【中受~合格後の学習】筑駒での勉強・部活とハイレベルな英語学習を両立

 筑波大学附属駒場中学校1年生の白石晃貴くんとお父様に、中学受験当時のこと、さらに現在通塾中のお茶の水ゼミナールにおける英語学習などのお話を伺いながら、考えてみたい。

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ジュニア・マスター・クラス(イメージ写真)
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 中学受験シーズンがスタートした。志望校合格を勝ち取った先輩は、どのように受験準備を行ったのだろうか。さらに中学合格後の学習について、どのように目標を設定し、学習を進めているのだろうか。

 筑波大学附属駒場中学校1年生の白石晃貴くんとお父様に、中学受験当時のこと、さらに現在通塾中のお茶の水ゼミナールにおける英語学習などのお話を伺いながら、考えてみたい。

◆中学受験の塾通いは本人の希望だった

 晃貴くんは、小学校1年から2年の夏前まで、フランスでインターナショナルスクールに在籍。その後帰国し、小3の終わり頃、本人の希望から塾通いをスタートした。ご両親としてサポートしたことは、中学受験は自分の受験という考えから、さらにやりたいと言ったことをやらせることと、やりたくないと言ったときに「本当にやらなくていいのか?」と声をかけること、それだけだったという。

 お父様は、「受かっても落ちても自分の責任というなかで、相当プレッシャーを感じながら、しっかり中学受験を乗り切った経験は、息子にとって意味のある大きな財産になったと思います」と語る。

◆受験直前の勉強法と気分転換

 入試直前、晃貴くんは、「受験前であることをあまり意識しないように、普段の勉強を進めていくことに気を遣っていた」という。過去問中心の勉強をしたくなるのをこらえ、あせらずに受験する学校の全科目の勉強を続けていたという。「過去問をやっていると、この分野が多いからここをやっておけば大丈夫かな、とつい思ってしまいますが、それが外れるとショックが大きいので、できるだけ幅広い範囲を網羅しながら続けていました」と振り返る。

 目先のことにとらわれず、あせらずに取り組んでいたという晃貴くん。さらに、「勉強に没頭しすぎると、その反動で遊びたくなってしまうので、そうならないように、つねに80~90%の力で勉強を進めていました。あとは小学校で友だちと遊ぶなども、気分転換になっていました」と語る。

◆受験直前に気をつけた体調管理と1月受験

 受験直前期に気をつけたのは、体調管理と1月の受験体験、この2つがポイントだったという。お父様は、「いきなり2月の本命校で受験をスタートするより、そのプレッシャーの前に1月中に模擬的に試験を受けて、本当によかったと思います。普段見ている息子の姿とは違いましたし、本人もその緊張感を想像していなかったと思います」と、当時を振り返った。

 また、お父様はいつも、8時間以上寝なさいと言い続けていたという。「体調管理を考えて、受験前に小学校をお休みする方もいますが、息子はずっと通い続けていました。親が「自分の受験だよ」と言い続けていたこともあり、児童会活動も継続し、その中で体調も整えながらきちんと学校に通い続けて受験を迎えたのは、立派だったと思います」と振り返る。

◆筑駒合格、そして入学後の生活

 受験が終了し、見事筑駒に合格した晃貴くん。筑駒入学までの2か月間は、好きな鉄道模型やプラモデル、読書をしようと思っていたが、ゲーム機で遊んでしまったという。「入学までの2か月は長すぎて、勉強しようにも勉強することがないと感じて遊んでしまいがちですが、適度に勉強しておかないと入学後が大変。入学前後からきちんと勉強して、遊ぶのは中1の終わりとか中2の初めぐらいにしたほうがいいと思いました」と受験生へのアドバイスを語る。

 筑駒での生活は、「学校の先生はみな特徴があり独特で、代数の先生などは数学の内容を他の面白いことに例えて説明してくれるのがいい」と語る晃貴くん。先生と生徒の距離が近く、質問もしやすく、とても楽しい充実した学校生活を送っているという。また、一番の楽しみである部活動では、吹奏楽部でホルンを担当。やさしく楽しい先輩に囲まれながら、週4日の活動日のうちほぼ4日間、午後3時から6時まで練習に励み、中高一貫校での生活を満喫している。
《船田るみ子》

船田るみ子

北海道生まれ、フリーランスのコピーライターとして活動中。興味がある分野は、ニューロダイバーシティを含め教育、美術、建築、スポーツ(野球)、NFT、Web3など。企画・編集協力として、日めくり型書籍『年がら年中長嶋茂雄』(ベースボール・マガジン社刊)がある。Podcastを聞きながらのランニングが日課。

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