インターネットの普及など、時代の変化も追い風になり、通信教育の需要が急激に高まっています。
矢野経済研究所の調べによれば、eラーニング(インターネットを使用した学習)市場の売上金額は2001年頃から一気に加速。
コロナの時期には、売上金額が前年比約11%増といった伸び方もみせています。
そこで今回の記事では、高校生向けの通信教育について説明をしていきます。

各通信教育の特徴はもちろんのこと、料金や口コミなどについても詳しくご紹介しますので、最後までご覧ください!
高校生向けのおすすめ通信教育ランキングを公開!【2025年最新版】

まずは「おすすめの通信教育ランキング」を紹介していきます。
では、教材の特徴を一つひとつ見ていきましょう!

【調査の説明】
高校生向け通信教育の調査は、リサーチ部門がある株式会社イードが運営するミツカル教育通信編集部により実施されています。
ミツカル教育通信は教育情報サイト”リセマム“のグループブランドとして、子供教育に特化したメディアです。
なお、ミツカル教育通信の運営会社である株式会社イードは東京証券取引所にてグロースしている上場企業(証券コード:6038)となります。
※2025年4月現在、調査項目の更新・確認済み
高校生向け通信教育ランキングの根拠はこちら
スマイルゼミ高校生|戦略AIコーチが志望校への最短ルートを提示

ランキング評価
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- 受講費用
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- 対応科目
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- カリキュラム
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総合評価 | 24/25点 |
- 戦略AIコーチが提案する学習プランに沿ってテスト対策・受験対策できる
- 5分トレーニングや暗記カードでスキマ時間も無駄にせず学習できる
- Androidモードに切り替えれば、大学受験の情報収集も可能
スマイルゼミは、高校生におすすめの通信講座となっています。
スマイルゼミの特徴は、特許出願中の戦略AIコーチが提案するプランの通りに勉強すれば、大学受験や定期テストに向けた最適な対策ができる点です。
途中でプラン変更が必要になった場合でも、自動で学習プランを修正してくれます。
また、自分でも気がついていないニガテを発見して、解説や対策講座を配信してくれるのも大きな特徴です。
さらに、反復問題を繰り返す「5分トレーニング」やオリジナル「暗記カード」で、わずかなスキマ時間も有効に活用できます。
コース・料金(税込) | 【高校1・2年生】 12ヶ月分一括払い:¥17,380 6ヶ月分一括払い:¥18,260 毎月払い:¥19,140 【高校3年生】 12ヶ月分一括払い:¥19,580 6ヶ月分一括払い:¥20,460 毎月払い:¥21,340 |
サービスの特徴 | ・教科書準拠で基礎固め ・無学年方式学習で小学生~中3レベルまで戻り、先取り学習 ・全国学力診断テストを実施 ・学校の夏休みの宿題もサポート |
受講コースの種類 | 【科目】 ・国/数/英/理/社 ・プログラミング 【コース】 ・標準クラス ・特進クラス |
オンライン授業の手段 | ・専用タブレット「スマイルタブレット3R」を使用 ・インターネット環境 |
サポート体制 | ・全額返金保証制度あり |
キャンペーン/保証制度 | ・不定期で開催されている |
公式キャンペーンページ | https://smile-zemi.jp/koukou/lp/catalog/ |
- 学習プランの作成をAIに丸投げしたい高校生
- 通学時間などのスキマ時間を無駄にしたくない高校生
- ニガテを効率よく潰したい高校生
進研ゼミ高校講座|多忙な高校生の味方!学習と部活の両立をしっかりサポート!

