子どもたちの可能性や選択肢を増やす…七田チャイルドアカデミー

 七田チャイルドアカデミーは、「イード・アワード2015 幼児教室」において、「授業がよい幼児教室」「教材がよい幼児教室」「効果がある幼児教室」の3部門を受賞。七田チャイルドアカデミーの東京本部本部長の有馬寛実氏に話を聞いた。

教育・受験 未就学児
七田チャイルドアカデミー 東京本部本部長 有馬寛実氏
  • 七田チャイルドアカデミー 東京本部本部長 有馬寛実氏
  • 受賞インタビューに答える有馬氏
◆感覚を超えた“右脳の五感”

--日常生活についても効果はあるのでしょうか。

 右脳には私たちが“超感覚”と呼んでいる右脳の感覚があり、レッスンでは“ESP遊び”というもので引き出しています。見えないものが見え、聞こえないものが聞こえる、食べてないのに味がわかる。感覚を超えた、“右脳の五感”と言っています。

 右脳が育っていることで、こうしたコミュニケーション能力や直感能力なども高くなっていきます。七田が育てている能力は、普段の生活だけでなく、社会に出てからビジネスの場においても必要な能力になってくると思います。

 また私たちは“お母さん教育”というものも重視しています。他の子と比べたり、無理やり勉強させたり、否定し続けていたりしたら、どんなプログラムをもってしても難しいです。お母さんも一緒に成長してもらうのが教育です。

 イード・アワードで受賞した“授業がよい” “教材がよい” “効果がある”の3部門は、まさに評価していいただきたい部分をきちんと評価していただけた、確かな成果を実感している方が多いのではないかと思っております。

◆受験で強いのは事実

--先ほど、受験対策は特にやっていらっしゃらないとのことでしたが、今後クラスを設けるご予定はないのでしょうか。

 まったく話が挙がらないわけではないのですが、受験には昔から取り組んでいる大手塾さんがたくさんあるので、そこ以上に何かをやるのは難しいと思っています。

 受験自体はまったく否定しておりませんし、「この学園の考えの下で育てたい」と受験される方は応援したいと思います。しかし指導をするのは別の問題で、ご要望はありますが、「具体的な受かるためのプログラムはありません。結果的に七田で能力が上がり受かっている子がいるのは事実ですが、それは目的ではありません。」とお伝えしています。

 ただ、七田の通室生が受験で強いのは事実です。私学の学校が「こういう子がほしい」という要望と、七田の育てている子が一致しています。「どれくらいドリルをやったか」ということは問われていません。学校でほしいのは“伸びしろのある子”です。

 たとえば、袋の中に手を入れて、中のものが何かを言うというテストがあります。その場合、まず袋の中に手を入れることすらできない子もたくさんいます。一方、七田ではそういったプログラムは定番の教材のひとつで、手を入れられないどころか、むしろ待ち遠しくてしょうがないくらい楽しんでいます

 この試験の場合、答は「スポンジ」だったのですが、名前を言うだけでなく何に使うかも答える試験でした。この試験で何を見ているかというと、スポンジの使い方を知っているかどうかで、普段どれだけお手伝いに携わっているかということです。こういった試験には、七田の子どもたちは本当に強いです。今優秀な子でなく、将来伸びしろのある子を求めている学校と、七田が育てている方針が、まさに合致していると思いました。

--先生の採用基準や、採用後の教育方法などを教えていただけますか。

 教室によって採用基準は異なっております。加盟教室では、七田の生徒の元保護者の方が、「今度は広める側にまわりたい」と先生やオーナーになるパターンが多いです。どのような採用方法でも、七田の講師の認定を受ける必要があります。大事なお子さまを預かるので、研修は繰り返し厳しく行っています。

【次ページ】「卒業生には女優やアスリートも」へ
《相川いずみ》

教育ライター/編集者 相川いずみ

「週刊アスキー」編集部を経て、現在は教育ライターとして、ICT活用、プログラミング、中学受験、育児等をテーマに全国の教育現場で取材・執筆を行う。渋谷区で子ども向けプログラミング教室を主宰するほか、区立中学校でファシリテーターを務める。Google 認定教育者 レベル2(2021年~)。著書に『“toio”であそぶ!まなぶ!ロボットプログラミング』がある。

+ 続きを読む

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top