リセマム6周年

【WSC】iPhoneで子どもたちがアーティストになった

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アーティストの武藤亜希子さん
  • アーティストの武藤亜希子さん
  • コミュニケーションを楽しみながら作業
  • 保育園のころに飼っていたクワガタを表現
  • 完成!
  • 作品が完成したらiPhoneで撮影
  • マルチタッチスクリーン初挑戦
  • お裁縫する女の子も
  • 万華鏡をのぞく武藤さん
 2月26日~27日に慶應義塾大学日吉キャンパスで開催された、こどものためのワークショップ博覧会「第7回ワークショップコレクション」のKMDスペシャルで、携帯デジタル機器を使ってアーティストになるワークショップ「MY Museum」が開催された。

 27日はアーティストの武藤亜希子さんとKMDプロジェクトメンバー指導のもと、「なくしもの探し」をテーマに子どもたちが約90分間、制作に取り組んだ。この日は3回のワークショップが行われたが、5名の小学生が参加した2回目を見学した。

 このワークショップは、手業による作品作りと、その作品や身の回りのものを撮影し編集するデジタル作品作りの2ステップで行われた。

 まず、各々が自分のそれまでの出来事を振り返り「なくしもの」をいくつか思い出す。「なくしもの」に関する「言葉もしくは会話」「場所」「もの」「匂い」「色」「音」などをキーワードに、そのときにどんな会話をしたのか、そこはどんな場所であったか、それはどんなものであったかなどと記憶を掘り下げてイメージを膨らませていく。そのうえで、「なくしもの」を色紙、フエルト、古布、包装紙など、用意された素材を使って形にしていく。

 作品が完成したら、次はデジタル機器の活用だ。iPhoneで自分の作品や身の回りの物、人、風景を撮影し、コラージュ写真作成用のiPhoneアプリ「Collage」で自由に編集し、デジタル作品に仕上げていく。

 武藤さんほか講師が、「いつなくしたの?」「見せて」「すごいね」などと語りかけるなか、参加者はスタッフとのコミュニケーションを楽しみながら作品作りに取り組んだ。

 日吉がある港北区から参加したという6年生の男の子は、保育園のころに飼っていたというクワガタを、フエルトや古布を使って表現していた。お母様によると、中学受験が終わり一息ついたところなのだという。この日は大好きな作品作りのワークショップをはしごしてきたということで、他のワークショップで制作した紙製の恐竜もコラージュに取り入れていた。iPhoneのようなタッチデバイスは初体験ということであったが、指で上手にトリミングなどの操作をしていた。

 ほかにも、万華鏡を作った男の子、針と糸を使って立体的なクマの作品に挑戦した女の子など、各自が自由な発想で制作に取り組んでいた。

 作品が完成すると、窓にかけられたカラフルな布製のポケットに作品を入れ、作品について語り合った後、プロジェクターでコラージュ作品を映し出し、鑑賞し合った。自分の作品への歓声や感想、他の子の発想力豊かな作品から学ぶものは大きいだろう。

 武藤さんによると、「与えられたテーマについて考え、イメージすることで、いろいろな存在を探し、また、作品に表現し言葉で説明するという一連の作業が大切」なのだという。武藤さんはアーティストとして活躍するかたわらで、美術館などで幼児や小学生を対象にワークショップを開催している。デジタル機器を利用する取り組みはこれまであまり経験はないのだというが、ワークショップ終了後、「子どもはデジタル機器が好きですね」と語っていた。

 KMD(ワークショップコレクションを主催する慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科)では、子どもたちが従来のメディアに留まらず最先端のデジタル機材やコンテンツを通じて、それぞれの創造力・表現力を育む環境をデザインする「デジタルキッズ」プロジェクトで、主に幼児や小学生を対象に、定期的にワークショップを開催している。
《田村麻里子》

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