「自由に生きていい」が成長の原動力。開志創造高等学校の多職種チームが支える、個別最適化されたキャリア支援

※本コンテンツはプロモーション(PR)を含みます。また、詳しい最新情報に関しては必ず公式サイトをご確認ください。
「自由に生きていい」が成長の原動力。開志創造高等学校の多職種チームが支える、個別最適化されたキャリア支援

通信制高校へのニーズが急増する今、「高校卒業」を目指すだけでなく、その先の「自分らしい生き方」を見つけたいと願う保護者や生徒が増えています。

不登校の経験や、起立性調節障害などの体調不安、あるいは既存の枠組みに収まらない「好き」を追求したいという想い。

そうした多様な声に応えるべく、教育実績50年を誇るNSGグループによって、2025年に開校されたのが「開志創造高等学校」です。

今回のインタビューでは、入試広報部主任の木村 あみさんにお話を伺いました。

独自の教育理念に込められた願いから、100種類以上の職業体験、メタバースキャンパス、そして複数人の専門家チームが一人ひとりを支える手厚い伴走型支援の実態までを詳しく紐解きます。

目次

伝統と革新が融合する「開志創造高等学校」の教育ミッション

長年、教育事業に携わり続けてきたNSGグループが、なぜ今「キャリア教育」に特化した通信制高校を誕生させたのでしょうか。その根底にある、生徒一人ひとりが「人生の主役」として未来を切り拓くための、揺るぎない教育理念と時代への使命感を紐解きます。

50年の教育実績を誇るNSGグループが、多様化する社会に応えて開校した理由

——開志創造高等学校は2025年4月、キャリア教育に特化した通信制高校として開校されました。まずは、開校の背景からお聞かせいただけますか?

木村 あみさん

私たちは「NSGグループ」という大きな母体に所属しています。グループ全体としては約50年の教育実績があり、高校だけでなく専門学校、大学、幼児教育など、幅広い分野で実績やノウハウを蓄積してきました。

そうした中で、社会の多様化が進み、変化が激しく不安定な世の中になった今、通信制高校には非常に大きな可能性があると感じたことが開校のきっかけの一つです。通信制は学ぶ時間も場所も選ばないからこそ、従来の枠組みでは引き出せなかった生徒の能力や可能性を広げることができるのではないか、と考えました。

——社会の変化に伴い、従来の教育の枠組みを超えた柔軟な学びが求められているのですね。その「可能性」を確信されるに至った、グループとしての具体的な実績や背景があったのでしょうか?

木村 あみさん

グループ内には約20年前に開校した「開志学園高等学校」という通信制高校があります。同校では時代に先駆けて生徒の個性を引き出すカリキュラムを実践してきましたが、近年、そうした教育へのニーズが非常に高まってきていることを実感しています。

開志学園高等学校での成功を一つのモデルとし、生徒の個性や可能性を追求する教育を新潟だけにとどめるのではなく、より広く全国へ広めていく必要があるという使命感から、開志創造高等学校の開校に至りました。

「人生の主役」として生き抜く力を育む教育理念、開志・自律・創造の真意

——続いて、貴校が掲げる教育理念についても詳しく教えてください。

木村 あみさん

私たちはミッションとして「開志・自律・創造」という教育理念を掲げています。この理念のもと、新しい時代においても自ら課題を発見・解決し、新たな価値を創造できる人間を育成することを目指しています。これからの時代を生き抜く生徒たちにとって、この3つは不可欠な力であると考えています。

それぞれの言葉に込めた思いを具体的に説明させていただきます。

1つ目は「開志(かいし)」です。これはNSGグループの創業者である池田弘会長による造語で、「志(こころざし)を開く」と書きます。自らの志を持ち、未来に向かって挑戦するという意味です。これを理念に置くことで、「どんな夢を持ち、どんな道を歩むのかは、すべて生徒自身が決めるのだ」という、生徒ファーストの姿勢も表しています。

