大学受験は人生のビッグイベントなので、どんな方法で学習すべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
実際、高校生の約8割が大学受験の参考書選びで失敗・悩んだ経験があります。
そんな方には「通信教育」という選択肢がおすすめです。
矢野経済研究所の調査内でも、国内eラーニング(通信教育などの学習法)の市場規模が急激に伸びている旨が発表されていますが、それに伴い近年の通信教育の質は非常に向上しているため、受験勉強法としても最適です。
そこで今回の記事では、大学受験に最適な7つの通信教育を紹介します。

大学受験に役立つ豆知識なども説明しますので、ぜひ参考にしてみてください!
大学受験向け通信教育おすすめ比較ランキング【2025年最新版】
大学受験の勉強法に通信教育という選択肢があることがわかったところで、受験対策としておすすめの通信教育を7つご紹介します。
では早速、各通信教育ごとに特徴を見ていきましょう。

【調査の説明】
大学受験向け通信教育の調査は、リサーチ部門がある株式会社イードが運営するミツカル教育通信編集部により実施されています。
ミツカル教育通信は教育情報サイト”リセマム“のグループブランドとして、子供教育に特化したメディアです。
なお、ミツカル教育通信の運営会社である株式会社イードは東京証券取引所にてグロースしている上場企業(証券コード:6038)となります。
※2025年3月現在、調査項目の更新・確認済み
大学受験向け通信教育ランキングの根拠はこちら
スマイルゼミ高校生|戦略AIコーチが志望校への最短ルートを提案

ランキング評価
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総合評価 | 24/25点 |
- 戦略AIコーチが提示するプランに沿って学習できる
- 5分トレーニングや暗記カードでスキマ時間も効率良く学習
- Androidモードに切り替えて情報収集や息抜きもしやすい
スマイルゼミは、高校生の受験対策に最適の通信講座となっています。
スマイルゼミの1番の特徴は、特許出願中の戦略AIコーチが提示する学習プランに沿って進めれば、大学受験や定期テストに向けて最適な対策ができるところです。
仮にプラン変更が必要になったとしても、自動で学習プランを組み直してくれます。
また、自分でも気がついていないつまずきを検知して、その場で解説や最適な対策講座を配信してくれるのも大きな特徴です。
さらに、類題をたくさん解く「5分トレーニング」や自分だけのオリジナル「暗記カード」で、スキマ時間も無駄にせず学習を進められます。
コース・料金(税込) | 【高校1・2年生】 12ヶ月分一括払い:¥17,380 6ヶ月分一括払い:¥18,260 毎月払い:¥19,140 【高校3年生】 12ヶ月分一括払い:¥19,580 6ヶ月分一括払い:¥20,460 毎月払い:¥21,340 |
サービスの特徴 | ・教科書準拠で基礎固め ・無学年方式学習で小学生~中3レベルまで戻り、先取り学習 ・全国学力診断テストを実施 ・学校の夏休みの宿題もサポート |
受講コースの種類 | 【科目】 ・国/数/英/理/社 ・プログラミング 【コース】 ・標準クラス ・特進クラス |
オンライン授業の手段 | ・専用タブレット「スマイルタブレット3R」を使用 ・インターネット環境 |
サポート体制 | ・全額返金保証制度あり |
キャンペーン/保証制度 | ・不定期で開催されている |
公式キャンペーンページ | https://smile-zemi.jp/koukou/lp/catalog/ |
- 学習プランの作成をAIに任せたい高校生
- 通学時間などのスキマ時間を有効活用したい高校生
- 苦手科目を効率よく克服したい高校生
進研ゼミ大学受験講座|スキマ時間を有効活用!サポート体制も大充実!