ランキング評価
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- 受講費用
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- 対応科目
- 5
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- カリキュラム
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- サポート体制
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対応科目 | |
カリキュラム | |
サポート体制 | |
管理機能 | |
総合評価 | 24/25点 |
- 部活などで忙しくても成績をしっかりキープできる学習内容
- “紙教材orアプリ教材” 好きな学習方法を選べる
- 受験マニュアルなどの情報も多く手に入る
多かった口コミ
2023年度合格実績
- 国公立大学 8,264人
- 私立大学 30,352人
- 推薦入学 9,166人
- 東大・京大 152人
- 早慶上理 1,181人
上記の合格実績からも読み取れるように、進研ゼミの通信教育は“部活などを頑張りたいけれど、成績も落としたくない高校生”にぴったりの教材です。
アプリ学習が可能なので、スキマ時間に勉強ができる点もおすすめのポイント。
部活が終わる高校3年生の夏以降に慌てなくて済むように、1・2年生から基礎・基本を固めておくようにしましょう。
また、進研ゼミの高校講座1・2年生は、3科目受講(英語・数学・国語)すれば、無料で5科目受講になるシステムです。
お得に5科目受講したいという方にも最適といえるでしょう。
科目 | 5教科 |
コース・料金(税込) | 【高校1年生】※ ・1科目 6,480円/月~ ・2科目 8,570円/月~ ・3科目 9,630/月~ ※英数国の3科目受講をすると自動的に5科目(+理科・地歴公民)受講に 【高校2年生】※ ・1科目 6,690円/月~ ・2科目 8,790円/月~ ・3科目 9,840/月~ ※英数国の3科目受講をすると自動的に5科目(+理科・地歴公民)受講に 【高校3年生】※ ・共通テスト対策のみ 8,900円/月~ ・1科目受講 9,950円/月~ ・2科目受講 10,890円/月~ ・3科目受講 11,730円/月~ ・4科目受講 12,470円/月~ ・5科目受講 13,100円/月~ ・6科目受講 13,730円/月~ ・7科目受講 14,360円/月~ ・8科目受講 14,990円/月~ |
教材 | 紙、アプリ |
ライブ授業 | 〇 |
添削指導 | 〇 |
無料体験 | × |
- 学習と同じくらい頑張りたいことがほかにもある高校生
- アプリで手軽に学習したい高校生
- 学習習慣を身に着けて成績を維持したい高校生
トライのオンライン個別指導塾|完全マンツーマンでできるまでしっかり指導

【ランキング評価】
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- 受講費用
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- 対応科目
- 5
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- カリキュラム
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- 4
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対応科目 | |
カリキュラム | |
サポート体制 | |
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総合評価 | 23/25点 |
月4回程度の無料オンラインセミナーで学習法を伝授してくれる
入試対策コースも生徒1人ひとりの事情に合わせたカリキュラムを展開
教育事業大手のトライグループが手掛けるオンライン家庭教師は、これまで147万人以上(※)をマンツーマン指導してきた実績を活かした教育データが魅力的です。
受験データやAIを活用した学習分析ができるだけでなく、3万以上の豊富な問題と映像授業を無料で提供してくれます。
全国で登録している約33万人(※)の教師から、自分がいきたい志望校や志望学部出身の人を紹介してもらうことも可能です。
ITリテラシーやデジタル指導スキルのある認定教師が専任して指導してくれるので、オンラインの指導も安心できますよ。
【基本情報まとめ】
コースごとの料金(税込) | 10,000円~:月額料金 11,000円:入会金 21,120円〜:高校生 1コマ60分×月4回 |
サービスの特徴 | ・教育プランナーと教師のWサポート ・5教科のテスト対策対応 ・6,000本の映像授業が無料で見放題 ・30,000問以上の演習教材を無料で提供 |
所属教師 | 33万人 ※ 講習会を受講している教師数(2024年3月31日時点。) |
教材 | ・自由に教材を使用可能 ・無料教材の提供 |
実績 | ・オンライン授業満足度No.1 ※イード・アワード2021 塾において、高校生・大学受験生 個別指導 オンライン授業の部 最優秀賞(第1位)を受賞 ・マンツーマン指導実績147万人突破 ※ これまでにトライに入会された生徒数(2024年3月31日時点。大人の家庭教師を除く) |
サポート体制 | ・教育プランナーによる定期的な学習面談 ・AI学習の提供・最新の教育、受験情報を定期配信 ・無料オンラインセミナーの開講 ・Wi-Fiなしでネット接続可能なタブレットの貸し出し |
お得なキャンペーン | ー |
4位:スタディサプリ|1回15分~!難関大コーチの映像授業で苦手をしっかり克服!