2つ目の「自律」は、文字通り「自分で考えて行動する力」を指します。通信制高校は学びの自由度が非常に高い環境です。だからこそ、自らを律し、自由の裏側にある責任を持って進んでいく姿勢を大切にしてほしいと考えています。

3つ目は「創造」です。これは「未来を切り開く力」であり、これからの時代を生きる生徒たちの大きな武器になると確信しています。既存の枠組みにとらわれず、新しい価値を生み出していってほしい。

このような「開志・自律・創造」という3つの柱を教育の根幹に据え、日々生徒たちと向き合っています。

不登校を「個性を伸ばす好機」に変える、通信制高校への社会的期待の高まり

——先ほど「通信制高校のニーズの高まりを感じている」というお話がありましたが、少し時代を遡ると、通信制高校は今よりも数が少なく、ニーズも限られていたように思います。

木村 あみさん

以前は学校数も少なかったですし、社会的なニーズ自体も今ほど多くはありませんでした。

——やはり、ニーズが増えてきたからこそ、市場が伸びてきたという実感があるのでしょうか。

木村 あみさん

通信制高校という仕組み自体の認知が広がっただけでなく、「通信制高校だからこそできる教育」に対する期待値が非常に高まってきたと感じています。

——背景の一つとして、近年ニュース等でも取り沙汰されている「不登校の生徒の増加」も、通信制高校への注目度と無関係ではないですよね。

木村 あみさん

もちろん、密接に関係していると思います。不登校を経験した生徒たちにとって、通信制高校はある種「ここなら自分でもやっていけるかもしれない」と一歩を踏み出すきっかけになる場所です。

同時に、単なる受け皿としてだけでなく、「自分の特性や個性を伸ばせるのはこの環境しかない」という、非常に前向きな希望を込めて本校を選択してくれる生徒も増えていると感じています。

開志創造高等学校

「スモールステップ」で生徒の自信と意欲を呼び覚ます支援の工夫

「学校へ行く」という一歩が、生徒にとっては時に非常に高いハードルとなることがあります。だからこそ同校では、無理を強いるのではなく、本人の歩幅に合わせた「階段」を用意することを何よりも大切にしています。

「自分にもできる」が自信に変わる。職業体験を通じて不登校を経験した生徒の目が輝き出す瞬間

——NSGグループは非常に大きな教育ネットワークをお持ちです。その強みを活かしたキャリア体験学習や職業体験に積極的に取り組まれていますが、こうした経験は生徒の皆さんにどのような刺激を与えているのでしょうか。

木村 あみさん

キャリア体験や職業体験に参加する生徒たちは、まず「目の輝き」が全く違います。体験中の様子や表情、取り組む姿勢をぜひ見ていただきたいと思うほど、本当に生き生きとしています。

不登校の経験がある生徒にとって、新しいことを始めるのは非常に大きな一歩です。「失敗したらどうしよう」という不安がトラウマに繋がる可能性も理解していますが、私たちはあえてこうした活動への挑戦を促しています。

なぜなら、その経験が「自分はこれだけできるんだ」「心配しなくてもみんなと同じようにできる」という自己肯定に繋がるからです。こうした経験を繰り返すことで、本人の自信が育まれ、最終的な成長へと結びつきます。

また、これまで学校にはただなんとなく通っていて、やりたいことも特にない……といった生徒に対しても、新しい体験をいくつも提供することで、刺激やきっかけになり、自分から物事を追求していく姿勢を生み出していると感じます。

こちらの予想以上だったのは、すでにやりたいことが明確な生徒の姿です。自分の好きなこと以外のことに取り組む時間が、自分自身を見つめる良い機会になっています。

——教育理念にある「創造」とも深く関わっているのでしょうか。

木村 あみさん

私たちの理念である「開志・自律・創造」の「創造」には、単に新しいものを生み出すだけでなく、「自分自身を乗り越えて未来を創っていく」という意味を込めています。未知の世界に挑戦するには勇気が必要ですが、プログラムを通じてその勇気を出す場面を経験することで、生徒たちはまさに「創造」を体現してくれています。

