国際高等学校、リーダーシップ育成「生徒カウンシル」始動

 次世代を担うグローバルリーダーの育成を目指す国際高等学校は2023年11月13日、10月中旬より生徒が主体となって学校運営を行う「生徒カウンシル」が本格始動したことを公表した。

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 次世代を担うグローバルリーダーの育成を目指す国際高等学校は2023年11月13日、10月中旬より生徒が主体となって学校運営を行う「生徒カウンシル」が本格始動したことを公表した。

 国際高等学校は、男女共学の全寮制ボーディングスクール。約74万平米の広大な校地を有する名古屋商科大学のキャンパス内に新設され、充実した施設と自然豊かな環境で、世界に通用するリーダー教育を実践している。国際高等学校での授業は25名以下の少人数制。修士または博士号を有する多国籍教員と、系列ビジネススクールの教授が指導している。

 今回リーダーシップを養うために始動した「生徒カウンシル」とは、生徒が主体となって学校運営を行うための制度。全校生徒の声の収集や改善案の提示、学校・寮での行事企画と学校への提案などを行い、生徒主体の学校運営を実現する役割を果たす。

 カウンシルメンバーは10月初旬に選挙によって選ばれ、5つの異なる分野で活動しているという。生徒の芸術活動を促進するアート・カウンシルは、美術作品と音楽発表の機会を全校生徒に提供するため、毎月のロビーコンサートを企画した。

 放課後活動カウンシルは、さまざまなスポーツや文化活動を生徒が楽しめるよう、生徒の声をもとに放課後活動を組み立て、2023年度からバレーボール、バスケットボール、サッカー、ウエイトトレーニング、美術の5つのクラブを設立した。

 国際高等学校の特色でもある寮生活を担当する寮カウンシルは、学校の時間外に行う寮でのイベントの企画や、より暮らしやすい寮へと改善するためのマナーやルールの提案などを行っている。ウェルビーイング・カウンシルは、生徒がより生き生きと安心して過ごすための活動として、いじめ対策や生徒同士の交流を深める活動を担う。

 さらに、特色深いハウスリーダー・カウンシルもある。ハウスリーダーとは、学年をまたいだ全校生徒が属している4つのハウスと呼ばれるグループを取りまとめる生徒。国際高等学校の多くの行事や学習活動は、ハウス対抗のポイントと密接に結び付いているため、ハウスリーダー・カウンシルは、運動会などの多くの学校行事の企画運営を担う。

 現在、16か国の生徒が在籍する国際高等学校では、カウンシル制度により生徒が他者の意見に耳を傾け、問題解決方法や改善案を話しあい、実際に実践する機会を提供している。これらを通じて、他者への思いやりをもちながら協働する力を育むとともに、未来のグローバルリーダーとしての素養を磨くとしている。

 今後は11月23日に授業見学会、12月9日に親子1日体験入学、1月27日にオープンキャンパスを予定。また、入学希望者を対象としたサマースクールや、4~6月に入学前準備課程としてのブリッジング・プログラムを実施するとしている。

《いろは》

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