コカ・コーラ教育・環境財団は2023年9月6日から11月2日まで、新大学生・大学院生を対象とした2024年度コカ・コーラ奨学生（給付型）の募集をする。新大学生20名に月額2万円、新大学院生10名に月額4万円を支給する。
コカ・コーラの奨学支援事業は、国際社会が求める青少年の育成、また地域社会を支える人材の育成に貢献するため、人物・学力共に優れかつ向上心を持ちながらも経済的な理由により大学への進学が困難な事情にある高校生の進学を目的に、1966年に返済義務のない給付型奨学金の支給を開始した。57年間の現在まで合計2,533人の学生を支援してきた。
2020年度より、コカ・コーラシステム全体に新たなサスティナビリティー戦略が策定されたことを受け、また、国際社会共通の目標であるSDGs（Sustainable Development Goals／持続可能な開発目標）の推進を図るために、環境分野である地球環境・環境資源の領域の向上に寄与する人材を育成することを事業方針とした。
今回環境問題への取組みとして、「新大学生向けの奨学金」では、「飲料容器に使用される資源（ペットボトル、プラスチック、アルミ、鉄、びんなど）」「水」「温室効果ガス」「再生可能エネルギー」の4つの項目のいずれかの地球・環境資源に係る学問を学ぶ者、興味のある者を対象にしている。
また「新大学院生向けの奨学金」では、地球環境課題に対してより専門的な研究をする学生への支援を目的に、上記の4つの項目のいずれかの学問を学ぶ者を対象とし、選考課題にもしている。環境問題である4つの項目から研究予定のトピックを選択し、企業活動や科学技術を通してどのように解決できるかを論述。さらに、選択したトピックについて大学院での研究テーマおよび研究内容・研究計画、研究成果の活用について論述する。この2つの課題より選考するとしている。
奨学金は、「新大学生」には20名に月額2万円を大学正規の最短修業年限まで、6年制学部の学部生には6年間、「新大学院生」には10名に月額4万円を大学院（修士課程期間）、正規の最短修業年限まで支給する。
応募条件は、「新大学生向けの奨学金」では、20歳以下で国内の高等学校（国立・公立・私立の全日制・定時制・通信制、中等教育学校の後期課程）の在学生。2024年4月に国内の国立・公立・私立大学に進学する者。ただし、夜間学部およびそれに類する学部、学科・通信学部および短期大学を除く。
「新大学院生の奨学生」では、26歳以下で国内の国立・公立・私立大学（夜間学部・通信およびそれに類する学部、学科・通信学部および短期大学、社会人大学生は除く）の在学生。2024年4月に国内の国立・公立・私立大学院修士課程（夜間コースおよび通信それに類する研究科・専攻を除く）に進学する者。ただし、社会人学生を除く。
各いずれの条件にも該当し、2024年3月に卒業見込があり、経済的支援を必要とする向上心がある者を募集する。国籍に関係なく応募可。ほかの奨学金の併用可。
申請方法は、9月6日から10月26日までに、Webサイトまたは二次元バーコードより「各登録フォーム」にアカウント登録（ログインIDおよびパスワード取得が必要）をする。アカウント登録完了のメールが届いたら「応募フォーム」にログインできることを確認し、「応募フォーム」にて11月2日までに応募すること。
応募は、「願書（応募フォームに入力）」、必要書類の「奨学生推薦調書」「成績証明書（調査書も可）」「家族の所得を証明する書類」「住民票」を画像・PDFなどで応募フォームに添付する。
「奨学生推薦調書」（Word版とPDF版がある）はダウンロードし、高校または大学（指導教員もしくは予定指導教員）にて必要事項を記載、捺印したもの。「成績証明書」は高校生では第1学年から直近までもの。3学期制の場合は最終学年1学期、2学期制の場合は可能であれば最終学年前期まで。大学生では第1学年から直近までのもの。
「家族の所得を証明する書類」は原則父母の課税（非課税）証明書。「住民票」は本籍記載なし、世帯全員記載あり、続柄あり、マイナンバー記載なし、日本国籍以外の人は在留資格・在留期間等が記載されているもの。なお、原本は採用後に提出する必要がある。そのほか保証人・誓約書など本財団が指定した書類も提出する。
第1次選考結果は11月中旬までにWebサイトにて合否を連絡する。第1次選考の合格者は、11月中旬ごろに第2次選考面接（原則オンライン）を行う。奨学生内定者には、本人と推薦した高等学校長または大学長宛に通知する。
◆2024年度カ・コーラ奨学金
応募期間：2023年9月6日（水）～11月2日（木）
アカウント登録：2023年9月6日（水）～10月26日（木）
※ほかの奨学金との併用も可
【新大学生】
給付金額：月額2万円
給付期間：大学正規の最短修業年限、6年制学部の学部生には6年間
対象：新大学生
人数：20名
【新大学院生】
給付金額：月額4万円
給付期間：大学院（修士課程期間）、正規の最短修業年限
対象：財団が指定する分野を専攻する新大学院生（修士課程）
人数：10名