生徒たちが新しい一面を見せてくれる姿を見ると、未来への道は一つだけではないのだと強く実感します。

苦手意識を「やってみたい」へ。事前面談や少人数対応で集団活動のハードルを下げる

——最初から積極的な生徒さんばかりではないと思います。貴校に通うことで、どのように自信を深めていくのでしょうか。

木村 あみさん

まず「学校に来る」ということ自体が、生徒にとっては一つの高いハードルです。さらに、その中で新しいことに挑戦したり、集団で作業したりするのは、より一層の勇気を必要とします。

そのため、私たちは「スモールステップ」での支援を徹底しています。事前に担任と面談を行い、本人の興味・関心を丁寧にヒアリングします。

——ヒアリングの結果を受けて、具体的にはどのような配慮をされているのでしょうか。

木村 あみさん

集団での活動に不安がある生徒に対しては、日程をずらして少人数で取り組めるように調整するなど、一人ひとりに合わせてハードルを下げる工夫をしています。

——無理のない範囲から始められるのですね。

木村 あみさん

大切なのは、その子なりの「成功体験」を積み重ねることです。一歩ずつ着実に進むことで、学校生活と社会との繋がりを増やしていけるよう取り組んでいます。

「心の波」に寄り添う個別最適化。登校後の心理的ギャップを埋める柔軟なプログラム

——スモールステップのきめ細やかな支援体制を運用される中で、新たな気づきなどはありましたか。

木村 あみさん

実際に開校してみて、当初の想定以上に工夫や支援が必要だと痛感しました。準備はしていたものの、いざ始まってみると「まだ支援が足りない」「想定していたのとは別のサポートが必要だ」と気づかされる場面も多かったです。

——具体的に「想定とは違った」というのは、どのような点でしょうか。

木村 あみさん

例えば、登校(スクーリング)に関するハードルです。私たちは当初、初回の登校が最大の壁であり、そこさえ乗り越えれば後はスムーズにいくだろうと考えていました。

しかし実際には、初回を終えた後の方が重要だったのです。初めての登校で感じた小さなストレスや、想像との細かなギャップに生徒たちは非常に敏感です。その結果、「前期は来られたけれど、後期は足が遠のいてしまう」「オリエンテーションには出られたが、実際の授業には出にくい」「この科目は大丈夫だが、あちらは難しい」といったケースが見受けられました。

生徒たちの意欲や体調は、右肩上がりに回復するわけではなく、激しい波があります。一人ひとり異なるその「波」に合わせて、より個別最適なアプローチが必要です。そのため、その子だけのプログラムを考え、個別に対応する時間を増やすといった手立てを強化しました。

——個別の課題を乗り越えて、最終的には皆さん納得のいく進路を決めて卒業されるのですね。

木村 あみさん

開校1年目のため、1年生から3年間を本校で過ごした生徒はまだおりませんが、3年生で転編入してきた生徒たちは、この1年で無事に卒業を迎えました。結果として、卒業生全員が進路を決定し、進路決定率100%で送り出すことができ、私たちも安堵しております。

開志創造高等学校

専門家監修のキャリア教育と圧倒的なネットワークによる学びの質

複数の大学や専門学校を持つNSGグループの強みを最大限に活かした、他に類を見ない学びの環境とはどのようなものでしょうか。国家資格キャリアコンサルタントが監修する体系的なプログラムと、生徒の「好き」を将来の武器へと変える多彩な専攻の魅力に迫ります。

NSGグループの大学・専門学校と連携し、100種類以上の職業をリアルに学ぶ環境

——NSGグループが運営する4つの大学と34の専門学校との連携により、100職種以上の仕事を体験できる教育環境があるとのことですが、具体的にどのようなプログラムが用意されているのでしょうか。一例を伺えますか?

