文科省、児童・生徒と学校関係者へ向けメッセージを公開

 文部科学省は4月6日、「新学期を迎えるみなさんへ」と題し、菅内閣総理大臣・高木文部科学大臣からのメッセージを公開した。

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新学期を迎える小学校段階の児童のみなさんへ
  • 新学期を迎える小学校段階の児童のみなさんへ
  • 新学期を迎える中学校、高等学校段階の生徒の皆さんへ
 文部科学省は4月6日、「新学期を迎えるみなさんへ」と題し、菅内閣総理大臣・高木文部科学大臣からのメッセージを公開した。

 メッセージは菅内閣総理大臣と高木文部科学大臣の連名で、小学生と中高生のそれぞれに宛てたものとなっており、高木大臣が読み上げる動画を公開するとともに印刷用のPDFファイルも用意されている。

 「新学期を迎える小学校段階の児童のみなさんへ」と題したメッセージでは、希望に満ちた春を迎えるはずだったのが、震災と津波によりとてもつらい春となってしまったと述べ、被害にあった児童を気遣うとともに、一日も早く、みんなが楽しく安心して学び、遊べる学校を取り戻すべく、一緒にがんばりましょうと励ましている。

 また、被害にあわなかった地域の児童へのお願いとして、「思いやりのリレーのバトン」を桜前線と一緒に被災地へ届けてほしいと、身近な人への思いやりの大切さを訴えている。

 中高生へ向けたメッセージでは、被災した生徒に対し、何か一つでも夢中になれるものを見つけて苦しい時期を乗り越えていってほしいとし、学校は、あらゆる面で、この逆境を乗り越えていくためのサポートをしていくと励ましている。災害にあわなかった地域の生徒に対しては、被災地域の同世代の仲間を思いやり、その声に耳を澄まして欲しいと呼びかけている。

 また、自然と共生する日本社会の姿を取り戻すためには何が必要なのかというテーマを投げかけ、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を引用したうえで、賢治の言う「ほんとうのさいわい」について考えて欲しいと訴えている。

 また「全ての学校関係者の皆様へ」と題した文部科学大臣からのメッセージでは、今回の大震災を通じて日本国と日本社会は大きな変化を余儀なくされ、教育の在り方についても改めて問われることになるとしたうえで、復旧から復興へ子どもたちを守り育てていく取組みは長期にわたるとして、教職員自身の心のケアも呼びかけている。
《田崎 恭子》

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