ランキング評価
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- 受講費用
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- 対応科目
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- カリキュラム
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- 4
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対応科目 | |
カリキュラム | |
サポート体制 | |
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総合評価 | 21/25点 |
- スマホひとつで手軽に学習できる
- 14日間の無料体験が可能(クレジットカード決済のみ)
- 講師監修の無料テキスト+ライブ授業で難関大学突破を目指せる
多かった口コミ
スタディサプリの特徴は、以下の通りです。
- コストパフォーマンスが素晴らしい
- 1回15分~スキマ時間に手軽に学べる
- 講師のレベルが高く、質のいい授業が受けられる
スタディサプリは、ほかの通信教育に比べ支払い料金が割安です。
そのため、“部活をしながら”や“ほかの学習方法と組み合わせて”といった、補助的な利活用もおすすめ!
もちろん、難関大学(東京大学や京都大学、早稲田大学や慶応義塾など)合格実績のある通信教育なので、本気の勉強方法としても◎です。
ただ、手軽すぎるゆえに、勉強が後回しになるといったデメリットも…。
テーブルにテキストをならべてイスに座って学習するなど、やる気を維持する工夫をするといいでしょう。
科目 | 5教科 |
コース・料金(税込) | ・ベーシックコース 1,815円/月~ ※ ・合格特訓コース ベーシックコース料金+8,602円/月 ※ |
教材 | アプリ(AppStore・Google Play) |
ライブ授業 | 〇 |
添削指導 | × |
無料体験 | 〇(14日間) |
- スマートフォンなど、デジタル教材で学習がしたい高校生!
- 支払金額を抑えたい高校生!
- 難関校突破が叶うプロ講師の授業を受けたい高校生!
5位:Z会の通信教育|ハイレベルな自宅学習で難関大学現役合格を目指す!

ランキング評価
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- 受講費用
- 4
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- 対応科目
- 4
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- カリキュラム
- 4
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- サポート体制
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受講費用 | |
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対応科目 | |
カリキュラム | |
サポート体制 | |
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総合評価 | 20/25点 |
- 塾レベルのハイレベルな学習ができる
- “紙教材orタブレット教材” 好きな学習方法を選べる
- 安心・納得の実績!(難関大学合格実績が高い通信教育)
多かった口コミ
確かな実績が評価されているZ会の合格者の詳細は以下の通りです。
2023年度合格実績
- 東京大学 1,263人
- 京都大学 1,010人
- 早稲田大学 2,553人
- 慶応義塾大学 1,691人
- 医学部医学科 1,390人
このように、Z会の通信教育は難関大学合格を目指せるハイレベルな学習内容になっています。
テキスト学習+映像授業で学びを深める仕組みなので、独学であっても不明点・疑問点を残しません。
また、自分のレベルに合わせて受講ができるため、“学習内容が簡単すぎて時間が無駄になる”といったお悩みも解決です!
ただ、レベルに合っていないコースを受講してしまうと、学習のつまずきになってしまう場合も…。
受講の際は学習レベルの選択を間違えないようにしましょう。
科目 | 5教科 |
コース・料金(税込) | 【高校1年生】※ ・タブレットコース 1科目 2,800円/月~ ・テキストコース 1科目 3,650円/月~ ・小論文 テキストコース 4,750円/月~ 【高校2年生】※ ・タブレットコース 1科目 2,800円/月~ ・テキストコース 1科目 3,650円/月~ ・小論文 テキストコース 4,500円/月~ 【高校3年生】※ ・本科 1講座 5,030円/月~ ・専科 1講座 5,309円/月~ ・小論文 テキストコース 4,750円/月~ |
教材 | 紙、タブレット |
ライブ授業 | 〇 |
添削指導 | 〇 |
無料体験 | × |
- 独学が得意など、学習意欲が高い高校生
- 質の高いハイレベルな自宅学習に取り組みたい高校生
- 難関大学合格を目指している高校生
6位:河合塾One|1回の学習時間はわずか5分!2,000以上のレッスンを手軽に学べる!

ランキング評価
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- 受講費用
- 4
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- 対応科目
- 4
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- カリキュラム
- 4
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- サポート体制
- 4
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- 管理機能
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受講費用 | |
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対応科目 | |
カリキュラム | |
サポート体制 | |
管理機能 | |
総合評価 | 20/25点 |
- AIが学力に合わせた学習教材を自動で選択してくれる
- インターネットを使って学習ができる
- “80%以上の受講生が成績を伸ばしている”実績あり
多かった口コミ
河合塾One受講生の合格実績は、近畿大学理工学部合格や東京理科大学理学部合格など。
河合塾に通う生徒の利用や、河合塾One以外の学習塾・通信教育を利用する高校生などが利用する、補助的な教材として支持されています。
わずか5分〜の学習なので、スキマ時間の学習教材として◎。
日々の予習復習はもちろんですが、基礎・基本にもどって学習することも可能なので、効率よく学べます。
また、河合塾Oneはスマホなどを使ったお手軽教材なので、支払い料金が安い点も大きな魅力です。
ほかの通信教育であれば1科目程度しか受講ができない料金でも、河合塾Oneなら5科目すべての受講が可能。
7日間の無料体験もできるので、気になる方はぜひ1度体験してみてはいかがでしょうか。
科目 | 5教科 |
コース・料金(税込) | 5科目セットプラン(古文/数学/英語/理科/社会) 2,931円/月~ ※ |
教材 | スマホ、タブレット、パソコン |
ライブ授業 | 〇 |
添削指導 | × |
無料体験 | 〇(7日間) |
- 安い価格でインターネット学習がしたいたい高校生
- スキマ時間も無駄にしたくない高校生
- 自分に合った学習教材をAIにみつけてほしい高校生
7位:すらら|偏差値30台でも◎ 「対話型授業」で楽しく学力を伸ばす!

