授業をしない武田塾医進館だから合格できた、医学部は無茶苦茶楽しい

 日本初の「授業をしない塾」として知られ、いわゆる“逆転合格者”も多数輩出している武田塾。その独自のノウハウについて、武田塾医進館渋谷校校舎長の久保田淳先生、同校舎の卒業生で信州大学医学部医学科1年生の近藤雄大さん、聖マリアンナ医科大学医学部1年生の横山隆史さん(仮名)に話を聞いた。

教育・受験 高校生
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左から横山さん、久保田先生、近藤さん
  • 左から横山さん、久保田先生、近藤さん
  • 信州大学医学部医学科1年生の近藤雄大さん
  • 聖マリアンナ医科大学医学部1年生の横山隆史さん
  • 武田塾医進館渋谷校校舎長の久保田淳先生
  • 受験生時代を振り返る、左から近藤さん、横山さん、久保田先生

 日本初の「授業をしない塾」として知られ、いわゆる“逆転合格者”も多数輩出している武田塾。中でも医進館は、医学部・歯学部・薬学部・獣医学部の受験に特化し、夢の実現をサポートしている。その独自のノウハウについて、武田塾医進館渋谷校校舎長の久保田淳先生、同校舎の卒業生で信州大学医学部医学科1年生の近藤雄大さん、聖マリアンナ医科大学医学部1年生の横山隆史さん(仮名)に話を聞いた。

授業をしないから効率的に学べる

--まずは卒業生お二人の自己紹介を兼ねて、医学部入学までの経緯を教えていただけますか。

近藤さん:私は会社員として働きながら武田塾医進館で1年間勉強し、2023年度に信州大学医学部医学科に入学しました。入学時点で35歳でした。実はかつて医学部を事情で中途退学した経緯があります。その後、会社員として間接的に医療と関わる仕事に従事しながら、「やはり医者にしかできないことがある」と感じ、医学部の再受験を決意しました。当時働いていた会社の社長が非常に理解のある方で、働きながら受験勉強をさせてもらえたので、とても恵まれていたと思います。

横山さん:私も同じく2023年度に、5浪を経て聖マリアンナ医科大学に入学しました。私が高校1年生のときに祖父が病気になり、医師である父が祖父を診る姿を見て医師に憧れました。高校時代はラグビーに専念し、1浪、2浪の間は大手予備校に、その後は小規模予備校2校を経て、最後の1年で武田塾医進館にお世話になりました。6年目の受験では複数の医学部に合格し、ついに医学生になることができました。

--武田塾医進館を選んだ理由をお聞かせください。

近藤さん:最初の医学部受験のときは、大手予備校に通いましたが、実は授業はほとんど欠席していました。テキストの答えは授業に出ないともらえないのですが、『チャート式』などを探せば、ほぼ答えを見つけることができたのです。もちろん、答えを見つけられない問題もありましたが、その1問の解説を聞くためだけに授業に出るのは非効率だと感じていました。実際に、授業には出ず自習時間を増やした結果、成績が伸びたのです。この経験からも、授業を受けることが最適解ではないと実感しており、授業をしない武田塾に共感しました

横山さん:私は、5年間である程度のレベルにまで達している自負はありましたが、あと一歩足りない状況が続いていました。「もっと演習を重ねたい」という気持ちがあったのですが、5年目に通った予備校では、1日の大半を授業が占め、そのほかの時間は課題をこなすだけで精一杯。自習時間が確保できず、「もう授業はいいや」と。自宅浪人という選択肢もありましたが、自分を律する自信がなかったこと、自分で情報収集をするのは難しいと感じたことから、6年目は武田塾医進館への入塾を決め、「これでダメなら医学部は諦める」という気持ちでした。

--武田塾は「授業をしない管理型学習塾」として知られています。「授業をしない」とは、どういうことでしょうか。

久保田先生:武田塾医進館では、一方的な授業をしない代わりに、1対1で教科別に双方向型の個別指導を行っています。学習には、「わかる・やってみる・できる」の3ステップが必要ですが、一般的な塾では、授業を聞いて「わかる」だけで終わってしまいます。しかし、「できる」までに達するには、何度も繰り返し「やってみる」ことが大事です。武田塾医進館では、徹底した自学自習の管理によって「やってみる」「できる」に重きを置いています。

 個別指導の前には、生徒別に作成された確認テストを行います。確認テストは「できる」を確認するために、宿題と同じ範囲から出題します。とにかくできていることを常に確認して前に進めます。特に確認テストでは基礎的な問題は徹底して繰り返します。凡事徹底が医学部受験の鉄則ですから。

 しかし、一方的な授業を行う塾では、多くの生徒が理解している基礎を扱うわけには行かず、一部に向けた難問も取り上げざるを得ません。当然、そのほうが授業としておもしろいですし、できる生徒のウケは良いのですが、基礎的な問題を確実にすることを考えると、授業型の塾の欠点と捉えることもできます。

 確認テストの結果は、次の1週間の宿題をカスタマイズするための指標ともなります。こうして生徒ひとりひとりの勉強のペースを管理しながら、「できる」レベルまで導くのが武田塾です。