木村 あみさん

本校では3年間を通じた「キャリア教育」を行っています。「キャリア」という言葉は少し抽象的で分かりづらいかもしれませんが、まずは生徒自身が「自分は何が得意で、何が苦手なのか」「何に興味があるのか」を深く知る「自己理解」からスタートします。

そこから、キャリア体験学習や職業体験といった様々な実践を通じて、「世の中にはどんな仕事があるのか」「自分には何が向いているのか」「働くとはどういうことか」という職業観や就労感を育んでいきます。こうした知識と経験を積み重ねながら、自分の進路を主体的に考えていくのが3年間のプロセスです。

本校のキャリア教育プログラムは、国家資格である「キャリアコンサルタント」の資格を持つ本校の教頭が監修しており、専門的な知見に基づいて構築されています。

——専門家が監修されているのは心強いですね。具体的な体験内容についても詳しく教えてください。

木村 あみさん

NSGグループの大学・専門学校、さらには多種多様な企業と連携できることが私たちの最大の強みです。専門学校や大学で実践的に学ぶ「キャリア体験学習」や、実際の企業に足を運んで社会との繋がりを学ぶ「職業体験」などがあります。

また、入学したすべての生徒が「仕事に関する動画」を自由に見られる仕組みも整えています。これは100種類以上の職種を紹介するもので、具体的な仕事内容の解説だけでなく、実際に現場で働く先輩(OB・OG)のインタビューなども含まれています。

その他にも、進路ガイダンスや外部の職業体験イベントへの参加、さらには「実践行動学」という、自分自身を見つめ直すための独自プログラムなどを体系的に組み合わせて提供しています。

アニメからeスポーツまで、生徒の「好き」を形にする柔軟な専攻コースの拡充

——貴校には複数のコース(専攻)がありますが、特に人気のある分野や傾向はありますか?

木村 あみさん

本校の専攻は、必ずしも選択しなくても卒業は可能です。キャリア教育のプロセスの中で「これを専門的に追求したい」というものが見つかった生徒が、プラスアルファで活動を広げていく形をとっています。

現在の人気分野は、一番は「アニメ・マンガ専攻」です。次いで「eスポーツ専攻」、そして「海外留学」が人気です。

——当初は8つの専攻だったと伺いましたが、直近ではどの分野が追加されたのでしょうか。

木村 あみさん

この4月から、新たに「ダンス専攻」と「情報デザイン専攻」の2つが加わりました。

——今後はどのような分野を増やしたいと考えていらっしゃいますか。

木村 あみさん

この1年の生徒たちの反応を見ていると、動物関連の分野や、美容・ファッション系への関心が非常に高いと感じています。また、SNSでのセルフブランディングやインフルエンサーといった分野に興味を持つ生徒も多いです。

このように実際に生徒たちから要望のあった分野を中心に、リアルなニーズに合わせて柔軟にカリキュラムを広げていけるのは、通信制高校ならではの良さだと実感しています。今後も生徒の声を聞きながら、専攻を積極的に増やしていく予定です。

好きな分野と起業を掛け合わせ、フリーランス時代を生き抜く「自分だけの武器」を作る

——個人的には「アントレプレナー専攻」に非常に興味があります。これからの時代、非常に重要な分野ですよね。

木村 あみさん

アントレプレナーシップ、いわゆる「起業家精神」を養うことは、これからの時代を生き抜く上で欠かせないものになると考えています。「良い企業に入って高い給与を得る」ことだけが正解とされる時代ではなくなりつつありますから。

特に、本校が教育理念に掲げる「創造」に重きを置いて力をつけた生徒たちは、自ら新しい価値を生み出すことへの親和性が非常に高いです。そういった意味でも、アントレプレナー専攻で学ぶ知識やマインドセットは、彼らにとって大きな武器になるはずです。