ランキング評価
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- 受講費用
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対応科目 | |
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総合評価 | 19/25点 |
- 通信制高校でも使用されている理解しやすい学習内容
- 専任コーチが一人学習をしっかりサポート
- 「対話型授業」で楽しく学べる
多かった口コミ
すららは、“苦手の克服”や“学習に対する嫌悪感の排除”などが高く評価されている通信教育です。
無学年式のオンライン教材なので、勉強に遅れをとっている場合などはさかのぼり学習も可能。
基礎・基本をかためるのに最適な教材です。
また、すららの実績は 学習継続率が2021年10月時点で89.1%。
難関大学合格などの合格実績は明記されていませんが、学習の習慣化に自信がある企業であると解釈できるでしょう。
すららは対話型授業を取り入れているので、オンライン教材でありながらも対話が可能。
そのため適度な緊張感が継続されるので、集中力が保てる仕組みになっているのです。
また、支払い料金もZ会や進研ゼミなどと比較すると安い価格に設定されているので、“安い×楽しい学習”を求めている方には、すららがおすすめといえるでしょう。
科目 | 5教科 |
コース・料金(税込) | 入会金 ・3科目コース 10,000円 ・5科目コース 7,000円利用料金 ・3科目コース(国語/数学/英語) 7,480円/月~ ・5科目コース(国語/数学/英語/理科/社会) 9,480円/月~ ※4ヶ月継続コースを1か月単位に再計算した料金です |
教材 | パソコン、クロームブック、タブレット、iPad、アンドロイド ※スマホなどは推奨環境外 |
ライブ授業 | × |
添削指導 | △(専任コーチのサポート) |
無料体験 | × |
- 学習が苦手と感じている高校生
- 基礎・基本をかためたい高校生
- 「対話型授業」で学習を進めたい高校生
8位:学研プライムゼミ|プロの映像授業×実力派講師執筆のテキストで学力を伸ばす!

ランキング評価
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- 受講費用
- 4
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- 対応科目
- 4
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- カリキュラム
- 4
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- サポート体制
- 3
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- 管理機能
- 4
受講費用 | |
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対応科目 | |
カリキュラム | |
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総合評価 | 19/25点 |
- プロフェッショナルな講師の映像授業が受けられる
- 学習レベルに合わせたカリキュラムを自由に組み合わせて学べる
- 実力派講師執筆のオリジナルテキストで学力をさらに向上
多かった口コミ
学研プライムゼミは、映像授業でしっかり学ぶ仕組みです。
映像授業の際に使用するテキストも実力派講師が執筆したものなので、無駄なく効率よく学習できます。
また、素晴らしい講師ばかりを揃えている点も高く評価されている様子。
例えば、漫画『ドラゴン桜』の英語講師 実在モデルとして知られる“竹岡広信先生”は、東大合格者からも高い評価を得ている人物です。
竹岡先生のように実力のある講師ばかりなので支払い料金はお高めですが、価格以上の手ごたえも十分に感じられる通信教育といえるでしょう。
学研プライムゼミは「学研英語総合ゼミ」や「学研英検ゼミ」、「学研医学部ゼミ」など目的別カリキュラムも充実。
また、「学研推薦・総合型選抜ゼミ」や「学研小論文個別指導講座」など受験に備えるカリキュラムも設定されています。
科目 | 5教科 |
コース・料金(税込) | ユニット単位価格 ・45分×5回 8,250円 ・60分×5回 10,780円 ・90分×4回 12,870円 ・90分×5回 15,950円 ・90分×5回+添削指導 19,250円 |
教材 | スマホ、タブレット、パソコン |
ライブ授業 | 〇 |
添削指導 | 〇 |
無料体験 | 〇(90分の映像体験) |
- プロの映像授業×実力派講師執筆のテキストで学習したい高校生
- 熱血授業を受けてモチベーションを上げたい高校生
- 支払い料金が割高でも構わない高校生
高校生が通信教育を受講するメリットとデメリットは何?
あらためて、今回のランキング結果は以下のようになりました。
高校生の学校外の学習方法で注目を集めているeラーニング教材といえば “通信教育”ですが、通信教育には以下のメリット・デメリットがあります。
- 好きな時間・場所で学習できる
- 学力レベルに合った教材を自由に選べる
- 時間やお金があまりかからない
- 学習者本人の努力が必要
- 自己解決能力が必要
項目ごとに詳しく解説していきます。

