【2024年最新】公認会計士は独学でも合格できる?何年くらいかかる?

公認会計士試験の平均合格率は約10%といわれています。

“10%”という数値は独学に限らず、通信講座で学んだ受験者も含まれているため、独学のみで考えると合格率は”5%”以下になることが想定できます。

税理士の合格率は18%ですが、独学で合格している人をほとんど聞いたことはないでしょう。
そこで、そんな公認会計士の独学での合格を目指すにあたって、必要な情報を調査してまとめました。

【当ページの内容をざっくりまとめると…】
・独学で公認会計士になる方法と押さえるべきポイント
・独学者向けにおすすめの公認会計士資格の参考書や問題集
・公認会計士試験を受験するに当たっての必要な書類や資格
・そもそも独学で公認会計士の試験に合格できるのかどうか
・独学で勉強と通信講座での勉強なら、どちらがよいのか

今回は、上記の内容をそれぞれ詳しく解説していきます。(5分ほどでサックリ理解できるようまとめました。)

目次

【結論】公認会計士に独学で合格することは可能か?

“独学”で公認会計士の合格を目指すうえで「勉強はどのくらい必要なのか?難しいのか?」など、多くの方が不安に感じる要素はいくつか存在します。

しかし、まずは勉強量を度外視して「そもそも公認会計士は、大学や講座に通わなくても合格する可能性は1%でもあるのか…?」について、調査結果をまとめました。

いくら独学で勉強しても「受験資格」などが必要だった場合は、学校や講座に通う必要が出てくるものです。

ここでは大きく以下2つの観点から、調査結果をまとめています。

  • 「合格率から分析する試験の難易度」の観点
  • 「受験資格」の観点

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①合格率から導く!公認会計士の一般的な難易度レベル

過去10年間の公認会計士の合格率は以下の通りです。

年度合格率合格者数願書提出者数
2023年7.6%1,544人20,317人
2022年7.7%1,456人18,789人
2021年9.6%1,360人14,192人
2020年10.1%1,335人13,231人
2019年10.7%1,337人12,532人
2018年11.1%1,305人11,742人
2017年11.2%1,231人11,032人
2016年10.8%1,108人10,256人
2015年10.3%1,051人10,180人
2014年10.1%1,102人10,870人
引用:公認会計士・監査審査会

公認会計士の試験は例年8月の中旬の金曜日から日曜日にかけて行われます。試験会場は7月の終わり頃に公表されます。
一般的に税理士並みに難しいと言われ、合格率は公認会計士のほうが低いです。(弁護士や司法書士とも並びます。)

合格基準は以下の通りです。

短答式試験総点数の70%を基準として、公認会計士・監査審査会が相当と認めた得点比率とします。ただし、1科目につき、その満点の40%に満たないもののある者は、不合格となることがあります。
論文式試験総点数の60%を基準として、公認会計士・監査審査会が相当と認めた得点比率とします。ただし、1科目につき、その満点の40%に満たないもののある者は、不合格となることがあります。
論文式試験の科目合格基準当該科目について、総点数の60%を基準として、公認会計士・監査審査会が相当と認めた得点比率以上を得た者とします。
引用:公認会計士・監査審査会

直近の合格率を踏まえて、独学で公認会計士試験に合格するのは難しいでしょう。ただし大学生や社会人でも実務経験や会計関連を学んでいる場合は可能です。

②クリアすべき受験資格は無いのか?

公認会計士には受験資格はありません。年齢、学歴、国籍を問わず受験が可能です。

参照:公認会計士・監査審査会

【押さえるべき】合格の可能性を左右する3つの要素

独学で公認会計士の合格を目指すうえでは、一人で勉強するとなると、それなりの苦労も。

早速ですが、一番気になるであろう「独学で公認会計士の勉強をする上で、重要になるであろう要素」について答えをまとめておきました。

【No.1】試験に向けてのスケジュールの管理

試験に向けてスケジュールの管理が必要です。好きな時間に好きなだけしか勉強しないと、試験までに勉強が間に合わない可能性があるからです。

公認会計士試験に合格するには、3,000〜5,000時間が必要といわれています。一日10時間で年間260日(平日)勉強した場合、必要な勉強時間に1年以上かかります。人によっては複数年の学習が必要で、モチベーションの維持が難しいです。

そのため何かモチベーションになるようなことや、明確な受験理由を持って挑みましょう。

【No.2】試験情報の収集能力やコミュニティへの参加

独学では試験情報を入手できず、最新の試験傾向を掴めません。法令や制度の変更によって、公認会計士の試験内容は毎年変わります。予備校では、受験に必要な情報は収集してくれるので、自分は勉強だけに集中できます。

