文科省、新学習指導要領「生きる力」に関する資料を公開

 文部科学省は4月7日、「新学習指導要領スタートパック」の発送についてと題した文書をホームページに公開した。

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「生きる力」パンフレット
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  • 子どもたちの話合いと実践で創り出すよりよい学級・学校生活【小学校版】~子ども熟議のすすめ~
 文部科学省は4月7日、「新学習指導要領スタートパック」の発送についてと題した文書をホームページに公開した。

 これは「新学習指導要領・生きる力」における指導の参考となる資料をまとめた「先生応援ページ」に掲載されたもの。鈴木文部科学副大臣が、4月から全面実施される新学習指導要領について、そのねらいや課題などについて解説している。

 文書ではまず今回の災害に触れ、子どもたちがこの危機を乗り越えてたくましく成長してくために新学習指導要領のねらいである「生きる力」の育成の理念を実現することが大切だと述べている。

 また新学習指導要領で重視するのは「言語活動の充実」であり、それを通して「コミュニケーション能力の育成」を図っていくことが重要であるという。集団の中でお互いの考えを伝え合い、その考えの違いを認め合う中で、自らの考えや集団の考えを発展させていく学習活動を充実させるよう求めている。

 さらに一人一人の子どもの能力や特性に応じた学びや、子ども同士が教え学び合う協働的な学びにつながる授業を積極的に取り入れることが重要であるとし、子どもたちが他者と協同して主体的に問題を解決する「子ども熟議」の考えに沿った指導を進めることを期待するとしている。

 なお同ページには、保護者向けに新学習指導要領の基本的考え方などを説明した「生きる力」パンフレットや、言語活動の充実に関する指導事例集、「子ども熟議」のねらいと事例をまとめた資料などもあわせて公開されている。
《田崎 恭子》

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