メリット:忙しい高校生でも自分の好きな時間・場所で学習できる
現代の高校生は学校以外での活動なども非常に忙しく、睡眠時間の確保さえも困難な状況になっています。
日本公衆衛生雑誌の調べによれば、睡眠時間が6時間未満の高校生は男女ともに40%前後とのこと。
言い換えるならば、移動時間さえももったいないと感じるような忙しさであることがわかります。
しかし、通信教育であれば移動時間が0時間0分!着替えたり準備したりする手間がかからないので、好きな時間にすぐ学習に取り組めます。
また 場所も自由に選べるので、自分のモチベーションが上がる場所で日々学習することも可能です。
ほかにも、スマホなどを使って取り組む場合は、ソファやベッドで身体を休めながら学習できます。

「今日は疲れていて勉強をしたくない…」という日も手軽に学べるので、学習量をしっかり確実に積み上げられるでしょう。
メリット:自分の学力レベルに最適な教材を自由に選べる
近年の通信教育は、学習者のレベルに合わせた学習ができるようになりました。
無学年式を取り入れている通信教育を選べば学年にとらわれずに学習ができますし、苦手なところを繰り返し学べる点も通信教育だからこその学習法といえるでしょう。
また、学力や志望大学に合わせて難易度を変更できる通信教育もあるので、自分にとって“ベストな教材・ベストな内容”で学習に取り組める点も大きな魅力です。
周りと合わせるのではなく、自分にとって最適な教材を自由に選べるので、効率よく学習できるでしょう。
ほかにも、勉強嫌いを克服するための通信教育があるので、“苦手の克服”や“学習習慣の定着”を目標にして利活用するのもおすすめです。
このように通信教育といっても、企業ごとに特徴・目的は大きく異なります。
ぜひ自分の学力レベル・学習目的に合った通信教育をみつけて、最適な教材で学習するようにしましょう。
メリット:塾や予備校に通うのと比較して、時間やお金がかからない
通信教育は学習塾や予備校と比較して、支払い料金が安い点も魅力のひとつです。
お手持ちのPCやタブレットなどを使えば初期費用が安く済みますし、通信教育は入会金が0円のものが多いのでその点も大きなメリットといえるでしょう。
もちろん講座自体の料金も、塾や予備校に比べると非常に割安です。
そのため、複数の通信教育を利用したり、塾と併用したりすることが可能になります。
また、通信教育はあらゆる時間の削減にも効果的です。
先ほどは、準備時間・移動時間を短縮できる旨を説明しましたが、受講内容などを決める時間も大幅に削減できます。
例えば、対面式の塾や予備校ならば、コース変更・講師変更に手間や時間がかかりますが、通信教育なら手間も時間も大幅にカット可能です。

無料体験も勧誘などを気にしないで済むので、気軽に参加できるでしょう。

デメリット:自己管理を徹底して、モチベーションを下げない努力が必要
便利なうえに質の高い授業が受けられると、高い評価を得ている通信教育。
しかし、自分で学習計画を立てなければいけないうえに、学習意欲も自分で保つ必要があるため努力が必要になります。
通信教育は塾や予備校のように「勉強をしなさい!」と直接対面で喝を入れてくれる存在がいません。
そのため、“いつ・どのタイミングで勉強するか”や“どうしたらモチベーションを保てるか”など、自分で考えなければいけないのです。
自己管理・モチベーション維持の必須条件は以下の2つ。
- 学習時間を事前に決めておく
- 学習の進み具合を保護者も確認し把握する
通信教育は自由がある半面、学習者の責任も大きなものになるでしょう。
そのため、学習者本人の学習意欲の有無や、保護者の声掛けの有無などがとても大切な事柄になります。
通信教育受講の際は、“必須条件2つ”を事前に確認するようにしましょう。
デメリット:すぐ講師に質問できないので、自己解決能力も必要
通信教育は、“自己解決能力”が必要になります。
塾や予備校であれば講師に疑問点・不明点をすぐに質問できますが、通信教育の場合はそうはいきません。
もちろん、添削指導や学習サポートの制度がある通信教育も中にはありますが、即日返答は難しい場合がほとんどです。
そのため、疑問点・不明点が解消できないままだったり、後回しにしてしまったりする生徒も多い様子。
しかし、疑問点・不明点をそのままにしてばかりいると、学力が伸びなくなるため、注意が必要です。
通信教育を受講する場合は、ある程度の疑問点・不明点は自己解決しなければいけません。
そのため自己解決能力が低い場合は難易度の低い学習からスタートし、少しずつ難易度を上げていくなどの工夫が必要です。

