大阪府立の工科高3校統廃合へ…2025年度より募集停止

 大阪府立高校の再編整備計画案が、2023年8月28日に開かれた大阪府教育委員会会議にて示された。定員割れが続く西野田工科は今宮工科へ機能統合、布施工科と城東工科は統合整備し、新たに工業系高校を開校する。今宮工科以外の3校は2025年度より募集を停止する。

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2023年度大阪府立高校の再編整備計画案
  • 2023年度大阪府立高校の再編整備計画案
  • 入学者の状況(西野田工科高校・今宮工科高校)
  • 入学者の状況(布施工科高校・城東工科高校)
  • 大阪市立の高等学校等移管計画における再編整備の対象校(生野工業高校・泉尾工業高校・ 東淀工業高校)の募集停止時期(案)

 大阪府立高校の再編整備計画案が、2023年8月28日に開かれた大阪府教育委員会会議にて示された。定員割れが続く西野田工科は今宮工科へ機能統合、布施工科と城東工科は統合整備し、新たに工業系高校を開校する。今宮工科以外の3校は2025年度より募集を停止する。

 2023年度再編整備計画では、特色ある教育活動を他校に継承・発展させる機能統合による学校の再編整備、統合整備による新校の設置、工業系高校の教育内容の充実の3点へ着手する方針。工業系高校の配置については、府内全域からの就学機会確保の観点から、工業に関する学科を設置する学校を9校(2023年度公表の募集停止校と工芸高校除く)としており、このうち3年連続して志願者が定員に満たない工業系高校は、工業に関する学科を維持しつつあり方を検討するとしている。

 西野田工科高校、布施工科高校、城東工科高校の3校では、いずれも近年定員割れが続いており、西野田工科は4年連続、布施工科は6年連続、城東工科は3年連続で募集定員に届かず、今回再整備計画の対象となった。

 西野田工科の特色ある取組みは、今宮工科に継承・発展させる形で機能を統合。布施工科と城東工科は、両校の特色ある取組みを発展させる形で統合して新しい学校を設置し教育内容の充実を図る。新たな工業系高校は、現・城東工科高校の校舎を使用し、校名については学校関係者の意向を踏まえて決定するとしている。対象校では、2025年度入学より募集を停止する。

 すでに大阪市立の高等学校等移管計画における再編整備対象校となっている生野工業高校・泉尾工業高校・ 東淀工業高校の3校統合ついては、新たな工業高校を現・東淀工業の校地内に設置し、2028年度より募集を開始予定。これにともない、小規模化が進んでいる生野工業は2025年度に募集停止、泉尾工業と東淀工業は、新工業高校(仮称)の開校にあわせて募集を停止する予定となっている。

《川端珠紀》

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