2017年度大卒時の内定率95.5%、就活の心情は「薄日」

 リクルートキャリアは4月14日、「大学生の就職プロセス調査(2017年卒)」3月度(卒業時点)の確定版を公表した。卒業時点での就職内定率は95.5%で、前年同月と比較して0.2ポイント高かった。また、「就職」や「就職活動」に対する心情を天気模様に表してまとめている。

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 リクルートキャリアは4月14日、「大学生の就職プロセス調査(2017年卒)」3月度(卒業時点)の確定版を公表した。卒業時点での就職内定率は95.5%。前年同月と比較して0.2ポイント高かった。また、「就職」や「就職活動」に対する心情を天気模様に表してまとめている。

 調査は、リクルートキャリアのよりよい就職・採用のあり方を追求するための研究機関「就職みらい研究所」が実施。2017年度卒業予定の「リクナビ2017」のモニター登録した大学生および大学院生を対象に、インターネットで3月16日~27日に行った。集計対象は大学生1,850人、大学院生684人。

 卒業時点での就職内定率95.5%は、2016年12月1日時点の93.6%と比較して1.9ポイント高く、前年同月の95.3%と比較して0.2ポイント高くなった。卒業時点での進路確定率は95.2%で、12月1日時点の91.6%と比較して3.6ポイント高くなり、前年同月の93.8%と比較して1.4ポイント高くなった。

 学部系別でみると、卒業時点の就職内定率は文系で95.1%と前年同月と比較して0.4ポイント低くなった。一方理系は、96.3%で前年同月より1.2ポイント高くなった。男女別でみると男子は95.2%で前年同月と同様だったが、女子は95.9%で前年同月と比較して0.4ポイント高くなった。

 卒業時点での就職内定取得者のうち、平均内定取得社数は2.44社。また、卒業時点での就職内定取得者のうち、就職内定辞退率は64.1%で、卒業時点で内定を複数保有している大学生は1.1%おり、平均内定保有社数は1.02社だった。

 「就職」に対する心情を天気模様で聞いたところ、卒業時点で「晴れ」がもっとも多く36.5%、ついで「快晴」が22.3%、「薄日」が20.1%、「曇り」11.6%と続いた。「就職活動」については、卒業時点で「薄日」がもっとも多く23.2%、ついで「曇り」16.8%、「晴れ」16.6%。中でも「大雨」は前年同月より18.6ポイントも低い15.7%となった。自由回答では、就職の天気で「快晴」を選んだ大学生は「新しいことへの挑戦でわくわくしている」と答え、「曇り」を選んだ大学生は「未熟なまま就職してしまう不安の方が大きいが、決まっている安心感もある」という。

 さらに、民間企業への就職内定者のうち、入社するにあたって不安に感じている人の割合は82.7%で、内容として「職場の人間関係」「仕事の忙しさ」「自分の能力」「職場環境や雰囲気」などがあげられている。
《田中志実》

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