通信教育を受講する場合は、学習を進めながら 自己解決能力も育むように努めましょう。
高校生が通信教育を選ぶときは、どの点を確認すべき?
通信教育のメリット・デメリットを理解したところで、通信教育を選ぶ際のポイントについても説明していきます。
通信教育を選ぶ際のポイントは、大きく分けると以下の4つです。
- 教材の内容
- 教材以外のサービス
- 志望大学・難関大学の合格実績
- 利用料金
①教材が理解しやすいか?使いやすさにも問題がないか?

通信教育を選ぶ際の重要なポイントといえば、「教材内容」です。
“一人学習の内容として難易度は適切か”や“志望校合格が叶うレベルの学習内容か”など、教材内容を受講の前に確認するようにしましょう。
通信教育は一人で問題を解き、理解しなければいけない学習教材です。
そのため、学習レベルが高すぎるとつまづきの原因になり、意欲を失う結果につながることも…。
ただ、レベルの低い問題ばかり解いていても学力の伸びは停滞してしまうので、学習レベル・学習内容の確認は怠らないようにしましょう。
そして「教材の使いやすさ」も確認しなければいけない内容のひとつです。
デジタル教材は不具合が起きることも多いので、使用予定のデバイスの確認や推進ネットワークの確認など受講前に確認しておく必要があります。

操作方法に関しても、スムーズに滞りなく使えるか確認するようにしましょう。
②受講者へのサポート体制はどうか?添削指導は十分か?
通信教育を選ぶ際には、「添削指導の有無」や「サポート体制」についても確認するようにしましょう。
添削指導は、理解力・文章力を高めるのに効果的なサポートです。
関西福祉大学のリポジトリ『大学1年次生の文章力の現状と課題〜添削指導を中心に〜』にも、添削指導は文章力の向上に大きな効果が期待できると明記されています。
文章力が向上すれば理解力が上がりますし、大学入試の際の小論文にも役立つでしょう。
また、第三者に添削されることで疑問点・不明点の解消に繋がるので、モチベーション維持にも効果的です。
ほかにも、サポート体制について言及するならば、“大学入試情報を知らせるサービス”や“学習相談を行っているか”の確認をするようにしましょう。
塾や予備校との併用であれば様々な情報収集ができますが、通信教育のみの受講だと情報不足になりがちです。
情報量をカバーできるサポートがあるか、確認するようにしましょう。
③近年の難関大学への合格実績は十分か?自分の志望大学に手が届くか?
通信教育を受講する目的が、“難関大学合格”や“志望校合格”の場合は「合格実績」も確認するようにしましょう。
合格実績が十分な通信教育は、“合格を実現するための学習内容” “合格の実現に役立つサポート”が充実している場合がほとんど。
そのため、実績のある通信教育で学習し、レベルをすり合わせることで、難関大学合格・志望校合格に近づけるのです。
また、合格実績や情報、口コミなどを参考にする場合は、いつ投稿されものなのかを確認するようにしましょう。
学習方法や入試情報は毎年大きく変化するもの。
そのため、変化に対応できない通信教育は信頼性が低くなり、合格の可能性も低くなると解釈できるのです。

「昔は実績・評判がよかったものの、最近の実績・評判は落ちている」といった通信教育もあるため、各通信教育の“情報の新しさ”にも注目し、判断するといいでしょう。
④料金は適正な価格なのか?自分の予算内でも受講が可能か?
通信教育を受講する際には、「支払い料金」「予算」も重要な判断材料になります。
通信教育は塾や予備校などと比べると安い価格設定になっていますが、それぞれの通信教育が異なる支払い料金になっているため、予算に合わせて通信教育を選ぶといいでしょう。
例えばZ会と進研ゼミを比較した場合、1科目受講ならばZ会がお得です。
しかし、5科目受講を考えている場合は、3科目受講を選択すれば追加料金0円で自動的に5科目受講になる仕組みになっている進研ゼミのほうがお得になります。
このように同じ通信教育を比較しても受講スタイルによって損得が変動しますので、事前に予算やプランなどを決めておき、自分に合った通信教育を選ぶようにしましょう。

