埼玉こども動物自然公園、念願のニホンコウノトリのヒナ3羽誕生

 埼玉県こども動物自然公園で、5月5日、7日にニホンコウノトリのヒナ3羽が誕生した。現在、3羽ともに順調に成育しているという。初代園長、故遠藤悟朗氏の夢であったニホンコウノトリの繁殖にスタッフ一同が取り組み続け、今回、念願のヒナ誕生に成功した。

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5月5日・7日に誕生したニホンコウノトリのヒナ
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 埼玉県こども動物自然公園で、5月5日、7日にニホンコウノトリのヒナ3羽が誕生した。現在、3羽ともに順調に成育しているという。初代園長、故遠藤悟朗氏の夢であったニホンコウノトリの繁殖にスタッフ一同が取り組み続け、今回、念願のヒナ誕生に成功した。

 同園では、初代園長の故遠藤悟朗氏の先導により、1988年4月にはじめて中国からニホンコウノトリを受け入れ飼育を開始。これまで繁殖活動に取り組んできたが、コウノトリの繁殖はペア形成から産卵、ヒナの生育まで非常に難しく、27年間繁殖に結びつかなかったという。

 また、2014年にはヒナ2羽が誕生したものの、孵化後12日で衰弱して死亡してしまったという。そのような経験を踏まえ、巣台や巣材のさらなる改良を重ねて今年の繁殖期にのぞんだところ、4月4日から数日間かけて4卵を産卵、そのうち孵化した3羽のヒナが現在順調に成育しているそうだ。

 ニホンコウノトリは、おもに日本、中国、ロシアに生息し、IUCN(国際自然保護連合)でも絶滅危惧種に指定されている希少種で、現在の野生の生息数は全世界で数千羽のみ。ヒナが生まれた5月5日は、偶然にも同園の開園記念日でもあったという。

 初代園長の夢を引き継いだコウノトリのヒナたちが今後も元気に育ち、一日も早く埼玉の空に羽ばたけるよう、同園では継続した繁殖、飼育に取り組んでいく。
《畑山望》

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