【中学受験2013】夏休みの過ごし方 5/10…学習のポイントと親の関わり方

 「塾のソムリエ」として活躍する、中学受験に詳しい西村則康氏に、どの塾に通っている子にも共通する、学習のポイントや親の関わり方について聞いた。

教育・受験 受験
西村則康氏
  • 西村則康氏
 「塾のソムリエ」として活躍する、中学受験に詳しい西村則康氏に、どの塾に通っている子にも共通する、学習のポイントや親の関わり方について聞いた。

◆時間割は子ども主体で作る

 どの塾でも、おそらく膨大な宿題が出されます。復習もしなければなりません。これらをこなすには、必ず家庭学習の時間割を作る必要があります。

 塾によって異なりますが、夏期講習が1日5コマあるとして、ある日は算数3コマ、理科2コマ、別の日は国語3コマ、社会2コマという時間割になっているなら、算・理のある日、国・社のある日、それぞれについて、家庭では何をどのくらいやるかを決めて時間割に書き込みます。

 このときに、実際には親が理想の時間割をイメージしていたとしても、こうしなさい、と作らせるのではなく、子どもにどうしたいかを聞き、子どもが自分で決めたというように導くのがコツです。

◆睡眠時間は絶対に確保する

 時間割を作っても、毎日計画どおりに進むとは限りません。一回決めても臨機応変に修正していいと思います。予定が狂って、その日のノルマがこなせなかったとしたら、それは翌日には持ちこさずにあきらめます。そうしないと、授業は次々進んでいくので、復習が追いつかなくなるからです。とりこぼしたものは、塾が休みのときに片づけるといいでしょう。

 ノルマがこなせなかったからといって、睡眠時間を削ってはいけません。日中の勉強の効率が下がるだけです。就寝時間と起床時間は固定にして、寝る時間になったら勉強が途中でも寝る、と徹底させましょう。
《石井栄子》

石井栄子

子育てから、健康、食、教育、留学、政治まで幅広いジャンルで執筆・編集活動を行うフリーライター兼編集者。趣味は登山とヒップホップダンス、英語の勉強。「いつか英語がペラペラに!」を夢に、オンライン英会話で細々と勉強を続けている。最近編集を手掛けた本:『10歳からの図解でわかるSDGs「17の目標」と「自分にできること」』(平本督太郎著 メイツ出版)、『10代から知っておきたいメンタルケア しんどい時の自分の守り方』(増田史著 ナツメ社)『13歳からの著作権 正しく使う・作る・発信するための 「権利」とのつきあい方がわかる本』(久保田裕監修 メイツ出版)ほか多数

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