ランキング評価
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- カリキュラム
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総合評価 | 24/25点 |
- 志望大学レベル別教材で学習レベルの向上を図る
- スキマ時間を無駄にしない「スマホ学習」で学べる
- 不安・心配を解消するなど、受験に関わるサポート体制も手厚い
東京大学や京都大学をはじめとする“100の大学に対応する学習教材”になっている、進研ゼミの大学受験講座。
約200の大学・約9万問の入試問題を分析した、志望大学レベル別「合格への100題」も受験生が重宝する教材として知られています。
進研ゼミの大学受験講座はスマホアプリを使った学習システムなので、移動時間やスキマ時間で学習が可能。
アプリに入試日などを入力すれば、日々すべき学習内容を逆算し、計画する機能も搭載されています。
また、進研ゼミの大学受験講座は、添削サービスの他にも「学習内容の疑問解決窓口」「受験に関する相談窓口」など、受験生をサポートするための体制が手厚い点も大きな魅力です。
学習者にとって最適な教材と、頼もしいサポート体制で志望校合格を実現します。
科目 | 5教科/共通テスト対策 |
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コース・料金(税込) | ・共通テスト対策のみ 8,900円/月~ ・1科目受講 9,950円/月~ ・2科目受講 10,890円/月~ ・3科目受講 11,730円/月~ ・4科目受講 12,470円/月~ ・5科目受講 13,100円/月~ ・6科目受講 13,730円/月~ ・7科目受講 14,360円/月~ ・8科目受講 14,990円/月~ |
教材 | アプリ学習(スマートフォンのみ) |
ライブ授業 | 〇 |
添削指導 | 〇 |
無料体験 | × |
- スキマ時間を無駄にしたくない高校生
- 志望大学に合わせた学習教材で受験勉強がしたい高校生
- サポート体制の手厚い通信教育を探している高校生
トライのオンライン個別指導塾|春の2大応援キャンペーンで入会金無料+授業料1ヶ月分無料!

ランキング評価
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総合評価 | 23/25点 |
- オンライン家庭教師なので集中力が続く
- 一人ひとりに合ったカリキュラムで勉強できる
- 対話型授業で理解度・定着度の向上を図る
多くの生徒の学習をサポートしてきた「家庭教師のトライ」が行う、オンラインの個別指導。
通常であればトライの家庭教師が各家庭で学習指導を行いますが、トライのオンライン個別指導塾ならZoom内で学習指導を受けることが可能です。
オンラインで行われる個別指導なので、疑問点や不明点がその場で解決できる点が最大の魅力。
使用教材も学習者が使いたいものを選べる仕組みなので、「学校の予習復習をしたい」や「受験勉強がしたい」など一人ひとりの希望に合わせられる点も嬉しいポイントです。
また、トライのオンライン個別指導塾の受講生は無料で「AI学習」「6,000本以上の映像授業」「学習管理システム」などのサービスも利用できるため、個別指導を受けている時間以外も十分な学習時間が確保できるでしょう。
科目 | 5教科/入試対策/推薦対策 |
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コース・料金(税込) | 入会金 11,000円 1コマ60分×4回 19,360円~ |
教材 | Zoom内での対話授業 ・学校のワークやプリント、志望校の過去問 ・トライの演習教材(無料) |
ライブ授業 | 〇 |
添削指導 | 〇(授業内) |
無料体験 | 〇 |
- マンツーマンで学習したい高校生
- 「自宅に呼びたくないけれど家庭教師がいい」と考えている高校生
- 見るだけ、聞くだけのオンライン授業に手ごたえを感じなかった高校生
4位:Z会|ハイレベルの学習教材で難関大学合格・志望校合格を叶える!

ランキング評価
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- 受講費用
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総合評価 | 21/25点 |
- 難関大学合格・志望校合格を目指せるハイレベルな学習教材
- 合格から逆算したカリキュラムで効率良く学習できる
- 記述問題に強くなれるプロの丁寧な添削サービス
Z会の高校講座(大学受験カリキュラム)は、3月から8月までを実力養成期間、9月〜2月を実践演習期間とした2段階の学習プログラムになっています。
1年かけて学力を定着・向上させ、志望大学合格を目指す仕組みです。
学習方法は、タブレット学習とテキスト+スマホ学習の2種類。
タブレット学習なら高校全範囲に取り組めるため、復習や先取り学習が可能です。
テキスト+スマホ学習なら、家庭学習はテキスト、移動時間はスマホ学習などとメリハリのある学習スタイルが実現します。
Z会の通信教育は、わかりやすい映像授業とハイレベルな応用問題を組み合わせて学習するシステムなので、確かな学力が身に付きます。
通信教育の中でも志望大学合格率・難関大学合格率が高くなっているので、実績重視のご家庭にもおすすめの大学受験カリキュラムといえるでしょう。
科目 | 5教科/共通テスト対策/小論文 |
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コース・料金(税込) | 【本科】 ・1科目 5,030円/月~ 【専科】 ・共通テスト対策 3,566円/月~ ・小論文対策 5,309円/月~ ※すべて6か月分一括払いを1か月単位に再計算した料金です ・タブレット端末料金 24,900円 |
教材 | 紙・タブレット |
ライブ授業 | 〇 |
添削指導 | 〇 |
無料体験 | × |
- ハイレベルな学習教材で学力を上げたい高校生
- レベルに合わせて自由に講座を選びたい高校生
- 難しいハイレベルな学習内容でも意欲が保てる高校生
5位:atama+オンライン塾|ミニ単位制で集中力をしっかりキープ!

