不認可の3大学、新基準で審査

 田中眞紀子文部科学大臣は、11月6日の定例記者会見で、不認可とした3大学については、新たな基準に照らして審査することを明らかにした。この再審査を経て認可が下りたとしても来春の生徒受入れに間に合うかどうかについては、現時点では決まっていないという。

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田中眞紀子文部科学大臣 11月6日の会見
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 田中眞紀子文部科学大臣は、11月6日の定例記者会見で、不認可とした3大学については、新たな基準に照らして審査することを明らかにした。この再審査を経て認可が下りたとしても来春の生徒受入れに間に合うかどうかについては、現時点では決まっていないという。

 田中大臣は、「現在の大学設置の仕組みに問題があり、その時々によって認可のあり方が変わっている。19年前の1993年は、大学新設抑制の方針だったが、2002年の規制緩和により抑制が撤廃され、多くの大学が設立した。」と指摘。「少子化のために経営が立ち行かない大学が増えている中、大学の乱立に歯止めをかけ、大学の教育の質を高めたい。」と述べた。

 また、建物の設置や教員、生徒の募集を行った後に文部科学大臣が認可するという現在の認可の仕組みが不自然であると批判し、新たな基準を設けることを明らかにした。不認可の3大学や保留の5大学については、今の仕組みでは新設を認められず、新基準で審査することとなった。なお、この3大学を志望している学生に対して、特に救済措置を取る予定はないという。

《工藤めぐみ》

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