【中受を終えて 1】父の転勤で浜学園・日能研・サピックスと転塾

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 ほぼ3年間に及ぶ中学受験のための勉強が終わり、今は4月からお世話になる麻布中への進学を家族で楽しみにしているところです。私たち家族が体験したことを振り返り、取組みの過程で子どもも家族も成長していったようすを、このコラムを通じて共有させていただきたいと思っています。

 我が子は、父親である私の転勤にともない、西の「浜学園」、東の「サピックス」、全国規模の「日能研」という3つの大手塾に在籍しました。今回は、この3つの大手塾の特徴について、簡単に振り返ってみます。

◆底力の「浜学園」

 関西中学受験界の雄。55年の歴史を誇るとともに、毎年の灘中合格者は定員180名に対し100名に迫る勢いです。2014年度入試の合格者は全226名中92名が浜学園の塾生で、塾別灘中合格者数で10年連続No.1となりました。

 浜学園では、入試直前期になると、設定時間の半分の時間で問題を解くことが要求されます。これにより思考エンジンのスピードアップが図られ、ボーダー付近の生徒の合格率が飛躍的に高まると言われています。

 「灘中合格特訓」は、灘中直近にある神戸住吉教室(6年生は西宮教室か上本町教室)に各校舎からの精鋭(男女総合順位:1~3年は25位以内、4~6年は50位以内)を集めて実施されています。通常授業を休んでしまっても、インターネットを通じて授業ビデオを無償で受講可能であることなど、手厚い指導体制も特徴です。同塾は灘中・神戸女学院中などの関西難関私学で圧倒的な合格者数を誇りますが、新たに駿台予備学校と手を結び「駿台浜学園」として関東に進出します。

◆突破力の「SAPIX(サピックス)」

 首都圏中学受験界の雄。開成中合格者は、定員300名(合格者401名)に対して、2014年度は261名となりました。女子最難関の桜蔭をはじめ、多くの難関中学校で、合格者占有率は50%を超えています。東京校、自由ケ丘校、成城校等の大規模校では、最難関中学校の受験・進学を目指すαクラスが多数あり、頂点のα1からはじまりα2、α3、…、続いてアルファベット逆順でN、M、L、…C、B、Aなどとなり、1学年が20クラスを超える教室もあります。1クラスの生徒数は20人弱です。

 首都圏の優秀な受講者が集まり、成績によるクラス替え、席替えなどの切磋琢磨をしながら能力を伸ばしていきます。教室ごとに、その教室に通う生徒を対象にした志望校別特訓(開成、麻布、桜蔭など)が開講されます。

 授業のたびに、子どもの片手でつかみきれないほどのプリントが配布されるのもSAPIXの特徴です。このプリントをこなしきれる生徒であれば、より力は伸びていくのでしょう。プリントの整理には、保護者の力が必要です。塾に入れたからといって、力が伸びるわけではないようです。

 浜学園の関東進出より早く、大阪上本町・千里中央、兵庫西宮北口といった関西の塾激戦区へ教室を開設しました。

◆総合力の「日能研」

 全国の優秀層が集まる巨大塾。灘中と開成中の合格者総数は100名を超えます。日能研の「開成特訓」も、開成中高の裏にある日暮里校舎で、各校舎からの「漢字組」(カリテの成績優秀者は名前が漢字表記となるため)を筆頭とした精鋭を集めて実施されます。関西では、「灘特進」クラスを7教室で展開しています。

 日能研では、生徒一人ひとりの特徴を把握し、適切な支援をしてくれます。教室には自習室も用意されていて、アットホームな雰囲気の中で、授業時間以外でもお世話になることができます。先生と生徒も、生徒同士も、信頼や友情に基づいた関係が構築されやすい雰囲気です。

 入塾とともに、製本された分厚い教材が配布されるほか、系列のみくに出版からの問題集や受験関連書籍も役に立ちます。全国展開をしていますから、転勤族の子弟にとっては、引越しをしてもそれまでの学習を継続できるという点が、受け入れられていると思います。

 我が家は、小学校4年生から5年生の途中まで浜学園、関西から関東への転居前後で日能研、小学校6年生7月からはSAPIXに在籍をしました。それぞれの大手塾で、さまざまな点から息子の力を伸ばしていただきました。

 なお、大手塾から大手塾への転塾は、躊躇される方も多いでしょう。我が家は、転勤や進路希望の変更に合わせて、転塾しました。ただし、大手塾の場合、6年生の夏期講習前が、塾を移る最後のチャンスになりますから、タイミングには十分に注意する必要があるでしょう。

◆志望校対策と少人数指導塾ジーニアス

 息子は、筑波大学附属駒場中か麻布中のいずれかの学校に進学したいと考えていました。しかし、国内最難関と言われる筑駒中の受験対策は、大手塾と言えども、なかなか通常の学習だけでは難しいようです。

 我が子の通うSAPIXの教室では、土曜日に開催される「志望校別特訓」が、男子は「開成・筑駒」「駒東・麻布」などと、点数順にクラス分けがなされており、筑駒中や麻布中のピンポイントに絞った対応は難しいようでした。

 日曜日に開催される「志望校別講座」も、「開成」や「麻布」はありますが、筑駒はありませんでした。なお、これらのクラス編成・名称は、教室によって異なっているようです。

 SAPIXでは、教室別に前年度の合格実績を掲示しています。いくつかの教室の掲示を見ましたが、「筑駒中 ○○人」という記載を見つけることができませんでした。それだけ難易度が高く、対応が難しいと言えるかもしれません。

 そこで、筑駒中の学校説明会が開催された日、会場の外で資料を頂戴した中から、少人数指導塾ジーニアスの「筑駒模試」「筑駒対策講座」を受講することにしました。

 ジーニアスの「筑駒模試」「筑駒対策講座」は、それぞれの受講者の50%が、筑駒合格者ということを謳っています。受講すれば、我が子の合格可能性が必ず50%に跳ね上がるわけではないのですが、受験生や保護者心理をくすぐる表現だと感じました。

 我が家では、通常の試験対策をSAPIXのレギュラー模試で、筑駒中対策をジーニアスの「筑駒模試」、1月には埼玉県および千葉県の私学を先行受験し、2月1日、2日、3日の都内受験に備えることにしました。

※本人が特定されないよう、編集部の判断で一部を修正してあります。塾に関する部分は事実を記述しました。
《逢沢峻》

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