新しい法令によって、以前は試験の範囲になっていなかったところが突然追加されることも。公認会計士・監査審査会では、試験範囲は提示されますが、どこがどう変化したのか詳しくは掲載しません。

独学者は自分で試験に必要な情報を、自分で収集できる能力も必要となります。

【No.3】試験勉強に向けてのモチベーションの維持や管理

公認会計士試験に対してモチベーションの管理は重要です。試験に合格するには3,000時間や4,000時間、5,000時間ともいわれています。途中で諦めてしまったり、モチベーションが保てなくなったりするかもしれません。

一つの資格のために長時間の勉強をし続けるのは難しいため、具体的な行動計画や仲間を探すようにモチベーションの維持が大事です。

TwitterやInstagramで検索すれば簡単に勉強している人を見つけられます。
そのため長時間の勉強が続けられるように、モチベーションの維持の対策をしましょう。

公認会計士の勉強を独学で進めるメリット・デメリット

独学で公認会計士に挑むことは、かなり苦労することはわかりますが、もちろん良いこともあります…!
もちろん「苦労する」などのデメリットがあることも事実ですので、その両面から公認会計士の独学について分析しました。

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【分析】独学がメリットの理由

メリット① 予備校の高額な学費を払わなくて済む

独学に比べて通信講座や専門学校は費用が高額です。独学なら30万円ほどで安く済むのに対して、通信講座や専門学校は80万円から150万円です。税理士合格の予備校で有名なTACは、70万円から90万円ほどかかります。

また市販の優秀な教科書や参考書は、予備校や通信講座で講義した講師が書いた本も多く出版されています。

またメルカリやオークションで予備校のテキストが販売されているので、独学でも予備校と同じような質の高い内容の学習が可能。そのため勉強に費用をかけられない方は独学がおすすめです。

メリット② そもそも独学で受験した人が少ない

独学の合格率が予備校よりも低いとは限りません。一部の方は独学で試験に合格しています。理由はそもそも独学で公認会計士の試験を受験している人が少ないからです。公認会計士の受験者の多くは予備校や学校で試験対策をします。

TACや大原、CPAなど大手予備校では、毎年数百人の試験合格者を輩出しています。合格者は毎年1200人ほどで、大手の予備校5社(大原、TAC、CPA、クレアール、LEC)が毎年合計1,000人以上合格させているので、合格者のほとんどが予備校出身です。

そのため独学でのリアルな合格率はわからないため、独学でも正しく学べば合格は可能です。

メリット③ 自分の都合の良い時間に自分のペースで勉強できる

2つ目のメリットは、効率よく公認会計士試験を勉強できる点です。独学で学ぶと、自分に合った勉強時間の配分が可能です。試験勉強で最も効率よく点数を上げる方法は弱点の補強です。

しかし予備校のようにスケジュールが組まれていて、勉強時間の配分が自由にできないと、苦手な分野を置き去りにしてしまうでしょう。

得意科目の授業を受けても、点数が上がりにくく、勉強時間が無駄になります。自分の好きな教科書や参考書を選べるため、苦手な部分への適切な学習が可能です。

そのため独学の方が自分に合った勉強時間の配分が可能。

【分析】独学のデメリットと対策法

デメリット① 勉強の効率性に劣る

独学だと公認会計士試験のための勉強が非効率になります。理由は独学だと受験テクニックや良い参考書や問題集が見つからないからです。予備校だと、合格するための裏技や、簡単に問題を解く方法が解説されます。

また市販の公認会計士向けの参考書や問題集が少ないため、良質な本が見つかりにくいです。試験の合格率は低く、問題一つで不合格になることも。

そのため独学では、勉強が非効率になるでしょう。

※対策法※

対策として、オークションやメルカリから予備校のものを入手できます。講義の受講はできませんが、最新の教科書や問題集なら、十分試験対策が可能です。

またおすすめの参考書や問題集を独学で試験に合格した人に質問するのもよい方法です。

ブログやTwitterで募集をかけたり、訪ねたりすれば良質な参考書や問題集を売ってくれるかもしれません。そのためAmazonや楽天以外のECサイトも使って探してみましょう。

デメリット② どうしても情報不足になりがち

独学では試験情報を自分で収集しなければならないため、正しい情報を得られにくいです。予備校では、講師の方が情報を逐一確認して正しい情報を瞬時に解説します。公認会計士の試験内容は、法令や条例に基づいて作成や範囲を変更します。

しかし法令などのルールは頻繁に変更がされるため、情報に付いて行くのは困難です。情報を入手しても、内容を理解するのが難しいため、多くの方は理解できません。

独学では新しい試験情報や、法令の変更など入手が難しく試験では不利になるかもしれません。

※対策法※

情報不足の対策として、TwitterやInstagramで積極的に発信しているアカウントと仲良くなるのがおすすめです。自分の代わりに誰かが情報収集と発信をすれば、自分は情報を読むだけで済みます。