ランキング評価
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総合評価 | 20/25点 |
- 担任サポート制で学習者の計画をしっかりチェックする
- AIを使った最先端の学習方法で効果的に学ぶ
- 講義動画は約4分!ミニ単位制の授業で集中力を継続させる
atama+オンライン塾は、ウェブサイトを使って学習する通信教育です。
学習のすべてをインターネット上で行うという最先端の学習法なので、AIが学習者を24時間365日いつでもしっかりサポートします。
また、弱点分析を行ったり苦手分野をみつけたりするのはAIが行いますが、学習者の進捗状況の確認などは担当のスタディトレーナーが行うので、学習者が孤独感を感じない仕組みになっています。
もちろん、保護者がチェックできる進捗状況システムも完備されています。
そして、atama+オンライン塾はミニ単位制なので、スキマ時間を活用するための学習法としても最適です。
ただ「共通テスト8割以上を実現できる教材」になっているため、専科は設けられていません。
その他の対策が必要な場合は、他の学習法と併用する必要があるしょう。
科目 | 5教科 |
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コース・料金(税込) | ・1科目プラン 24,200円/月 ・2科目プラン 26,400円/月 ・3科目プラン 29,700円/月 ・4科目プラン 33,000円/月 ・5科目プラン 36,300円/月 ・スポット指導 3,300円/月 |
教材 | Web(パソコン・タブレット・スマホ) |
ライブ授業 | 〇 |
添削指導 | × |
無料体験 | × |
- 「共通テスト8割以上」を目指したい高校生
- 苦手分野や弱点をAIに見つけてほしい高校生
- ミニ単位制(短時間)で学習したい高校生
6位:スタディサプリ合格特訓コース|合格特訓コースのみで難関大学を目指せる!

ランキング評価
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対応科目 | |
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総合評価 | 20/25点 |
- 合格特訓コースのみで難関大学合格を目指せる
- 演習問題で実践力を鍛えられる
- くり返し視聴できるプロ講師の映像授業で苦手を0に
スタディサプリの最大の魅力は、プロの講師が行う神授業です。
例えば、英語の動詞は暗記をする学生が多いといわれていますが、「覚えるために理解法を教える」といった理解力を上げる映像授業が、“スタサプの神授業”と評価されています。
また、難関大学に在籍している現役のコーチが、受講生の受験勉強スケジュールなどをしっかりフォロー。
学習状況のチェックだけでなく、アドバイスや助言もしてくれるため、学習者の意欲を保つためのサポートも手厚い通信教育といえるでしょう。
他にも、学習の不明点を解消するためのサポーターも在籍しています。
こちらは月に10問のみ オンライン上での対応になりますが、迅速な回答が得られるので「わからない」を残したままにしなくてすむ仕組みです。
科目 | 5教科/情報 |
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コース・料金(税込) | ベーシックコース 1,815円/月~※ 合格特訓コース ベーシックコース料金+8,602円 |
教材 | アプリ |
ライブ授業 | 〇 |
添削指導 | × |
無料体験 | 〇(14日間) |
- わかりやすいプロの映像授業を受けたい高校生
- 志望校合格のサポートを受けたい高校生
- 「映像+テキスト」で効率よく勉強したい高校生
7位:学研プライムゼミ|学研テキスト×実力派講師の映像で志望大学合格を実現!