——もし私が今学生だったら、ぜひ受講してみたい内容です。

木村 あみさん

実は、本校の専攻には「一つだけを選ばなければならない」という決まりはありません。二つの専攻を同時に選択することも可能なのです。

——それは画期的ですね。

木村 あみさん

例えば「アニメ・マンガ専攻」で創作活動に励む生徒が、将来フリーランスとして活動したり、自ら会社を立ち上げたりするために必要な知識を「アントレプレナー専攻」で並行して学ぶ、といったことが可能です。複数の専攻を掛け合わせることで、自分の将来をより多角的にデザインしていけるのが本校の強みです。

——本人のやる気次第で、学びの可能性は無限に広がるわけですね。

木村 あみさん

その通りです。どこまでも追求できる環境を整えています。

開志創造高等学校

デジタルと選択肢の活用で「通いやすさ」と「将来の選択肢」を最大化

「朝が苦手」「対人関係が不安」といった切実な悩みを、デジタル技術と柔軟な選択肢によって解決へと導きます。ありそうでなかった「ナイトスクーリング」やメタバース空間の活用が、いかにして生徒たちの心のゆとりと、次の一歩への勇気を生み出しているのかを解説します。

「朝が苦手でも大丈夫」という安心感。ナイトスクーリングがもたらす生徒の心のゆとり

——「レインボースクーリング」や「ナイトスクーリング」といった、登校の時間帯や時期を生徒自身が選べる仕組みを導入されていると伺いました。こうしたシステムを導入された背景と、実際の利用状況についてお聞かせください。

木村 あみさん

導入の背景には、通信制高校へのニーズが年々多様化してきていることがあります。現在、全高校生の一定数が通信制に在籍していますが、これは多様な学び方を求める声に対し、様々な教育機関が真摯に向き合い、期待に応えてきた結果だとも言えます。 

その多様なニーズの中でも、特に生徒や保護者の方からの相談で多く挙がっていたのが「起立性調節障害」というキーワードでした。朝はどうしても起きられないという体質的な悩みを持つ生徒が非常に多いことが、ナイトスクーリング(昼以降の登校)を考案する大きなきっかけになりました。

また、これほど自由度が高いはずの通信制高校においてさえ、「自分のやりたいことが忙しくて、単位取得や卒業が難しい」という相談をいただくこともありました。これは私たちにとって大きな気づきでした。

——自由な環境であっても、既存の枠組みでは救いきれない悩みがあったのですね。

木村 あみさん

はい。当たり前ですが、悩みは10人いれば10通りあります。通信制の強みをさらに活かせば、もっと一人ひとりに寄り添い、個別最適化されたシステムが作れるはずだと考えました。

そこで、朝が苦手な子でも参加できる午後からのナイトスクーリングや、忙しい子でも調整がつくよう日程を複数から選べる仕組みを導入し、学びのチャンスを増やしました。こうした「ありそうでなかった」柔軟なシステムが決め手となって、入学を決めてくださる方も多いですね。

——実際、相談に来られる方の中で、起立性調節障害などで朝の登校に不安を感じている方はどのくらいいらっしゃいますか?

木村 あみさん

体感としては、10人中2人、あるいは3人といったところでしょうか。病院へは行っていなくても、同様の傾向があると感じている子を含めれば、全体の3割程度にのぼる感覚があります。

——自分の意思ではコントロールできない体調の問題で学びの機会が制限されてしまう生徒にとって、選択肢があることは大きな支えになりますね。

木村 あみさん

実は、仕組みそのものと同じくらい「安心感」が重要なのだと思います。実際にナイトスクーリングの枠を利用している生徒もいますが、一方で、ナイトスクーリングを利用する予定だったけれど午前中に登校している生徒もいます。生徒に尋ねてみたところ、「もし朝起きられなくても『ナイトスクーリングがあるから大丈夫だ』と思えるので、朝から登校できました」という答えが返ってきました。

このように、安心感が心のゆとりになり、結果として、午前から登校できるようになった生徒も少なくありません。

メタバース空間が橋渡し役に、アバターを通じた交流が対面への勇気を育む

——取り組みの一つに「メタバースキャンパス」があると伺いました。仮想空間でアバターを介して交流することが、リアルでの対面や人間関係において、どのような変化をもたらしているのでしょうか。