また答案練習会への参加も一つの手です。
予備校の模試は、講師が必死で問題を予想して作成するため試験情報を入手するチャンスだからです。

デメリット③ モチベーションの維持が難しい

公認会計士の試験は単年で終わるものではなく、5科目合格するまで勉強しなければならないため、複数年勉強しなければなりません。

教科書の選定から学習スケジュールまですべての工程を自分で決めなければなりません。独学では、学習面で不安に感じるポイントも多くあります。たくさんの不安を抱えたまま数年にわたって学習するのは難しく、モチベーションが続きません。

試験に落ちてしまったら、後悔するかもしれません。

※対策法※

モチベーションの維持や学習スケジュールの対策として、同じ試験を受ける仲間を探すのが良いです。勉強をする環境ができれば、自然と勉強を続けられます。

毎日お互い勉強した内容を共有して、お互いに教え合ったり、目標を宣言したりすれば、モチベーションの維持にもつながります。

とくにTwitterやInstagramでは、勉強の報告をする人が一定数いるのでその人たちにメッセージを送れば、勉強仲間になれるかもしれません。

勉強仲間を探すのは一苦労ですが、見つかればモチベーションの維持につながります。

独学で効率良く勉強する方法とは?

最後に、独学で効率良く合格を目指すために!押さえておくべき、3つのポイントをまとめておきました。(注意点として、論文式は教科書がなく、過去問しか売られていない。)

【お知らせ】
CPA会計学院は2023年公認会計士試験 論文式総合成績全国1位の合格者輩出!!
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※2023年CPA会計学院公認会計士試験合格実績

【加えて、説明会に参加すると…】
いずれかのWeb講義とテキストが無料でもらえる!!

校舎・ラウンジ・オンラインで開催されている無料説明会ではWeb講義とテキストがもらえます。職務内容やキャリア設計・強みについて無料で個別相談も可能です!!

※各講座いずれかお1つになります。
※1度でもご利用された方は不可とさせて頂きます。
※オンラインでのご参加者様は、セミナー最後のアンケートにご回答いただいた方に限ります。

ポイント① 難易度で選ぶ

公認会計士の試験は、難関資格のため計画的に学習しなければなりません。初学者と実務経験者では知っている内容量も大きく違います。

そのため初学者は、基礎基本の参考書から学習を始めることをおすすめします。
入門書や公認会計士の概要を説明したテキストがとくにおすすめです。

資格を取る方法や、取ったあとの活用の仕方などを知ることで、より具体的なイメージをもって目指せます。基礎基本が理解できたら専門書を手にとって、学習内容を深く学びましょう。

ポイント② 試験の科目で選ぶ

公認会計士試験では、短答式試験で4科目、論文式試験は5科目の受験が必須です。

短答式試験では、

  • 財務会計論
  • 管理会計論
  • 監査論
  • 企業法

が試験範囲で、論文式試験は、

  • 会計学
  • 監査論
  • 企業法
  • 租税法

です。

人によって、科目に得意不得意があります。
シリーズでまとめて購入せず、独学でも理解できるわかりやすいテキストを選びましょう。

とくに短答式試験は、対策用の参考書や問題集が豊富に出版されているため、大手の予備校のテキストに頼らなくても合格可能です。

ポイント③ 試験の形式で選ぶ

公認会計士試験には、

  • 短答式試験
  • 論文式試験

が行われます。

短答式試験では、「財務会計論」(「簿記」と「財務諸表論」)「管理会計論」「監査論」「企業法」の4科目が試験範囲です。

それぞれの科目に対して最低でも1冊ずつ準備しましょう。

論文式試験では、会計学や監査論、企業法、租税法の4科目と、選択科目から1科目の合計5科目が試験範囲です。対応する参考書が少ないため、専門学校や通信教育などで公認会計士試験専用の教材を入手するのがおすすめです。

【考察結果まとめ】公認会計士試験の独学は難しいのか?

今回は以下のポイントについて、それぞれ詳しく調査結果をまとめました。

・独学で公認会計士になる方法と押さえるべきポイント
・独学者向けにおすすめの公認会計士資格の参考書や問題集
・公認会計士試験を受験するに当たっての必要な書類や資格
・そもそも独学で公認会計士の試験に合格できるのかどうか
・独学で勉強と通信講座での勉強なら、どちらがよいのか

独学でのチャレンジはもちろん難しいですが、誰にでも可能性はあるので、ぜひ当サイトの情報も役立てながら、挑戦してみてください。

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