小学館、保育士向け「アクティブラーニング研修」2017年春スタート

 小学館集英社プロダクションは1月11日、保育事業者向けの研修「楽習保育」プログラムを2017年春より販売開始すると発表した。子どもが課題に対して主体的に取り組むアクティブラーニングを取り入れ、あそびを通して学ぶ基盤をつくる楽習保育の実践を目指す。

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保育士向け アクティブラーニング「楽習保育」プログラム
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 小学館集英社プロダクションは1月11日、保育事業者向けの研修「楽習(がくしゅう)保育」プログラムを2017年春より販売開始すると発表した。子どもが課題に対して主体的に取り組むアクティブラーニングを取り入れ、「あそび」を通して学ぶ基盤をつくる楽習保育の実践を目指す。

 平成30年度に本格化される保育所保育指針・幼稚園教育指導要領などでアクティブラーニングが注目される中、その流れは小学校のみならず幼児教育との連携をより重視するものになると予想されている。乳幼児教育にとってアクティブラーニングとは、自発的な活動「あそび」を通して学ぶ基盤をつくる「楽習(がくしゅう)」だという。

 「楽習保育」プログラムは、乳幼児期における「あそび・せいかつから、まなびへ」につながる体験を重視し、お茶の水大学の内田伸子名誉教授監修により開発されたもの。全国50か所以上の認可・認証・認可外保育所を運営する小学館集英社プロダクションでは、このプログラムを受講した2,000名以上の職員が「楽習保育」を保育園で日々実践しているという。

 この研修は保育士や幼稚園教諭のスキルアップを目的とするだけでなく、保育事業者のための職員育成支援、施設の安定経営支援にも有効だという。「社会人力研修」や「危機管理研修」など経営的な視点から育成を図るプログラムは、「保育型アクティブラーニング」と組み合わせることで職員のやりがいや自園への帰属意識を高めることが期待できるという。

 「楽習保育」プログラムのラインアップは、総合的な内容を2日間通して行う研修と、テーマ別に2時間程度行う研修がある。総合的に学ぶ研修は初級・中級・上級の3種類。テーマ別研修は「コミュニケーションあそび」「かず・かたちあそび」など6種類。いずれも会場は神保町の小学館集英社プロダクション研修会場だが、出張研修も相談に応じるという。

 なお、今後は研修修了者が多く在籍する施設であることをアピールできる仕組みを導入し、地域における価値ある施設として評価されるような環境を整えていくという。

 小学館集英社プロダクションではこのほかにも、事業者・施設管理職・一般職員などの対象別に、キャリアパスを見据えた保育士の研修機会の充実・体系化に向けた研修や、保育の質の向上、離職防止に役立てられる研修など、必要なプログラムで組み立てるカスタマイズ研修も行っている。

◆保育施設型アクティブラーニング「楽習保育」プログラム
【総合(初級)】
実践研修付「コミュニケーションあそび」「かず・かたちあそび」「うんどうあそび」
4時間30分×2日間/10,000円(税別・テキスト代別)
【総合(中級)】
4時間30分×2日間/16,000円(税別・テキスト代別)
【総合(上級)】
4時間30分×2日間/20,000円(税別・テキスト代別)

【テーマ別研修】
「コミュニケーションあそび」「かず・かたちあそび」「うんどうあそび」
各1時間30分/5,000円(税別・テキスト代別)
「リズミックあそび」「本育あそび」「えいごあそびプログラム」
各2時間/5,000円(税別・テキスト代別)
《荻田和子》

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