学校では1年の締めくくりの時期に差し掛かったが、中学受験塾ではこの時期、新たな塾生を迎え、新学期がスタートしている。今年の中学入試もほぼ終了したいま、有名塾のホームページで日々更新される人気中学の合格者数を気にしている保護者も多いのではないだろうか。 保護者の関わり方には家庭により差があるものの、中学受験は親の受験と言われるほど、塾の送迎から家庭学習のサポートなど、親の出番が多い。そんななか、小学校では成績優秀なわが子が、ハイレベルな塾では思ったような成績が取れずに、どうしたものかと頭を悩ませる保護者も多い。また、苛酷さを増す中学受験自体に疑問を持つこともあるかもしれない。中学受験を目指す親子へのアドバイスについて、学習・教育プランナーの横山善則氏に話を聞いた。 横山氏は、「中学受験のメリットは、受験勉強を通して正しい勉強法を身につけ、好奇心豊かな時期にたくさんの知識を学ぶことにあります。そして、自分から勉強できるようになることが中学受験の大きな財産なのです。志望校合格ありきの中学受験ではなく、良質な学習を身につけてほしいと願っています」という。 また、入試まで1年を切った新6年生には「中学受験の山登りは、間もなく山頂近くにさしかかります。そして頂上に立って見る合格発表の受験番号は一生忘れることができません。このように自分の夢を実現するためには、素直に人のアドバイスに耳を傾け日々実践することが大切です」とアドバイスする。 横山善則氏監修の「親子で中学受験に勝つ ! 家庭学習法」（1,300円）がメイツ出版から発行された。同書では、塾だけに頼らず、塾の勉強を「家勉」でさらに伸ばし、志望校合格へと導く方法が紹介されている。
