被災した図書館などの被災・救援情報「SaveMLA」

 東北地方太平洋沖地震による図書館の被災情報等をまとめたサイトが4月1日より、「SaveMLA」として開設されている。

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 東北地方太平洋沖地震による図書館や公文書館などの被災情報等をまとめたサイトが4月1日より、「SaveMLA」として開設されている。

 被災した図書館、博物館、文書館の被災情報は、震災後にそれぞれ「savelibrary」、「savemuseum」、「savearchives」として別々のウィキサイトで開設され情報提供されていたが、SaveMLAはこれら3つのサイトが1つに統合されたもの。

 同サイトはどこの図書館・公文書館等がどのような被害を受けているのかという被災情報と、どのような支援を必要としているのかという救援情報を集めることを目的としており、博物館・美術館、図書館、文書館等の関係者らの協力のもとに提供されている。

 SaveMLAは誰でも編集が可能で、情報を持っている人は、都県ごとの一覧より登録する施設を選んで、情報を入力していくことができる。投稿にあたっては、自分で書いたものか、パブリックドメインまたはフリーな資料からの複製であることとし、著作権保護されているものを許諾なしに投稿しないようにと注意している。また、Twitterへの書き込み、MLへの書き込み、個人的に被災地から連絡を受けたものについては、その旨を明記し記載して、情報共有に協力するよう呼びかけている。

 「最近の更新」では、各図書館の職員・利用者の被害、施設の被害、蔵書の被害や運営情報とその情報源へのリンクがある。「最近の出来事」のページでは、日本図書館協会より被災者を支援する図書館活動についての協力依頼の記事が掲載されている。

 なお、岩手県立図書館は4月1日から開館した。開館時間は午後5時30分までと通常よりも短くなっており、一部休止中のサービスもあるという。
《前田 有香》

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