【中学受験2014】学校選びのポイント、親子で志望校が違ったら?

 各地で学校説明会や入試説明会が開催され、受験の天王山と言われる夏休みまであと1か月となった。志望校が決まっていない場合はどうすればよいのか? 栄光で中学受験説明会などを担当する堀部雅夫課長と奥田章人氏に聞いた。

教育・受験 受験
奥田章人氏(左)と堀部雅夫氏(右)
  • 奥田章人氏(左)と堀部雅夫氏(右)
  • 栄光ゼミナール 小学生のコース
  • 教務部 入試推進課の堀部雅夫課長
  • 御三家対策コースの雙葉クラス指導責任者で20年以上にわたり中学受験に携わる奥田章人氏
 各地で学校説明会や入試説明会が開催され、受験の天王山と言われる夏休みまであと1か月となった。中学受験生はこの時期、どのように過ごせばよいのか? 志望校が決まっていない場合は? 公立中高一貫校対策は? 栄光で中学受験説明会などを担当する教務部 入試推進課の堀部雅夫課長と、御三家対策コースの雙葉クラス指導責任者で20年以上にわたり中学受験に携わる奥田章人氏に聞いた。

 ここでは志望校の決定について紹介する。

--志望校はいつ頃までに決めればよいでしょうか。

奥田氏:今、6年生の授業を担当しているのですが、今のクラスの10名程度のお子さんは、第一志望校をおぼろげながらも決めています。

 第二、第三志望は、第一志望に環境や校風が似ている学校を紹介し、保護者の方に学校説明会に足を運んでいただき、お子さんにも機会があれば学校を見てもらいます。さらに、秋に文化祭や体育祭などに足を運び、9月から10月にほぼ決定します。10月下旬には、受ける学校が8割方決まるという感じです。

--6年生もまだ、学校を見学する機会があるということですか。

奥田氏:5年生までに学校を見学していても、6年生になると受験に向けて気持ちも変わってくるため、学校の見方が変わってきます。ですので、6年生になって改めて見学することをお勧めしています。

--学校選びのポイントについて教えてください。

奥田氏:まず大きく分けて、進学校か大学附属校(系列校)かを決めます。進学校は大学を一つのゴールとしてお考えになるので、合格実績の大学名だけでなく、理系・文系など卒業生の進路を見ておくことが大切です。

 また、附属校とひとことで言っても、系列大学への推薦枠がどのくらいあるのか、慶應や早稲田実業のようにほぼ全員が上に進学する学校なのか、外部受験する子が多いのか、などを理解したうえで選択することが大切です。

--親子で志望校が異なってしまった場合は、どうすればよいでしょうか。

奥田氏:保護者は地元志向なのに対し、お子さんは成長とともに友達関係や視野が拡がり、違う学校を志望するというケースがあります。そうしたときには、講師も一緒になって話し合うことにしています。

堀部氏:きちんと親子で話し合い、明確な志望理由を確認することが大切です。

奥田氏:最終的には、お子さんの希望を優先するご家庭が多いですね。

 栄光ゼミナールが合格者を対象に実施した「中学入試アンケート調査」(回答者数238人、2013年最難関中学突破ガイドより)によると、第一志望校を最終決定した時期は、6年生の夏以降が40.9%ともっとも多く、続いて6年生の1学期および5年生(ともに25.8%)となっている。全体では約3割が5年生までに、約6割が6年生の1学期までに志望校を決めていることがわかる。

 また、志望校を決定した主なポイント(複数回答)としては、「校風」が75.5%ともっとも多く、これに「文化祭・体育祭を見て」(48.9%)、「校舎・設備」(48.5%)が続き、実際に学校に足を運ぶことの大切さが伺える。3割以上がポイントとしてあげたものにはほかに「通学が便利」(38.0%)、「クラブ活動」(33.8%)があった。

--ありがとうございました。
《田村麻里子》

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