高校生の学力がやや向上…北海道教育委員会が発表

 北海道教育委員会は、今年4月から5月に道内高校生に実施した「2012年度北海道高等学校学力等実態調査」の結果を発表した。道内の高等学校など232校が参加した今回の調査では、標準的な問題(A問題)の正答率は、国語・数学・英語の3教科とも昨年度よりやや向上した。

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平成24年度北海道高等学校学力等実態調査参加校
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  • 北海道教育委員会 高等教育課
 北海道教育委員会は、今年4月から5月に道内高校生に実施した「2012年度北海道高等学校学力等実態調査」の結果を発表した。道内の高等学校など232校が参加した今回の調査では、標準的な問題(A問題)の正答率は、国語・数学・英語の3教科とも昨年度よりやや向上した。

 2005年度から毎年実施されている調査は、高校生の「確かな学力」を育成するため、教科の目標の実現状況を客観的に把握し、指導方法の工夫改善を図るとともに、問題の作成を通して、各学校におけるテスト問題の質の向上を目的としている。「国語総合」「数学1」「英語1」の3科目で、それぞれ「A問題」と発展的な内容を含む「B問題」があり、各校がいずれかを選択して受験する。2年生を中心とする道内の高校生27,216人が参加した。

 約190校が参加したA問題の正答率は、国語が60.7%、数学が28.8%、英語が37.3%で、昨年に比べ国語9.1ポイント、数学0.9ポイント、英語5.6ポイント上昇したが、北海道教育委員会は期待正答率50%から60%を目標に設定しており、どれも下回るかたちとなった。また、B問題については正答率が国語65.6%、数学67.5%、英語53.7%とどれも目標である期待正答率を上回る結果となり、進学校など、発展的な問題を中心に学ぶ学校との差も明らかになった。

 特に正答率が3割以下と低いA問題の数学に関しては、基礎・基本の確実な定着を図るため、考えの比較・検討を通じて数学的な見方や考え方のよさを実感させる指導や、コンピュータの積極的な活用によって、自らが数学的な関係や性質を探究するなど、生徒の主体的活動に基づく学習指導となるよう工夫を図る必要があるとした。
《田邊良恵》

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