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なぜ起こる? 調査書の表記ミス…今度は千葉県船橋市で「皆勤」示されず

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船橋市教育委員会「高等学校入学者選抜における調査書誤記入について」
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 船橋市教育委員会(千葉県)は3月15日、県内の公立高等学校を受検した市内中学校の生徒3名の調査書に事実と異なる記載があったことを明らかにした。生徒は一時、受検校は不合格であったが、誤りが訂正され合格となった。

 調査書に誤りが認められたのは、海神中学校(船橋市海神4丁目)と三山中学校(船橋市三山6丁目)の2校。三山中学校では、生徒2名の調査書に記載の誤りがあった。原因は、担任教諭が調査書に欠席日数を入力する際に誤った数値を記入したことにある。

 海神中学校では、生徒1名の調査書に本来、遅刻や欠席がない状態である「皆勤」を表記すべきところ、担任教諭が皆勤と表記せずに「記載事項なし」を意味する斜線を記入していた。調査書には、成績を記す項目のほかに欠席日数を示す欄があるが、欠席がある場合はここに欠席日数を数字で記入し、加えて理由を記入する(例、病欠)。欠席がない場合は「0」が記入され、遅刻や早退もない場合は「皆勤」、遅刻や早退がある場合など皆勤以外の記載事項がない場合には斜線「/」が記入される。

 海神中学校では、担任教諭がこの調査書の確認元になる記入原簿(通知表)に事実と異なる斜線を記入。学校では複数の人数で複数回の点検を行う体制を整えていたが、記入原簿に誤りがあったことで複数回調査でも誤りを見抜き、訂正することはできなかった。

 船橋市教育委員会は、一連の調査書誤記入に関し謝罪を述べ、「再発防止に向け点検作業の徹底を指示し、職員の意識を高める」としている。同委員会教育指導課によれば、同様のミスを防ぐため、今後は「デジタル化した作業だけに頼らず、より一層人の手で確実に行うべきアナログ的な作業も丁寧に、間違いなく実施していきたい」と再発防止に取り組む姿勢であることをコメントした。

 調査書の誤表記問題は先日、広島県府中町の中学生男児の自死で議論を呼んだばかり。学校側の調査体制が非難されているが、調査書の正誤を確認する組織づくりの前には記入原簿になる通知表に成績を記入する教諭のミスを減らす対策も必要だ。
《佐藤亜希》

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