木村 あみさん

メタバース空間やオンラインでの繋がりは、現在の通信制高校には不可欠なものだと考えています。むしろ、これなしでは成り立たないとさえ感じています。通信制の学習はどうしても一人で進める場面が多いのですが、「一人だけれど、一人ではない」と感じられる環境が、生徒のモチベーションや日々の小さな喜びにつながっています。

特に不登校の経験があったり、対人関係に苦手意識を持っていたりする生徒にとって、アバターを介した交流は対面よりも格段に心理的ハードルが下がります。アバターはいわば「もう一人の自分」です。メタバース上には実際の学校を模した教室空間があり、自宅にいながら「学校へ行って友達と話す」という疑似体験ができます。

こうした経験を繰り返すことで、「これなら自分にもできそう」という自信が生まれ、気づけばリアルの自習室へ登校できるようになっていた、というケースも少なくありません。「オンラインで話したあの人なら、会っても大丈夫だ」という安心感が生まれるのですね。オンライン空間は、対面へ向かうための大切な「ワンクッション」であり、スモールステップとしての役割を果たしています。

——実際に対面しなくても、アバター同士でやり取りができるのですね。その際のコミュニケーションは、チャットのような形式なのでしょうか。

木村 あみさん

チャットでのやり取りも可能ですし、チャットが手間に感じたら、アバター同士が近づくことでビデオ通話に切り替えることもできます。ビデオ通話といっても顔を出す必要はなく、まずは声だけの「電話」のような感覚で会話を始めることができます。

チャットから始まり、声だけの通話へ、そして顔を出してのビデオ通話へ。さらに、いよいよ実際の登校へと、本人のペースで段階を踏んで進んでいけるのが、このシステムの大きなメリットです。

——入学式などの場面を想像すると、初対面の人と話すのは誰しも緊張するものですが、メタバースで少しずつ慣れていける環境があるのは心強いですね。

木村 あみさん

特に対人関係に不安を抱える生徒にとっては、コミュニケーション自体が非常に勇気のいることです。そこを無理なくサポートできる仕組みとして、導入して本当に良かったと感じています。

——仕事でも、普段チャットでやり取りしている相手だと、初めて会ったときも初対面ではないような親近感があるものです。生徒の皆さんも同じような感覚をお持ちなのでしょうか。

木村 あみさん

まさにその通りだと思います。本校のアバターは、髪型や持ち物をカスタマイズできるようになっています。例えば「おにぎりを持っていたあの子だ!」といった、オンライン上でのちょっとした特徴が共通認識になります。

実際に対面した際の印象はオンラインとは違うかもしれませんが、「あの子だよね」と認識できるものがあるだけで、安心感は全く違います。オンラインでの繋がりが、リアルな交流への確かな架け橋になっています。

開志創造高等学校

ひとりきりにさせない、多角的な視点で見守る「チーム支援体制」

生徒が抱える課題が多様だからこそ、一人の担任に委ねるのではなく、多職種のプロが「チーム」で一人の生徒を包み込む体制を整えています。専門家から事務スタッフまで、複数の目で見守ることでキャッチできる小さなサインと、そこから生まれた劇的な成長の物語をお伝えします。

担任・カウンセラー・専門家ら6〜7名のチームで、多角的に生徒を包み込む

——サポート体制についてお聞きします。貴校では「キャリアサポーター」と呼ばれる担任による週1回の面談に加え、スクールカウンセラーやソーシャルワーカーとの連携も行っているとのことですが、具体的な支援の流れを教えていただけますか。

木村 あみさん

私たちのサポート体制は、生徒一人を囲むように「サポートチーム」が結成されているのが特徴です。

このチームには、担任であるキャリアサポーターのほか、スクールカウンセラー、養護教諭、スクールソーシャルワーカー、さらには学習の特性や苦手意識をサポートする教育支援コーディネーター(特別支援教育の専門家)、キャリアコンサルタントなどが加わります。そして、これら専門家同士をつなぐ「ハブ」となる連携役の教員もいます。概ね6〜7名の専門スタッフが一人の生徒を支えるチーム体制を整えています。

