肉眼とデジカメで「冬の星空観察」協力者募集…環境省

 環境省は2023年12月8日、「2023年度冬の星空観察」について発表した。2024年1月2日から1月15日に「肉眼による観察」「デジタルカメラによる夜空の明るさ調査」に取り組むよう呼びかけている。

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2023年度冬の星空観察
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 環境省は2023年12月8日、「2023年度冬の星空観察」について発表した。2024年1月2日から1月15日に「肉眼による観察」「デジタルカメラによる夜空の明るさ調査」に取り組むよう呼びかけている。

 環境省では、星空観察を通じて光害(ひかりがい)や大気汚染、環境保全の重要性について関心を深めることや、良好な大気環境や美しい星空が地域資源(観光や教育)として活用されることを目的に、2018年度から夏と冬の星空観察を推進している。

 今回は冬の観察として、1月2日~1月15日に肉眼による観察で「天の川の観察」と「オリオン座周辺の星の観察」を行う。天の川の観察では「天の川観察シート」を用いて、高度の異なる天の川の3部分(ペルセウス座/ふたご座・ぎょしゃ座/いっかくじゅう座付近)の位置を確認する。

 「オリオン座周辺の星の観察」では、GLOBEatNightへの参加によるオリオン座周辺の星を観察する。「GLOBEatNight(夜空の明るさ世界同時観察キャンペーン)」とは、アメリカ国立科学財団光・赤外線天文学研究センター(NOIRLab)、天文教育支援センター(CADIAS)、ダークスカイ・インターナショナルの主催で2006年から実施されている。肉眼で夜空を見上げ、観察シートにある8つの星図のどれに一番近いかを観察する。その結果をダークスカイ・ジャパンのWebサイトに報告すると、世界中にデータが共有され、星座が見える場所が明らかになるという。

 デジタルカメラによる夜空の明るさ調査は、1月2日~1月15日の期間の日没後1時間半~3時間半の2時間にわたり、デジタルカメラを用いて天頂付近の星空を撮影し、星空の見やすさを客観的に評価する。評価の対象は、デジタルカメラの撮影データから算出される「夜空の明るさ」とする。撮影データは、アストロアーツが運営するWebサイトを通じて環境省に提出。解析結果は後日、観察場所ごとに環境省Webサイトにて公表する。

 また、継続観察登録地点以外の調査においては、前年度までの調査で正しく分析されたカメラ機種に限り、撮影データを自動解析。速報値を算出し、投稿後に即時表示できる。

 参加に事前登録は必要ないが「デジタルカメラによる夜空の明るさ調査」では、継続的なデータの蓄積の観点から、継続観察地点として現在、登録数が少ない都道府県において、新規参加者の事前登録を募集している。募集している地域は、山形県、石川県、大阪府、奈良県、山口県、徳島県、香川県、佐賀県、長崎県、宮崎県の10府県になる。

 今回の冬期観察においても、継続観察登録者からの取組報告を募集している。なお、優れた活動については、環境省のWebサイトで公表し情報発信する予定。

《宮内みりる》

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