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芸術表現の体験がコミュニケーション能力の育成に効果…文科省

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コミュニケーション能力が求められる背景
  • コミュニケーション能力が求められる背景
  • コミュニケーション能力を育成する手法・方策
 文部科学省は8月29日、「子どもたちのコミュニケーション能力を育むために~『話し合う・創る・表現する』ワークショップへの取組~」の審議経過報告を公開した。

 同省では、コミュニケーション教育推進会議を設置、多様な価値観を持つ人々と協力しながら子どもたちのコミュニケーション能力の育成を図るための具体的な方策や普及のあり方について議論を重ねてきており、8月に審議経過報告を取りまとめた。

 公開された資料には、「コミュニケーション能力が求められる背景」と「コミュニケーション能力を育成する手法・方策」について掲載されている。

 21世紀はグローバル化が一層進み、「多文化共生」の時代であるとし、子どもたちは自己を確立しつつ、他者を受入れ、多様な価値を持つ人々とともに思考し、協力しながら課題を解決し、新たな価値を生み出しながら社会に貢献できることが求められるという。

 現状では、インターネットを通じたコミュニケーションが普及している一方、外遊びや自然体験等の減少により、身体性や身体感覚が乏しくなっていることが他者との関係づくりにマイナスの影響を及ぼしているとしている。こうした中、新しい学習指導要領では、言語活動の充実により、コミュニケーション能力や情緒を養うことも期待されている。

 コミュニケーション能力を学校教育において育むためには、「1.自分とは異なる他者を認識し、理解すること」「2.他者認識を通して自己の存在を見つめ、思考すること」「3.集団を形成し、他者との協調、協働が図られる活動を行うこと」「4.対話やディスカッション、身体表現等を活動に取り入れつつ正解のない課題に取り組むこと」など、体験の機会や活動の場を計画的に設定する必要があるとしている。

 同省では平成22年度から、コミュニケーション能力の育成を図るため、芸術家等を学校へ派遣し、芸術表現体験活動を取り入れたワークショップ型の授業を展開。他者認識・自己認識力の向上や「伝える力」の向上、学習環境の改善などの効果がみられたとしている。

 また、実施にあたっては、グループ単位のワークショップ型の手法をとること、芸術家等の外部講師が授業に参画することが大事であるとし、発表を目的化せずに過程を重視するプログラム作りが必要だとしている。さらに今後も中・長期的観点から、子どもたちの発達段階に応じたコミュニケーション能力を高めるための方策などについて検討していくという。
《前田 有香》

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