【e絵本】母の日に読みたい絵本アプリ「ちちのひ ははのひ」

 今週日曜日は、母の日。「いつもありがとう」の気持ちを込めて、どんなプレゼントをあげようか、何をお手伝いしようかと、思いを巡らせている子もいることだろう。

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ちちのひ ははのひ
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 今週日曜日は、母の日。「いつもありがとう」の気持ちを込めて、どんなプレゼントをあげようか、何をお手伝いしようかと、思いを巡らせている子もいることだろう。子どもたちが秘密で準備する間、知らないふりで待つお母さんは、そわそわと楽しみな気持ちでいっぱいなんだろうなあ。

 さて、今回紹介するのは、そんな週末にぴったりのお話。レインボウブックス絵・文「ちちのひ ははのひ」。iPhone/iPad対応、350円、プライマル・スウィッチより配信中。

 学校で「父の日」「母の日」があることを習った、くまの坊や。お父さんとお母さんにプレゼントしたい気持ちいっぱいで「なにかほしいものない?」と聞くと、お母さんからは「おそうじをおねがいしようかしら」の返事が。つまらないと思いつつ掃除をしていたら、いいことを思いついて…。記念日の話題をきっかけに、家族がお互いを思いやる気持ちを描いた作だ。

 読んでいて思い出したのは、筆者自身の小学生の頃。母の日に早起きして、家族分の朝ご飯を作ったことがある。慣れない手つきで焼いた目玉焼きは、意外とうまく半熟に。得意顔で食卓に並べると、誉めてくれる母の一方で、父は「お父さんは半熟苦手だなあ」。

 もう一度台所に立って、せっかくの半熟に火を入れ直しながら、お母さんには極力わがままを言うまいとしみじみ思ったのを覚えている。反面教師的ではあるが、そういう母の日も結構、大人になればいい思い出に変わるのかもしれない。
《てらしまちはる》

てらしまちはる

ワークショッププランナー/コラムニスト/絵本ワークショップ研究者。東京学芸大学個人研究員。2022年3月に単行本『非認知能力をはぐくむ絵本ガイド180』(秀和システム)を刊行。絵本とワークショップをライフワークとしている。アトリエ游主宰。

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