--武田塾医進館の既卒生と現役生の比率を教えてください。現役生でも「授業をしない」スタイルなのでしょうか。

久保田先生:生徒は、既卒生と現役生と、その割合はほぼ半々です。既卒生は、入試範囲をすでに1回習っていますので、同じ内容の授業を再度聞くのは愚の骨頂です。一方、現役生には、まだ習っていない単元があり、そこに関しては指導が必要です。武田塾には、志望校合格のために必要な市販の参考書を示した「参考書ルート」があり、これをベースに必要な参考書をお勧めして学習してもらっています。授業や動画よりも慣れればこの方法がもっとも速くて効率が良いからです。

「やってみる」「できる」にフォーカスして自学自習を手厚くサポート

--なぜ武田塾医進館で学んで合格できたと思いますか。

近藤さん:武田塾の良いところを2点だけあげるとすれば、1点目が「やってみる」の自習をサボらないように管理してくれる点、2点目が、テストで「できる」の定着度を確認してもらえる点です。テストは宿題と同じ問題なので、100点が取れるはずだと思ってしまうのですが、実際にはなかなか100点は取れず、私の場合は4%ほどは抜け落ちてしまっていました。この抜け落ちたところを潰して埋めていくことで、合格のための力がついたと思います。

久保田先生:テストは、1日の終わりに小テストと1週間の終わりに週テストがあります。このテストで定着度を毎日、毎週、毎月確認するから「できる」ようになるのです。ひとりひとりに向けてこれだけ丁寧に“あなたのためのテスト”を作る塾はほかにないと思います。

横山さん:近藤さんもおっしゃっているように、サボらない環境を作ってもらえるのは、とても良かったと思います。初月の4月に、1か月分の課題を提示されましたが、1人では絶対にできないような分量だったため驚きました。

久保田先生:入塾後の数か月はとても大事だと感じています。最初の1か月で、ひたすら勉強するしかない状況に追い込むことで、勉強が習慣になってきます。もちろん、課題も生徒ひとりひとりの状況に合わせて出していきます。医療的な表現をすると、「ひとりひとり処方が違う」わけです。横山さんの場合は、すでにほかの予備校で学んできて実力もあったので、少し刺激を与える意味もありました。

横山さん:自分では学習範囲をほぼ網羅していたつもりで、抜け落ちている部分はないと思っていたのですが、医進館では弱点箇所を指摘してもらえたことも合格につながったと思います。

久保田先生:私も、最初に横山さんとお話ししたときには、「優秀で、全体的に理解できているし、どうして合格しなかったのだろう」と不思議だったのですが、細かく見ていくと、やはり抜け落ちている部分がありました。そこをカバーしていけたのが良かったと思います。

久保田先生:ひとりひとりに手厚いサポートも特長のひとつです。ひとりの生徒に対して、担当教務1名と教科ごとの講師がついてサポートしていきます。たとえば4科目を受講する生徒さんには週に4度も担当講師と教務主任との3者面談を行って進捗管理や問題別の学習管理を行っています。

横山さん:塾によっては雰囲気やシステム上、質問しにくいこともありますが、武田塾医進館では、いつでも質問できますし、質問すればほぼ解決できます。たとえば、「テキストの解答は、自分が解きたい解法と違うけれど、先生はどっちが良いと思いますか」といった質問にも、とことん対応してもらえるのが嬉しかったです。

久保田先生:解けない問題がある際、生徒は何がわかっていないのかもわからない状態で、「解けない」と持ってきますが、講師は何が原因で行き詰まっているのかを見極めて解説することができます。4月、5月は質問が多くて講師陣は忙しいのですが、武田塾の学習法をマスターすると、次第に自分で解決方法を見つけられるようになって質問数も落ち着いてきます。

近藤さん:受験生にとっては、「何をしたら合格するのか」「何から始めるべきか」「次は何をするべきか」といった計画段階のストレスが大きいのですが、武田塾医進館では、こうしたストレスが一切排除されます。

久保田先生:合格から逆算して予定を立てる、進捗状況を管理する、個別のテストで確認する、その結果を検証して次の1週間の計画を立てる、というプロセスをプロに任せてもらうことで生徒さんは安心して勉強に専念してもらえるんです。

--先生の指導や言葉で、印象的だったものがあれば教えてください。

近藤さん:当初、教科書に載っている知識をすべて覚えようとしていたのですが、化学の先生が、「あなたの受験校なら、ここまでで良い」と教えてくれました。これにより効率的に学ことができ、非常に助かりました。

横山さん:生物の先生はどんな質問でも親身に答えてくれましたし、化学の先生も説明が非常に丁寧でした。教科の先生方には現役の医学部生もいて、似た感覚で話ができると同時に、身近な目標でもありました。

久保田先生:一部の教科指導はあえて生徒と年齢が近い先生に担当してもらっています。一般的には「ベテラン講師のほうが良い」と思われるかもしれませんが、実際には指導力に遜色がないどころか、生徒さんが共感して良い効果が出ています。指導ごとに生徒さんと講師と教務主任の3者面談がありますのでベテランも含めて2つの目で確認しています。