——一人の生徒に対して、それほど多くの専門家が関わっているのですね。

木村 あみさん

生徒がどのような悩みや課題を抱えるかは予測が難しく、その悩みを解決できるのが必ずしも担任であるとは限りません。課題の内容に応じて、誰がアプローチするのが最適かを考えた結果、この1年間で今の形に進化してきました。

「家庭環境やヤングケアラーの問題にはソーシャルワーカーが必要だ」「学習特性に寄り添うにはコーディネーターが必要だ」といった現場の気づきを反映し、どんな悩みに対しても専門家が対応できる体制を作り上げてきました。

——具体的には、どのようなケースでそれぞれの専門家が動くのでしょうか。

木村 あみさん

例えばメンタル面です。スクーリング(登校)に来るとどうしても気分が落ち込んでしまったり、対人関係の後に「もっとこうすればよかった」と自己嫌悪に陥ったりする生徒がいます。

本校のスクールカウンセラーは養護教諭の資格も持っています。そのため、生徒が「体が痛い」と訴えた際、それが心の悩みから来る不調なのか、あるいは体調不良なのか、心身の両面からアプローチできます。ただ話を聞いてもらうだけで心が軽くなる生徒も多いですね。

また、家庭環境が複雑で介護などに追われているような生徒の場合は、担任からソーシャルワーカーへつなぎ、外部機関とも連携しながら多方面での支援を行います。

——複数の「守り手」が、一人の生徒を多角的な視点で見守っているということですね。

木村 あみさん

もちろん「支援は必要ない」という生徒もいますが、学校として「チームがあなたを囲んでいますよ、いつでも頼ってくださいね」というセーフティーネットを常に用意しておくことが重要だと考えています。

事務スタッフも連携する「複数の目」、小さな変化を見逃さず早期支援につなげる仕組み

——複数の目で生徒を見守ることで、初めて気づけることもあるのでしょうか。

木村 あみさん

実は、それが非常に重要なポイントです。担任の先生は一番身近な存在ですが、生徒からすると「成績に影響するかもしれない」という心理が働き、無理をして「いい顔」を見せてしまうことがあります。

——なるほど。評価者としての側面があるからこそ、本音を見せにくい場合があるのですね。

木村 あみさん

そうですね。本校の教員が声を荒らげるようなことはありませんが、生徒はどうしても「相談したら怒られるのではないか」と、無意識に構えてしまう傾向があります。そのため、ちょっとした愚痴や困りごとは、意外にも担任ではなく事務スタッフの方が話しやすい、というケースがあるのです。

——事務スタッフの方との連携で、サポートへとつながった実例はありますか?

木村 あみさん

実際、「先生たちは忙しそうだから、こんな些細なことは言えない」と生徒がポロっと漏らした本音を事務スタッフが聞き取り、すぐに教員チームへ共有したことがありました。「これは大きな問題に発展するかもしれない」と早期に連携できたことで、トラブルを未然に防げた事例は一度や二度ではありません。こうした体制を組んでいて本当に良かったと感じる瞬間です。

——専門家だけでなく、事務の方まで含めた「複数の目」があることで、生徒のわずかな変化をキャッチできるのですね。

木村 あみさん

何でもオープンに話せる生徒もいれば、異性の先生には話しにくい悩みを抱える生徒もいます。本校では、学習面のサポートは主に担任が担いますが、それ以外の悩みについては「誰に言っても、必ずチーム全体で解決につなげる」という安心感を大切にしています。

一人ひとりの成長を支える「自由に生きていい」というメッセージ

——一人ひとりの生徒に寄り添う支援の中で、特に印象に残っているエピソードはありますか?