紙教材、タブレット教材、スマホ教材(アプリ教材)によっても料金相場が異なりますので、必要であれば複数の教材を組み合わせて学習するのもおすすめです。
【ポイント別】高校生の通信教育を選ぶならコレがおすすめ!
おすすめの通信教育ランキングをご紹介しましたが、“どんな人にどんな通信教育がおすすめなのか”より詳しく知りたい方もいるのではないでしょうか。

そこで改めて、おすすめすべき5つの通信教育について、さらに詳しく説明していきます。
1年生がスタートダッシュを決めたいなら「進研ゼミ高校講座」がおすすめ

“わからないを作らない“ “日々の予習復習”を徹底するなら、進研ゼミの高校講座がおすすめです。
進研ゼミなら、テスト前や休日はテキストなどを使用してしっかり学習し、部活などで忙しい日はスマホなどで手軽に学習するなど、勉強スタイルを学習者に合わせてセレクトできます。
1教科受講すればスマホ教材は全教科分使用が可能になるので、苦手教科のみテキスト受講にして、そのほかの教科はスマホ学習にするのも〇。
このように進研ゼミは、部活などを頑張る高校生を応援する通信教育なので、1年生のスタートダッシュにもぴったりの教材です。
1・2年生の間は、3科目セットのお得なコースもあるので、全教科をまんべんなく学習したい人には最適な通信教育といえるでしょう。
3年生が受験対策をしたいなら「Z会の通信教育」がおすすめ

大学受験に備える 本気の学習をするなら、Z会通信教育 高校講座がおすすめです。
Z会の通信教育 高校講座は、合格実績が最も多い通信教育として受験生から人気を集めています。
合格へ導くサポート体制はもちろんのこと、合格を可能にする学力や実力を育む教材になっているので、難関大学合格・志望校合格を実現するために最適な教材といえるでしょう。
Z会の通信教育は、記述式問題の添削指導を“難関大学水準”で採点し、改善方法もしっかり指導します。
公式サイトに掲載されている卒業生(OB・OG)によれば、“何をどう改善すればいいのか具体的に指導されるのでとても理解がしやすい”とのこと。
また、1・2年生時の支払い料金を進研ゼミと比較するとZ会のほうが割高ですが、3年生時の支払い料金で再度比較するとZ会のほうが安くなります。
そのため、部活を引退した後など、高校3年生になってからZ会に変更するのもいいでしょう。
とにかくリーズナブルに受講したいなら「スタディサプリ」がおすすめ

とにかく安い通信教育を選びたいなら、スタディサプリがおすすめです。
5科目受講しても1,815円/月〜なので、今回ご紹介した通信教育の中では最も低価格になっています。
そのため、メイン学習としてでなく補助学習としての利活用にもぴったり。
ただ、合格特訓コースをプラスする場合は、月額料金に8,602円を追加しなければいけません。
そうなるとほかの通信教育の料金と違いがなくなりますので、「河合塾One(2,931円/月〜)」なども選択肢に加えるといいでしょう。
“スタディサプリ”も“河合塾One”もどちらも無料体験ができる通信教育なので、どちらにすべきか悩んでいる場合は一度体験してみるのがおすすめです。
理解のしやすさには個人差があるため、無料体験などを積極的に利用し、自分に合った教材をしっかり見極めるようにしましょう。
苦手教科だけを重点的に対策するなら「Z会の通信教育」がおすすめ

“苦手教科だけの受講”や“数科目だけの受講”を考えているなら、Z会の通信教育(高校講座)がおすすめです!
Z会は学習の基礎となる知識力の育みから、読解力、思考力を深める学習スタイルです。
そのため、苦手の克服のための教材としても◎。
もちろん、難関大学合格レベルの学習もできるので、追い込みシーズンの仕上げ学習としても最適です。
志望校合格の弱点になっていると感じる“あと一歩”を強化したい場合は、Z会を活用するといいでしょう。
また Z会は進研ゼミと比べると、1講座分の受講料が安くなっています。
そのため、必要としている教科を必要な分だけ受講すれば、支払いに無駄がありません。
Z会は 3講座以上受講した場合、セット割(-1,000円)が適用されるので、必要であればセット割引を意識して受講数を決めるのもいいでしょう。
便利なアプリで学習したいなら「スタディサプリ」がおすすめ

