中1悩みのトップは「成績に関すること」…厚労省調査

 厚生労働省は12月15日、平成13年出生児および平成22年出生児を対象とした「21世紀出生児縦断調査」の結果を公表した。平成13年出生児(調査時点で中学1年生)の調査では、男女ともに「学校や塾の成績に関すること」が悩みのトップであることが明らかになった。

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 厚生労働省は12月15日、平成13年出生児および平成22年出生児を対象とした「21世紀出生児縦断調査」の結果を公表した。平成13年出生児(調査時点で中学1年生)の調査では、男女ともに「学校や塾の成績に関すること」が悩みのトップであることが明らかになった。

 21世紀出生児縦断調査は、全国の平成13年生まれと平成22年生まれの調査対象児について、生活実態や経年変化の状況を継続的に観察し、平成13年出生児と平成22年出生児の比較対象を行うことにより、少子化対策や子どもの健全育成などを目的としている。

 母親の就業状況は、平成13年出生児と平成22年出生児ともに年々増加している。平成13年出生児では、第1回調査(出産半年後)の25.1%から年々増加し、第13回調査(中学1年生)に76.4%となった。また、平成22年出生児では、第1回調査(出産半年後)の35.5%から年々増加し、第4回調査(3歳6か月)に51.0%となり、平成13年出生児第4回調査の41.8%に比べ、9.2ポイント高い。

 子どもの平日の就寝時間について、平成13年出生児の第11回調査(小学5年生)、第12回調査(小学6年生)、第13回調査(中学1年生)の変化をみると、「午後10時前」は第11回調査(50.7%)、第12回調査(38.9%)と年々減少している一方、「午後11時台」は第11回調査(7.3%)、第12回調査(12.4%)、第13回調査(31.8%)と年々増加。年齢が高くなるにつれて就寝時間が遅くなっている。

 また、平日の就寝時間別に朝食の有無の状況をみると、全体の92%が朝食をとっているところ、就寝時間が「午前0時以降」では「食べる」が82.5%、「時間が不規則」では78.8%と、就寝時間が遅いほど朝食をとる割合が減っている。

 「悩みや不安がある」と回答した割合を性別にみると、男子は29%、女子は43.5%と男子より女子のほうが高かった。悩みの種類について、男子は「学校や塾の成績に関すること」「進路に関すること」「親の期待や要求が高すぎること」「友達との関係に関すること」の順に高い。一方、女子は「学校や塾の成績に関すること」「進路に関すること」「友達との関係に関すること」「自分の容姿に関すること」の順に高い。
《工藤めぐみ》

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