木村 あみさん

全員の生徒にそれぞれのストーリーがあり、挫折を繰り返しながらも確実に成長しています。

例を挙げると、小学校からずっと不登校で、絵を描くことだけが唯一の「好き」であり、生きがいだった生徒がいました。入学当初は家族以外とは目も合わせられず、会話もままならない状態でした。保護者の方も「この子の『絵が好き』という気持ちが、何とか将来に繋がれば」という切実な思いで、本校のアニメ・マンガ専攻への入学を決められました。

最初は、好きな専攻の活動には参加できても、高校卒業のためのレポート学習が進まなかったり、先生とうまく話せなかったりと、やはり一筋縄ではいかない時期もありました。

——変化のきっかけは、どのようなことだったのでしょうか。

木村 あみさん

アニメ・マンガ専攻の中で、プロの方に自分の作品を講評してもらえる機会がありました。そこで、プロの方から「あなたがこういう絵を描けるのは、これまでの経験があるからだね」と、その子自身の感性や背景を丸ごと肯定し、褒めてもらえました。

自分の表現が認められたことで、それが一つの大きな自信となり、少しずつ意識が変わっていきました。その後、3泊4日の合宿で仲間と一緒に「とにかく絵を描きまくろう」という時間を過ごしたことで、学校生活に対しても一気に積極的になりました。

他にも、小学5年生から一度も家を出られなかった子が、今では毎日自習室に通っているというケースもあります。学校の環境やカリキュラムが、良い刺激となって作用しているのだと確信しています。

また、まったく違う角度から言えば、ミラノ・コルティナ五輪で活躍した工藤璃星さんのような自分の夢や目標に真摯に向き合うアスリートたち、または、県内トップの進学校から転入してきた宇宙工学の研究を目指す生徒など、多種多様な夢や志があるにもかかわらず、これまで自分の学びの時間が取れずに苦しんできた子たちが、ぐんぐん力をつけていく姿も印象的です。

——保護者の方からは、どのような声が届いていますか?

木村 あみさん

お子様のポジティブな変化を一緒に喜んでくださる方が非常に多いですね。私たちは、保護者の方と「お子様にとって何がベストか」というベクトルを常に揃えておくべきだと考えており、こまめに連携を取っています。

「自分から友達に話しかけるような子ではなかったのに、行動力がついて驚いている」「自分で自分のことを考え、行動するようになって嬉しい」といった言葉をいただけるのが、私たちにとっても一番の喜びです。

——最後に、自分に合った学校が見つからずに悩んでいる生徒さんや、それを見守る保護者の方へメッセージをお願いします。

木村 あみさん

今は通信制高校を含め、生徒の力を引き出そうと工夫している学校が本当にたくさんあります。選択肢が多い分、迷うこともあるかと思いますが、それは「良い迷い」です。ぜひ、とことん迷って自分に合う場所を探してほしいと思います。

私が個別相談などでよくお伝えするのは、「もっと自由に生きていいんだよ」ということです。人と同じでなくてもいいし、一度選んだ学校を辞めてしまってもいい。人生に決まったルールはありません。

私たちは、縁あって本校を選んでくれた生徒たちに対して、本気で、真剣に向き合います。卒業まで、どんな生き方や働き方をしたいのかを一緒に考え、並走し続けることをお約束します。もし興味を持っていただけたら、ぜひ一度、お話を聞かせてください。

開志創造高等学校

未来は選べる。開志創造高等学校であなたの「最初の一歩」を

開志創造高等学校が提供するのは、単なる「通信制の学び」ではありません。それは、NSGグループの豊富な実績と最新のテクノロジー、そして何より一人ひとりの生徒に真剣に向き合う「チーム」による全人的な伴走型支援です。朝が苦手でも、人と話すのが怖くても、ここにはあなたのペースで安心して「好き」を追求できる居場所があります。「自由な生き方」を選べる時代だからこそ、まずは一度、学校の雰囲気を肌で感じてみてください。自分らしく輝ける未来への扉は、ここから開かれます。

ミツカル教育通信の運営者

目次