便利で手軽なアプリ学習をしたいなら、スタディサプリなどのアプリ学習がおすすめです!
アプリ学習はスマホひとつで学習できるので、時間や場所を選ばない点が最大の魅力。
スキマ時間にさっと学習できるので、「移動時間の10分」「寝る前の10分」など、時間を無駄にせず学習ができます。
わずか1日10分の学習時間でも1年間継続すれば約60時間(3,650分)学習できる計算になるので、スキマ時間も有効活用するようにしましょう。
また、“やる気がわかない日でもスマホならみていられる”という高校生にも、アプリ学習がおすすめです。
「スマホで解説動画をみるとやる気がわく」場合もあるので、やる気がわかない日はスマホ学習からはじめてみるといいでしょう。
スマホ学習ができる通信教育はスタディサプリのほかにも、進研ゼミや河合塾One、学研プライムゼミなどがあるので、自分に合った学習方法をみつけるようにしましょう。
高校生の通信教育受講に関してよく寄せられる質問へ回答!
高校生におすすめの通信教育について一通り説明を終えたところで、“よく寄せられる質問”についてもお答えしていきます!

回答は通信教育に関する豆知識にもなるので、ぜひ参考にしてください!
予備校と通信教育で迷っていますが、どちらを選ぶといいですか?
通信教育と比較すると、予備校は、「移動時間が必要となる点」と「周りと一緒のスピードで学習を進めなければいけない点」がデメリットになります。
また、「疑問点・不明点をすぐに講師に聞ける点」や「学習環境が整っていてモチベーションを維持しやすい点」はメリットになるといえるでしょう。
つまり 通信教育を選ぶならば、“疑問点・不明点の解消”と“モチベーションの維持”は学習者本人が解決しなけれない問題になります。
しかし、疑問点がある場合は自己解決に努めたり、学校で教師に尋ねたりすれば問題ありませんし、モチベーションに関しても向き不向きがあるため、どちらがいいとは断言ができないのです。
もしどちらも選べず時間ばかりが過ぎてしまうような場合は、予備校+通信教育という選択も〇。
どちらの学習スタイルのほうが自分に合っているか試したのちに、判断するといいでしょう。
予備校や家庭教師と並行して受講するのはありですか?
並行受講は“アリ”です!
というのも、予備校や家庭教師の指導は限られた時間の中で行われるもの。
そのため、学んだ内容をいかに自分でインプットできるかが重要になるので、自宅での学習も必須となるでしょう。
自宅学習は、自分に合ったテキストを自分で用意して学習をし、そして、採点を行い疑問点・不明点を解消するというのが一般的な流れです。
しかしこれらすべてを一人で行うのは、決して容易ではないでしょう。
そのため、自宅学習の部分のみ通信教育に頼るという選択は、“アリ”どころか“理想的な学習方法”といえるのです。
ただ、予算や教材量の確認は怠らないようにしましょう。
“予算内におさまる料金になるか”は学習を継続するうえで重要なこと。
また、“手がつけられないほどの教材量になっていないか”についても、時間の無駄・場所の無駄をなくすために重要なことなので確認するようにしましょう。
テキストとタブレットのどちらで学習を進めるのがいいですか?
一言で回答するなら「並行学習」がおすすめです。
紙教材にもデジタル教材にもメリット・デメリットがあるため、両者のメリットを活かしながら学習するといいでしょう。
文部科学省のリーフレット『GIGA スクール 構想の実現へ』にも、“課題や目的に応じてインターネットを活用するといい”と記載されています。
インターネットを使っての学習方法(タブレット)は令和の学びのスタンダードになるので、かつての学習方法も取り入れながら、タブレット学習も行うようにしましょう。
ただ、”紙に書いたほうが覚えやすい人”や“映像をみて・聞いて学ぶほうが覚えやすい人”など個人差があるので、学習者本人の感覚が最も重要です。
“どちらのほうが学習しやすいか”や“どちらのほうが成績が上がるか”など、体感・結果で判断するのもおすすめです。
通信教育だと自分のやる気が落ちないか不安ですが、大丈夫でしょうか?
通信教育に限らず、やる気は勝手にわいてくるものではないことを理解する必要があります。
やる気は自分次第で変化させられるので、どうすればやる気がわくのか自分の心理を理解しておくといいでしょう。
例えば以下の出来事は、やる気が高まりやすいシーンといわれています。
- 周りが勉強をしていると焦り、やる気がわいてくる。
- 志望校に足を運ぶと夢を叶えたくなり、やる気がわいてくる。
- 誰かに応援をされると嬉しくなり、やる気が高まる。
- 図書館に行くと静かで落ち着くので、やる気が継続できる。
このように、やる気がわく理由・きっかけを把握できると、自分のやる気をいつでも引き出せるようになります。
通信教育であるということがやる気を失う直接の理由にはならないので、その点はあまり問題視せずに、自分が本当に取り組みたいと思える学習を選択するといいでしょう。