「小学生白書Web版」に資料追加…約半数が学校に行きたくないときがある

 学研教育総合研究所は3月7日、「小学生白書Web版」を更新。資料編の第二弾を公開した。今回公開となったのは、好きな科目や授業など、小学校生活に関するアンケートデータ。

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 学研教育総合研究所は3月7日、「小学生白書Web版」を更新。資料編の第二弾を公開した。

 小学生白書Web版は、かつて学研が発刊していた学年別学習誌の読者のアンケート調査として実施していたものをルーツとする子どもの実態調査。雑誌休刊にともない一時休止されていたが、昨年Web調査により再開され、これまでに本編の第1〜3章と資料編の一部が公開されていた。

 今回公開となったのは、好きな科目や授業、好きな先生のタイプなど、小学校生活に関するアンケートデータ。それによると、好きな科目では、男子は算数と体育、女子では音楽・図工など芸術系科目を好む傾向が見られたという。一方、嫌いな科目は男子は国語、女子では算数が多い結果に。また学年が上がるにつれて嫌いな科目が出てくる傾向にあるという。

 授業のスタイルや進め方などについて、異なる2つの例から好きなタイプを選ぶ設問では、「見学や観察する授業」、「みんなで話しあう授業」、「細かくていねいに指示してくれる授業」などが支持を集めた。

 好きな教師のタイプについて二者択一をしていく設問では、低学年では「一緒に遊んでくれる先生」を好むのに対し、高学年では「わかりやすい授業をする先生」が増えるなど、学年によって傾向が分かれる結果に。同じく、「きちんとしかってくれる先生」と「友だちのような先生」、「いつも近くにいてくれる先生」と「すこし離れたところで見守ってくれる先生」においても、学年が上がるにつれて変化が見られた。

 学校に行きたくないときがあるかとたずねた設問では、「よくある」という回答はどの学年でも1割未満だったが、「すこしある」といういずれも回答は3割〜4割程度あり、これらを合わせると全体で半数近くが学校に行きたくないと感じることがあるようだ。
《田崎 恭子》

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