朝日新聞、小学生向けキャリア教育教材を本・Webで提供開始

 朝日新聞社は、小学生向けのキャリア教育教材「おしごと年鑑2016」を全小学校と教師5,000名に寄贈すると発表した。また、年鑑と同じ記事をWebサイト「おしごとはくぶつかんキッズ(おしはくキッズ)」でも読むことができる。

教育・受験 小学生
 朝日新聞社は、小学生向けのキャリア教育教材「おしごと年鑑2016」を全小学校と教師5,000名に寄贈すると発表した。また、年鑑と同じ記事をWebサイト「おしごとはくぶつかんキッズ(おしはくキッズ)」でも読むことができる。

 昨今では、子どもたちが主体的に進路を選択・決定できる能力を高める「キャリア教育」の必要性が叫ばれており、国も小学校でのキャリア教育を推進している。しかし、朝日新聞社によると、実際の教育現場では「どんな授業をすればいいのかわからない」「教材がない」などの理由から、なかなか実践されていないという。

 朝日新聞社では、小学生へのキャリア教育を支援するため、授業で実際に使える副教材を提供する「おしごとはくぶつかん」事業を開始した。朝日新聞社メディアラボによる新事業創出コンテストの優秀提案をもとに事業化されたもので、第1弾となる「おしごと年鑑2016」を、50以上の企業・団体の協賛を得て2万8,500部を発行。全小学校2万350校と、現役の教師5,000名に寄贈する。

 「おしごと年鑑2016」では、お仕事を「身近な生活につながるお仕事」「食べたり飲んだりに関わるお仕事」「社会の土台を支えるお仕事」「未来を生み出す科学技術のお仕事」などのカテゴリーに分け、子どもの質問に企業の担当者が丁寧に回答。また教師向けには、どの記事が学習指導要領のどの科目の何年生の授業に使えるかという情報や、授業計画の参考になる「教師用指導案」も盛り込まれている。

 さらに、年鑑に掲載されているお仕事紹介記事を読むことができるWebサイト「おしごとはくぶつかんキッズ(おしはくキッズ)」もオープン。小学校での電子黒板やタブレットパソコン、家庭での利用を考慮し、スマートフォンからでも読みやすいようにレイアウトされている。サイトでは、それぞれの仕事に関連したクイズを用意しており、ゲーム感覚で繰り返し学ぶこともできる。

 7月20日には、子どもが実際の仕事の現場を見学できるスポットやプログラムを検索できるサイト「おしごとはくぶつかん情報館(おしはく情報館)」も開設予定。公立・私立(企業)博物館や工場見学・職業体験プログラムなどを実施している工場、キャリア教育につながるさまざまな施設情報が検索できるという。
《外岡紘代》

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