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子どものスマホを安全に…Android用フィルタリングアプリ登場

デジタル生活 インターネット

デジタルアーツ 代表取締役社長の道具登志夫氏
  • デジタルアーツ 代表取締役社長の道具登志夫氏
  • デジタルアーツ 経営企画室コンシューマ担当 越智辰夫氏
  • モバイル機器市場の動向
  • モバイル機器の子どもへの拡大
  • 青少年をとりまく事件事例
  • フィルタリング未使用の携帯電話の危険性
  • i-フィルター for Androidの特徴
  • アプリケーション利用の制限設定
 デジタルアーツは、個人向けフィルタリング製品にAndroidアプリ「i-フィルター for Android」を追加。7月20日に都内で記者説明会を開催した。

 「i-フィルター for Android」は、Androidマーケットにてβ版(Android 2.2、2.3)が7月21日より無償提供され、10月1日に正式版がリリースされる予定だ。対応OS搭載のスマートフォンおよびタブレットPCで利用できる。なお、Android 2.1については8月初旬対応予定だ。

◆スマートフォン市場と子どもへの拡大

 スマートフォンの出荷台数は急速に拡大しており、2012年以降もさらに加速し、2015年度には3,000万台以上の出荷が予測されている。学生のニーズが高いデコメ、ゲーム、SNS、音楽DLなどの各種機能の充実に伴い子どもの人気も高まっている。また、価格の低下もこれに拍車をかけ、保護者が子どもに買い与える機会も増えてきたと、デジタルアーツ 経営企画室コンシューマ担当の越智辰夫氏は説明する。子どもに携帯を買い与える保護者の7%がスマートフォンを検討するとの調査結果もあるという。

◆有害サイトの青少年への影響

 警察庁広報資料によると、有害サイトにより青少年が事件に巻き込まれるケースも年々拡大しており、2010年には対前年比31.5%増。出会い系サイトによる被害が減少する一方で、SNSやプロフなど非会い系サイトでの被害が15.7%増加している。越智氏は、「有害サイトが巧妙化し、これまでは安全であったサイトにも注意が必要」と言う。

 また、被害児童のフィルタリング利用率は1%と非常に低く、被害者の99%がフィルタリング未使用の携帯電話を使用しているという調査結果もある。フィルタリング未使用のケースでは「うちの子に限っては大丈夫」と過信する保護者が多く、また、インターネット利用状況の把握に親子でずれがあることも、越智氏は指摘する。

◆安心・安全なスマートフォン利用

 デジタルアーツではこの現状を踏まえ、子どもにも普及が進むスマートフォン向けのフィルタリング専用アプリ「i-フィルター for Android」を開発・提供。iPhone版についても現在申請中で、手続きが終わり次第リリースする計画だ。

 デジタルアーツ 代表取締役社長の道具登志夫氏によると、同社はフィルタリングソフトのリーディングカンパニーにありながら、携帯電話向けサービスは提供してこなかったのだという。この忸怩(じくじ)たる思いを晴らすべく、スマートフォン向けサービスを開始した。加速するスマートフォン市場であるが、子どもたちへの普及は1~2年程度先であると道具氏は見る。子どもへの普及が進んだ際には「スマートフォンは安心・安全に利用できるようになっている」とし、「期待してほしい」と締めくくった。

◆i-フィルター for Android

 「i-フィルター for Android」は、「アプリケーション利用の制限設定」「離れた場所から機器利用を管理」「インターネット等の利用時間の管理」「高精度な遮断対策」が特長で、ユーザーは専用のi-フィルタブラウザを利用してサイトを閲覧する。

 クラウド化により、保護者は勤務先や出先など、子どもと離れた場所からもリモートで、設定変更や利用状況の閲覧が行える。たとえば、「勉強用のサイトが見られない」といったときに子どもが申請した「ブロック解除」を、携帯電話やパソコンなどで確認し、リモートで解除することが可能だ。気になる子どものインターネット利用状況を、指定した時間にメールで受信し確認することもできる。

 インターネット利用状況は、「アクセスカテゴリの割合のグラフ表示」「アクセスサイトのランキング表示」「ブロック履歴一覧表示」「検索単語ランキング表示」「コミュニケーションサイトへの書き込み回数表示」などで確認することが可能だ。

 なお、正式版の価格は未定だが、パソコン用やテレビ用・ゲーム機用と同様、月額課金を予定しているという。現在、パソコン用が月額350円、テレビ用・ゲーム機用が月額315円で提供されていることから、同等の価格設定になるもようだ。

 子どものインターネット利用には、家庭での話合いや親子の約束が重要であるが、フィルタリングのような便利な機能も利用して、安心・安全に便利なツールとしてデジタルやインターネットに触れる機会を、子どもに与えてみるのはいかがだろうか。
《田村麻里子》

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