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【大学受験2016】Kei-Netが国公立大学部再編の変化を分析…河合塾入試直前動向

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 河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」は12月22日、入試・教育トピックスに「2016年度入試直前動向(2)」を掲載した。第2号では、国公立大の学部再編・新設による志望動向の変化を取り上げている。

 2016年度は、文部科学省による「国立大学改革プラン」で在り方を示されていた第3期中期目標・中期計画(2016~21年度)の策定時期にあたり、国公立大での学部再編・新設が数多く行われる。とくに教員養成系や人文社会科学系学部においては、組織の改廃を含めた積極的な取組みが求められたこともあり、「教育学部総合科学課程の廃止(教員養成課程への特化)」「地域創生・グローバル系学部の新設」「文系学部から理系学部への入学定員のシフト」という動きが目立っているという。

 2015年秋に実施した第3回全統マーク模試での成績分布の変化をみると、教育学部総合科学課程志望者は募集停止の影響により、志望者数は前年比76%と大幅に減少し、受験者がほかの学部系統へと流れることが予想される。模試の時点では、「法・政治」の政策系や「芸術・スポーツ科学」「学際」系で志望者の増加が見られたという。大学別では、近隣の公立大などセンター試験の科目数が少ない大学で人気を集めているようだ。

 だが、募集人員の変化と受験生の志望動向が一致していないケースもあり、岩手大の人文社会科学部では前期日程で募集人員が1割減少するにもかかわらず、志望者数は3割増加している。一方で、募集人員が増加する理工学部、農学部では志望者数は増加しているが、募集人員の増加率を下回っているという。

 また、新設となる学部では、模試時点で受験生に認知されていないためか、志望者が集まっていない学部もある。千葉大に新設される国際教養学部の志望者数は、模試の回数を追うごとに志望者数は増加しているものの、文学部内にある国際文化系の2学科の志望者数と比較すると、国際言語文化学科よりも志望者数は少なく、国際教養学部の募集人員は、国際言語文化学科の3倍以上となっていることを考えると、志望者が集まっているとは言い難い状況だという。

 河合塾によると、再編大の変化に対して受験生の志望動向が連動していないようすも見られることから、受験生にとっては悩ましい状況だという。志望動向は出願直前期まで変化することが予想されるため、周辺大を含めてセンター試験後の志望動向を集計する河合塾の「センター・リサーチ」を出願の参考にすることをおすすめしている。
《外岡紘代》

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