々と続いていて。先日、6代目になる黄色い子ども用の車椅子と交換できたので、7月13日に社会福祉協議会に寄贈しました。

フリースクールForLife

自分で気づき、自分の道を選ぶ。自己肯定感が育つプロセス

ミツカル教育通信

学校に行けなくなり自己否定に陥っていた子どもが、「あなたでOK」という言葉や日々の「ありがとう」を通じて自己肯定感を取り戻していく。その中で、子どもたちにはどのような変化が現れますか。

中林和子さん

子どもたち自身の中で、着実に変わっていくんですね。一番は、自信をつけていくということです。それは活動に参加しないと難しいんですけれど、参加は選択制で、無理にはさせないんです。

自分がやりたいと思ったものに参加する。そうすると、そこで連帯感が生まれて、仲間意識が芽生えますよね。その関係性の中で、自分を客観的に捉えられるようになっていくんです。

ミツカル教育通信

仲間との関わりの中で、自分自身が見えてくるんですね。

中林和子さん

そうなんです。「自分にはこういう得意があって、こういう苦手もあるよね」というところから、「じゃあ将来、僕は何をしようか」というところまで、子どもによっては道ができていく。里山体験から芸術の方面に進んだ子もいます。

中学3年生くらいになると、高校受験を自覚して、居場所でやたら勉強し始める子も出てくるんですよ。今までふわふわといろんなことを楽しんでいた子が、ある時パッと地面に足を着ける。子どもは、そう思った時にものすごい力を出すんですね。

ミツカル教育通信

人とつながり、自分で選んだ先で「自分は役に立てる」と実感できる。それを自分事として捉えられることが大きいんですね。

中林和子さん

大きいですね。「あなたはこれが向いているよ、できるよ」と人に言われるだけでは、やっぱり分からないんです。「どうせ」となってしまう。自分で気づけるというところが、すごく大きいんだと思います。

親の会「たんぽぽ」。家庭ごと支える

ミツカル教育通信

毎月開催されている親の会「たんぽぽ」を通じて、保護者の方への支援にも取り組まれていますね。最初は不安や葛藤を抱えていた保護者の方が、どのように変化していかれるのでしょうか。

中林和子さん

親の会にはお母様の参加が多いんですね。お父様は社会とつながっているがゆえに、なかなか理解が得られないご家庭も多くて、お母様が足並みを揃えられず、余計に不安になる。さらに、不登校であることでご近所とも付き合いづらくなって、孤立されていくんです。

そして「不登校になったのは自分のせいじゃないか」と、ご自分を責めてしまう。だから、まず「あなたが悪いわけじゃない、自分を責めないで」とお伝えするんです。

ミツカル教育通信

お母様自身の心の健康が、お子さんにも影響していくのでしょうか。

中林和子さん

そう思います。お母さんが元気になって明るくなると、子どもも元気になるんですね。逆に、子どもが変わっていくことで親御さんが変わる場合もあります。

親の会では、守秘義務を約束したうえで、順番に話したい人が話していくんです。すると「私も経験した、分かる分かる」という親御さんが出てきたり、「こういう時はこう考えたよ」と、親御さん同士のつながりが生まれる。それが学びにも励ましにもなって、精神的な重荷が少し晴れるんですね。

約30年の働きかけ、低学年部、そして子どもたちの未来へ

ミツカル教育通信

約30年にわたる行政への働きかけが実を結び、神戸市でフリースクールの利用助成制度が始まると伺いました。この制度の実現に込めた想いを教えてください。

中林和子さん

義務教育の年代にいる子どもたちの学びの保障は、本来、国がすべきだという考えを、ずっと持っているんです。でも民間は人を雇い、施設も整えなければならず、どうしても利用される方からお金をいただく構図になってしまう。

不登校の子どもは全国で35万人強いて、その8割から9割は家庭にいると言われています。フリースクールに通えている子は、むしろ少ないんですね。誰一人取り残さず行政に何とかしてほしいと、ずっと訴えてきました。

ミツカル教育通信

その長年の働きかけが、神戸市の制度につながったんですね。

中林和子さん

この度、市の認定施設になり、うちに来られる市内在住・在学の方は上限2万円の支援を受けられるようになりました。
また、各自治体の利用助成も受けられますので、いくらかは、ハードルが下がったかなと思います。

ただ、行政が認めてくださったということは、なおのこと質が問われます。フリースクールの質をどうしていこうか、ということは、スタッフ間でも、常に話し合っているんです。

ミツカル教育通信

制度ができたからこそ、質への責任も増すということですね。大学や社会福祉協議会など、外部機関との連携についてはいかがでしょうか。

中林和子さん

社会福祉協議会とは常に連携をしていて、相談者をつないだり、課題を相談したりしています。最近は福祉の領域がとても強くなってきていて、貧困や発達障害といった課題も背景にあるんですね。