横山さん:テストの結果については、先生からかなり厳しい指摘を受けました。私としては、「この時間内に、これだけの問題は絶対に解けないよね」という量の問題が出されたときも、先生に「なぜ、できなかったの?」と言われたことが印象的でした。発破をかけられていると感じました。

久保田先生:テストの出題数も生徒によって変えていますが、あえて1時間では絶対に終わらない量を出題することもあります。これは、ちょっと厳しいですが「考えていると時間が足りないので、条件反射で解けるようになるぐらいまで、参考書を解くように」という生徒さんへの愛のメッセージでもあります(笑)。

武田塾医進館渋谷校校舎長の久保田淳先生

医学部は楽しい! とにかく諦めないで!

--合格したときの気持ちと、医学部での今の生活について教えてください。

横山さん:私は5浪していたので、「今年こそ受かりたい」という思いが強かったのですが、合格がわかったときは、正直びっくりしました。結果的に受けた医学部はほとんど受かっていました。何よりも、母親が涙ぐむほど喜んでくれたのが嬉しかったですね。迷惑をかけてきたので。

久保田先生:横山さんのお母さまは、本当に感無量という感じでしたね。

近藤さん:私は会社を半分休んで、皆さんに迷惑をかけていたので、「絶対に受からないといけない」というプレッシャーを感じていました。合格することができて、ホッとしました。

横山さん:入学後は中学生まで打ち込んでいた硬式野球を再開しました。医学部の勉強は受験勉強よりもハードで、野球部の練習との両立は大変ですが、自習をするときの集中力は武田塾医進館で培われたと思います。テスト前は受験生のときと同様にコツコツと問題を解き続けています。

近藤さん:医学部のテストでは、全身の血液や骨の名前をはじめ、短期間で大量の暗記をすることが求められます。武田塾医進館で身に付けた、テストを想定して短期間で仕上げる習慣は、医学部での勉強にも役立っています。

--最後に、これから医学部を目指す受験生へのアドバイスやメッセージをお願いします。

近藤さん:まず、「医学部に入ると無茶苦茶楽しいので、どうか諦めずに頑張ってください」とお伝えしたいです。普段の生活では知り得ないさまざまなことを学ぶことができますから、知的好奇心が満たされる喜びがあります。

 私のように社会人になってから挑戦する人へのアドバイスとしては、受験の1年から半年前には仕事を辞めて、勉強に集中することをお勧めします。実際に、同期の再受験生のほとんどが、退職して勉強に取り組んでいたようです。私の場合は、たまたま職場の社長が理解ある方で、仕事を続けながら勉強させてもらえましたが、受験直前はかなり迷惑をかけてしまいました。

 また、国公立大の医学部を目指す人は、共通テスト対策にしっかり取り組んでください。「配点の大きい2次試験のほうが大事だ」と言う人もいますが、そもそも共通テストで点数が取れないとスタートラインにも立てません。全科目をふんわり勉強していると間に合わないため、科目を絞って勉強することをお勧めします。私は数学と化学が苦手だったため、この2科目の勉強に9割の勉強時間を割きました。

横山さん:浪人生活が長いと不安になることもありますし、「医学部に入っても、もっと大変になるのでは?」という心配もあるかもしれません。ですが、近藤さんもおっしゃっているとおり、医学部は入ってしまえば本当に楽しいです。確かに勉強は大変ですが、私の場合、医師への道を歩んでいることがモチベーションになっています。

久保田先生:医学部受験は途中で諦めてしまう人が多いのですが決して諦めないでください。もちろん難しい試験ではありますが、医学部受験に向き不向きがあるとすれば、頑張れるか頑張れないかだけだと思っています。諦めずに前に進んでいけば、必ず受かる試験です。医師は100歳になっても働き続けることができますし人のためにも自分のためにもなる、挑戦する価値のある職業です。ぜひ諦めずに挑戦し続けていただきたいと思っています。

 「授業をしない塾」というキャッチコピーが気になっていた武田塾。先生と生徒、双方向からのお話を興味深く聞かせていただいた。「とりあえず授業に出る」ことだけが成功への第一歩ではないことがわかり、固定概念が崩された。従来の勉強法ではうまくいかないと感じている受験生の参考になれば嬉しい。

※一括資料請求いただけるのは、医系専門予備校メディカルラボ/駿台医系ミノル/駿台梅田校/武田塾医進館/駿台グループ医学部予備校プロメディカス/メディックTOMASです。
※資料は、各予備校から発送されます。

 


《なまず美紀》

なまず美紀

兵庫県芦屋市出身。関西経済連合会・国際部に5年間勤務。その後、東京、ワシントンD.C.、北京、ニューヨークを転居しながら、インタビュア&ライターとして活動。経営者を中心に600名以上をインタビューし、企業サイトや各種メディアでメッセージを伝えてきた。キャッチコピーは「人は言葉に恋♡をする」。

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