ランキング評価
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総合評価 | 19/25点 |
- ドラゴン桜の実在モデル講師など、有名なプロ講師の授業が受けられる
- 実力派講師監修のテキストを使った効果的な学習ができる
- 時と場所に合わせて、好きなデバイスを使って学習できる
学研プライムゼミの最大の魅力は、ドラゴン桜の実在モデルになった「竹岡広信先生」など有名なプロの講師ばかりが在籍している点です。
学研と実力派講師が協力して作り上げた専用のテキストを用いて学習するため、映像授業の理解度・定着度も高まる仕組みになっています。
また、学研プライムゼミは完全ユニット制なので、料金設定も明確です。
苦手分野や、より学びたい分野を選んで受講ができるので、無駄のない学習ができるでしょう。
そして、学研プライムゼミは様々なデバイスで授業が受けられるので、「家ではパソコン」「通学時間はスマホ」など、時と場所に合わせた学習スタイルを選べる仕様です。
動画は何度も見られるので、スマホでスキマ時間にくり返し視聴するのもいいでしょう。
科目 | 5教科/小論文 |
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コース・料金(税込) | ユニット単位価格 ・45分×5回 8,250円 ・60分×5回 10,780円 ・90分×4回 12,870円 ・90分×5回 15,950円 ・90分×5回+添削指導 19,250円 【古文講座のみ別価格】 ・初回90分×5回 5,500円 ・90分×5回 15,950円 ・90分×6回(源氏物語) 15,950円 ・90分×10回 31,900円 |
教材 | Web(パソコン・タブレット・スマホ) |
ライブ授業 | 〇 |
添削指導 | 〇(選択コースによる) |
無料体験 | 〇(90分の映像授業) |
- プロの実力派講師の映像授業を体験したい高校生
- 学習塾のような質の高い授業を自宅で受けたい高校生
- 時と場合に合わせて様々なデバイスで学習したい高校生
通信教育のメリットとデメリット!難関大学に合格はできるのか?
あらためて、今回のランキング結果は以下のようになりました。
各公式ホームページ内の合格実績を参考に調査すると、通信教育だけで難関大学合格を実現した受講生が大勢確認できます。
そして、合格の背景には通信教育だからこそのメリットが隠されていることもわかります。
大学受験対策で通信教育を利用する「メリット」「デメリット」は、いったいどのようなものなのでしょうか。
ここからは、メリット・デメリットにわけて、具体的に説明していきます。
大学受験で通信教育を利用するメリットを徹底解説!
志望校合格・難関大学合格を叶えた受講生が大勢いる、通信教育という学習法。
大学受験勉強として通信教育を利用するメリットは、大きく分けると以下の2つになります。

①予備校や学習塾よりもリーズナブルに受講ができる!
予約が取れなかったり予算がオーバーしたり、なかなか受講できない“プロの講師による神授業”。
しかし、インターネット上で行われる映像授業ならば、人数制限がないので受講生なら誰でも視聴ができます。
また、人数制限がなくなるので、受講生1名分の価格が安く設定されることになります。
ほかにも、テキスト・ワークがデジタル教材の講座の場合は用紙代なども削減できるので、さらにコストを削減できるでしょう。

このように、質のいい授業や学習教材をインターネットなどを使うことによって低コスト化できる点が、通信教育の大きな特徴であり メリットになるといえるでしょう。
②いつでもどこでも自分のペースで自由に学習が進められる
通信教育は、自分のペースで学習できるというメリットもあります。
学習塾や予備校などで学習する場合は、学習時間に合わせてスケジュール調整をする必要があります。
集団の学習塾などで学習していると「この分野は得意だから勉強しなくていいのに…」や「この分野は苦手だから基礎も勉強したいな」など効率の悪さを感じる場合があるでしょう。
一方で通信教育ならば、学習者が勉強したい時間に勉強した場所で自由に取り組むことが可能です。
自分の学習状態・学習レベルに合わせて学習できるので、無駄をなくせます。

効率よく、自分のペースで学習が進められる通信教育は、受験生にとって大きなメリットといえるでしょう。
大学受験で通信教育を利用するデメリットを徹底解説!
大学受験の対策に通信教育を利用するメリットを把握したところで、デメリットについてもご紹介します。
主なデメリットは、以下の2つです。

