米国にもあった“ネットいじめ” ~ マカフィー、「親の知らない子供のオンライン生活」レポートを発表

 米マカフィーは6月30日、米国におけるティーンエイジャーのオンライン活動をあきらかにしたレポート「親の知らない子供のオンライン生活」(“The Secret Online Lives of Teens”)を発表した。9ページのPDFファイル(英文)として公開されている。

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「親の知らない子供のオンライン生活」表紙
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 米マカフィーは6月30日、米国におけるティーンエイジャーのオンライン活動をあきらかにしたレポート「親の知らない子供のオンライン生活」(“The Secret Online Lives of Teens”)を発表した。9ページのPDFファイル(英文)として公開されている。

 調査期間は5月4日~5月17日で米国内に住む13~17歳の子供955人(13~15歳が593人、16~17歳が362人)を対象としたもの。まず米国の青少年は、見知らぬ人に対し、必要以上の情報を提供していることがあきらかになった。13~17歳の子供の69%が、所在地など、自身の状況をソーシャルネットワーキングサイト上で公開、更新しているとともに、28%が、オフラインの世界で顔見知りでない人とチャットしていた。それ以外に、43%が名前を公開、24%がメールアドレスを公開、18%が自分の写真を公開、12%が携帯電話番号を公開していた。

 女子は男子よりも、オフラインの世界で顔見知りでない人とオンラインでチャットする傾向が高く(男子24%に対して女子32%)、13~15歳の女子(16%)は同年代の男子(7%)よりも容姿について記述する傾向が高かったという。

 そして、アメリカにも「ネットいじめ」は存在し、10代青少年の約50%が、ネットいじめを受けた場合にどう対処すべきかを把握していなかった。、匿名メールの送信、オンラインでのうわさの流布、無許可での個人情報の転送、意地の悪い情報や人を傷つける情報を故意にオンラインに投稿するなど、オンラインで意地の悪い情報、人を傷つける情報を投稿した人物を、10代青少年の3人に1人は知っているとした。また14%が、2010年に何らかの形でネットいじめに関わったことがあると認めている。その一方で22%が「ネットいじめを受けた場合にどうすべきかわからない」と答えている。

 一方で、親には自分の行動を隠すという傾向も顕著になった。約5人に2人(42%)がオンラインで何をしているかを親に伝えず、「親が見ているとわかった場合はオンラインでの行動を変える」(36%)と回答した。38%は、親が部屋に入ってきたとき、ブラウザを閉じたり最小化したりする、32%は、コンピュータを使った際、ブラウザの履歴を消去している、55%は、オンラインでしていることを親に隠しているとのこと。

《冨岡晶》

※ この記事は、RBB TODAYにて6月30日に配信された記事を転載したものです。
《RBB TODAY》

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