国際生物学オリンピック、日本代表全員が受賞…金1名・銀3名

 第31回国際生物学オリンピック2020長崎大会(IBO2020)に代わるIBO2020リモート大会(IBOチャレンジ2020)が2020年8月11日と12日、オンラインで開催された。日本からは4名の高校生が参加し、1名が金メダル、3名が銀メダルを獲得した。

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 第31回国際生物学オリンピック2020長崎大会(IBO2020)に代わるIBO2020リモート大会(IBOチャレンジ2020)が2020年8月11日と12日、オンラインで開催された。日本からは4名の高校生が参加し、1名が金メダル、3名が銀メダルを獲得した。

 国際生物学オリンピック(IBO)は、世界の高校生などを対象に生物学分野への関心を高め、参加者の才能を伸ばし、生物学に関わる将来の科学者を育てるとともに、各国の生物学教育の情報交換を目的に行われている。実験問題と理論問題が課され、成績優秀者には金メダル(参加者の約1割)、銀メダル(同2割)、銅メダル(同3割)が贈られる。

 2020年は新型コロナウイルス拡大の影響により、7月に長崎での開催が予定されていたIBO2020に代わる大会として、初のオンライン大会「IBOチャレンジ2020」を8月11日と12日の2日間にわたり実施。53か国・地域から202名が参加し、日本からは4名が参加。日本チームは金メダル1つ、銀メダル3つと全員がメダルを獲得する好成績を収めた。

 金メダルを受賞したのは、栄光学園高等学校3年生の末松万宙さん。銀メダルを受賞したのは、高知学芸高等学校3年生の金久礼武さん、京都府立洛北高等学校3年生の川本青汰さん、桜蔭高等学校3年生の松房愛実さん。

 また、IBO2020組織委員会では、新たな取組みとしてリモートによる国際交流プロジェクトを実施。IBOチャレンジ2020に参加した生徒の中で異なる国・地域を組み合わせて4名で1グループを構成し、ディスカッションとコラボレーションを通じて生物学の課題解決に臨む。「感染症」「生物多様性と海洋」「ゲノム編集」「進化」の4分野から1テーマを選び、8月13日より開始し10月31日までにグループとして1つの成果物を提出する。

 各グループには、過去大会に参加した各国・地域の生徒など公募によって選ばれたプロジェクトファシリテーターが付き、議論をサポート。提出された成果物は、IBO組織委員会によって12月に優秀作品が選定、発表される予定。また全グループの成果物は、「IBOチャレンジ2020」公式Webサイトにて公開される。
《桑田あや》

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