大学からはインターンシップで学生さんを受け入れています。若い人が不登校を理解してくれれば、その人たちの時代になった時に社会が変わるんじゃないか、という期待があるんです。子どもたちにとっても、少し先をゆくお兄さん、お姉さんは憧れの存在なんですよ。

週に一度の居場所、低学年部「あかでみあ」

ミツカル教育通信

最近は、低学年部「あかでみあ」も始められたと伺いました。どのような経緯だったのでしょうか。

中林和子さん

小学校の低学年で不登校が増えてきて、教育委員会から「低学年も幅を広げてはどうですか」と、お願いに近いお話があったんです。空いている木曜日を使って、週に一度ならできるかもしれないと考えました。

コンセプトは「遊ぶ・学ぶ・コミュニケーション」。ごく小さな年齢で、先生が誰かを叱る様子が怖くて家から出られなくなった子も、結構いるんです。だから週に一度でも、安心して集える場所があったらいいよね、と。

ミツカル教育通信

週に一度というペースには、どのような意味があるのでしょうか。

中林和子さん

その一日のために、子どもは家などで過ごす6日間に、クイズを考えたり、作曲したり、ゲームを作ったりするんですね。「これを見てもらおう」と。その日を、ワクワクしながら待っているんです。

「人と交流しても大丈夫、安心できる」と思えると、「ちょっと学校をのぞいてみようかな」となる子もいて。低学年で入って、そのまま中学校に進んだ子も3人いるんですよ。日数は少なくても、家庭で過ごす6日間で本当に成長しているんですね。

「子どもの歩みに、ついていってほしい」。読者へのメッセージ

フリースクールForLife
ミツカル教育通信

最後に、ForLifeでの活動を経て、自分の「好き」を見つけて羽ばたいていった卒業生たちのことも伺いました。多様な道を見出していく子どもたちの未来について、読者の方へメッセージをお願いします。

中林和子さん

不登校をしている子どもって、実は非常に芯があって、自分というものを持っているんですね。少し元気がなくなっても、居場所や人との出会いを通じて回復してきた時に、必ず大きく育っていきます。

先日、シンポジウムで卒業生が口々にこう語ってくれました。「丸ごと自分を受け止めてもらえる居場所に出会い、やりたいことを思いきりやって、好きなことを見つけた。仲間と出会い、地域とつながり、たくさんの刺激をもらって、自分を見つめ直した。そして今がある。今があるということは、未来もあるということ」だと。

ミツカル教育通信

子どもたちが、自分の言葉で未来を語れるようになるんですね。

中林和子さん

そうなんです。その子が最後に言ったのは、「親が理解してくれたと思った瞬間、子どもは前に進める」ということでした。

つい、親御さんもしんどいですから、先回りして「学校に行ってほしい」と思ってしまうこともあると思うんです。でも、子どもの意思を尊重し、子どもの歩みに、親御さんのほうがついていってほしい。ご自分が育てたお子さんを、間違いなく信じて差し上げてほしいなと思います。

フリースクールForLifeの詳細情報

フリースクールForLife・フリースクール低学年部あかでみあ((特定非営利活動法人ふぉーらいふ)の基本情報をまとめました。見学・体験入学の日程や最新の募集状況は、公式サイトをご確認ください。

運営特定非営利活動法人ふぉーらいふ
所在地〒655-0022 兵庫県神戸市垂水区瑞穂通7-2
対象小学5年生〜高校生。20歳まで在籍可能。フリースクール低学年部あかでみあは小学1年生~4年生が対象。小学6年生まで在籍可能
開校日月〜金曜(曜日により開校時間が異なります)
フリースクールForLife:月・火・水・金曜
フリースクールあかでみあ:木曜
学費入学金10,000円/月額の学費40,000円・施設活動費10,000円。神戸市在住の方は20,000円の利用助成が受けられ、各自治体の利用助成も対応しています
アクセスJR・山陽電車「垂水駅」東出口より徒歩10分
電話078-706-6186
メールforlife@hi-net.zaq.ne.jp
公式サイトhttps://fsforlife.sakura.ne.jp/

教育理念は「自主・自立(律)・生活といのち」。子ども主体の安心・安全な環境を第一に掲げています。

親の会「たんぽぽ」は毎月第3土曜日に開催。保護者だけでなく、地域で不登校に悩む方も対象としています。

神戸市のフリースクール利用助成団体に認証されました(2026年5月25日)。対象世帯は学費の二分の一(上限2万円)まで助成を受けられます。

見学・体験入学は電話・メールで随時受付。見学は小・中・高校生が毎週火曜、低学年部が毎週木曜に実施しています。

掲載内容は取材時点の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

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これまでの教育メディア運営で培った独自の知見から、「本当に良い通信教育や学習塾はどれか?」を忖度なしで徹底検証していきます。
なお、子供教育に関する最新ニュースやトレンド情報はリセマム(ReseMom)で発信しておりますので、併せてご参照ください。

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