日本の受験生は恵まれている? 中国の大学受験事情調査

 アジア人材を中心とした人材紹介エージェントのA-Visionは1月31日、「中国人の大学受験事情調査」を実施した結果を発表した。

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中国において入学する大学によって人生が大きく変わると思いますか?
  • 中国において入学する大学によって人生が大きく変わると思いますか?
  • 日本の受験で違うことは何ですか?
  • 日本の受験で「いいな」と感じるのは何ですか?
 アジア人材を中心とした人材紹介エージェントのA-Visionは1月31日、「中国人の大学受験事情調査」を実施した結果を発表した。

 同調査は、日本人と中国人の受験についての違いを探るために実施。Webアンケート(日本語)による調査で、対象は日本在住の20代、30代男女100人(男女各50人)。調査期間は1月18日〜25日(A-Vision社調べ)。

 「中国において入学する大学によって人生が大きく変わると思いますか」と聞いたところ、「そう思う」と答えたのは全体の70%に上った。「特に田舎出身の人にとって、大学に入る以外出世する方法がない。昔からの社会における階級の考え方が収入に大きな影響を与えている」というコメントもあった。

 日本と中国における受験勉強の方法の違いについて質問してみたところ、中国では受験勉強を学校で行い、学校の先生も朝早くから夜遅くまで長時間に渡り生徒の対応をするということがわかった。中国国内には塾や予備校といったものはほとんどない。学校の授業が始まる前、終わった後に生徒全員が学校で自習をする時間が設けられており、受験勉強はその時間にしているという。朝は早い学校では6時から始まり遅い学校では夜10時頃まで行われるという。

 中国人にとって、日本の大学受験制度で良い点を聞いたところ、「一発勝負でない(大学ごとに日程が異なる)」「大学に入りやすい(中国では受験生の約50%しか入学できない)」「いくつでも受験する大学を決められる(第5希望までしか記入できない)」という回答などが挙がったという。

 その他のよい点としては、日本は地域差別がないということが挙げられている。中国は同じテストでも、大学に合格する点数が違うのだという。たとえば、北京の大学に入るためには、北京出身の学生に比べて、他の地域の受験生はより高い点数でなければならないという。
《前田 有香》

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