①大学受験までモチベーションを維持する自己管理能力が必要!
通信教育の場合は一人で淡々と勉強しなければいけないので、やる気・意欲を維持するなど「自己管理能力」が必要になります。
学習塾や予備校であればやる気がわかない日も教室に行けば勉強をすることになりますが、通信教育の場合は「やる気が出なかった」で1日が終わってしまうことも…。
また、学習塾や予備校であれば、受験勉強の他にも、大学受験に役立つサポート体制が充実しています。
しかし、通信教育の場合は、必要な情報を自分で集める必要があります。
不安などが大きくなると受験勉強に集中できなくなるため、大学受験に関する情報収集や学習の計画の管理など、不安を感じないための対策も受講前に行っておくようにしましょう。
②学習中に分からないところが出てきても、すぐに質問ができない
塾や予備校であれば、疑問点・不明点があった場合、すぐに講師などに聞けます。
そのため、「わからない」を残さなくてすむ点が、塾・予備校のメリットになるでしょう。
一方通信教育の場合は、映像学習などを視聴して自分で理解する必要があります。
そのため、通信教育だけで受験勉強をする場合は“自分で疑問点・不明点を解決する力”が必要です。

ただ、最近の通信教育は学習に関する疑問点・不明点を解決するための相談窓口が設けられている講座が増えています。
大学受験の対策目的で、通信教育を選ぶときに見るべきポイントは?
大学受験対策を通信教育で行う「メリット」「デメリット」を把握したところで、通信教育を選ぶ際のポイントを説明します。
通信教育選びで留意したいポイントは以下の4つです。

他の通信教育や予備校と比較して、料金はリーズナブルか?
受験勉強をするためには、一定期間継続してお金を支払い続けなければいけません。
そのため、予算と照らし合わせながら受講先を選択する必要があるでしょう。
通信教育は比較的リーズナブルな印象がありますが、大学受験講座となると「安い」と断言ができなくなります。
というのも、高校生が受講する通信教育は1科目ごとの支払いになる場合がほとんど。
そのため、5教科全てを受講したり、小論文講座も利用したりする場合、塾や予備校と大差のない支払い料金になってしまうのです。
とにかく安くすませたい場合は、通信教育という枠にとらわれずに料金を比較するのがおすすめです。

もちろん、通信教育の中にも支払い料金が安く設定されている講座もあるので、価格を見ながら受講先を決めるようにしましょう。
検討しているコースの学習レベルは、志望校と合っているか?
通信教育は、「基礎・基本の養成に特化した通信教育」「応用問題・実践問題を得意とする通信教育」など、学習内容・学習目的が大きく異なります。
そのため、自分が強化したい学習内容に合わせて通信教育を選ぶことが、合格実現への近道です。
学習レベルの確認法としては「合格実績の確認」「(映像授業など)無料体験」「見本テキストの確認」「AI判定」などが挙げられます。
例えば、公式ホームページに難関大学合格実績などを大きく掲載している通信教育は、難関大学に合格できる学習内容になっている場合がほとんどです。
難易度の高い学習ができるでしょう。
しかし、「部活と両立できる」や「学習習慣が定着する」など、合格実績について言及していない場合は、難関大学受験の勉強法として不向きな可能性が高くなります。
基礎・基本の養成や、苦手意識の克服などを目的とする場合に利用するのが、おすすめの通信教育と解釈するのが一般的です。
学習のスタイルは、自分の性格や好みに合っているか?
受験勉強は、「学習者に合ったスタイルか」の確認も重要になります。適切な学習スタイルのチェック方法は以下の通りです。
まず、第一のチェック方法は「紙テキスト学習」or「インターネット学習」どちらにするかです。
紙に書き、添削指導を受けることで理解を深める受験生も多い様子。
映像授業を視聴するだけでは理解が難しい場合などは、“紙学習+添削サービス”を選ぶようにしましょう。
また、インターネット学習を選択した場合、第二のチェック方法としてデバイスの選択があります。
「専用タブレット端末」or「アプリ」or「Web」が選択肢として挙げられますが、アプリの場合はスマホのみでの受講となるのが一般的です。
一方、Webを使ってのインターネット学習の場合は、パソコン・タブレット・スマホなど好きなデバイスで学習できるので、「家ではパソコン」「通学中の電車内ではスマホ」など、その時々に合わせて使用デバイスを使い分けることが可能です。
サポート体制は充実しているか?質問の可能数は十分か?
先ほど、通信教育は「自己解決能力」が必要になる旨を述べましたが、通信教育の中には疑問を解決するための相談窓口が設けられている講座もあります。
利用したいと考えている場合は、サポート体制のチェックも事前に行うようにしましょう!
例えば、スタディサプリ合格特訓コースなら問題解決専門のサポーターが設置されているので、迅速な回答が得られる仕組みになっています。
ただ、“質問は月に10回まで”など質問回数に制限があるので、「自分で解決できない問題かどうか」「今すぐ必要な回答か」など考えながら質問をする必要があるでしょう。
中には、回数制限を設けていない通信教育もあります。
しかし、そのような相談窓口の場合、「翌日中に回答」など迅速とはいいがたい対応になる場合がほとんどです。
そのため、学習者が必要とするサポート体制をしっかり比較してから通信教育を選ぶようにしましょう。
【FAQ】大学受験の通信教育についてよく寄せられる質問!
最後に!受験生から寄せられるよくある質問にお答えしていきます。

