国公立で104万、新大学生の入学準備費用…増税で保護者の負担増

 全国大学生活協同組合連合会(大学生協)は1月6日、「2015年度保護者に聞く新入生調査」の結果を公表した。消費税増税の影響を受け、パソコンや新生活用品の費用が増加。入学までにかかった費用の平均額は、国公立大自宅生104万円、私立大医歯薬系下宿生303万円であった。

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 全国大学生活協同組合連合会(大学生協)は1月6日、「2015年度保護者に聞く新入生調査」の結果を公表した。消費税増税の影響を受け、パソコンや新生活用品の費用が増加。入学までにかかった費用の平均額の最低は国公立大自宅生104万円、最高は私立大医歯薬系下宿生303万円であった。

 保護者に聞く新入生調査は、2015年に入学した新入生(学部生)の保護者を対象に2015年4~5月、郵送で実施。19,577人から回答を得た。

 受験から入学までにかかった費用の平均額は、自宅生では国公立が前年比3万5,400円減の104万9,000円、私立が前年比6万6,900円増の134万8,200円。下宿生では、国公立が前年比1万8,900円減の176万8,000円、私立が前年比9,300円増の205万8,500円。専攻別では、私立医歯薬系下宿生がもっとも多く、303万6,900円であった。

 なお、受験から入学までにかかった費用には、受験料や願書取り寄せなど出願にかかった費用、受験のための交通費や宿泊費、入学した大学への学校納付金、教科書・教材購入費用、住まい探しの費用、生活用品購入費用や引越し代や保険料ほかその他の費用などが含まれている。

 このうち、下宿生の新生活用品購入費用は合計30万9,100円。2008年以来7年ぶりに30万円を突破し、調査開始以来もっとも高い金額となった。費目別でも、「家電」「衣類・小物」など、「電話機」を除くすべての項目で前年より購入金額が増加した。

 新生活用品購入費用が増加した背景には、2014年4月の消費税増税が大きく影響したと思われ、下宿生の費用面での工夫では、「価格の安いものを購入した」26.4%、「購入する品数を抑えた」9.6%など、保護者の苦労をうかがわせる結果となった。

 また、教科書・教材購入費用も国公立、私立ともに増加。なかでも「パソコン」は、前年より5,400円増加し、平均額は15万2,800円となった。
《奥山直美》

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