甲子園で撮った写真、ネットにアップしないで…観戦ルールに賛否両論【高校野球2016夏】

 2016年8月7日から阪神甲子園球場で熱戦が繰り広げられている第98回全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)。ネットではいま、甲子園観戦の注意点に含まれているあるひとつのルールが話題を呼んでいる。

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 2016年8月7日から阪神甲子園球場で熱戦が繰り広げられている第98回全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)。ネットではいま、甲子園観戦の注意点に含まれているあるひとつのルールが話題を呼んでいる。

 出場校や選手の関係者のみならず、選手らの姿を応援しようと、阪神甲子園球場は連日多くのファンで賑わう。選手の健闘や観客の安全な観戦を守るため、大会本部は毎年「甲子園観戦の注意点」を掲げ、観客に周知を行っている。どの注意もフェアプレーの推進や安心して観戦するために必要なものだが、ネットとの付き合い方についても言及されている点はご存知だろうか。

 「球場および周辺で撮影した写真・動画は、インターネットのサイト、ブログ、フェイスブック、ツイッターなどの電子媒体や出版物への掲載は禁止しています。」(大会本部「甲子園観戦の注意点」)

 この注意に関し、ネットでは「知らなかった」「現地に行けないので楽しみにしていたのに」「ネットで息子のようすをアップするのもNGか」など、戸惑いの声があがっている。一方で、「家族用の思い出としての撮影は禁じられていないし問題ない」「観客にもプライバシーがあるし、妥当」「テレビやネットを見ればいい」などとする声もあがっている。なかには、応援している自身の顔写真がネットで知らぬ間に拡散され、「怖かったのでこういうルールは必要」とする意見もあった。

 大会本部によると、球場およびその周辺で撮影した写真や動画を出版物などに掲載することは以前から禁じており、掲載には報道機関として大会本部から許可を受ける必要があった。よって、球場やその周辺で撮影した写真や動画を公に公表する行為は「報道行為」にあたるため、個人や学校、団体でも許可がない場合の掲載は原則、禁止となる。このルールは2015年から注意点に加えられており、2016年に新たに追加されたものではない。

 ルールは現在、朝日新聞と朝日新聞が運営するWebサイト「バーチャル高校野球」の「大会情報・お知らせ」で閲覧できるほか、球場内への掲示や入場券裏面への記載でも周知を行っているという。注意点には「グラウンド内に入ったり、ものを投げ込んだりするのは絶対にやめてください」「応援は高校野球にふさわしく整然と」など、改めて確認しておきたいルールも含まれている。誰もが安心して試合に熱中できるよう、観戦の注意にはすべて事前に目を通しておきたい。
《佐藤亜希》

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