幼稚園から大学までの学費、公立・私立組合せまとめ…742~3,250万円

 ここでは、文部科学省が発表している情報をもとに、幼稚園から大学まで、公立・私立の組合せ10通りの学費の総額をまとめた。すべて公立に進学するケースでは学費の総額は742万円。

教育・受験 小学生
画像はイメージです。本文とは関係ありません
  • 画像はイメージです。本文とは関係ありません
  • 幼稚園から大学までの学費
  • 高校まで公立(高校受験)の場合の学費
  • 中学から私立(中学受験)の場合の学費
  • 小学校から私立(小学校受験)の場合の学費
 今年も小学校受験シーズンを迎え、中学、高校、大学の受験生も入試まで残すところ3~4か月の重要な時期に入った。

 中学までは受験せず公立に進学するという選択もあるが、特に首都圏や関西では中学受験が年々身近になり、4年生、あるいは3年生から受験対策のために通塾する児童が多い。都心では、東京・神奈川の中学入試解禁日の2月1日には、6年生の出席者が少なく、授業にならないケースも少なくないという。

 我が子によりよい環境で学ばせたいという思いは、多くの保護者に共通するものではないだろうか。しかし一方で、気になるのは教育費だ。

 ここでは、文部科学省が発表している情報をもとに、幼稚園から大学まで、公立・私立の組合せ10通りの学費の総額をまとめた。

 下記に一部のケースを紹介する。詳細はグラフおよび表を参照していただきたい。

【幼稚園~大学】
すべて公立:742万円
高校まで公立・私立文系:838万円
高校まで公立・私立理系:1,067万円
小学校のみ公立・私立文系:1,344万円
小学校のみ公立・私立理系:1,573万円
すべて私立・医学部:3,250万円

 幼稚園から大学まですべて公立に進学するケースでは学費の総額は742万円。すべて私立で、私立医学部に進学するケースでは、全公立の4倍以上の3,250万円となる。

 中学受験をするケースでは、小学校のみ公立とすると私立文系で1,344万円、私立理系で1,573万円。大学で国公立に進学すると1,249万円となる。

 なお、東京都が発表した「平成27年度 都内私立中学校の学費の状況」によると、初年度納付金がもっとも高い玉川学園中学部(国際学級)は1,864,000円、もっとも低い八王子実践は548,000円と、学費は学校により大きく異なるため、上記は平均的な金額と捉えて参考にしていただきたい。また、任意ではあるが、学費以外に寄付金や学校債の募集をする学校も多い。

(資料について)
 幼稚園から高等学校の学費は、文部科学省が実施している「子供の学習費調査」から、最新の「平成24年度子供の学習費調査」の「表9 幼稚園3歳から高等学校第3学年までの15年間の学費総額」を参考にまとめた。大学については、文部科学省の「私立大学等の平成25年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」および国立大学の学費を参考にした。
《田村麻里子》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top