「岩波新書」&「岩波ジュニア新書」の電子書籍版がスタート

 岩波書店は11月8日、「岩波新書」および「岩波ジュニア新書」の電子書籍版の定期配信を11月下旬より開始すると発表した。

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 岩波書店は11月8日、「岩波新書」および「岩波ジュニア新書」の電子書籍版の定期配信を11月下旬より開始すると発表した。

 日本初の新書として1938年に創刊された「岩波新書」は、人間の理性と良心への信頼、それに裏打ちされた文化を培っていくこと目指し、現在までの73年間で2,800点以上を刊行してきたという。いわゆる教養書や入門書だけでなく、時事テーマやエッセイなど幅広いジャンルを揃えている。

 一方の「岩波ジュニア新書」は、1979年の創刊。若い世代が直面している問題を中心に取り上げ、現在までに約700点を刊行し、学生を中心に幅広い世代に読まれているという。

 現在同社では、毎月「岩波新書」4点、「岩波ジュニア新書」2点を定期刊行しているが、電子書籍端末の普及により、電子書籍版を求める読者の声が多く寄せられているという。その要望に応えるかたちで、今回、両シリーズの電子書籍コンテンツの定期刊行を決定したとしている。

 電子書籍コンテンツを配信するのは、シャープの「GALAPAGOS STORE」、ソニーの「Reader Store」など8つの電子書店サイト(2011年10月末現在)。「岩波新書」の電子書籍版は、前々月の新刊と既刊書を合わせ毎月4点、「岩波ジュニア新書」は、ロングセラーの既刊書を中心に毎月1点を定期刊行していく。

 第1弾は、「岩波新書」より、「脱原子力社会へ―電力をグリーン化する」(長谷川公一・著)ほか3点、「岩波ジュニア新書」の「詩のこころを読む」(茨木のり子・著)を、11月下旬に配信開始予定となっている。

◆配信予定の主な電子書店サイト(2011年10月末現在)
・GALAPAGOS STORE(シャープ)
・Reader Store(ソニー)
・honto(2Dfacto)
・BookWeb(紀伊國屋書店)
・BooksV(富士通)
・LISMO Book Store(KDDI)
・BookLive(BookLive)
・電子書店パピレス(パピレス)

◆11月下旬の配信予定
「岩波新書」
・長谷川公一「脱原子力社会へ―電力をグリーン化する」(9月新刊)
・水町勇一郎「労働法入門」(9月新刊)
・安西祐一郎「心と脳―認知科学入門」(9月新刊)
・リービ英雄「英語で読む万葉集」(既刊)
「岩波ジュニア新書」
・茨木のり子「詩のこころを読む」(既刊)
《田崎 恭子》

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