今回の記事の総まとめにもピッタリな質疑応答になっているので、ぜひ通信教育選びの参考にしてください!
予備校と通信教育で迷っていますが、どちらを選ぶといいですか?
「予備校」と「通信教育」、それぞれのメリット・デメリットをまずは把握していきましょう。
予備校
メリット
- 学習意欲がない日でも教室にさえ行けば、強制的に学習がスタートする。
- 講師や勉強仲間が近くにいるので、疑問点・不明点・不安を解決しやすい。
デメリット
- 時間や場所に決まりがあるため、マイペースに学習できない。
- 集団などの場合は、学習レベルが自由に選択できない。
- 移動時間などが無駄になる場合がある。
予備校と通信教育には、それぞれ異なるメリット・デメリットがあります。
そのため、学習者に合った学習法であればどちらでもいいと判断できるでしょう。
学習内容としては、予備校も学習塾も通信教育も大差はありません。
ただ、プロの授業を受けたい場合は、通信教育がお手軽、かつリーズナブルと評価できるでしょう。
通信教育を予備校や家庭教師と並行して受講するのはありですか?
通信教育を予備校や家庭教師と並行して受講するのは“アリ”です!
「予備校・家庭教師の利用は苦手分野や不明点の解消を目的」とし、「通信教育は応用問題・実践問題にチャレンジすることを目的」にするなど、目的に合わせて使い分ける方法もおすすめです。
通信教育にも、予備校・家庭教師にも、それぞれ大きなメリットがあります。
そのため、それぞれのメリットを活かして受験勉強に取り組むことは、非常に賢い選択といえるのです。
また、デメリットになる部分を他の勉強法でカバーしたり補ったりするのも◎。
ただ「あれもこれも」と選びすぎてしまうと、予算オーバーになってしまう場合があります。
また、多くの勉強法を取り入れてしまったゆえに手つかずの学習分野が出てしまう…なんてことも。
過剰な利用はデメリットにもなりかねないので、必要な量・必要な学習内容を厳選して利用するようにしましょう。
通信教育のみだとモチベーション低下が不安です…大丈夫でしょうか?
通信教育の中には、学習者に担任や担当がついてサポートする講座があります。
「atama+オンライン塾」や「スタディサプリ合格特訓コース」ならば、担当者が大学合格を実現するために学習の計画を立ててくれたり、進捗状況を確認してくれたりするサポートがあるとのこと。
また、トライのオンライン個別指導塾なら「オンライン学習室」があるので、自宅にいながら学習室で勉強をしている感覚が体験できると評価されています。
このように、近年の通信教育は受講者のモチベーションを低下させないための工夫がなされている講座も増えてきているため、自分に合ったサービスを選択するようにしましょう。

ただ、モチベーションや意欲は自分で高めるものです。いつモチベーションが上がるかなど、自分のマインドを理解することも大切です。
苦手教科の1科目だけを通信教育で受講するのはありですか?
通信教育の大学受験講座は、1科目~の受講となる場合がほとんどです。
そのため、苦手分野のみを選択する方法も“アリ”といえるでしょう。
また一例を挙げるとするならば、「進研ゼミの高校講座」は1科目を受講するだけで、全教科分のアプリ学習が可能になります。
そのため、アプリ学習で基礎・基本の学習を行いながら、苦手科目をしっかり勉強できるなど、付加サービスが受験勉強に役立つことがあるでしょう。
このように「1科目だけの受講」といっても、付加されるサービスは各通信教育ごとに異なります。
そのため、受講することで「どのようなサービス」「どのようなサポート」が受けられるようになるのか、事前に確認を行ってから判断するのがおすすめです。
また、推薦入学対策や小論文対策など、共通テスト対策とは異なる受講科目も多く開設されているため、必要であればそれらの講座を利用するのもいいでしょう。